glo Neo Roasted Plus Sticks を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:グロー「ネオ・ロースト・プラス・スティック」の喫煙感想



 新たにグロー専用銘柄として加えられた新ブランドのレギュラータイプは香ばしさを謳う銘柄。グロー「ネオ・ロースト・プラス・スティック」を吸ってみた。


 新たにグロー専用銘柄として加えられた新ブランドは「ネオ」の、香ばしさによる満足感の高さを謳う銘柄ですね。同時リリースのダーク・プラスが深みで高い満足感を追求したと謳う一方で、香りの良さで満足感を提供する向きの銘柄というのが、このロースト・プラスなのです。

 ここずっと紙巻の有力なブランドを借用して展開することが主となっていた加熱式電子タバコでは、新ブランドとしてバリエーションを展開するということに目新しさを感じるところでもあります。ややこしいかも知れませんが、従来のグロー専用銘柄であるケント・ネオスティックと互換しているので、このネオも今まで通りグローで楽しめる銘柄となっているので、あしからず。

 ところで、煙草メーカーによる電子タバコの流行の火付け役となったアイコスや、それとは全く異なる方向性を打ち出したプルーム・テックは、それこそ極端なキャラクターが受け入れられてか伸長も著しいのかと思います。そのような最中で、アイコスを順当に追いかけたグローは、どこか二番手というレッテルも強く立ち往生しているようにも思えました。

 このメーカーは紙巻でも、どこか「無難な落としどころ」に落ち着かせることも多い印象でしたから。こと加熱式電子タバコでは、その方向性が仇となっている印象が無きにしも非ずであったのです。

 しかしながら、ここ最近で発売から間も無くにも関わらず、ものすごい勢いでグローは専用銘柄のバリエーションを増やすに至っていますね。まるで、メーカーが「グローは専用銘柄のバリエーションの豊かさで勝負。選べる楽しさを追求する。」と言わんばかりで、これは非常に好ましいことかと思います。

 何と言うのか、このメーカーの、この泥臭く愚直なところって、どこか愛嬌を感じるので好きだったりします。余談ですが、BATというメーカーは日本にシガレットが舶来した頃にまで遡っても、こんな感じだったようなので、中々に面白いものですよ。

 BATの前身となる企業は、江戸・明治時代に日本へシガレット文化を持ち込んで商いを成功させたのですが、あまりに日本の市場を席巻したために市場の乗っ取りを危惧した時の日本政府により国内市場から締め出されてしまったのだそうです。その後は知る方も多い通りに、天狗煙草などで名を馳せた岩谷や村井などといった日本勢が日本のシガレット市場を席巻していったのです。

 ということで、やりすぎたがゆえに技術と文化だけ置き土産にされて締め出されるという、ちょっと何ともな結果となったのですね。その置き土産により、シガレット市場では珍しく日本は自国企業が断トツで強いという環境を構築したように思えますから。

 ここ近年の紙巻市場でも、カプセル搭載シガレットやスーパースリムシガレットなど、新しいことの先駆者でありながら市場でのブラッシュアップは他社というチグハグは多かったことかと思います。特にハイブリッド仕様の紙巻なんて、先駆けなのに結果的に二番手のようなポジションになってしまうという、正にBATマジックが炸裂でしたからね。

 余談も長くなりましたが、要するに、このメーカーって古くより何かにつけてアクションが他者のためになるという残念属性なサーヴァントなのですよね。この銘柄バリエーション炸裂な流れも、他者のためになってくれると面白いかなと思ってしまうのです。




 これまでのケントブランドよりリリースされていた従来の専用銘柄と比べると、デザインの雰囲気は大きく変わりましたが、パッケージ形状そのものは大きな違いもありませんね。スーパースリムの紙巻煙草と変わらないパッケージで、ぱっと見では紙巻煙草と思えてしまうデザインですね。

 シンプルながら質感も良く、私的には非常に好みのデザインなのです。



 パッケージ背面には、従来の専用銘柄と同様に製品特徴が掲載されているのです。それによると「たばこの深い味わいに、広がる濃厚な香ばしさで高い満足感を。」とのことです。

 まぁ、話半分に覚えておきましょう。




 シンプルな銀紙の中包装紙を取り除くと、従来品と同様にジェットフィルターが顔を出しますね。ケント・ネオスティックの派手なオレンジ色の中包装紙とは打って変わり、非常に落ち着いた印象のインナーデザインとなっています。



 シガレットデザインはデザイン的な意匠にこそ変化が見られるものの、構造としては従来の専用銘柄と変わりも無さそうです。

 おおよそシガレットの半分を境に巻きとフィルターチップが接続されていて、見た目は一般的なスーパースリムシガレットと同様のデザインですね。細長いこと以外に同じく加熱式電子タバコであるアイコス専用銘柄との大きな違いと言えば、大きく設けられた中空構造とシガレットらしい空気穴でしょうか。
 

味・香りについて感想



 この煙草は、なるほど従来のグロー専用銘柄よりも満足感の高さを狙って作られていることも分かりやすく、キャラクターの差異を感じることが出来るのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、箱にシガレットが詰まっている状態で香りを確認してみると、かなりアイコス専用銘柄のレギュラータイプに近い香りがしますね。グロー専用銘柄らしい甘い香りも含まれているのですが、従来のグロー専用銘柄とは打って変わりアイコスを思わせん香りには少し驚くことでしょう。

 それでも、シガレットを取り出して香りを確認してみると、これまでのグロー専用銘柄らしい甘く香ばしい和菓子のような香りが楽しめます。この煙草では、取り分け黒糖を思わせる甘い香りが素敵ですね。

 喫味の方は、なるほど、こういうやり方で満足感を狙ってきたかという感じです。煙草にも炭酸飲料やハードリカーなどと同様に満足感を得るための要素の一つとして「スロートキック」という喉への刺激という項目があるのですが、これが非常に従来品と比べて増強されていますね。

 本来は紙巻煙草ではバーレー葉などによるバーレーキックなどがスロートキック要素の代表となるのですが、それ以外にも様々な要素で吸い応えを呈する紙巻煙草とは異なり加熱式電子タバコはベイパーの量と、このスロートキックが吸い応えを感じさせる肝の要素となるわけなのです。この煙草が狙うは、そのスロートキックが強く感じられるために吸い応えも強く感じさせるといったところなのでしょう。

 ただし、ベイパーの量は従来品と大差も無い印象となっています。この点は、グローらしさ据え置きというのか、ちょっぴり残念な点ですね。

 そして、味わいとしては、かなり落ち着いた大人な印象といったところです。確かにローストと謳うだけあり、ほんのりとした甘味が程よい上品な香ばしさを感じることが出来ます。それこそ、だいぶ紙巻煙草に近い印象も覚えますし、全体的に派手な印象こそ無いものの仕上がりの良い味わいは、正しく従来品の上位互換といったような味わいとなっているのです。

 どちらかと言うと、リッチタバコよりもスタメンであったブライトタバコを格上へと昇華したような味わいと思えます。どこか上品な甘味がブライトタバコと似ているのですよね。それでいて、リッチタバコ並みの癖の無さが特徴とも思えます。

 それでいて、かなり加熱式電子タバコ特有の癖のある味わいは抑えられている印象も覚えました。後味も程よく香ばしさが残る程度で、すっきりとしていると言うに十分でしょう。

 総じて、全体的なトーンとしては大人な塩梅の上品系となっています。そこで吸い応えを感じさせる強化されたスロートキックですが、これも終始というわけではなく、グローらしく初段のみに感じられる程度に早く失速していきますね。こればかりは賛否もありそうですが、ずっと喉がイガイガするというのも微妙な気分でしょうから、これはこれで良いのではないかと。

 何より、確かにグロー専用銘柄も進化しているのだなと思わせてくれる煙草なのでした。味わいは格段に向上していると言って良いだろう煙草となっているのです。

 ただ、ベイパー量の不安定さやトーンダウンの速さなど、これらの多くが感じているだろう不満点は改善に至っているとは言い難く、まだまだこれからなのかなとも思わせるところです。こうなってくると、こればかりは抜本的な処置が必要な問題なのかも知れませんね。

 今のところの加熱式電子タバコ銘柄の中では、取り分け「上品」というイメージに特化して印象を覚えさせる煙草と思いました。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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