Garam Menthol を吸ってみた

ガラム・メンソール の喫煙感想

 ガラムはスーリヤ・マイルドのメンソールバージョン。紙巻「ガラム・メンソール」を吸ってみた。


銘柄概要

 インドネシアの地煙草である丁子煙草(クローブ煙草)は代表的ブランドである「ガラム」のメンソール製品です。その名にスーリヤとは冠していませんが、この煙草はTar33mgであることから、同じくTar33mgであるガラムはスーリヤ・マイルドのメンソールバリエーションであると言って良いでしょう。

 その丁子煙草というのは、煙草葉に丁子の抽出油を添加した他に類の無い煙草ですね。他国の煙草には無い独特の甘い香りが特徴的な、ここ日本でも長いこと親しまれているインドネシアの地煙草です。

 ちなみに、これらの丁子煙草は独特で強い甘味が海水の塩気に負けないとかで、日本ではサーファーからの支持が高いカテゴリーでもあります。中年層なんかは「サーファー煙草」として知っている方も多いのではないでしょうか。

 また、その丁子は食品調味料として売られている「クローブ」と同じものであり、肉の臭みを取り除いたり、防腐といった効果などがあるそうな。釘のような形をした丁子の実を肉に刺して使うそうですね。

 更には、丁子の香りは日本人が忌避してやまない通称「G」が苦手とする香りでもあるそうです。物の扱いがズボラな方だと、放置していた開けかけのシガレットに虫食いのような穴がポチポチと、みたいなことを経験しているのではないかと思います。それは間違い無くGの仕業ですので、煙草を丁子煙草に切り替えると防げたりするかも知れませんよ。

 というか、キャスターなどといった食品のような甘い香りが強い煙草は、中々にGの餌食になりやすいそうですね。ほんと、とりあえず奴ったら何でも食べてみようとするのです。寝ている人を食べ物と間違えて噛みつくこともあるとかで、寝起きに1cm弱の間隔で赤い点々が肌に出来ていた場合、それは夜な夜な出てきたGに食われた勲章なのですよ。

 ひぇー、恐ろしや。

 あ、食われたからといって、特に害があるわけではないそうです。

 パッケージデザインはガラム・スーリヤ・マイルドの色違いといったところですね。正面と背面では殆ど共通のデザインとなっているものの、背面にのみ「16」と入り本数を示す数字が記されている点も同じくです。一目でメンソールバリエーションだと分かるパッケージデザインは、良いところでしょう。

 日本では単にガラムと呼ばれるブランドですが、正式と「グダン・ガラム(Gudang Garam)」であり、それはガラムの所縁でもある「塩の蔵」という意味なのだとか。それゆえに、ロゴマークでは塩の蔵をイメージしたデザインが採用されています。塩と煙草といえば、何だか日本の旧専売公社を思い起こさせますね。

 少し薄くて幅広な印象のパッケージのサイドには、メーカーや仕様の表示が記されています。その表示によると、ガラムはインドネシアのケディリというところで製造されていることが分かりますね。非常に高いタール数値であることが多いクレテックシガレットでは気になることも多いだろうタール数値ですが、大々的には示されずにサイドの小さい表示でTar33mgと記されているのです。

 中包装紙もノンメンソールバリエーションのスーリヤ・マイルドと共通となっています。地がダイヤ格子上の模様化されたアジアらしい情緒たっぷりな金色の中包装紙ですね。正面に向けて「gg」と記されたトライマークがレイアウトされていて、これは恐らブランド名である「Gudang Garam」の略なのかなと思います。

 特殊な形状のパッケージには、1列8本の計2列で16本のシガレットが詰められているのです。画像だと分かりにくいかも知れませんが、吸い口から見るフィルターの中央には白いフィルターと同化するように何やら異物感が見受けられ、もしかするとメンソールスレッドでも仕込んでいたりするのでしょうかね。

 スーリヤ・マイルドとは異なりフィルターチップは白色のものが採用されているため、印象も異なるものとなっていますね。併せてラインの色も金ではなく銀となっているため、全体的にメンソールシガレットらしい軽快な印象を覚えさせる気遣いを感じられるのです。

 また、先のメンソールスレッドっぽいものは置いておき、仕様としてはスーリヤ・マイルドと同じく少し細めの巻きと短めの全長を採用したプレーンフィルターシガレットとなっています。巻紙にクローブのシミが浮いていることも同様の特徴ですね。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、メンソールシガレットと言うよりは、スーリヤ・マイルドとヌサンタラの中間タールバリエーションのような煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、ほんのりながら確かにメンソールの香りがしますね。しかしながら、それは多くのメンソールシガレットて比べると極めて微香程度であり、やはり、目立つはガラムらしい丁子煙草の香りとなっているのです。クローブの香りとフルーツソースのような香りのコンビネーションが素敵な、何とも異国情緒に溢れる甘い香りです。

 ちなみに、パッケージを開封した時点で周囲に漏れ漂いだすほどに強い香りとなっています。

 喫味の方は、メンソールの添加とフィルターチップの甘味が無いことが相まってか、同じくTar33mgでノンメンソールのガラム・スーリヤ・マイルドと比べると、よりマイルドな味わいとなっていますね。メンソールシガレットではありますが清涼感は殆ど無く、そのメンソールにより非常に軽快なボディのガラムとなっているのです。

 また、丁子煙草ならではの甘味も抑えられた仕上がりとなっています。しっかりと丁子煙草らしい香りは豊かに感じられますが、フルーツソースのような甘味はメンソールによる少しの青臭さや清涼感により相殺されている感じかな。ガラム・スーリヤ・マイルドと比べると、やや淡白に感じる味わいかも知れません。その淡白感が、転じてマイルドな印象を覚えさせているようなバランス感となっているのです。

 何と言うか、ガラム・スーリヤ・マイルドのメンソールバージョンと言うよりは、それのマイルドバージョンみたいな仕上がりですね。ガラムのラインナップは、このTar33mgの下となるとTar18mgのヌサンタラであり、やや差が大きく開いています。この煙草は確かにメンソールの味わいも感じられるものの、実際のところはスーリヤ・マイルドとヌサンタラの中間タールバリエーションとして認識した方が良いような感じに思えるのです。

 総じて、甘味が抑えられていてボディもメンソールにより軽快なガラムとなっています。丁子煙草の香りは好きだけれどノンメンソールでは甘味が強すぎると感じる方や、スーリヤ・マイルドではキツいけれどヌサンタラほどのライト化は好ましくないと感じる方なんかは、メンソールシガレットだからと忌避せずに試されるのもアリではないでしょうか。

 私的には甘味の失せ方が顕著に感じますし、その甘味こそ丁子煙草に求めたいものであるため、やや物足りないガラムではあります。しかしながら、味わいや香りには確かな丁子煙草の個性があり、メンソールにより個性を欠いているとは全く思えません。むしろ、ライトな吸い心地が良き塩梅な煙草と思えるのです。常日頃には、ちょうど良いガラムかも知れませんね。

 Tar33mgのガラムに興味はあるけれど、その驚異的なタール数値に少しでも臆しているのなら、こちらのメンソールから入門するのも良いことではないでしょうか。中々にメンソールが良い仕事をしていますし、喫しやすいガラムなのでした。

 ちなみに、紫煙の香りやパチパチと音を立ててる火種はガラムらしく相変わらずですので、きちんとガラムの情緒を体感は出来るはずですよ。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar33mg Nicotine1.7mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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