Cohiba Original を吸ってみた

[✓] Include the following : Smoking impression

 概要:紙巻「コイーバ・オリジナル」の喫煙感想



 超名門シガーブランドであるコイーバのシガレットバージョン。紙巻「コイーバ・オリジナル」を吸ってみた。


 言わずと知れた、ハバナもといキューバの有名シガーブランドで、いわゆる世界的に高級ブランドとしての地位を確立しているコイーバ。少しでも突っ込んで喫煙を趣味としている方であれば、おおよそ知っているであろうブランドですよね。

 そんなコイーバは、やはりシガーの名門です。しかしながら、ラインナップの全てが職人によるハンドメイドのプレミアムシガーというわけではありません。比較的安価に入手が出来るマシンメイドのドライシガーや、このコイーバ・オリジナルのように一般的なシガレットに倣うフレンドリーな銘柄も存在するのです。

 今回は、そんなコイーバのシガレットであるコイーバ・オリジナルなのです。シガレットとは言えどもコイーバらしくキューバ産シガーリーフ100%ブレンドとなっているため、シガレット感覚で楽しむ葉巻という認識で良いかも知れません。

 以上のことから手軽に葉巻を楽しめると認識すれば良いのですが、メビウスやマールボロといった紙巻の延長として捉えてしまうと、葉巻な味わいに面を食らうことでしょう。



 コイーバには特殊仕様や一点物なども含めると星の数ほど銘柄が存在するとも言われるそうなので一概にではありませんが、シガレットでもコイーバらしいと思わせてくれるデザインを踏襲していますね。コイーバのシガーバンドと同様に、オレンジカラーとギンガムチェックのようなパターンが印象的なデザインのパッケージなのです。

 また、コイーバのシンボルともなっている横顔のデザインですが、これはキューバに所縁のある先住民をイメージしたデザインだそうです。

 そう言えば、全く関係のない話ですが「原住民」と「先住民」という言葉は、意味の違いは何となく分かるけれど適宜使用に少し困る言葉ですよね。

 何と言うのか、原住民と言われると「歴史的に始まりから某地に根差して暮らしていた者たち。近代文化への接触の少ない者たち。」といった印象で、同時に侵略や淘汰が許されない不可侵的住民のように聞こえます。対して先住民と言われると「私達よりも先に某地で暮らしていた者たち。以上。」という、原住民という言葉よりも複数者をもって成立する区別的な意味合いの強い、さらには他住民の都合のためにあるような言葉に聞こえます。

 白人とネイティブアメリカン、漢民族とウイグル族などなど。たぶん、立場によって原住民と先住民という言葉は大きな意味の違いを持つのかも知れません。

 ただ、今の定説から鑑みると、基本的に古代人の時代から大陸移動を行わずにアフリカ大陸にとどまり続けて今日に至るような民族以外は結局のところ等しく移民だと思うので、ほとんどが「先住民」なのかなと私は思います。

 正直なところ、閉店間際のスーパーマーケットの30%オフな焼肉弁当の争奪戦程度にしか考えていませんけれど。




 パッケージサイドには100%キューバリーフ使用である表示とともに、封緘も兼ねて製品が本物であることを保証するワランティが貼られているのです。このコイーバに限らず、現在のキューバのシガーブランドは基本的にキューバシガーの流通や商標を管理する公社の後身企業であるHabanos S.A.によるワランティが貼られているようですね。

 そのHabanos S.A.は、冷戦終結よってソビエト連邦からの戦略的援助を解消されたキューバが経済危機に直面したため、公社の株式売却と半民営化の際にスペインに本拠を構えるAltadis S.A.という煙草企業とキューバ政府が共同経営する企業だそうです。

 そして、Altadis S.A.はフランスとスペインの煙草企業による合併企業で、現在はイギリスのImperial Tobacco Group(現:Imperial Brands)の参加企業となっているようです。ややこしいですね。

 しかも、ややこしいのは単純に買収だ傘下だの話だけではなく、それぞれの企業や国家の思惑や魂胆が交錯しているとかなんとかです。諸外国からしてみれば、宝のようなシガーを思うように輸出してくれないキューバ。そのキューバからしてみれば、国の宝とも言えるシガーや職人を大事に国の一端を支えたい。

 諸外国と比べると葉巻の需要は比べて低いと言える日本人からすると、ちょっと考え難いかも知れません。しかしながら、世界的にキューバシガーというのは正に至高で、たくさん手にしたいものなのです。

 ものすごく雑に言えば、世界の葉巻供給の全てをキューバに押し付けたいスペインと、生産許容量を超えた需要に困惑するキューバといったところでしょうか。よくある外資系買収の後の祭りのような話ですが、何と言うのか、未だにスペインはキューバを植民地だと思っているのかも知れません。

 コイーバ・オリジナルはシガレットですが、葉巻の世界って、その存在の大きさゆえに色々と面倒事が多そうですね。それも魅力ゆえかとは思いますけれど。

 あと、このワランティは開封時に不便の声が多かったのか、現行品は開封に障ることのないパッケージ背面に貼り付け位置を変更しているようなのです。もともと簡易的な糊付けだったので不便も感じませんでしたが、確かに開封後は邪魔に感じることもあり、この貼り付け箇所なら日本たばこ産業の「さくら」のようにフリップトップに沿って切り取り加工されていると良いのにとは思いました。
 


 何ともコイーバらしいデザインのパッケージは、シガレットとなっても良い感じです。コイーバというブランドそのものはグローバル展開を意識したブランドとなっているようで、それゆえに叶ったシガレットバージョンなのかも知れません。

 ただ、優先順位を考慮すると、このシガレットにはシガー製品ほどの高品質の葉は使用されていないかも知れません。それでも、コイーバをシガレットで楽しめることの意義は非常に大きいと考えます。




 インナーやシガレットのデザインは、これが何と特別な印象もなく一般的な感じですね。ややフィルターチップの色味が黄ばんだような印象を与えるところですが、それが何とも温かな印象すら覚えさせてくれるのです。

 仕様としては、フィルターはノンチャコールで、確認しづらいものの空気穴はラインデザインの際に沿って加工されているようです。

 ちなみに、フィルターチップのデザインは私が始めて喫した時と比べると少しの変更が実施されているようです。



 こちらが、私が始めて喫した時のフィルターチップの画像なのですが、漂白系チップにゴールドカラーで2本のラインや先住民の横顔のイラストという基本は踏襲されています。しかしながら、COHIBAの意匠の追加や各部のレイアウトといったデザイン面で変化が見られ、全体的にスマートな印象へと変わったことが分かりますね。

 また、特に調整香料などを使用しているわけではない銘柄なので作物由来の微妙な変化はあるのでしょうけれど、これといって味・香りの変更はアナウンスされた経緯は無いようです。ちょっとしたデザインの変更という程度なのでしょう。


[✓] 喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、やっぱり良いですね。

 まず、シガレットの香りなのですが、この時点で多くの一般的なシガレットとは異なるものであることが分かりますね。香料の気配は全く感じない、シガレットでありながらシガーを思わせる香りが楽しめる点はコイーバならではでしょう。

 どこかフランス名産の黒煙草に近い自然的な香りも感じられ、たまにイカや甲殻類の炙りを思わせる香ばしさも感じられます。とっても葉巻らしい香りなのです。

 喫味の方は、やはり、もはや葉巻ですね。シガレットの香りからも想像するようなイカの炙りを思わせる旨味が感じられながらも、苦味やエグミは少なくシガーらしい旨さとシガレットらしい軽快さのハイブリットと言ったところです。

 そして、ほのかに余韻を残す煙草らしい甘みが絶妙なのです。香料を利かせたシガレットとは異なる、煙草らしい旨味や甘さの呈し方は正にシガーのそれでしょう。

 あと、やや強めのスロートキックは黒煙草にも相通ずるものを感じさせます。シガレットということで巻紙の存在感も感じられますが、この煙草においては巻紙の存在感も喫味の全体像に輪郭を与えるような働きをしていて決して嫌なものとはなっていません。

 強いて挙げるのなら、わりと風に弱いということでしょうか。風に当たると火種は明るくなりがちに激しく燃焼を進めます。灰を水に落とした時の音も気持ち大きい印象ですし、いつも以上に気を付けないと過燃焼に陥りやすそうです。そうなると、途端に旨味が失せて刺激ばかりが目立つようになっていまい台無しとなりますから。

 総じて、良い煙草です。小さな葉巻が扱いに難しいことと同様に、やや喫し方に注意が目立つところではありますが、取っ付きも良く葉巻らしい旨さを楽しませてくれる煙草なのです。

 何より、ボディは旨味がありながら苦味やエグミは少ないライト仕様ですし、下手に安価なドライシガーに手を出すよりは安心感があります。似たようなところではポプラールが思い浮かびますが、ポプラールのような粗さもなく喫しやすい点も良いところです。

 この煙草は漂白系の巻紙を使っているとはいえ、葉巻系シガレットという特徴からもリトルシガーのような銘柄となっています。しかしながら、あまり味わいからはリトルシガーらしさは感じないことでしょう。

 その理由としては、多くのリトルシガーのようにフレーバードタイプでもないですし、ノンフレーバーでも葉巻として見れば何か物足りない印象であることが多いノンフレーバーのリトルシガーとは一線を画するシガーらしい味わいとなっていますから。煙草が一方的に高価となったことを背景に最近の流行でもある格安系リトルシガーと比べても、葉巻らしい味わいはコイーバならではといったように美味さに魅せてくれるものです。

 こだわりが強く偏った嗜好性の本格葉巻党の一部からは特殊な製品特性から外道と評されることもあるかとは思いますが、私は素直に「葉巻として美味しい煙草。シガレットの気軽に楽しめる特性も併せ持つ素敵な銘柄。」として十分に評価したいと思いました。

 早々に日本から姿を消してしまったポプラール・レゼルバと比べても、やはりコイーバと言うのか、雑味の類が少なく旨味を感じさせるところは流石ですね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「Other Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る