肩掛けショルダーなエフェクターボードを作るのだ!

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To Perfection!!
エフェクターボード作る!奮闘したこと記録。

 OVA「夢の箱が砲丸投げ!」デジタルリマスター版。

 前記事の「小さくても無敵なエフェクターボードを作るのだ!」にて一先ず落ち着いたエフェクターボードですが、ここからは番外編です。


▼前置き


 いきなりですが、エフェクターボード延いてはエフェクターケースのカスタマイズというと、ほとんどの場合は中に詰められたのエフェクターに関する内容ばかりな気がします。それは勿論のこと、皆様ともにケースの内側にこそ熱い想いがあるからなのでしょう。しかしながら、実際のところはというと・・・。

 ケースそのものにも不満ないっすか?

 あ、そう、無いっすか。私は不満があるので、続けますよ?

 ハードケースタイプは信頼性や耐久性に優れる一方で、ほとんどの製品が重いし角張っているし運搬用パーツは取っ手くらいしか備えていないわけです。これがまた、どこぞのゴーレムのような使い勝手の悪さ。

 そして、最近はコストや機動力の観点で人気の出ているソフトケースタイプも、その軽量さや取り回しの良さに優れる一方で、今一つ信頼性や耐久性に劣るものばかりである気がします。流行りのペダルトレイン宜しくスノコボードなども「ケーブルを床下に収納で便利」といったように便利製品へ補正を掛けていますが、結局のところは上記の二つに漏れないケースへ収納して運搬するわけですし・・・。

 なんなんすか?このゲームキャラみたいなピーキー設定は。

 私は先の記事「小さくても無敵なエフェクターボードを作るのだ!」でも取り上げたように、ARMOR:アルモアというメーカーの「PS3C」なる非常に小振りなハードケースタイプのエフェクターボードを使用しました。しかしながら、いくらコンパクトに仕上げたといえどハードケースはハードケースです。持ち運びに易しとは言い難しということで、便利化を図っていきたいと思います。


▼どのようにエフェクターケースをカスタマイズするか


 では、このPS3Cの何が気に入らないのかを考えてみましょう。私としては、具体的なところを上げると「取っ手だけ」という古臭い仕様が宜しくないと思うのです。

build-a-shoulder-pedal-board-02c 今回のエフェクターボードとして使用したケースの重量は乾燥で3.6kgなのですが、この時点で決して軽いとはいえません。何だかんだで物を詰めれば、その重さは膨れ上がるように10kgという重量に迫ります。

 ※ちなみに、画像は当項で取り上げるカスタムを施した後の重さです。

 アルモアならではの堅牢さとともに、ラインナップでは最小となる「小振りなサイズ」が特徴の一つでもあるケースではありますが、その付加価値を生かし切れない「取っ手だけ」という仕様は間が抜けているとしか思えません。同じようなハードケースを例に上げれば、撮影機材に使用するためのケースなどは軒並みショルダーケースやリュックサックのように、確かな信頼性とは別に「運搬性能」を向上させているものも多いはず。それにも関わらず、エフェクターのケースは相変わらずユーザーアンフレンドリーなものが多い印象を私的に覚えています。

 これだから音楽関連のアクセサリーは嫌になるのです。この手の商品は考えの浅いものばかりで、シグネチャー仕様みたいな馬鹿らしいものを用意したりと嫌気の差すことばかり。もう少し一般的なユーザーのことを考えて、ペルソナ作成でもしたら良いのに。強いてフォローをするのならば、それはケース表面の出っ張りを少なくすることにより「積載性や収納利便性の向上」という一方の運搬性能には繋がっているといったところでしょう。

 ということで、ハードケースには類も少ないソフトケースの魅力の一つでもある「ショルダーバッグ仕様」を、このアルモアのPS3Cに付加していきたいと思います。


▼エフェクターケースを改造する


 では、あと一歩で素敵になるケースへ、どのような便利を付加するかを決めました。しかしながら、このPS3Cも多くのハードケースと同じようにショルダーストラップを取り付けるためのパーツは備えていません。

 詰まるところ、要施工ということですね。

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 施工完成をイメージしつつ、どのような部品が必要なのかを考えてホームセンターやネットショップを物色しました。その結果、主に建物や公園などの施設などで使われるような金具を色々と揃えてみたのです。

 ちなみに、使用する金具は破損を起こすと大惨事となるという用途の都合もあり、信頼性を重視して水本機械製作所というメーカーのもので統一しています。これらは主に建築業務向けなので、取り付けボルト類などは付属しないため別個で用意が必要です。その金具と施工するケースに対して、径や長さなどを吟味して必要となるボルトやナットも用意しました。

 また、ここまで揃えたところで「あれ?穴は・・・。」と困ってしまいます。電動ドリル本体は持ち合わせていたので、エフェクターケースへ金具を取り付けるために必要なサイズの下穴とネジ穴を作るためのドリルも急遽で用意しました。

 さて、物が揃えば、あとは慣れない施工作業です。あくせくしながら装備させてみましょう。

build-a-shoulder-pedal-board-05_c レッツ・ぐるみん!

 下穴を作り、ねじ溝を切り、初めてケースにメスを入れてみて確信したことが一つ。やはり高価なエフェクターケースは、こと「頑丈さ」において信頼に足る製品なのです。保護と化粧を兼ねる樹脂板も然る事ながら、その下に位置する木材板も中々に頑丈なのでした。

build-a-shoulder-pedal-board-06c 装着!installing!!

 何と言うのか、攻撃力と防御力が上がって素早さが少し落ちた感じの見た目ですね。実際のところ、金具を取り付けたボード部分ではない方、いわゆるフタの部分は体感でも違いが分かるほどに重くなりましたから。

build-a-shoulder-pedal-board-07c 拡大!zoom in!!

 こちらは施工部分のアップです。画像右のアイプレートという金具だけでも良かったのですが、保険としてU字ボルトも取り付けてみました。この画像だけでは華奢に見えて不安に思うかも知れませんが、それは心配無用なほどに頑強な感じとなっているのです。

build-a-shoulder-pedal-board-08c ちなみに、こちらは施工部分の裏側です。今回は取り付け部品の「ずっぽ抜け」の防止も兼ねて、裏ボルトには「フリクションリングナット」という緩み防止ナットの一種を使いました。ナットの緩みや溝の劣化などでエフェクターケースを落とすという事だけは、いくら頑丈なケースといえど避けたいですからね。念には念を、ということです。

 また、当然ですが突き抜けたボルトはケース内の容量を少なからず圧迫します。ただでさえ容量の小さいケースですので、少しでもケース内に飛び出しボルトの突き出し量を小さくしたいものですよね。どうにかならんかと物色していた時に使えそうなパーツを見つけたため、私は下の画像のようにプレートを使って調整しました。

build-a-shoulder-pedal-board-09c 中二以来の創意工夫。

 これは、先のケース内に突き出すボルトの突き出し量を減らすための工夫なのです。容量を一寸でも無駄にしたくはないギリギリプランナーは、このような工夫が後に生きてくると思います。これらは数十円程度で販売されているので、そう惜しむ金額でもありません。


▼エフェクターケースにショルダーストラップ


build-a-shoulder-pedal-board-10c ふう、と言う様に施工作業が無事に終われば、残すもストラップを装着するのみとなりました。そこそこ重たいものに使用するということもあり、ショルダーストラップにはネオプロという国産ブランドの高耐久性と謳うものを採用です。

 その耐荷重性能、まさかの・・・ 80kg!!

 私の下駄用バイクはホンダのゴリラなのですが、まさかの「ショルダーゴリラ」が可能なスペックの超人ストラップなのです。エフェクターケースどころではなく、ミニバイクながらバイクが肩掛け出来てしまうというね。

build-a-shoulder-pedal-board-11c ちなみに、画像のように2本掛けにすれば「安心の保険仕様」にすることも出来るようにしました。肩の負担を減らすためにジェルトロン内蔵のものを採用してみましたが、このジェルトロンパッドは確かに肩への負担を感じさせないのです。ただし、ぶら下げている物の重量が重量なだけに、負担は少ないが重さは確かにといった程度の気休めです。

 ということで、ついに無敵のエフェクターボードが完成したのであった。

 さっそく、結社に戻って総統に報告しなければ!


▼よい子のみんなへ


 いるかどうかはさておき、この記事の内容を自ら実行してみようかなという方のために注意してもらいたいことが数点ほどあります。それは以下の通り。

 まず、金具の耐荷重性能には注意して下さい。これらの金具は、用途の都合もあり必ず耐荷重性能が表示されているはずです。耐荷重数値が小さいと金具の破断などの恐れがありますが、逆に耐荷重数値が大きければ大きいほど金具そのものは大きくなってしまいます。あまりに耐荷重性能にマージンを取り過ぎて大きな金具を使ってしまうと、ケースに取り付けられなかったりショルダーストラップが取り付けられなかったりと本末転倒な事態になりかねません。きちんとしたメーカーの製品であれば、ウェブサイトの製品紹介などに寸法表なども公開されているはずなので参考にしてみて下さい。

 また、単位として使われている「kgf/重量キログラム」にも注意して下さいね。例えば「エフェクターボードが9kgだから耐荷重10kgfでいいや」としてしまうと、重量が9kgだからといって負荷が常に9kgで一定というわけではありませんので不都合が生じかねません。床に設置していれば負荷は減りますが、逆に空気抵抗や慣性などにより負荷が増すことも考慮して耐荷重性能には少しの余裕を持つと良いと思われます。

 あと、金具の取付は出来るだけタッピング系のネジ(よく家の壁とかにドライバーで打つようなネジ)ではなく、ナットと併用できるボルトを使った方が良いと思われます。金具の耐荷重性能は、あくまで金具そのものの耐荷重性能であると思われるので、いわゆるネジごと「ずっぽ抜ける」といったトラブルを防ぐには、雄ネジだけではなく雌ネジも使ってやった方が好ましいような気がするのです。いくら頑丈なハードケースといえど、ずっぽ抜けて落とすのは気分が良いものではありませんし、徒歩や静止時ならともかく自転車やバイクに乗っていたら対処が面倒ですからね。ずっぽ抜ける方向に引っ張られる金具にはナット(雌ネジ)を使ってあげて、それ以外はタッピング系のネジを使えばスマートな気がします。

 今回の私の場合は、取っ手と同じ面に取り付けたショルダーストラップ用のU字金具とアイプレートには金具の脱落防止のためにボルトとナットを併用しました。しかし、バイク積載用に荷締ベルトを通す用途で取り付けた金具はタッピング系ネジで済ませてしまいました。これは、ずっぽ抜けるどころか荷締ベルトで圧着されるためです。

 その他には、強いて言うなら施工はエフェクターを組み込む前に行ったほうが良いと思われます。ボルト類がケース内に突き出す場合、既にエフェクターを設置しているとエフェクターを傷つけてしまう恐れがあるからです。特に私のようにピッチリとした配置でカッチリとエフェクターを固定するタイプの人間は要注意ですね。

 最後に、あくまで全ては「自己責任」です。多くに言えることですが、手を加えればメーカーの保証などは全く効かなくなりますからね。もちろん、私も責任は負いません。


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小さくても無敵なエフェクターボードを作るのだ!

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To Perfection!!
エフェクターボードを作る!奮闘したこと記録。

 最終話「夢の箱が決定版!」初回15分拡大スペシャル。

 何のこっちゃですが、私が初めて「まじめ」にエフェクターボードを作ってみたことの話なのです。


▼前置き


 初めて「エフェクター」なるものを買ってから、早数年。そして、初めて「エフェクターボード」なるものを買ってからも、早数年。毎度のこと新しいエフェクターを買ってはエフェクターボードを組み直し、何かに不満を覚えてはエフェクターボードを組み直し、何かに飽きたらエフェクターボードを組み直し。いつまで経っても明くることの無い組み直しの連続。

 く・み・な・お・し ♥ Japan!!

 そんなこんなで、その都度ちょいちょい無駄に組み直しをしてきたエフェクターボードなのですが、そろそろ「不動のエフェクター」が確立してきた感じがフンワリと漂ってきていたりします。ここいらで二度と組み直すことの無いような確固たるエフェクターボードを、それは言うなれば「エフェクターボード<私>決定版」を作ろうと一念発起したわけなのです。

 その奮闘の記録を晒していこうと思います。


▼エフェクターボードを決める


 ところで、私は最近のところ小さいエフェクターボードに胸キュンぞっこんだったりします。憧憬的要素も含め、エフェクターっ子なギタリストやベーシストのエフェクターボードというと「大きなハードケースにエフェクターがビッシリ!」といったイメージが強いと思われます。しかしながら、最近のエフェクターっ子たちは生活的利便性を無視できないのか、エフェクターボードも含め身の周りをコンパクトかつスマートに済ませる傾向も強いのだそうな。

 さて、無駄かどうかはさて置き、それは移動やセッティングで必要以上の労力を使いたくないために厳選した最小限の装備にて挑みたいということなのですね。確かに「くそ重たくて運搬は受難必至だが音楽性の高いベース」と「軽量かつポータビリティだが音楽性は及第点程度なベース」という二種のベースから選ぶなら、私は間違いなく後者を多用するでしょう。詰まるところ、そういう時代なのですね、私感としては。

 漠然とした「良い音」という謎な指標に翻弄される時代は終わったのです。

 ・・・と言うのは少し言葉も過ぎますが、この世では頑張ろうが念じようが魔法も超能力も使えないことに気が付いた方も多いでしょう。ということで、私も「音楽性と生活性」の程よい兼ね合いを狙っていきたいと思います。

 で、ちょうど良さそうなものを選択。

build-a-minimum-pedal-borad-02c これ。This.

メーカー:ARMOR / アルモア
製品名:PS3C
外寸 ・内寸・重量:478W×276D×122Hmm・455W×255D×80Hmm・約3.6kg
気になるお値段:10,000yenちょっと

 備考・注意点:黒しかないと思ってポチッたらピンクが来た!

 このアルモアのPS3Cという製品は、いわゆる「業務用」の類では最小サイズではないかと思われるエフェクターボードです。同社ならではの堅牢さによる信頼性はもとより、小振りなサイズは可能な限り運搬性を高めたいという今回の思惑にピッタリな製品なのです。取っ手や留め具などのパーツも安価な製品と比べて信頼性の高いものが使用されているようですし、防御力も殺傷能力も中々に高そうなケースっぷりは素敵そのもの。

 色だけね。それだけね。失敗したわけじゃないからね。


▼詰め込むエフェクターを決める


 さて、リュックサックが決まれば「おやつ」に悩む煩悩の時間の訪れです。オトナの「おやつ」に300円の縛りは無いですし、買ったからには全て使いたいという貧乏症が私の性なのですが、そうも言ってられないので無常な取捨選択を迫られます。

 とは言いつつも、冒頭で「不動のエフェクター云々」と述べた通りに詰め込むべきエフェクターは何となく決まっていたりするので、とりあえずケースの中に並べてみました。

build-a-minimum-pedal-borad-03c まるで成功する気がしねぇ。

 一般的には、詰め込むエフェクターの数やらを決めてから適合サイズのボードを決めるという流れが正攻法なのです。しかしながら、小さく収めたいがゆえにボードに縛りをつけて逆順プレイすることの多い私にとって、このような状況はもはや定石。

 慣れてはいるが、know-howは無いのだ、no-howなのだ。

 とりあえず、こういったトラブルは毎度のことなので次へ強行します。


▼ケーブル類を決める


 エフェクターも並べただけでは目の保養になるくらいで何の役にも立ちませんよね。意外とケーブルの取り回しが後々の組み込み時にトラブルの原因となることも多いはずです。私は多かったので、さっさとパッチケーブルも決めてしまいます。

 ということで、パッチケーブルはソルダーレスの先駆けとしても有名な、使い勝手の良いGeorge L’sの155を使用します。音色も障り無くノイズも特に感じませんし、簡単に自作が出来るけどケーブルチェックをサボったやつに限って伝導しないことも多いし、スーパースリムサイズなケーブルのGeorge L’sは今回の計画にピッタリなのです。

 というか、腐るほど余っている。

 地味に高いものばかりなパッチケーブルは、いちいち買い足している余裕はありません。私はメインのシールドケーブルとしてProvidenceのH207を使っているので、本心ではパッチケーブルも同社のP203で統一したい気持ちもありますが、そうも言っていられないのです。

 エフェクターの電源ケーブルも何だか色々と無駄に沢山あるので、ケーブル類は有り物で済ませましょう。


▼エフェクターの固定方法を決める


 さてさて「んなもんマジックテープしかねぇだろ」などと脳内でディスったアナタは、きっと小学校の図工とかダメダメだったのではないでしょうか。一般的にエフェクターは動かないように固定しなければいけませんが、その内に宿る熱きDIYスピリットを昇華せんとした先達さんたちが編み出した手法はいくつかあります。

 ケースに付属してるやつで十分だぜ!
 王道!面ファスナー固定アタック!

 汚さないためなら苦労は惜しまないぜ!
 固め技!スポンジ切り抜き固定サソリ固め!

 ダイソーもエフェクターショップに早変わりだぜ!
 絞め技!金網タイラップ固定ヘッドロック!

 手に!足に!ドリルでネジをぶち込んでやるぜ!
 神業!金具固定でイエス!キリスト!

 ざっと私の思いつく限りではエフェクターの固定方法というだけでも幾つかの手法があるわけですが、私のオススメは次の方法なのです。

build-a-minimum-pedal-borad-04c ふぁ・ふぁ・ふぁいや~。

 あまり馴染みがないかも知れませんが「デュアルロック」という名称の面ファスナーの一種で、よく見るナイロン系の面ファスナーの上位互換のようなものです。オスとメスの両方に突出しているキノコ状のステムが噛み合うことでガッチリと結合するものなのです。

 そんなデュアルロックは新幹線とかの内装パーツなんかにも使われているのだとかで、着脱可能なファスナー同士は一般的なナイロン系の面ファスナーと比べて結合力も非常に強いものとなっています。基本的には用途の都合により粘着剤もグレードの高いものが使用されているので、エフェクターの重量や貼り付ける素材の使用環境や温度などに悩まされることから開放されます。欠点といえば少し高価であるということなのですが、これを一度でも使ってしまうとナイロン系の面ファスナーは貧相に使い勝手が悪く思えて使えなくなってしまうはず。

 これはホントにオススメです。詳しい技術的な内容が気になる方は3Mのサイトを見て下さい。

 ちなみに、エフェクターボード用として米アマゾンなどで売られている類似品のPower-Gripなんかも試したことがありますが、技術的には同じような商品となっています。しかしながら、そのPower-Gripはキノコ状のステムがボロボロと崩れるように脆いため、あまりオススメしません。素直にホームセンターで3Mの製品を買うか、カー用品店でエーモン工業の製品を買うことが望ましいかと思います。やはり楽器店は役に立ちません。


▼その他の小物が役に立つ


 私がエフェクターボードを組む上で気になることはバイクをいじる時と同じであり、得てして「専用品」というものが大してあてにならないということです。ここ最近はエフェクターボード関連の便利グッズなども少なからず発売されているようなのですが、それらは便利というポイントが酷く順当の範囲内に限定されていることが殆どですよね。私だけではないと思われる、多くの創意工夫を盛り込んでエフェクターボードを作るDIYタイプのプレイヤーにとっては、全く便利に感じられないものが多いのではないでしょうか。

 例えば、つい先のベルクロなんか一つを例にしても、楽器屋よりホームセンターのカー用品コーナーなどを探した方が良い結果に辿り着けるわけですしね。

 で、用意するものはコレです。

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 我らの聖地である大きなホームセンターや東急ハンズなどで売っている、何の変哲もないアルミの角材とアクリルのブロックですね。

 手のひらサイズの鋭角的フォルムは殺人的ポテンシャルです。

 詰まるところ何が言いたいのかとするのなら、それは非常に便利な逸品であるということです。本来の用途は全く知りませんが、これがまたエフェクターの配置に高低差を設けたい時の底上げに便利でなのですよ。強粘着力の両面テープでエフェクターに接着すると、いい感じに同化して高さを増してくれるのです。

 ということで、今回は常用している3㎤(立法cm)のアルミ角材の他に、軽量化に貢献しそうなアクリルブロックなる物も見つけてしまったので、使えそうであれば実戦投入してみたいと思います。

 ちなみに、エフェクターを底上げするグッズと言えば、それこそエフェクターボードの専用品として各社から数種が発売されていますよね。しかし、やはりというか何というのか自由度が低すぎて私には使えない代物なのです。


▼ようやく配置と組み込み


 さて、ようやく折り返し地点というのかスタート地点というのか。不安な計画書と意味不明な資材が集まったところで、地球が鋼鉄製を通り越して黄金製のように感じ始める段階まで進んだわけですが・・・。

 ここからが難題。

build-a-minimum-pedal-borad-07c どうでも良いことなのですが、過去に真剣に考えたことがある引き出し収納型エフェクターボードの図です。宅録用のエフェクターなんかを、本気で引き出しにセッティングしようと試行錯誤した時期がありました。

 もはや、全てを引き出しに仕舞ってしまいたくなる気持ちを分かってくれますか?

それはさて置き、組み込むエフェクターは以下の通りです。

build-a-minimum-pedal-borad-03c[ Effects List ]
Empress Effects Buffer+ / E.W.S. Japan BMC / E.W.S. Japan PNS-1 / Henretta Engineering Purple Octopus / Iron Ether Polytope / JHS Pedals Little Black Amp Box / Musitronics Mutron Micro V / One Control Iguana Tail Loop 2 / Proco Juggernaut / TC Electronic Poly Tune 2 Mini / Walrus Audio Deep Six

 このように、これら計11個の大小あるストンプペダルたちをARMORのPS3Cという小さなエフェクターボードに収めていくのですが、上記のように収めるだけなら画像の通りギリギリで収まるようですね。しかしながら、あなたは経験者でしょうか。これは見る人が見れば分かるはず。

 まず、正攻法では落とせません。

 上に横にと好き勝手な位置に備えられているエフェクターのジャック周辺のマージン確保や、地味に邪魔となるパッチケーブルやら電源ケーブルやらなんかのスペースの確保などなど、それらは並べられたエフェクターと同じくらいに場所を必要とするのです。

 そして、考えること数日。

build-a-minimum-pedal-borad-08c THE 決定案。
(※向きが揃っていないのは仕様です。)

 ん?マイケル、誰が「エフェクターの向きは揃えろ」と言ったんだい?そうか、トムか。やつは頭でっかちなんだ。それに酷い潔癖症さ。あまり鵜呑みにすると、お前もワイフに逃げられるぞ。hahaha!!
 

  指摘したい気持ちも分かりますが、それはさておき。一見してプラグが挿せなさそうな箇所は、用意しているアルミの角材を使ってエフェクターを段状に設置することで問題を解消しようという魂胆です。見る人が何を思うかは知りませんが、こんなエフェクターボードばかり作っていると、エフェクターの向きというものは特に気にならなくなってしまいましたね。

build-a-minimum-pedal-borad-09c 隠す、乗せる、よそ見する。いつの間にか、そのような状態が当たり前となっていました。恐らく、MICRO Vとループスイッチをニコイチ化して使用を始めたあたりから完全に吹っ切れたような気がします。

 他に、こういうことやってる愚か者っているのかな?

 何はともあれ、毎度の難関である配置さえ決まってしまえば残すもエフェクターを固定してケーブルで繋いでいくだけです。ただし、その前に高さを稼がなければならないエフェクターが数個ほどありますので、用意しておいたアルミの角材をペタペタと貼り付けていきましょう。

build-a-minimum-pedal-borad-10c 超合金☆合体!

 先のアルミブロックを両面テープで接着しますが、時間が経つと強力に接着されます。 基本的に確かな両面テープであれば、意図しない限りは剥がれることもありません。剥がれることが無いように祈ると言うよりは、剥がす時がこないように祈ると言ったところでしょう。

build-a-minimum-pedal-borad-11c ついでに、ボード面の清掃も行いました。既に何回かテープを貼ったりと使用したボードなので、糊残りなんかがネチネチとしていたのです。こんな糊残りには、意外とジッポーオイルが非常に役に立ちますね。仕上げにアルコールで除菌しがてら拭いて綺麗に脱脂してあげれば、面ファスナーも強力に接着すること間違い無しなのです。

build-a-minimum-pedal-borad-12c ではでは、とりあえず組み込んでみました。

 改めてみると、中々のコンクリートジャングル感というか、都心感が出ているような気がします。のっぺりとした京都の町並みではなく、みなとみらいのゆとりある都市設計でもなく、まとまりがありながらも無秩序な雰囲気を漂わす、それは紛れも無く東京都渋谷区!

 ちなみに、気になるだろうデュアルロックファスナーの威力ですが、上画像の状態でボードをひっくり返してブンブンと振ったところで、エフェクターは落ちるどころかズレる気配もないくらいカッチリとした固定力を発揮してくれます。それでいて、エフェクターを剥がそうとすればベリベリっと剥がれるので非常に便利なのです。接着後は24時間程度で接着剤が最大効果に到達するので、さらに強固な固定力を発揮してくれるでしょう。

build-a-minimum-pedal-borad-13c 最後の仕上げでパッチケーブルやらを仕掛けてみました。指摘をスルーするようにDCケーブルが首都高状態となってしまうのは相変わらずなのですが、私には見慣れた光景なのですね。その名も【百味小料理高度建築弁当ボード】なのです。

 これで完成です!

 ようやく、私にとって過不足の無い理想的なエフェクターボードが出来ました。ただし、強いて言うなればメンテナンス性は極悪ですね。

 まぁ、タンクを外さないとプラグを交換できないバイクとかと同じだと思えば、悲観するほどのファクターでもないはず!

 とにかく、これにてエフェクターボードの探究は打ち止めとすることが出来そうでなにより。


 追記:この記事にはエフェクターボードの更なる便利性向上のために奮闘した続きがあります。続きは「肩掛けショルダーなエフェクターボードを作るのだ!」も、良ければ御覧になってみて下さい。


▼余談


 作業中に色々とエフェクターの保管棚を漁ってみると、中々に思い出の深い懐かしのエフェクターが出てきたので、ちょっと無駄話がてら晒してみようと思います。

build-a-minimum-pedal-borad-14cMatchless Hot Box Classic &
Electro Harmonix Soul Preacher

わりと忠実に再現した、私の初めてのエフェクターボードの図です。これを通って出てくるベースサウンドを想像できるベーシストが世に何人いることか。私も忘れましたからね。

 ここから始まり、何となくゴールに到達した今、何だか感慨深いものがあったりなかったり。


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iPod Touch 5 買いました

新型の「iPod Touch 6」が出るだ出ないだ、今昔古今東西で噂が立ちは消えを繰り返していますね。

まぁ、どうせ出ないでしょ、出ても全てに勝るとは限らないでしょ、欲しいのは今でしょ、ということで、2012年に発売した名機であるらしい「iPod Touch 5」を今年は2015年に買ってみました。

私は、どちらかと言うとアップル製品は嫌いな方です。

そして、どちらかと言えばソニー信者です。(にわか)

ここ何年か使っているNW-A850はBluetooth機能を搭載していなくて、有線なんかで音楽を聴くのが鬱陶しい今日この頃、送信機をペアで使っていたりしましたが、どうにも本末転倒。

デバイスそのものにBluetooth機能を搭載しているものが欲しくなったわけなのです。

最新のWalkmanでも良かったのですが、NW-A850は全くもって健全だし、未だに携帯電話がスマートフォンではないので、何となくiPod Touchを選んでみた次第であります。

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で、中国から届いた箱。

アップルストアのオンラインで刻印サービス製品を注文したら、中国から届きましたよ。

「アップルも個人系エフェクターブランドみたいなダンボールに入れて商品を送るようになったのか」と少しガッカリしたのですが、よくよく考えて見れば海外発送ですもんね、店から個人の間を渡航して来るんですもんね、保護が大切ですもんね、開梱すれば納得の専用設計ですもんね。

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これが、正解のiPod Touch 5の箱。
いわゆる、ここからがアップルの法治国家なのです。
「化粧箱までもが製品である」とは言っていたものですが、輸送用の箱までは製品ではなかった様子ですね。

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タイトに装着された白いマスクを取り外せば、開梱してもいないのに製品が登場。
本当は「開梱するという動作そのものに楽しみを覚える製品って意外と少ないですよね」とか言いたいところでしたが、思いの外、何でも丁寧にワクワクしながら開けている自分がいるので、そこは人の次第ということで。

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私の場合、この上部脱落防止シールに気付かないで「え!?開かない?」とアタフタすること十数分。
正直、ワクワクどころではなかった。
めちゃめちゃ引っ張ったよね、上部と下部を。

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本体を一番に目立たせるためか、アクセサリー類は見た目に余計と判断されたように下部に収納されているのです。

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64GBモデルを買ったので、iPod Touch Loopも付属しています。
要は、専用規格のストラップ。

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ちなみに、ここの本体脱落防止シールにも気付かず「はめ込み強すぎ!」とアタフタすること数十分。
正直、ワクワクどころではなかった。
めちゃめちゃ引っ張ったよね、本体とトレーを。

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薄い・・・。

ここまでに30分程は経ちましたね。

まぁ、便利ですね、iPod Touch。

所有しているiMacとは一切の連動どころか認識も出来ないという他社製品ヅラ仕様ですが、ThinkPad(Windows)とは相性抜群ですし、音楽を聴く以外にも色々と出来そうなのです。

素晴らしく良いという程のものでもないと思いますが、付属のEarPodsと銘打たれた純正イヤフォンも「アップル純正イヤフォン=ダメ」という偏見を塗り替えてくれましたし。

プレーヤーとしても、プリインストールされているミュージックアプリでは「とりあえずゲインだけ上げた」みたいな野暮ったい音で少し残念な気持ちになりますが、App Storeで良質なプレーヤーアプリを入れれば非常に楽しい再生機器に早変わりしますし。

もっとたくさん、おさわりして、色々と学ばせていただきます。