小さくても無敵なエフェクターボードを作るのだ!

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To Perfection!!
エフェクターボードを作る!奮闘したこと記録。

 最終話「夢の箱が決定版!」初回15分拡大スペシャル。

 何のこっちゃですが、私が初めて「まじめ」にエフェクターボードを作ってみたことの話なのです。


▼前置き


 初めて「エフェクター」なるものを買ってから、早数年。そして、初めて「エフェクターボード」なるものを買ってからも、早数年。毎度のこと新しいエフェクターを買ってはエフェクターボードを組み直し、何かに不満を覚えてはエフェクターボードを組み直し、何かに飽きたらエフェクターボードを組み直し。いつまで経っても明くることの無い組み直しの連続。

 く・み・な・お・し ♥ Japan!!

 そんなこんなで、その都度ちょいちょい無駄に組み直しをしてきたエフェクターボードなのですが、そろそろ「不動のエフェクター」が確立してきた感じがフンワリと漂ってきていたりします。ここいらで二度と組み直すことの無いような確固たるエフェクターボードを、それは言うなれば「エフェクターボード<私>決定版」を作ろうと一念発起したわけなのです。

 その奮闘の記録を晒していこうと思います。


▼エフェクターボードを決める


 ところで、私は最近のところ小さいエフェクターボードに胸キュンぞっこんだったりします。憧憬的要素も含め、エフェクターっ子なギタリストやベーシストのエフェクターボードというと「大きなハードケースにエフェクターがビッシリ!」といったイメージが強いと思われます。しかしながら、最近のエフェクターっ子たちは生活的利便性を無視できないのか、エフェクターボードも含め身の周りをコンパクトかつスマートに済ませる傾向も強いのだそうな。

 さて、無駄かどうかはさて置き、それは移動やセッティングで必要以上の労力を使いたくないために厳選した最小限の装備にて挑みたいということなのですね。確かに「くそ重たくて運搬は受難必至だが音楽性の高いベース」と「軽量かつポータビリティだが音楽性は及第点程度なベース」という二種のベースから選ぶなら、私は間違いなく後者を多用するでしょう。詰まるところ、そういう時代なのですね、私感としては。

 漠然とした「良い音」という謎な指標に翻弄される時代は終わったのです。

 ・・・と言うのは少し言葉も過ぎますが、この世では頑張ろうが念じようが魔法も超能力も使えないことに気が付いた方も多いでしょう。ということで、私も「音楽性と生活性」の程よい兼ね合いを狙っていきたいと思います。

 で、ちょうど良さそうなものを選択。

build-a-minimum-pedal-borad-02c これ。This.

メーカー:ARMOR / アルモア
製品名:PS3C
外寸 ・内寸・重量:478W×276D×122Hmm・455W×255D×80Hmm・約3.6kg
気になるお値段:10,000yenちょっと

 備考・注意点:黒しかないと思ってポチッたらピンクが来た!

 このアルモアのPS3Cという製品は、いわゆる「業務用」の類では最小サイズではないかと思われるエフェクターボードです。同社ならではの堅牢さによる信頼性はもとより、小振りなサイズは可能な限り運搬性を高めたいという今回の思惑にピッタリな製品なのです。取っ手や留め具などのパーツも安価な製品と比べて信頼性の高いものが使用されているようですし、防御力も殺傷能力も中々に高そうなケースっぷりは素敵そのもの。

 色だけね。それだけね。失敗したわけじゃないからね。


▼詰め込むエフェクターを決める


 さて、リュックサックが決まれば「おやつ」に悩む煩悩の時間の訪れです。オトナの「おやつ」に300円の縛りは無いですし、買ったからには全て使いたいという貧乏症が私の性なのですが、そうも言ってられないので無常な取捨選択を迫られます。

 とは言いつつも、冒頭で「不動のエフェクター云々」と述べた通りに詰め込むべきエフェクターは何となく決まっていたりするので、とりあえずケースの中に並べてみました。

build-a-minimum-pedal-borad-03c まるで成功する気がしねぇ。

 一般的には、詰め込むエフェクターの数やらを決めてから適合サイズのボードを決めるという流れが正攻法なのです。しかしながら、小さく収めたいがゆえにボードに縛りをつけて逆順プレイすることの多い私にとって、このような状況はもはや定石。

 慣れてはいるが、know-howは無いのだ、no-howなのだ。

 とりあえず、こういったトラブルは毎度のことなので次へ強行します。


▼ケーブル類を決める


 エフェクターも並べただけでは目の保養になるくらいで何の役にも立ちませんよね。意外とケーブルの取り回しが後々の組み込み時にトラブルの原因となることも多いはずです。私は多かったので、さっさとパッチケーブルも決めてしまいます。

 ということで、パッチケーブルはソルダーレスの先駆けとしても有名な、使い勝手の良いGeorge L’sの155を使用します。音色も障り無くノイズも特に感じませんし、簡単に自作が出来るけどケーブルチェックをサボったやつに限って伝導しないことも多いし、スーパースリムサイズなケーブルのGeorge L’sは今回の計画にピッタリなのです。

 というか、腐るほど余っている。

 地味に高いものばかりなパッチケーブルは、いちいち買い足している余裕はありません。私はメインのシールドケーブルとしてProvidenceのH207を使っているので、本心ではパッチケーブルも同社のP203で統一したい気持ちもありますが、そうも言っていられないのです。

 エフェクターの電源ケーブルも何だか色々と無駄に沢山あるので、ケーブル類は有り物で済ませましょう。


▼エフェクターの固定方法を決める


 さてさて「んなもんマジックテープしかねぇだろ」などと脳内でディスったアナタは、きっと小学校の図工とかダメダメだったのではないでしょうか。一般的にエフェクターは動かないように固定しなければいけませんが、その内に宿る熱きDIYスピリットを昇華せんとした先達さんたちが編み出した手法はいくつかあります。

 ケースに付属してるやつで十分だぜ!
 王道!面ファスナー固定アタック!

 汚さないためなら苦労は惜しまないぜ!
 固め技!スポンジ切り抜き固定サソリ固め!

 ダイソーもエフェクターショップに早変わりだぜ!
 絞め技!金網タイラップ固定ヘッドロック!

 手に!足に!ドリルでネジをぶち込んでやるぜ!
 神業!金具固定でイエス!キリスト!

 ざっと私の思いつく限りではエフェクターの固定方法というだけでも幾つかの手法があるわけですが、私のオススメは次の方法なのです。

build-a-minimum-pedal-borad-04c ふぁ・ふぁ・ふぁいや~。

 あまり馴染みがないかも知れませんが「デュアルロック」という名称の面ファスナーの一種で、よく見るナイロン系の面ファスナーの上位互換のようなものです。オスとメスの両方に突出しているキノコ状のステムが噛み合うことでガッチリと結合するものなのです。

 そんなデュアルロックは新幹線とかの内装パーツなんかにも使われているのだとかで、着脱可能なファスナー同士は一般的なナイロン系の面ファスナーと比べて結合力も非常に強いものとなっています。基本的には用途の都合により粘着剤もグレードの高いものが使用されているので、エフェクターの重量や貼り付ける素材の使用環境や温度などに悩まされることから開放されます。欠点といえば少し高価であるということなのですが、これを一度でも使ってしまうとナイロン系の面ファスナーは貧相に使い勝手が悪く思えて使えなくなってしまうはず。

 これはホントにオススメです。詳しい技術的な内容が気になる方は3Mのサイトを見て下さい。

 ちなみに、エフェクターボード用として米アマゾンなどで売られている類似品のPower-Gripなんかも試したことがありますが、技術的には同じような商品となっています。しかしながら、そのPower-Gripはキノコ状のステムがボロボロと崩れるように脆いため、あまりオススメしません。素直にホームセンターで3Mの製品を買うか、カー用品店でエーモン工業の製品を買うことが望ましいかと思います。やはり楽器店は役に立ちません。


▼その他の小物が役に立つ


 私がエフェクターボードを組む上で気になることはバイクをいじる時と同じであり、得てして「専用品」というものが大してあてにならないということです。ここ最近はエフェクターボード関連の便利グッズなども少なからず発売されているようなのですが、それらは便利というポイントが酷く順当の範囲内に限定されていることが殆どですよね。私だけではないと思われる、多くの創意工夫を盛り込んでエフェクターボードを作るDIYタイプのプレイヤーにとっては、全く便利に感じられないものが多いのではないでしょうか。

 例えば、つい先のベルクロなんか一つを例にしても、楽器屋よりホームセンターのカー用品コーナーなどを探した方が良い結果に辿り着けるわけですしね。

 で、用意するものはコレです。

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 我らの聖地である大きなホームセンターや東急ハンズなどで売っている、何の変哲もないアルミの角材とアクリルのブロックですね。

 手のひらサイズの鋭角的フォルムは殺人的ポテンシャルです。

 詰まるところ何が言いたいのかとするのなら、それは非常に便利な逸品であるということです。本来の用途は全く知りませんが、これがまたエフェクターの配置に高低差を設けたい時の底上げに便利でなのですよ。強粘着力の両面テープでエフェクターに接着すると、いい感じに同化して高さを増してくれるのです。

 ということで、今回は常用している3㎤(立法cm)のアルミ角材の他に、軽量化に貢献しそうなアクリルブロックなる物も見つけてしまったので、使えそうであれば実戦投入してみたいと思います。

 ちなみに、エフェクターを底上げするグッズと言えば、それこそエフェクターボードの専用品として各社から数種が発売されていますよね。しかし、やはりというか何というのか自由度が低すぎて私には使えない代物なのです。


▼ようやく配置と組み込み


 さて、ようやく折り返し地点というのかスタート地点というのか。不安な計画書と意味不明な資材が集まったところで、地球が鋼鉄製を通り越して黄金製のように感じ始める段階まで進んだわけですが・・・。

 ここからが難題。

build-a-minimum-pedal-borad-07c どうでも良いことなのですが、過去に真剣に考えたことがある引き出し収納型エフェクターボードの図です。宅録用のエフェクターなんかを、本気で引き出しにセッティングしようと試行錯誤した時期がありました。

 もはや、全てを引き出しに仕舞ってしまいたくなる気持ちを分かってくれますか?

それはさて置き、組み込むエフェクターは以下の通りです。

build-a-minimum-pedal-borad-03c[ Effects List ]
Empress Effects Buffer+ / E.W.S. Japan BMC / E.W.S. Japan PNS-1 / Henretta Engineering Purple Octopus / Iron Ether Polytope / JHS Pedals Little Black Amp Box / Musitronics Mutron Micro V / One Control Iguana Tail Loop 2 / Proco Juggernaut / TC Electronic Poly Tune 2 Mini / Walrus Audio Deep Six

 このように、これら計11個の大小あるストンプペダルたちをARMORのPS3Cという小さなエフェクターボードに収めていくのですが、上記のように収めるだけなら画像の通りギリギリで収まるようですね。しかしながら、あなたは経験者でしょうか。これは見る人が見れば分かるはず。

 まず、正攻法では落とせません。

 上に横にと好き勝手な位置に備えられているエフェクターのジャック周辺のマージン確保や、地味に邪魔となるパッチケーブルやら電源ケーブルやらなんかのスペースの確保などなど、それらは並べられたエフェクターと同じくらいに場所を必要とするのです。

 そして、考えること数日。

build-a-minimum-pedal-borad-08c THE 決定案。
(※向きが揃っていないのは仕様です。)

 ん?マイケル、誰が「エフェクターの向きは揃えろ」と言ったんだい?そうか、トムか。やつは頭でっかちなんだ。それに酷い潔癖症さ。あまり鵜呑みにすると、お前もワイフに逃げられるぞ。hahaha!!
 

  指摘したい気持ちも分かりますが、それはさておき。一見してプラグが挿せなさそうな箇所は、用意しているアルミの角材を使ってエフェクターを段状に設置することで問題を解消しようという魂胆です。見る人が何を思うかは知りませんが、こんなエフェクターボードばかり作っていると、エフェクターの向きというものは特に気にならなくなってしまいましたね。

build-a-minimum-pedal-borad-09c 隠す、乗せる、よそ見する。いつの間にか、そのような状態が当たり前となっていました。恐らく、MICRO Vとループスイッチをニコイチ化して使用を始めたあたりから完全に吹っ切れたような気がします。

 他に、こういうことやってる愚か者っているのかな?

 何はともあれ、毎度の難関である配置さえ決まってしまえば残すもエフェクターを固定してケーブルで繋いでいくだけです。ただし、その前に高さを稼がなければならないエフェクターが数個ほどありますので、用意しておいたアルミの角材をペタペタと貼り付けていきましょう。

build-a-minimum-pedal-borad-10c 超合金☆合体!

 先のアルミブロックを両面テープで接着しますが、時間が経つと強力に接着されます。 基本的に確かな両面テープであれば、意図しない限りは剥がれることもありません。剥がれることが無いように祈ると言うよりは、剥がす時がこないように祈ると言ったところでしょう。

build-a-minimum-pedal-borad-11c ついでに、ボード面の清掃も行いました。既に何回かテープを貼ったりと使用したボードなので、糊残りなんかがネチネチとしていたのです。こんな糊残りには、意外とジッポーオイルが非常に役に立ちますね。仕上げにアルコールで除菌しがてら拭いて綺麗に脱脂してあげれば、面ファスナーも強力に接着すること間違い無しなのです。

build-a-minimum-pedal-borad-12c ではでは、とりあえず組み込んでみました。

 改めてみると、中々のコンクリートジャングル感というか、都心感が出ているような気がします。のっぺりとした京都の町並みではなく、みなとみらいのゆとりある都市設計でもなく、まとまりがありながらも無秩序な雰囲気を漂わす、それは紛れも無く東京都渋谷区!

 ちなみに、気になるだろうデュアルロックファスナーの威力ですが、上画像の状態でボードをひっくり返してブンブンと振ったところで、エフェクターは落ちるどころかズレる気配もないくらいカッチリとした固定力を発揮してくれます。それでいて、エフェクターを剥がそうとすればベリベリっと剥がれるので非常に便利なのです。接着後は24時間程度で接着剤が最大効果に到達するので、さらに強固な固定力を発揮してくれるでしょう。

build-a-minimum-pedal-borad-13c 最後の仕上げでパッチケーブルやらを仕掛けてみました。指摘をスルーするようにDCケーブルが首都高状態となってしまうのは相変わらずなのですが、私には見慣れた光景なのですね。その名も【百味小料理高度建築弁当ボード】なのです。

 これで完成です!

 ようやく、私にとって過不足の無い理想的なエフェクターボードが出来ました。ただし、強いて言うなればメンテナンス性は極悪ですね。

 まぁ、タンクを外さないとプラグを交換できないバイクとかと同じだと思えば、悲観するほどのファクターでもないはず!

 とにかく、これにてエフェクターボードの探究は打ち止めとすることが出来そうでなにより。


 追記:この記事にはエフェクターボードの更なる便利性向上のために奮闘した続きがあります。続きは「肩掛けショルダーなエフェクターボードを作るのだ!」も、良ければ御覧になってみて下さい。


▼余談


 作業中に色々とエフェクターの保管棚を漁ってみると、中々に思い出の深い懐かしのエフェクターが出てきたので、ちょっと無駄話がてら晒してみようと思います。

build-a-minimum-pedal-borad-14cMatchless Hot Box Classic &
Electro Harmonix Soul Preacher

わりと忠実に再現した、私の初めてのエフェクターボードの図です。これを通って出てくるベースサウンドを想像できるベーシストが世に何人いることか。私も忘れましたからね。

 ここから始まり、何となくゴールに到達した今、何だか感慨深いものがあったりなかったり。


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Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus

Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus

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ハイエンドパワーサプライの中でも超メジャーなVooDoo Labのペダルパワーで、デリバリーピザのように大きなパッケージからも分かるように、とてもデカくて重いパワーサプライなのです。
云々な説明はされているのですが、要約すると「全電源が独立しているから安心だよ!」というもので、デカくて重くて高価な割に支持率の高いパワーサプライなのだそうな。

その証として、一度は国内の取り扱いが無くなったものの現在は再販されていますし、実際にコレが文句の通りの良い製品なのかは技術的知識も無いので知りませんが、まぁ、多機能だし、コレを使用している時は電気的な問題で悩んだことが無いことは確かなので、良い製品なのでしょうね。

デカい図体も、代理店が同じということの恩恵なのかペダルトレインの床下収納を使えば問題は無いですし、ほぼ考え無し買ったので予想外でしたが、出力コンセント付きなのでHot Boxも挿せますし、私にとって恩恵はありませんでしたが、製品下部のDIPスイッチも非常に便利だと思います。

ということで「とりあえずコレ買っとけばいっか」は運も良く(?)正解でした。

所謂「独立型電源」と呼ばれるタイプなので、色んなタイプの電源が必要な方は勿論、電源も品質優先なら間違いの無い製品。

あとは、まぁ、デカいんだよなぁ・・・。

う~ん・・・、やっぱりデカいよなぁ・・・。

Product Specification
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