Joker Chaos を吸ってみた

Joker Chaos

Include the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 ジョーカーというブランドが「新製品として復活」したような感じのリトルシガー。

 「ジョーカー・カオス」を吸ってみた。

 1978年から2001年にかけて販売されていた「ジョーカー」という風変わりな煙草があります。それは120’sという珍しいシガレットサイズが異彩を放つ、チョコレートメープル系の甘い香りが特徴的な煙草だったようで、奇抜な見てくれと甘い香りに虜となる喫煙者も多かったとかなんとか。

 そして、このジョーカー・カオスという煙草は、そんな昔のジョーカーの復刻版のような煙草として新たに日本市場に登場した煙草なのです。当時と同じく、少しスリムな120’sという異様に細長いシガレットにソフトパックという仕様は変わらずなのですが、今回は紙巻煙草ではなく「リトルシガー」というカテゴリーにてリリースされています。

 その「リトルシガー」というのは何かというと、分類上は葉巻に属すもののシガレットと同じような見てくれをした製品の総称と言ったところ。ざっくりと言えば「紙巻煙草と同じような感覚で楽しめる葉巻」というものであり、見た目こそシガレットながら基本的に味わいは葉巻に傾倒しているため、どちらかと言えば「リトルシガー」という名が示すように葉巻として楽しむものとなっているカテゴリーなのです。

 ちなみに、この煙草も味わいは旧ジョーカーを踏襲した「甘いメープル系のフレーバー」に仕上げられているそうで、今回は葉巻に分類されるリトルシガーとして販売されているために「タール数値は明記されていません」が、メーカーのアナウンスによるとTar8mg~Tar10mgくらいのシガレットと同じような感覚で楽しめる仕上がりなのだそうな。このアナウンスの感じだと、口腔喫煙が主となる葉巻系の製品にしては珍しく「肺喫煙にて楽しむ」を示唆するような印象を受けますね。詰まるところは「今回はリトルシガーにてリリースとなったけれど、この煙草も昔のジョーカーと同じように楽しんでくれ」と言った感じなのかな。

 何はともあれ、かなりの曰く付きな銘柄が元ネタであるために、特定の世代が反応してしまうこと間違い無しな煙草なのです。

Joker Chaos この復刻ジョーカーも「スリムでスーパーロングなソフトパックパッケージ」は受け継がれていて、旧来からのトレードマークとも言える要素なだけに、この特徴的なパッケージは見事に受け継がれているといった様なのです。

 これは、かなり独特で異様な見てくれですね。

 イマドキでは「不良が煙草を」と言うのは古臭いイメージのような気もしますが、当時は「そういったチョイワル的イメージ」の強いブランドだったようです。

Joker Chaos Joker Chaos

 洋モノ的イメージであった先代のジョーカーのデザインとは印象の異なる、浮世絵の波を思わせるようなデザインのパッケージとなっているのです。他に倣わない、外人的日本風情と言ったセンスの良さを漂わせています。

Joker Chaos よくあるサイズの代表格でもあるキングサイズのパッケージと比較してみると、中々に異様。胸ポケットに放り込めば、確実に頭が収まりきらないパッケージなのですが、フランクにカバンへ放り込めばデリケートなパッケージは中身のシガレットもろとも逝ってしまいそうで、個性的なのは良いことなのですが、やや扱いには面倒が伴いそう。

Joker Chaos 微妙にスリムで異様に長いフィルターチップという点を除いてしまえば、リトルシガーとしては比較的スタンダードな雰囲気を漂わすシガレットデザインとなっています。そのシガレットも作りとしてはプレーンフィルターを使用していて、巻紙にはリトルシガーらしくシガーリーフを加工したペーパーが使われているのです。

 ちなみに、シガレット感覚で楽しめるという製品特性もあってか、空気穴は小さめのものが1列だけ設けられています

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 キングサイズと100’sサイズのシガレットとの比較をしてみました。やはり異様に長く、やや細めのスリムシガレットとなっていることが分かるのです。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、確かにリトルシガーらしく味わいとしては葉巻系統であるものの、なるほどシガレット感覚で楽しめる煙草に仕上げられているのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、ビニール外装を開封すると漂いだす強めのスイートメープルの香りから察する通り、シガレット本体からも非常に豊富な量感のスイートな香りがします。リトルシガーの大御所でもある「キース」のメープルフレーバーと比べても量感は多めに感じる、かなり「濃厚」と言った様のメープル系の香りですね。どこかスナック菓子のようにも感じる香りには透明感が全く無く、少し野暮ったいくらいに濃い香りなのですが、何とも心地の良さを覚える良い香り。

 そして、肺喫煙にて楽しむ喫味の方は120’sという長いシガレットということもあり、吸い初めは味わいも非常にマイルドなものとなっていて拍子抜けしてしまうのですが、火種が近づくにつれてボディ感の迫力が増していき、トータルでは中々にシガーらしいテイストと、それに負けないくらい濃厚なフレーバー由来の味わいが楽しめるのです。

 ただし、その喫する味わいでは全体的にメープル感も鳴りを潜め、まろやかな香ばしい甘さとキレの良いビターテイストが濃厚な味わいの要となっている感じかな。この手の「シガレット感覚を前面に押し出したリトルシガー」にしては、軽快な吸い心地ながら中々に迫力のあるボディ感の煙草となっているのです。それでいて、肺喫煙にて楽しむ喫煙の感覚は、確かにメーカーの言うようにTar10mg程度のシガレットを主喫する方なら差し障ることも無いだろうという感じですし。コッテリとした質感や味わいが、やや曇天のようにゴチャゴチャしている感じではありますが、それこそ「カオス」が言い得て妙。

 味わいこそ紙巻煙草とは異なる葉巻系統のソレを感じるもなのですが、感覚としては完全に紙巻煙草のような感じですね。そこそこに数もあるリトルシガーの中でも、群を抜いて紙巻党に親しみやすさを覚えさせるような煙草ですよ。それこそ、ラークの味わいが好きな方なんかはマッチしそうな喫味。

 日頃は葉巻を喫しない方なんかでも、ジョーカーというキャラクターと相まって比較的お手軽に試せそうな仕上がりは非常に好印象ですし、長いフィルターと空気穴も効いているようで、かなりシガレットライクに楽しめるのです。喫煙中に巻きから煙が漏れている様も確認が出来るため、巻きに使われているペーパーからも多分に空気が流入しているようですし。ある意味、シガレットでもリトルシガーでもない、その中間的な「新カテゴリー」な煙草となっているのです。フランクに楽しむシガーとして、かなり煮詰まった感じが非常に良い印象の煙草。

 ただね、この煙草は油断すると火が消えていることも、しばしば。燃焼促進剤の添加が少ないのか無いのムラがあるのか、わりと頻繁に口を運んであげないと「火が消えていた」ということも多く、これはアメリカン・スピリットの比ではない気もします。確かに、メーカーが言う通りTar8mg~Tar10mg程度の感覚で楽しむことが出来る一方で、やはり味わいは葉巻系統ということもあり相応の濃さを持ち合わせるため、あまり頻繁に口を運ぶと少しグロッキーになってしまうので、この火種の弱さは煩わしい感じ。せっかく120’sという長いシガレット形状を有する煙草ですし、もっと優雅に楽しみたいのにね。ちょっと、疲れる。

 まぁ、昔のジョーカーと同じくアウトローなイメージの煙草ではあるので、スパスパとスモーキーに楽しむのも一興ではありますが。

 また、吸い始めのマイルド感は置いとくとして、総合的にはキースよりは濃厚なテイストを楽しめる煙草なのですが、メープルらしいフレーバーはシルクロード・リトルシガーの方が遥かに豊かなのです。その証拠に、このジョーカー・カオスは喫煙後の余韻には、シルクロード・リトルシガーのようなメープル感も大して残りません。至ってリトルシガーらしい煙草感がドロンとした香ばしい甘味とともに残るばかりで、鼻腔にメープルを感じることもありませんでした。

 総じて、かなり紙巻党のウケを意識したような仕上がりのリトルシガーであり、どちらかと言えば葉巻が好きな方の代替品という順当なリトルシガーらしさよりも、シガレットライクにシガーを楽しむと言った志向性を強く感じる煙草。ジョーカーというキャラクター性と相まって、是非とも紙巻党に試してもらいたい煙草なのでした。

 もっと華やかなメープルフレーバーが良ければシルクロード・リトルシガーを、もっと薄口な味わいにてメープルフレーバーを楽しみたければキース・スリムのアロマ・メルティを、と言った具合に中間的ポジションのメープル系リトルシガーです。ちょっと、コッテリとした様が他とは似つかない感じはしますけれどね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar—mg Nicotine—mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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