Gitanes Caporal を吸ってみた

Gitanes Caporal

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 ゴロワーズとともに有名なフランスの黒煙草で、人も豚も愛してやまないという銘柄。 

  「ジタン・カポラル」を吸ってみた。

 煙草葉を堆肥発酵させ、そして出来上がる色黒な煙草葉を使用することから「黒煙草」とも呼ばれる、フランスで古くから親しまれている郷土煙草です。そんな黒煙草は、このジタンの他にも「ゴロワーズ」という銘柄が有名だったりしますね。

 そんなジタンのバリエーションは、この「カポラル」と銘打つ正真正銘の黒煙草の他にも、世界的に普及しているアメリカンブレンドを採用した「ジタン・ブロンド」という銘柄もありますが、そちらはアメリカンブレンドというように黒煙草ではないとのこと。

Gitanes Caporal エコーやホープなどと同じく、少し短いレギュラーサイズのシガレットとなっているため、背丈の低さが特徴的なパッケージなのです。20本のシガレットの詰められ方も独特なので、かなり幅広な印象も特徴的となっていますね。変則的なパッケージですが、ギリギリで胸ポケットに収まるサイズではあります。

Gitanes Caporal 銘柄名にもなっている「ジタン」というのは「スペインの女性ジプシー」という意味なのだとか。パッケージカラーも「Bleu Gitane(ブルージタン)」という素敵なカラーネームなのだそうです。どうやら優秀なパッケージデザインとして高く評価されているようですが、私的にはラッキーストライクの方が遥かに優秀かと。

 ちなみに、この煙草の銘柄名は「ジタン・カポラル」となっていますが、パッケージには「カポラル」といった旨の表記は何処にもありません。その代りのように「フィルター」という意味の「フィルトル(FILTRE)」という表記がありますね。本来なら「ジタン・フィルトル」という銘柄名の方が良いのかも知れませんが、国内展開するにあたって特に影響もないだろう銘柄名の変更は手間を嫌ったかたちかも知れません。

 また、黒煙草に冠されることも多い「カポラル」という言葉は「伍長」という意のフランス語であるらしく、製品に冠することで上等品であることを演出しているそうです。軍階級に関しての知識が無いので分からないのですが、そんなに伍長って良い位なのですかね。

Gitanes Caporal Gitanes Caporal

 もともとはセイタ社というフランス大手の煙草メーカーが製造していたというジタンですが、他の多くのヨーロッパの煙草メーカーと同じく、最終的には「インペリアル・タバコ社」に買収され現在に至ります。当初はフランスで製造されていた「メイド・イン・フランス」な銘柄だったのでしょうけれど、現在ではパッケージに記載の通り「MADE IN E.U.」となっています。セイタ社がスペインのメーカーに買収合併された過去から、恐らくはスペインにて製造されているとされているようです。

Gitanes Caporal 20本のシガレットは、画像のように詰められています。スライド方式でシガレットを取り出すパッケージは、ホープのパッケージが幅広になったような感じとなっていますね。ちなみに、中包装の銀紙は全く力を必要とせずに中包装を取り外せます。切り取り線とか無しに、ただ被さっているだけなのですかね。

Gitanes Caporal Gitanes Caporal

 古株な銘柄らしく巻紙にインクスタンプのみという非常にシンプルなシガレットデザインは、今では短いと感じるだろうレギュラーサイズという時代錯誤な仕様と相まって、中々の趣を感じさせてくれますね。巻紙に筋無しタイプを使用しているあたりも個性的に思えるのです。仕様としては極小の空気穴が2列で配されていて、フィルター付きではありますがプレーンフィルターとなっています。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、とっても趣のある旨い煙草となっています。

 まずはシガレットの香りですが、やはり独特な香りが印象的なものとなっているのです。旨塩煎餅のような魚介の出汁感に溢れる香ばしさがあり、一般的なシガレットとは一線を画する香りが心地の良いものとなっています。どこか日本食に通ずるものを感じる香りに思えるため、日本人は親しみを覚えるのではないでしょうか。

 喫味の方はというと、シガレットの香りとは打って変わり非常に豊かなコクを感じるものとなっています。アメリカンブレンドやバージニアブレンドとも違う、正に黒煙草ならではのダンディな味わいですね。ふくよかなコクとカカオリカーのような甘味のあるボディは、何とも非常に柔和な質感の味わいと感じさせてくれながら、その外側にはキック感のようなスパイシーさがあります。この独特なコンビネーションの仕上がりにより、まったり感とキレの良さが見事に両立されているのです。

 濃厚ながら軽快という、正に妙といった味わいには脱帽であり、フランス人の気概を感じることが出来るでしょう。

 また、ちょっとクールスモーキングにシビアな印象を覚えさせてくれる煙草でもあり、それが足りないとシャープでキレのある苦味が目立つような傾向にありますが、これが中々に悪くありません。これは雑味のような苦味ではなく、喫味と調和する良いビター感であるため、適量の範疇なら全く許せてしまう苦味なのです。

 むしろ、この苦味も醍醐味ではないでしょうか。

 喫煙後の余韻は味わいの豊かさとは一変して、わりとスッキリとした印象を覚えると思います。ほのかに苦味とシガレットの香りでもあった旨塩煎餅な魚介出汁感が残り、どちらかと言えば淡白な感じなのです。

 紫煙の香りは、やはり独特と称されることも多い黒煙草なだけあり、多くのアメリカンやバージニアのシガレットとはキャラクターも異なります。趣のある香りであるとは思いますが、これは良い香りと思えることも少数となりそうな香りかな。何とも表現に困る、これはこれで香ばしいとも思える紫煙なのですね。

 あとは、燃焼時間は少し速めな印象であるため、短いレギュラーサイズという仕様と相まって、あっという間に一服が終了してしまいます。それでも、この煙草は一吸いごとに素晴らしい味わいを呈してくれるため、これはこれで良い塩梅と私的には考えますが、スローバーニング特性が好まれる昨今ではデメリットかも知れませんね。

 総じて、個性的であり素晴らしい旨さの煙草となっています。ゴロワーズのカポラルと比べると、ジタンのカポラルはフィルターを登載しているために先の外側要素が鳴りを潜めていますね。それによりボディ感に傾倒したバランスです。より甘味を感じやすい仕上がりなので、比べれば取っ付きは良いと思われます。

 もちろん、黒煙草の個性には全く欠いていませんよ。黒煙草の軽快さやスパイシー感に重きを置いて楽しみたければゴロワーズ。それよりも濃厚なボディ感で甘味と旨味に傾倒して黒煙草を楽しみたければ、ゴロワーズよりもジタンといった感じかな。

 国が変われば、こうも違う。煙草も食文化と同じように、非常に奥深い面白さがあるのです。近代の食文化の変わり様は、まるで煙草においてはマールボロの普及が当てはまりますが、やはり誇れるものは故郷の古きから営まれてきた文化です。大切にしていきたいですね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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