Bohem Cigar Mini Super Slim No.1 を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:葉巻「ボヘーム・シガー・ミニ・スーパースリム・No.1」の喫煙感想

Bohem Cigar Mini Super Slim No.1

 ボヘーム・シガーのリトルシガーはTar1mgに相当する製品。葉巻「ボヘーム・シガー・ミニ・スーパースリム・No.1」を吸ってみた。


 ブランドに「シガー」と冠しながら、その実は紙巻製品が主力である「ボヘーム・シガー」のラインナップに遅れて加えられたシガーシリーズが、この「ミニ・スーパースリム」なのです。ただ、シガーとは言っても、シガレット形状のシガーという「リトルシガー」になります。ざっくりと言えば、シガレットとシガーの中間的存在ですね。

 ちなみに、葉巻的演出に凝ったボヘーム・シガーのラインナップは、銘柄名の末に「No.」といったナンバリングが与えられている製品も多いのですが、このナンバーは実際にはダミーであり、ボヘーム・シガーにおいては「タール数値」を表すために冠されていたりします。このシリーズは葉巻製品にカテゴリーされる「リトルシガー」ということで、仕様としてのタール数値は明示されていませんが、このナンバリングが示す通り、この煙草は「No.1」であり「Tar1mg」に相当する製品となっているのです。

 Tar1mgのリトルシガーとは、中々に特異な存在ですね。新たに復活して話題となった「シガレットライクに楽しめます」と謳うジョーカーですら、内容としてはTar6mgからTar8mgくらいに相当とのことですから。

 また、シリーズバリエーションとしては、同じように「No.5」と充てられた「Tar5mg」に相当する製品もラインナップされています。


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 スーパースリムシガレットであったりリトルシガーであったりと、このミニシリーズは今までのボヘーム・シガーとは仕様が大きく異なるためにパッケージデザインも今までとは違ったものとなっていますね。それでも、全体的な雰囲気は従来通りに踏襲されているので、趣には変わりもなくと言ったところ。


Bohem Cigar Mini Super Slim No.1
Bohem Cigar Mini Super Slim No.1

 ボックスはケントのナノテックのようにハーフラウンドの薄型パッケージとなっています。カメオのようなデザインが素敵なパッケージで、ボヘーム・シガーの特徴でもあるダミーワランティーも背面にデザインされているのです。ちなみに、シガーリーフのブレンド量は姉妹品であるNo.5と同じく20%であることが記されていますね。

Bohem Cigar Mini Super Slim No.1

 ボヘーム・シガーは韓国唯一の煙草企業である「KT&G」の製品ということで、パッケージサイドにはロゴマークがレイアウトされています。そのKT&Gというのは、前身組織の「韓国タバコ人参公社」に由来し、Kはコリア、Tはタバコ、Gは朝鮮人参、と意味する頭字語とのことです。中々に歴史を感じさせてくれる社名なのですね。

 しかしながら、そんなTK&Gも現在は事業の拡大に伴い、Kはコリア、Tはトゥモロー、Gはグローバル、と頭字語の内容を改めている様子。


Bohem Cigar Mini Super Slim No.1

 中包装紙には、環境への負担が少ないとして使用銘柄も増えてきた「ペーパータイプ」が使用されています。この中包装紙はミニシリーズ専用のデザインとなっていて、パッケージデザインとの調和も抜群に妥協のないデザインへの意識が窺えるのです。

 また、フリップトップの内側にはNo.5と同様に植物と小鳥のイラストがデザインされているのですが、これの意味がイマイチ分からないのですよね。きっと、何かメッセージ性を持たせたデザインなのでしょうけれど、何なのでしょうか。

Bohem Cigar Mini Super Slim No.1

 淡いクリームカラーのような独特な色合いのフィルターチップに、リトルシガーらしくシート葉による巻紙。

 ちなみに、リトルシガーながらTar1mgに相当するというシガレットライクな特性を持ち合わせているため、チップには小さな空気穴が多列で配されています。

 また、フィルターには姉妹品のNo.5と同様にチャコールが使用されています。


味・香りについて感想



 この煙草は、Tar5mgに相当するNo.5と同じく、非常に淡白で穏やかな味わいの煙草となっているのです。

 シガレットの香りは、ほんのりとボヘーム・シガーらしさを感じさせる甘さの香りとなっていて、ミルクチョコレートやパンを思わせる心地の良い香り。そこへプラスアルファで、少しのスパイス感のようなものも感じられます。ただし、紙巻製品のNo.6などと比べると、全体的に香りは抑え気味となっていて、かなり「微香」と言った感じかな。心なしか、同シリーズのNo.5と比べれば少しは香りが目立つ気もしますが、やはりミニシリーズはシガレットの香りが非常に弱めと言うに至るような印象。

 喫味の方も、銘柄名のNo.1が示すようにTar1mgに相当する程度な味わいとなっていますね。リトルシガーとして見るならば、他には無い異様なまでのマイルド仕立てとなっているのです。ただし、それなりにリトルシガーらしい濃さは含まれているため、吸い応えの高いTar1mg製品と言ったところでしょうか。一服も終盤になれば、ようやくリトルシガーらしい味わいと香りが顔を出し始めますが、それでも最大まで増量された空気量により淡白さは否めません。

 ちょっと外道かも知れませんが、かなり強めに吸い込んでも、ちょうど良い感じ。そんなに嫌な味の崩れ方はしません。むしろ、この方が微々たるものながらコクが感じられます。慣れてくると、うっすらとバニラエッセンスのような甘さの香りを感じることも出来ますね。

 総じて、苦味や渋味は然ることながら、甘味や香ばしさなども薄いという、何ともな感じかな。やはりNo.5と同じように、非常に淡白傾向な味わいが特徴的な煙草となっているのです。ものすごく吸いやすいという点に関しては中々に好印象のリトルシガーなのですが、やはり少し貧相に過ぎる味わいにも思えてしまうのが、このミニシリーズ。

 何だろうな、決して悪くはないのですが、リトルシガーである必要が見出だしにくいシリーズですよね。これは完全に偏見ですが、リトルシガーより紙巻煙草のラインナップの方が香り高く味わい深いというのは、如何なものでしょう。

 いやはや、ボヘーム・シガーは紙巻ラインナップが優秀に過ぎるのかもね。

 ・・・いやいや、それはそれで「シガー」と冠する手前、どうなのよ。

 ただ、これほどまでに軽快に楽しめるリトルシガーは他に無いと思われるので、ニッチながらキャラクターは確立しているのかな。決して、悪くはありません。何より、慣れた暁に得られる優しく儚いバニラのような甘さの香りと、ホロホロ具合に好印象の適度なボディ感には、中々に目を見張るものがあるのでした。

 あまりリトルシガーだからと特別視はせずに、シガレットとして主喫するのなら、ちょうど良い塩梅の煙草かと。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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