小さくても無敵なエフェクターボードを作るのだ!

build-a-minimum-pedal-borad-01cTo Perfection!!
エフェクターボード作る
奮闘したこと記録

最終話
「夢の箱が決定版!」の巻
初回15分拡大スペシャル

初めて「まじめ」にエフェクターボードを作ってみたことの話です。


初めて「エフェクター」なるものを買ってから、早数年。

初めて「エフェクターボード」なるものを買ってからも、早数年。

新しいエフェクターを買っては、エフェクターボードを組み直し、何かに不満を覚えては、エフェクターボードを組み直し、何かに飽きたら、エフェクターボードを組み直し、組み直し、組み直し・・・。

く・み・な・お・し ♥ Japan!!

そんな感じで、その都度ちょいちょい無駄に組み直しをしてきたエフェクターボードなのですが、そろそろ「不動のエフェクター」が確立してきた感がフンワリと漂ってきています。

ここいらで一発、二度と組み直すことの無いような確固たるエフェクターボード、言うなれば「エフェクターボード<私>決定版」を作ろうと一念発起。

その奮闘の記録を晒していこうと思います。


01.エフェクターボードを決める


最近は小さいエフェクターボードに胸キュンぞっこん。

憧憬的要素も含め、エフェクターっ子なギタリストやベーシストのエフェクターボードというと「大きなハードケースにビッシリ!」みたいなイメージが強いと思われますが、最近のエフェクターっ子たちは生活的利便性を無視できないのか、エフェクターボードも含め身の周りをコンパクトかつスマートに済ませる傾向も強いのだそうな。

無駄かどうかはさて置き、移動やセッティングで必要以上の労力を使いたくないために、厳選した最小限の装備にて挑むということですね。

まぁ、確かに「くっそ重たくて運搬は受難必至だが音楽性の高いベース」と「軽量かつポータビリティだが音楽性は及第点程度」な二種のベースから選ぶなら、私は間違いなく後者を多用するでしょうし、そういう時代なの私は。

「良い音」という謎な指標に翻弄される時代は終わったの。

・・・と言うのは言い過ぎですが、この世では頑張ろうが念じようが魔法も超能力も使えないことに気が付いた方も多いと思うので、私も「音楽性と生活性」の程よい兼ね合いを狙っていきたいと思います。

で、ちょうど良さそうなものをチョイス。

build-a-minimum-pedal-borad-02cこれ。This.

メーカー : ARMOR / アルモア
製品名 : PS3C
外寸 : 478W×276D×122Hmm
内寸 : 455W×255D×80Hmm
重量 : 約3.6kg
気になるお値段 : 10,000yenちょい

注意点 : 黒しかないと思ってポチッたらピンクが来た

このアルモアのPS3Cは、いわゆる「業務用」の類では最小サイズではないかと思われるエフェクターボードで、信頼性はもとより可能な限り運搬性を高めたいという今回の思惑には、正にピッタリな製品なのです。

取っ手や留め具などのパーツも、そこらの安価なケースと比べて信頼性の高いものが使用されていますし、防御力も殺傷能力も中々に高そうなケースっぷり。

色だけね、それだけね、失敗したわけじゃないからね。


02.詰め込むエフェクターを決める


リュックが決まれば「おやつ」に悩む煩悩の時間。

オトナの「おやつ」に300yenの縛りは無いですし、買ったからには全て使いたいという貧乏症が私の性なのですが、そうも言ってられないので無常な取捨選択を迫られます。

とは言っても、冒頭でも「不動のエフェクター云々」と述べた通り、詰め込むべきエフェクターは何となく決まっていたりするので、とりあえずケースの中に並べてみました。

build-a-minimum-pedal-borad-03cまるで成功する気がしねぇ。

エフェクターの数やらを決めてから適合サイズのボードを決めるという流れが正攻法なのですが、小さく収めたいが故にボードに縛りをつけて逆順プレイすることの多い私にとって、こういった状況は・・・。

もはやパターン。
 
慣れてはいるが、know-howは無いんだ、no-howだ。

とりあえず、こういったトラブルは毎度のことなので次へ強行します。


03.ケーブル類を決める


エフェクターも並べただけでは目の保養になるくらいで何の役にも立たないので、意外とケーブルの取り回しが後々の組み込み時にトラブルの原因となることも多い、と言うか多かっため、ちゃっちゃとパッチケーブルも決めてしまいます。

パッチケーブルはソルダーレスの先駆けとしても有名な、使い勝手の良いGeorge L’sの155を使用します。

音色も普通だし、ノイズも特に感じないし、簡単に自作が出来るけどケーブルチェックをサボったやつに限って伝導しないことも多いし、スーパースリムサイズなケーブルのGeorge L’sは、正に今回の計画にピッタリなのです。

というか、腐るほど余っている。

地味に高いものばかりなパッチケーブルなんて、いちいち買い足している余裕はありません。

メインシールドにProvidenceのH207を充てているので、本当はパッチケーブルも同社のP203で統一したい気持ちもありますが、そうも言っていられないのです。

エフェクターの電源ケーブルも、何だか色々と無駄に沢山あるので、有り物で済ませます。


04.エフェクターの固定方法を決める


「んなもんマジックテープしかねぇだろ」とか脳内でディスったアナタは、きっと小学校の図工とかダメダメだったのではないですか?

エフェクターは動かないように固定しなければいけませんが、その内に宿る熱きDIYスピリットを昇華せんとした先達さんたちが編み出した手法はいくつかあります。

ケースに付属してるやつで十分だぜ!
王道!面ファスナー固定アタック!

汚さないためなら苦労は惜しまないぜ!
固め技!スポンジ切り抜き固定サソリ固め!

ダイソーもエフェクターショップに早変わりだぜ!
絞め技!金網タイラップ固定ヘッドロック!

手に!足に!ドリルでネジをぶち込んでやるぜ!
神業!金具固定で磔の刑!

ざっと思いつく限り、エフェクターの固定方法というだけでも幾つかの手法があるわけですが、私のオススメはコレなのです。

build-a-minimum-pedal-borad-04cふぁ・ふぁ・ふぁいや~。

あまり馴染みがないかも知れませんが「デュアルロック」という名称の面ファスナーの一種で、オスとメスの両方に突出しているキノコ状のステムが噛み合うことでガッチリと結合するものなのです。

よく見るナイロン系の面ファスナー(マジックテープ/ベルクロ)の上位互換のようなもので、新幹線とかの内装パーツなんかにも使われているのだそうな。

着脱可能なファスナー同士は結合力も非常に強く、用途の都合もあり粘着剤もグレードの高いものが使用されている製品が殆どなので、エフェクターの重量、貼り付ける物の素材や使用環境の温度などに悩まされることから開放されます。

欠点といえば少し高価であるということなのですが、これを一度でも使ってしまうとナイロン系の面ファスナーなんて貧相に思えて使えなくなってしまう程に価値は確かなのです。

これはホントにオススメです。

詳しい技術的なあれこれが気になる方は3Mのサイトを見てね。

ちなみに、エフェクターボード用として米アマゾンなどで売られている類似品のPower-Gripなんかも試したことがあり、技術的には同じような商品なのですが、こちらはキノコ状のステムがボロボロと崩れるように脆く、あまりオススメできません。


05.その他の小物が役に立つ


私がエフェクターボードを組む上で気になることはバイクをいじる時と同じで、専用品というものが大してあてにならないということ。

ここ最近はエフェクターボードに関した便利グッズとかも少なからず発売されているようなのですが、便利なポイントが酷く順当の範囲内に限定されていたりして、全く便利に感じられないものが多いのですよね。

特に、私だけではないと思われる、多くの自己流の工夫を盛り込んでエフェクターボードを作るDIYタイプのプレイヤーにとっては。

上記のマジックテープなんか一つを例に挙げても、楽器屋よりホームセンターのカー用品コーナーとか探した方が良い結果に辿り着けますし。

で、まずはこれ。

build-a-minimum-pedal-borad-05c build-a-minimum-pedal-borad-06c

何の変哲もないアルミの角材とアクリルのブロックですね。

手のひらサイズの鋭角的フォルムは殺人的ポテンシャルです。

詰まるところ、非常に便利な逸品。

本来の用途は知りませんが、これがまたエフェクターの底上げに便利で、強粘着力の両面テープなんかでエフェクターに接着すると、いい感じに同化してくれるのです。

今回は、いつも使う3cm3サイズ以外のアルミ角材の他に、軽量化に貢献しそうなアクリルブロックなる物も見つけてしまったので、使えそうであれば実戦投入してみたいと思います。

ちなみに、エフェクターを底上げするグッズと言えば、それこそエフェクターボードの専用品として各社から数種が発売されていますが、やはりというか何というのか、あまりに自由度が低すぎて私には使えない代物なのです。


06.ようやく配置と組み込み


さて、ようやく折り返し地点というかスタート地点というか、不安な計画書と意味不明な資材が集まったところで、地球が鋼鉄製を通り越して黄金製のように感じ始める段階まで進んだわけですが・・・。

ここからが難題。

build-a-minimum-pedal-borad-07cどうでも良いけれど、一度だけ真面目に考えたことがある引き出し収納型エフェクターボードの図。

宅録用のエフェクターなんかを、本気で引き出しにセッティングできないか試行錯誤した時期がありました。

もはや、全てを引き出しに仕舞ってしまいたくなる気持ちを分かってくれますか?

それはさて置き、組み込むエフェクターは、こんな感じ・・・。

build-a-minimum-pedal-borad-03cEmpress Effects Buffer+
E.W.S. Japan BMC
E.W.S. Japan PNS-1
Henretta Engineering Purple Octopus

Iron Ether Polytope
JHS Pedals Little Black Amp Box

Musitronics Mutron Micro V
One Control Iguana Tail Loop 2

Proco Juggernaut
TC Electronic Poly Tune 2 Mini

Walrus Audio Deep Six

これら計11個の大小あるストンプペダルたちをARMORのPS3Cという小さなエフェクターボードに収めていくのですが、上記のように、収めるだけなら画像の通りギリギリで収まります。

あなたは経験者ですか?

見る人が見れば分かるはず。

正攻法では落とせません。

上に横にと好き勝手な位置に備えられているエフェクターのジャック周辺のマージン確保や、地味に邪魔となるパッチケーブルやら電源ケーブルやらなんかのスペースの確保などなど、並べられたエフェクターと同じくらい場所を必要とするのです。

・・・で、考えること数日。

build-a-minimum-pedal-borad-08c決定案。

向きが揃っていないのは仕様です。

ん?マイケル、誰が「エフェクターの向きは揃えろ」と言ったんだい?そうか、トムか。やつは頭でっかちなんだ。それに酷い潔癖症さ。あまり鵜呑みにすると、お前もワイフに逃げられるぞ。hahaha!!
 

 一見してプラグが挿せなさそうな箇所は、用意しているアルミの角材を使ってエフェクターを段状に設置することで問題を解消しようという魂胆です。

見る人がどう思うかは知りませんが、こんなエフェクターボードばかり作っていたら、エフェクターの向きとか、どうでも良くなってしまいましたね。

build-a-minimum-pedal-borad-09c隠す、乗せる、よそ見する、いつの間にか、そんなのが当たり前になっていました。

たぶん、MICRO Vとループスイッチをニコイチ化したあたりから完全に吹っ切れたような気がします。

他に、こういうことやってる愚か者っているのかな?

さぁ、毎度の難関である配置さえ決まってしまえば、あとはエフェクターを固定してケーブルで繋いでいくだけです。

・・・が、その前に高さを稼がなければならないエフェクターが数個ほどありますので、用意しておいたアルミの角材をペタペタと貼り付けていきます。

build-a-minimum-pedal-borad-10c超合金☆合体!

時間が経つと強力に接着されます。

剥がれることが無いように祈ると言うよりは、剥がす時がこないように祈ると言ったところ。

まぁ、元も子もないことを言えば、必ず剥がす時は訪れるでしょう。

build-a-minimum-pedal-borad-11cついでに、ボード面の清掃も行いました。

既に何回か使用したボードなので、糊残りなんかがネチネチとしていたのです。

こんな糊残りにはジッポーオイルが非常に役に立ちます。

アルコールで除菌して、拭いて綺麗に脱脂してあげれば、面ファスナーも強力に接着すること間違い無し!

build-a-minimum-pedal-borad-12c・・・で、とりあえず組み込んでみた。

中々のコンクリートジャングル感というか、都心感が出てません?

のっぺりとした京都の町並みではなく、みなとみらいのゆとりある都市設計でもなく、まとまりがありながらも無秩序な雰囲気を漂わす、それは紛れも無く東京都!

・・・いや、よく分かりませんが。

ちなみに、デュアルロックファスナーの威力ですが、上の画像の状態でボードをひっくり返してブンブンと振っても、エフェクターは落ちるどころかズレる気配もないくらいカッチリとした固定力を発揮してくれます。

それでいて、剥がそうとすればベリベリっと剥がれるので非常に便利。

接着後は24時間程度で接着剤が最大効果に到達するので、さらに強固な固定力を発揮してくれるのです。

build-a-minimum-pedal-borad-13cで、最後の仕上げでパッチケーブルやらを仕掛けてみました。

DCケーブルが首都高状態になってしまうのは相変わらずなのですが、私には見慣れた光景。

これで完成です!

その名も【百味小料理高度建築弁当ボード】。

ようやく、私にとって過不足の無い理想的なエフェクターボードが出来ました。

あ・・・、強いて言うなればメンテナンス性は悪そう、というか悪いですね。

まぁ、タンクを外さないとプラグを交換できないバイクとかと同じだと思えば、悲観するほどのファクターでもないはず!

とにかく、これにてエフェクターボードの探究は打ち止めとすることが出来そうでなにより。


・・・そんな手前、更なる便利性向上のために奮闘した続きがあります。

肩掛けショルダーなエフェクターボードを作るのだ!」あわせてどうぞ。


00.余談


作業中に色々と保管棚を漁ってみると、中々に思い出の深い懐かしのエフェクターが出てきたので、ちょっと晒してみようと思います。

build-a-minimum-pedal-borad-14cMatchless Hot Box Classic &
Electro Harmonix Soul Preacher

初めてのエフェクターボードの図です。
(※わりと忠実に再現。)

これを通って出てくるベースサウンドを想像できるベーシストが世に何人いることか。

私も忘れましたからね。

ここから始まり、何となくゴールに到達した今、何だか感慨深いものがあったりなかったり。


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