Keith Slim Japan Classic を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:葉巻「キース・スリム・ジャパンクラシック」の喫煙感想

Keith Slim Japan Classic

 日本の伝統文化を香りで表現したというキース・スリムのサブシリーズ。葉巻「キース・スリム・ジャパンクラシック」を吸ってみた。


 区分は葉巻ながら、その葉巻と紙巻の中間的存在のリトルシガーとして国内ではトップブランドとなっているキース。この煙草は、そのキースのメインであるスリムシリーズより派生したシリーズに属する煙草で、その名に「ジャパンクラシック」と冠していますね。キースにしては珍しく、見るからに不思議なキャラクターを漂わせている煙草なのです。

 日本も様々な文化が入り交じる国となりましたし、意外と広い国であるために一言で「日本」とは言え、その日本も所や人が変われば文化も変わり、様々な顔を持つに至っています。その実は意外や、その日本に住まう日本人こそ「日本」という確固たるイメージを欠いてしまっているために、多くはジャパニンクラシックと言われてもイメージに事欠き疑問を抱いてしまうのではないでしょうか。

 そんな私も、準じてジャパニーズクラシックという表現からイメージは思い描けません。この煙草の銘柄が「ジャパンクラシック」と外語を充てられている点も、もしかすると日本人より外国人の方が日本に対するイメージは確固としているのかもとすら思えてしまいます。これは、何だか悲しい事のようにも想えますね。

 ちなみに、そんな見るからに洋モクなキースというブランドですが、扱いは日本たばこ産業の輸入部門である「日本たばこアイメックス」となってはいるものの、その実は海外で製造している日本のブランドだったりします。今でこそ製造を海外に委託して輸入していますが、当初は国内で製造されていたブランドでもありますし、ちょっと紛らわしいブランドなのです。

 まぁ、キースが発売された頃と現在では、たばこ産業も細かく変化していますし、仕方の無いことですね。

Keith Slim Japan Classic

 このシリーズのキースは、スタンダードラインのキースとは打って変わって温かみを排した黒いパッケージが特徴的ですね。このシリーズのパッケージには、それぞれに謎の模様がデザインされているのですが、この模様は果たして何を表現しているのでしょうか。全く分からないのですが、分かる方はいるかな。


Keith Slim Japan Classic

 中包装紙もスタンダードなキース銘柄とは異なり、このシリーズではシルバーカラーとなっています。このシリーズは特徴として、全体的にスタンダードなキース銘柄とは真逆の印象を覚えるデザインですよね。

 ちなみに、シガレットデザインも少しだけ異なるデザインとなっています。シート葉を使用した巻きの部分は相変わらずですが、フィルターチップは色合いが異なるものに変更されていて意匠も異なります。更には、フィルターはスリムシリーズらしくプレーンフィルターとなっているものの、チップに空気穴が施されている点はスタンダードラインとの大きな違いでしょう。


味・香りについて感想



 この煙草は、名の通りにジャパニーズスピリット全開な煙草となっているのです。

 まず、気になるだろうシガレットの香りなのですが、これがまた非常に個性的となっています。何となく紫蘇のような香りが含まれているように感じられますが、まるで「田舎の御盆」を思わせる香りなのです。お寺さんの香りなので、なるほどジャパンクラシックかと、一人で勝手に納得してしまいました。

 確かに、このシガレットの香りは日本的仏教な香りであり、もっと分かりやすく例えるなら「仏壇屋の店内」をイメージさせる香りです。日本人なら嫌と言うことも無いだろう香りは、妙に落ち着きを覚えさせてくれたり。

 ちなみに、先の通りに紫蘇のような香りが含まれていると言えば、同じくリトルシガーである復刻版ジョーカーにラインナップされている「神秘的なアジアンテイスト」と謳うジョーカー・マンダラを思い浮かべる方もいるかと思います。しかしながら、そのジョーカー・マンダラのシガレットの香りは、まるで胡瓜の紫漬でしかない紫蘇に全力傾倒な香りでした。それとは異なり、このジャパンクラシックは紫蘇のような香りも「何となく感じられる程度」となっていて、あくまで日本的仏教の香りというイメージが主となっているため、この両者は似ていながら確かな趣の異なりを感じるでしょう。

 ジョーカー・マンダラはバリエーションなれどもジョーカーらしくパワフルなシガレットの香りでしたが、このジャパンクラシックはキースらしく分かりやすくも決して誇張はしない塩梅の香りである点にも、それぞれのブランドのキャラクター性が現れていて面白いかと。

 そして喫味の方はというと、これまたキースらしく誇張は感じない程度ながら分かりやすい喫味となっています。先のシガレットの香りが、そのまま煙草として味わえる感じですね。キースのラインナップでは群を抜いて癖のあるキャラクターとなっていますが、加減はマイルドで喫しやすく、私が日本人であることと相まってか、非常に落ち着く味わいと感じました。

 葉巻に属するリトルシガーながら、独特なキャラクターの香り立ちが楽しみのメインである仕上がりとなっています。苦味や辛味とともにコクも特に無い味わいではありますが、それがキースらしいシガレットライクなキャラクターに更なる拍車を掛けているのです。

 そう、この煙草はリトルシガーと言うよりも、まるで「日本仏教フレーバーのシガレット」と言ったところですね。

 総じて、親や親の両親の実家の場所にもよるでしょうが、いわゆる幼少期の里帰りイベントを田舎で経験している方なら、十中八九で「あ、おじいちゃん、おばあちゃん」と脳裏で呟くこと請合いな煙草です。ジョーカー・マンダラは神秘的なアジアンテイストと広いアジアを題にした煙草でしたが、このジャパンクラシックは名の通りに日本的ミームにスポットライトを当てた味わいキャラクターなのです。

 本当に稀有なキャラクターなのですが、妙に落ち着きを覚える煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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