Black Devil Coconut Milk 120 を吸ってみた

ブラックデビル・ココナッツミルク・120(缶入り) の喫煙感想

 待望と謳うブラックデビルの親玉はココナッツミルクフレーバーの120本詰め。紙巻「ブラックデビル・ココナッツミルク・120(缶入り)」を吸ってみた。


銘柄概要

 缶入り煙草と言えば、それこそショートピースや次いでガラムスーリヤなどが有名かと思われます。そんな缶入り煙草へ新たに仲間入りしたものが、この煙草なのです。

 ちなみに、入り本数は銘柄の通りに120本となっていて、先の2銘柄よりも桁違いとなっているのです。何だか「待望の缶詰め」としてリリースされたようですが、そこはブラックデビルですし、愛嬌の1つとして受け止めることとしましょうね。

 また、内容としては20本入りのスタンダードなブラックデビル・ココナッツミルクのパッケージバリエーションとなるため、詰められているシガレットは全く同じとのことです。

 同様にブラックデビル・チョコレートも缶入りがリリースされたようですが、いずれも缶入りはインポーターの柘製作所による自社流通に留まっているため、やや入手性は悪さに目立つのかも知れませんね。コンビニはおろか、煙草専門店でも在庫は稀でしょう。

 煙草で丸缶といえば、それこそ先のように缶ピースや缶ガラムが先に思い浮かぶことと思います。しかしながら、この待望のブラックデビルの缶パッケージは容量が字の如く「桁違い」となっているため、この通り巨大な缶パッケージとなっているのです。

 その大きさから携行には不向きであり、必要にして十分ながらも作りは先の銘柄とは異なりチープな印象です。缶パッケージそのものは自宅に据え置き、中身のシガレットは詰め替えて携行することが好ましいように思えますね。

 単純に容量違いのバリエーションなので、タール値とニコチン値は従来の20本詰めのココナッツミルクと同様ですね。

 また、パッケージの表示によると缶本体の素材はアルミを用いていることが分かります。

 ちなみに、缶ピースや缶ガラムはスチール素材を用いています。この缶ブラックデビルが比べてチープな印象を覚えさせるのは、このアルミによる重量感の無さが大きな図体とミスマッチしていると覚える手前なのかも知れません。

 何と言うのか、手にした時の重厚感というものが全く無く、ある意味ではブラックデビルらしい軽薄さが体現されているようにも思えてきますね。

 赤いキャップを取り外すと、シールディングが現れます。ぱっと見は雑なのか丁寧なのか判別に困るシールディングですが、あの強烈な香りのブラックデビルであるにも関わらず微塵も香りが漏れていないので、機能としては確実なシールディングと言えるでしょう。

 そのシールディングのプルタブを引っ張って現れる大量のシガレットは、ちょっと壮観ですね。シガレットは上面と横間隔にある程度の緩さを持たせて詰められているので、やや葉こぼれが目立ちますが御愛敬ということで。

 ちなみに、中身のシガレットはブラックデビル・ココナッツミルクと全く同じです。単なる入り本数違いですからね。

 だがしかし、後でも触れますが、きっちりと施されたシールディングにより香りを密閉して運ばれてくるため香りが尋常ではありません。シールディングを開封すると同時に思わず「ぐえっ」と声を上げてしまいました。

 いや、とても良い香りなのですけれどね。想像だにしない強さだったので。もはやボックス製品はベータ版だったのかと思ってしまうほど。

 あと、新発売のキャンペーンとして当製品一個あたりにオリジナルのシガレットケースが景品として付属していました。中々に良い感じのシガレットケースなのです。

 このブラックデビルを楽しみ終えたら、チュービングで作った手巻きを携行するのに使えそうですね。

 このような感じで、詰め替えて楽しめます。

 適当な銘柄を四面楚歌と言わんばかりにブラックデビルに混ぜてみて、香りを移して楽しんでみるのも面白いかも知れません。

 マールボロ・ココナッツミルク、みたいな。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、やはり相変わらずのブラックデビルでありながら、傾向としては気密性の高い缶詰めゆえか香りも更に濃い印象となっているのです。

 まず、アルミのシールディングを取り除くと、それはもう想像の通りに素晴らしく甘い香りが多量に解き放たれますよね。従来のボックスパッケージでも開封と同時に多分な香りが楽しめるわけですが、この缶詰めパッケージでは、より豊かな香りを楽しむことが出来るのです。

 恐らく、これは缶詰めゆえの特性なのだと思います。さらには、120本とボックスパッケージの6倍のシガレットが詰められているのですから。何とも濃厚なブラックデビルの甘い香りが楽しめるのですよ。

 ちなみに、香りそのものは従来のボックスパッケージなココナッツミルクと同様です。ややシナモンやリカーチョコのようなニュアンスも含みながら、全体としては柔らかいフンワリとした甘さの香りですね。正に「これぞブラックデビル」と思わせんばかりの香りです。

 シガレットそのものも単体となれば少しの葉の青臭さが含まれ始めるのものの、おおよそ印象は変わらないだろう香りなのです。

 また、喫味の方も従来のボックスパッケージと相変わらずです。意外とボディも確かな存在感がありながら、あくまで甘い香りが主役と言わんばかりに邪魔はしない。個性がありながら、何ともバランスの良い仕上がりと言えますよね。

 旧仕様のTar10mgから現在のTar8mgへと改められている点に関しては、以前のものより適度にボディ感がマイルドとなった分だけ香りに意識が向きやすくなっていると思います。よりブラックデビルの個性に焦点が絞られているので、私的には良いと思える改良点といったところなのです。それでいてボディに不足もありませんから、なおのことですよね。

 ただ、やはり缶詰めゆえか、ボックスパッケージのものよりも香りは更に華やかで濃いものと思う次第ではあります。特に、喫煙後の鼻腔に燻る甘い香りはボックスパッケージよりも鮮明な気がしますから。

 私的には、ブラックデビルは外国のフレーバーシガレットの中でも、取り分け日本人の嗜好性にマッチしているのではないかと思います。洋モクにありがちな質感の硬質さが非常にマイルドで、かなり柔らかな質感と思える点に日本人が嗜む煙草との共通点を見いだせる気がするのです。

 総じて、それほどボックスパッケージとの差も無いながら、少なからず缶詰めゆえの魅力も感じることは出来るでしょう。やや120本という大容量が取っ付きの悪さとも思えますが、もともと好き者しか買わないですしね。

 なんといっても「待望の」ですから。

 ただし、私の場合は強烈に甘い紫煙の香りによるTPOの都合もあり、少し消費に困り果てているところではあります。似たような問題を抱えるクレテック系は基本的に入り本数が少ない傾向ですが、これは逆ですからね。

 まぁ、ゆっくりと堪能しましょうか。ブラックデビル、意外と好きな私ということにも気が付きましたしね。

 何より、おまけのシガレットケースが意外と良いのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.5mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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