Hi-Lite を吸ってみた

[✓] Include the following : Smoking impression

 概要:紙巻「ハイライト」の喫煙感想



 日本の高度経済成長期を象徴する銘柄。紙巻「ハイライト」を吸ってみた。


 昭和35年に日本たばこ産業の前身である日本専売公社から発売され、今日まで愛されているロングセラー銘柄ですね。過去には売上と生産量が世界で第一位であった時期もあったりと、知らない愛煙家も存在しない銘柄なのではないでしょうか。

 そんなハイライトは今でこそ高タール銘柄として認知されていますが、発売当時は「しんせい」などといった両切り銘柄が主流であった時代です。よりマイルドな吸い心地であったハイライトは、当時の多くの日本国民の心を掴んだのだそうな。

 特に、多くの現業系の労働シーンや労働者に根強い人気があったようで、世代によっては「ハイライト=ブルーカラー」というイメージを持つ方も多いかと思います。感覚的には、外国銘柄だとラッキーストライクなどに近いイメージかも知れませんね。

 また、製品特徴としては「ラム酒」の香料を使用していることで有名かと思います。しかしながら、あくまで味わいの個性を演出する程度ということで、特に製品としてはラムフレーバーなどとも謳われていませんね。このハイライトの独特なレシピは、マールボロで有名なフィリップモリスとのライセンス交渉にも条件として使用されたのだそうです。

 すごいですね。




 それこそ嫌煙者向けの警告文が記載されたりはしましたが、昔から大きく変わることもないパッケージデザインです。過去に派生したタールバリエーションなどはアレンジデザインが多かったようですが、このハイライトは本当に変わらずのパッケージですよね。

 はっきりと言って、あまりカッコイイと言うようなパッケージではないように思えます。でも「ハイライトは、これでなければ」というパッケージデザインなのです。




 ハイライトブルーとも呼ばれるハイライトのイメージからである淡いブルーカラーは、パッケージサイドでも所々で充てられていますね。余計な文言も少ないシンプルなパッケージデザインであるためか、オープンテープの赤色が非常に映えているように思えるのです。

 ちなみに、ハイライトが絶好調だった頃のハイライトブルーは、社会への影響も多大なものであったようです。公私ともに多くの場所や物でハイライトブルーが採用され、ある意味では一つの時代を象徴する色とも言えそうです。

 ただし、当時のハイライトブルーの方が発色が鮮やかだったのだとか。



 洋モクを意識していたのか、シガレットデザインはコルク柄のチップを採用したものとなっています。タール数値が高めということもあり、空気穴は特に施されていません。

 また、この煙草はチャコールは使用しないプレーンフィルター製品となっています。そもそも、ハイライトが登場した頃はフィルター付きであること自体が珍しいという時代でしょう。チャコールフィルターの登場は、まだ先のことなのですね。

 少し意外な点と言えば、古い銘柄ゆえにロゴは巻紙にスタンプしているタイプかと思いきや、意外にもチップの余白にプリントされているということです。コルク柄のチップも大きく分けるとデザインは二通りで、それは「単一でコルク柄のもの」と「巻紙と同調するように巻紙側に白い余白があるもの」となっています。古い銘柄の多くは前者であり、近年でリリースされている銘柄は後者を採用することが多いわけですね。

 同様にコルク柄チップの代表的銘柄であるラッキーストライクや、ちょっと前までのマールボロなどは、それこそトップタールは前者であり一つ下のタールバリエーションは後者ですから。

 あと、ハイライトのコルク柄チップって、何とも言えないチープな感じですよね。何だか妙に色味が明るいというか、あからさまに「偽物のコルクです!」というような感じ。


[✓] 喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、今となってはマイルドともほど遠い芳醇さが素敵な煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、これがまた何ともたまらん香りなのですよね。どこかピースと通ずる芳醇な甘さの香りでありながら、そのピースの淑やかなキャラクターとは真逆のエネルギッシュな香りです。奥深さこそ無いかも知れませんが、分かりやすい楽しみ甲斐を覚えさせてくれるものなのですよ。

 このピースと似て非なるキャラクターは、何となくハイライトのバックボーンにより納得が出来るところだったりします。バタバタと目まぐるしく忙しない時勢の中で、はたまた区切りを迎えて次に向けた束の間の休息を楽しむ中でと、そんな時代に生きていた文化を感じることが出来るのです。

 オンもオフも関係なく、腰を据えて真摯に向き合う必要もなく、いつも身に付けて楽しみたいときに楽しみたいだけ楽しむ。そんなイメージが似合う香りは、ある意味で非常に絢爛な香りとすら思えますから。

 喫味の方も、シガレットの香りに負けじと良きものですね。意外にも、先のシガレットの香りで感じたほどのエネルギッシュさは味わいにおいて支配的というわけではありません。なるほど当時のマイルド志向なのだなと感じさせる、どこか柔らかな印象が日本たばこ産業らしい仕上がりとなっているのです。

 それでいて香りや味わいは豊かと、中々に魅せてくれるのです。全体的にはピースのような輪郭の際立ちが無い分だけ少しボヤボヤとした味わいとなっていますが、そこは強めの香りとプレーンフィルターらしいストレートかつ豊富な煙量でフォローしているといったところなのです。

 確かに、高タール銘柄に相応の吸い応えはあります。生半可な喫し方では辛味ばかりが目立ち、まるで美味しくはないキツいだけの煙草となるでしょう。しかしながら、しっかりと喫すれば当時のマイルド派であったことが十分に分かるほど、味わいに名残のようなキャラクターを感じることも出来るはずです。

 何と言うのか、時系列に沿うようにピースからセブンスターへの変遷の中にあるというあたりも納得な煙草であるように思えますね。ピースからハイライトをなどを通過してセブンスターに至り、現在のメビウスやウィンストンの嗜好性へと繋がる中間的な煙草のように思えるのです。

 総じて、かなり独特の香りが病みつきになる煙草です。なるほどラム酒のように芳醇な香りと、蒸留酒らしいパワフルな味わい。それでいて、ふわっと香る喫煙時の柔らかな甘い香りがたまりません。ピースほどのカッチリ感は無いものの、セブンスターほどの肉抜き感も無くと、正に過渡期のような中庸さが独特の個性を光らせているのです。

 私はハイライトが好きです。そのため、やや偏った内容だったかも知れません。それでも、間違いは無いと思っています。

 良いですよね、ハイライト。

 ちなみに、ハイライトは意外と外国の愛煙家さんたちが動画などで「日本の煙草」と言うような感じでレビューをしているのを散見します。ぱっと見た感じでは概ね好評のようで「ユニークな香りでストロングなシガレット」という、外国人にも受けの良い煙草のようです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar17mg Nicotine1.4mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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