中華5000 を吸ってみた

[✓] Include the following : Smoking impression

 概要:紙巻「中華5000」の喫煙感想



 中国もとい中華人民共和国を代表する高級紙巻銘柄である中華の姉妹銘柄。紙巻「中華5000」を吸ってみた。


 中国の高級ブランドある中華ですが、そのバリエーションとも言える煙草が、この中華5000なのです。

 ただし、中華と異なり詳しいことは分かりません。はっきりと分かることといえば、中華よりもあとに発売され、その中華よりも高級な銘柄であるということぐらいでしょうか。国内代理店は中華と同じく中南海で有名な大豊通商となっていて、本土では価格が一定ではないと思いますが、カートンで1万円ほどという煙草となっているようです。

 何となく本土の中華の販売網を見てみると、ソフトパックの中華が断トツで高価な設定となっていて、300円ほど間を置いてハートボックスの中華や中華5000という市場価格のようですね。中国ではソフトパックの人気が高いというように認識していましたが、それが中々に価格に反映されていて驚きなのです。

 中華の方はソフトパックやハートボックスをはじめ、12本詰めや5本詰めといった入本数バリエーションの他にも卓上向きのワイドボックス版などなど。それこそ中華は中々のラインナップとなっていますが、この中華5000は現時点でTar10mgのハートボックスのみのようです。

 あと、中国本土では中華は日頃から喫するような銘柄ではないのだそうですね。中華を始めとする高級銘柄は自分のためのものではなく、お客人に振る舞うためのものなのだそうな。中国の喫煙文化は非常に民俗文化らしい趣があり、本当に好きです。

 しかしながら、日本での中華シリーズは中南海シリーズとは異なり、大型流通ではなく大豊通商による独自流通となっているので、店頭に並ぶことは稀と言えるでしょう。最低限として、中南海をはじめ幅広い品揃えの店舗でなければ、購入はおろかオーダーすら難しそうです。

 ちなみに、中華5000の5000という数字の意味も・・・、よく分かりません。恐らくは、ここ最近で中国が主張している「中国5000年の歴史」というものが関係しているのでしょう。諸外国とは異なり中国の煙草銘柄は、このように政治的な記念・主張や国史などに関係した銘柄も多いので。



 派手なゴールデン天安門がセンターレイアウトされていた中華と比べると、落ち着いた印象のパッケージデザインとなっています。色味も中華と比べると暗めのグラデーションとなっていて、どことなくシネマティックな印象へと様変わりしていますね。

 安いデジカメ使用ゆえ画像では再現しきれていないのですが、実物は中華のような鮮やかな赤な赤ではなく、紅色に少しの黒色を混ぜたような落ち着いたダーク調のグラデーションカラーとなっているのです。中華よりも高級感を感じさせるカラーリングなのです。

 また、天安門こそデザインはされていないものの、その天安門などに設置されている標柱である華表が背景にデザインされています。その華表を背景に5000という数字や「THE LEGENDARY CHINESE HERITAGE」という言葉が記されているので、やはり「中国5000年の歴史」を根ざそうとする銘柄なのでしょう。

 天安門は元王朝に起源を持つらしいので、5000年の歴史を謳うには都合が悪かったのでしょうか。5000年という途方もない歴史を謳うには、天安門は若すぎる印象を与えかねない建造物だと判断されたのかも知れませんね。

 ちなみに、私は歴史には疎いので史実や真偽のほどはさておき、何故かコピーとしては「中国三千年の歴史」という方が、どうもしっくりときます。いつの間に4000年を飛んで5000年となったのでしょうか。それとも、もとより5000年で私の誤認だったのでしょうか。正直なところ、もはや桁が大きすぎて何千年でも良い気さえしてきます。

 あと、パッケージにはSHANGHAI TOBACCO GROUPと記されているので、中華と同様に上海烟草が製造に関わっているようです。上海烟草「が製造した」とまでは記されていないのですが、そう面倒なこともなくメーカーは同じであると思われます。



 パッケージ背面には、シンプルに「中華」というロゴがデザインされています。中華と比べると、この中華5000はローマ字表記と漢字表記がパッケージの正面と背面で逆配置となっていますね。

 ちなみに、画像の通りで、やはり背面にも天安門はありませんでした。




 全体的には中華と同様に赤・白・金を主とする配色なので、ぱっと見の雰囲気は似たようなものとなっています。しかしながら、先のとおりに明るい赤色の中華と比べると暗めの赤色となっているので、全体的に落ち着いた印象に様変わりしているのです。

 何気にTar12mgの中華に対して、この中華5000はTar10mgとなっていることも特徴と言えるでしょう。先に少し述べてしまうと、この数字の差によるものだけではないと思いますが、この煙草は中華と比べると非常に柔らかく喫しやすい印象を覚えました。

 あと、地味に気になったのは、中華ではCIQ表示の部分にホログラムで「中华」と浮かび上がる真作証明が加工されていたのですが、この中華5000にはありません。結論から言うと、ものすごく良い煙草でしたし、普通に横浜駅周辺の某有名たばこ店で買ったので、偽物ということはないと思います。

 というか、これで偽物なら、私は偽物でも十二分に満足してしまいました。



 銀色であった中華とは異なり、中華5000の中包装紙は金色でした。やはり、金色のほうが映えますね。中華の銀色の中包装紙は、ややミスマッチにも思えましたから。

 この時点で、ふわっと良い煙草の香りがします。鼻はヒクヒク、目はキラキラ。




 そして、まさかのシガレットデザイン。パッケージカラーに倣ったかのような深紅色のフィルターチップは光沢感のある独特なテクスチャーで、金色の意匠と非常に似合うものとなっています。

 そしてそして、地味に縦筋の巻紙がテンションを上げてくれますね。高級感を演出する際にも使用されるようなタイプの巻紙なのです。残念ながら中華のように巻紙への豪華な多色スタンプはありませんが、その中華と比べると段違いにシガレットが放つ高級感に圧倒されるでしょう。

 その他の仕様としては中華と同じく、ノンチャコールのプレーンフィルターを使用していて、空気穴は確認が難しいのですが極小のものが1列で配置されているようです。

 唯一の残念な点と言えば、ややフィルターチップがインク臭いというか紙臭いというか、そんなとこですかね。植物油インキを使用した紙のような臭いを感じるのです。雑誌や新聞紙や包装紙など、商用の印刷物に使われているインクの臭いが少し強めです。

 まぁ、嫌に気になるというほどではありません。


[✓] 喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、やはり中華らしく非常に気持を豊かにしてくれる煙草となっているのです。

 シガレットの香りは、やや控えめな印象です。例えるのならチェ・レッドにも似たようなソース系スパイスの香りとピースのような絢爛な香りを思わせるのですが、いずれも程度は派手すぎずに香るということが印象的ですね。セロラップ包装を取り除いてフリップトップを開いた時点でフワッと香るので強めの香りとは言えるのですが、印象としては大人しく上品な程度と思うところです。

 シガレットの香りを楽しむという向きは、中華の方が充実しているかも知れません。

 そして喫味の方ですが、いや、もう、想像に易いものですが良いものですね。Tar15mgの中南海や中華の感動も私の記憶に深く刻まれましたが、この中華5000を喫してみて中国の真作煙草は非常にレベルが高いということを改めて実感しました。

 味わいとしては、やはり中華を思い起こさせる上質な味わいとなっていて、確かに中華の系譜なのだと思わせる味わいとなっています。しかしながら、キャラクターは意外にも中華とは異なり、香りの華々しさを控えたコクを意識しやすい旨味系な味わいとなっていますね。

 どちらかと言えば中華は香りにピースにも通づる絢爛さを感じさせる味わいでしたが、この中華5000はヨーロピアンな高級銘柄を思わせるようなコクに楽しみ甲斐を覚えさせる味わいとなっています。香りというよりもコクを楽しむ向きが非常に強く、そのコクの旨さと上質さと言ったら、どんな高級なヨーロッパ銘柄でも比にはならないと思ってしまうほどとなっています。

 ちなみに、私はコクという微妙な表現を「雑味を除く良い味わいの要素が整って旨さを感じさせるもの」というように認識しています。この煙草は辛味や刺激が全く無く、甘さ・苦さ・香ばしさが非常にバランスも良く感じられるのですよね。

 中華が絢爛な祝賀的中国のイメージだとすれば、この中華5000の味わいは強かな歴史の長い強国の中国といったイメージです。正に中華5000という銘柄名が確かにと如実に感じられる銘柄となっていて、きちんと中華と味わいが区別されているあたりは流石ですね。

 何より、雑味が全く無く、上品かつ上質なシガレットの常識を覆すコクの良さが光る煙草です。中華は絢爛な香りが反面で人によっては野暮ったくも感じてしまうかなと思いましたが、この煙草は煙草として正に非の打ち所がありません。元来として煙草がどうあるべきかを体現しているかのような味わいには脱帽なのです。

 それこそトレジャラーなどと似ているよう味わいにも思いますが、正直なところ比べ物にはならないとすら思います。政治的要素も強い中国の煙草らしくというのか、まるで背負うものの大きさが違うような気がするのですよね。そのプレッシャーが味わいに確実に反映されているのではと思えるところでしょう。

 絢爛で瑞々しくフルーティーな香りが素晴らしい中華も非常に美味しい煙草であると思いましたが、より高級感を感じるのはというと、やはり中華5000ですね。飾り付けた高級というよりも、生まれた時から高級でしたと言わんばかりの「高級が当たり前」といった味わいが素晴らしいところなのです。

 また、後味の方も雑味は全く残らず、上品な煙草らしいコクを残す余韻と、まるで上質なカカオマスをふんだんに使用したチョコレートのようなテイストが残ります。

 総じて、ケチの付けようなんてものは全く無い煙草となっていました。それこそ「うわ!すごっ!」という華やかさは中華に比べて鳴りを潜めていますが、粛々と悦に入るためと言わんばかりの味わいを呈する正真正銘の煙草ですね。儚い甘さと苦さが上質なコクを飾るようなバランスの、何とも素敵な味わいの煙草なのです。

 分かりやすいキャラクター付けのようなものは全く無い煙草なので、人によっては面白くないと思ってしまうかも知れない煙草ですが、煙草が好きな愛煙家であれば絶対に後悔はしない体験をさせてくれる煙草だと思います。私的には「煙草らしく良い煙草」の典型を表しているような煙草と思いますので、喫していて感慨深い気持ちにすらなってしまいます。

 ただし、やはり、その優等生すぎる味わいが災いしてか、比べると中華の方が絢爛で「この味は!なんですと!?」という驚きも大きかったのは事実です。

 まぁ、あれは、はじめてのチュウならぬ、はじめてのチュウカでしたから。

 何はともあれ、やはり極上の味わいの煙草なのでした。

 あと、中華シリーズを喫すると毎度のこと思うのですが、JTのピースの価格って、もしかしたら本来は中華に並ぶ価格設定が妥当なのではと思うのですよね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.9mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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