Lark KS Box を吸ってみた

Lark KS Box

Include the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 通称:赤ラークと呼ばれるTar12mgのラークはキングサイズのボックス製品。

 「ラーク・KS・ボックス」を吸ってみた。

 ブランドのイメージカラーでもある赤色を全面に押し出している、ラークのオリジナル的ポジションですね。キングサイズと100’sがラインナップされていて、以前は両方ともソフトパックとボックスが用意されていましたが、今ではボックスのみのラインナップとなっています。

 そんなラークはチョコレート系の香料を使用していて、独特の味わいが特徴的なブランドとされているのです。現在は複雑なラインナップとなってしまったため一概に当てはまる特徴ではありませんが、癖がありながらも日本では非常に人気の高いブランドとなっています。

 そう、日本では人気であるのに海外では今一つ奮っていないという、何とも不思議な洋モクでもあるのです。これは過去にラークを擁するフィリップモリスが主力のマールボロを日本たばこ産業にライセンス譲渡していた点に事を発します。主力を失っていたフィリップモリスは、日本市場でマールボロの代わりにすべくラークを育て上げたわけですね。

Lark KS Box Lark KS Box

 パッケージデザインはリニューアルされましたが、赤ラークという通称に変わりは無くといったパッケージデザインとなっています。FULL FLAVORという表示やTRIPLE BLENDにINTERNATIONAL TASTE EXPERTといった文句も引き続きデザインされているのです。パッケージサイドには「Made under authority of Philip Morris Products S.A.」と、フィリップモリスが管理する工場で生産されている旨も記されています。ラークの銘柄は欧州に点在する複数の工場で製造された製品が日本に向けて出荷されているそうなので、特に産地を限定して記載はしていないようです。ではフランスの黒煙草のように「Made in E.U.」で良いのではとも思うかも知れませんが、日本向けのラーク銘柄を製造する工場にはロシアの工場も含まれるため、全銘柄に共通の表示を記すためには不適切なのでしょう。

Lark KS Box このデザインから中包装紙は従来の銀紙からペーパータイプの中包装紙へと変更されています。旧フィリップモリス系の銘柄では以前より採用されていた仕様ですが、このリニューアルを機にラークのメンソール製品を除く銘柄にも採用されることとなったようですね。環境に優しく銀紙と同等の性能を有しているとのことです。

Lark KS Box この赤ラークのフィルターチップは相変わらずコルク柄のものとなっていますが、デザインはパッケージのリニューアルとともに変更が加えられていますね。白のラインは引き続きですが、ロゴはシルバーとなっています。少し色使いが微妙な感じでしょうか。空気穴は小さなものが間隔を広く1列で配されるチャコールフィルター仕様なのです。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、普通な面構えながら何とも曲者である、非常に楽しい煙草となっているのです。

 シガレット香りはというと、カオスで特徴的な味わいのわりには控え目なものとなっていますね。青臭さのような印象も覚える、うっすらと甘い香りなのです。中が見えたら困るから鍵は掛けていない、雑多な路地裏の怪しい店みたいな雰囲気が満々です。

 喫味の方は、やはり薄めであったシガレットの香りと裏腹に、噂に違わない個性が癖とも言える独特な味わいとなっていますね。非常にモッサリとしていて、モチャクチャとした甘さには辛味も含まれていますが歯切れの良さは一切とありません。ボディも香りと味わいの濃さに反して、やや水を注したようなマイルド感があります。

 何と言うのか、味わいもボディも全ての内包する要素が個性を主張しているために協調性の無い、まるで学級崩壊しているクラスのような味わいとなっているのです。これがまた、だからと言って決して悪くはないから非常に不思議なものです。正にラークならではの個性と言えるでしょう。

 物凄く「全パラメーター最強」といった個性的な味わいなので好き嫌いはハッキリと二分されるでしょうし、一般的に人気もマニアックになる傾向も頷けるものです。どうして日本で人気なのかと疑問に思う反面で、これを一大ブランドに育て上げたフィリップモリスは大したものだと思ってしまいますね。日本では、然も極普通なキャラクターの大衆的銘柄として認知されているわけですが、本質としてはブラックデビルやアークローヤルなどといった個性派と同じカテゴリーが正しいような煙草ですから。

 いやぁ、このモッチャクッチャなパワーバランスがたまりません。いや、バランスは無いから単にパワーといったところかな。非常に混沌とした味わいが素敵に過ぎます。

 総じて、まるで繊細さは感じられない煙草ながら、甘さや辛さに香りや質感と内包する全てが主役級と言える唯一の煙草です。だからこそ他には無い奥深さがあり、非常に味わい深い煙草でもあるのですよ。私は、そんなラークは少し苦手な銘柄なのですが、それでも時折と喫したくなる不思議な魅力を感じています。他には無いからこそ、ラークでなければいけないわけですね。

 ちなみに、やや喫し馴れてくると心地の良い香ばしさとともに、酸味も目立って感じられるようになるかも知れません。ただでさえパンク気味な登場人物リストに更なる主役級が加わる様は、まるでハチャメチャな群像劇のようですね。それも喜劇であり、実に楽しい煙草なのです。

 また、ラークというブランドは生産移管が噂されるとともに「味が変わった」とも噂されている煙草ではありますが、なるほど確かに変わったかも知れないということが私感であったりもします。何と言うか、私が初めて喫したラークは現在のラークとは異なり、もっと硬質な質感で癖にハッキリとした輪郭があったように思うのですよね。それが今のラークは重量感が減り、全体的には柔らかくマイルドな質感になったように思えます。それと合わせて、味わいも少しボヤけた印象を覚えるのですよ。

 結果的には少しアクが抜けたような味わいとなり喫しやすくなったと思っているわけですが、確かに変わったかもと思うところなのです。しかし、パンチは薄らいだものの根幹としては相変わらずのラークと言ったところですし、私的には何も憂いはありません。むしろ購買動機となって買う機会が増えました。

 いやはや、変わった変わってないと憶測も多々ありますが、結局はラークなのですよね。これほどまでに個性が炸裂している煙草だからこそ、熱心かつシビアに愛される煙草なのでしょう。

 そうそう、生産移管についてはメーカーに問い合わせたのですが、ラークというブランドは相変わらずヨーロッパに点在する複数工場で生産したものを日本に輸入しているそうです。ただし、煙草は時代の嗜好性に合わせて微妙に味わいを調整していたりしますし、複数工場で生産していれば味わいは少なからず変化するものなのでしょう。ましてや、原料は農産物ですし、いくらブレンダーが努力して味わいを保とうとしても、そこには微々たる変化が生じるはず。私や多くの方が感じとる変化も、これらによる影響なのかも知れませんね。醸造酒なんかと同じように、その時々のものを柔軟に楽しむことと努めましょう。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar12mg Nicotine1.0mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「PM Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る