Pall Mall FK Box を吸ってみた

Pall Mall FK Box

Include the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 日本は明治三十二年のグレゴリオ暦1899年に海外で誕生した古い銘柄。

 「ポールモール・FK・ボックス」を吸ってみた。

 いわゆる「マイナー銘柄」に分類されるであろう銘柄であるにも関わらず、このポールモールは何気に知っている人間が多いような気もする不思議な銘柄ですね。有名な愛飲者の例として挙げられるのは、やはりルパン三世シリーズに登場する「次元大介」でしょうか。シガレットは両切りであることが当たり前であった頃から世に存在している銘柄で、同社のラッキーストライクと並んで中々に古くから続く銘柄なのです。

 また、このポールモールは稀に英語発音に倣って「ぺるめる」と口にする人もいますが、ここ日本での製品名は「ポールモール」となっているので、日本語が通じる店では「ポールモール」と注文しましょう。

 そう言えば、ポールモールって、この記事のトップ画像のパッケージデザインの一つ前のデザインの時に生産をマレーシアに移管してしているそうなのです。うろ覚えな記憶では、その時のパッケージ背面だかインサーターだかには「太陽のもと熟成した葉を使用」とか「煙草葉BAT社製品比最大18%増量」みたいな、どこぞの無添加たばこみたいな宣伝文句を載せていたはずなんですよね。

 あの時のパッケージ、すごくダサかったなぁ。

Pall Mall FK Box この左の画像のパッケージの次のデザインから、生産移管などの変更が行われているそうな。この頃のパッケージの方がブランドイメージにピッタリな「渋さ」を持ち合わせている気がするので、私は今のデザインよりも好きでした。 ポールモール決して時代に流されず、渋くないといけないと思うのですよ。

 ちなみに、先に述べてしまうと、嘘か真かはさて置き「煙草葉が従来比18%増量」という事に関してですが、これはあくまで「当社製品比」であり、比較対象はブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の製品であるということ。これが正に肝に味噌で、そもそも、このメーカーの銘柄の燃焼速度はJTやフィリップモリスの銘柄と比べると、全体的に速めに設定されているように私は思うのです。

 まぁ、もう少し正しく述べると「燃えて減りやすい」という感想を多く抱いています。その理由が詰める葉の量なのか何なのかは知りませんが、要するに、日本の煙草市場に流通する製品の内でも、元より燃焼の速いと感じる銘柄が多いメーカーなので、あまり詰められた葉の量が増えたということの恩恵は感じられませんでした。

Pall Mall FK Box Pall Mall FK Box

 このパッケージデザインから、流行りのラウンドボックスが採用されています。中包装の「SINCE 1899」という文字が非常に誇らしいのです。

Pall Mall FK Box フィルターチップは歴史ある銘柄らしくコルク柄のものが使われていて、ボックスカラーと揃えられたロゴがインパクトを放っているのです。そんなロゴですが、いつの間にか巻紙上のインクスタンプではなくなっていましたね。また、ポールモールでもライトバリエーションは白色のフィルターチップとなっています。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、感想を述べることが非常い難しい喫味となっています。アメリカンブレンドらしい香料の味わいというものが意外にも薄く、ほのかな甘味とタール値に相応の煙による充足感がメインです。苦味は感じられないのですが、少しのアクセントとして辛味がありますね。

 マイルドな味わいによる吸い易さはあるものの、吸い始めはスムースな吸い心地なのですが味わいに滑らかさがありません。火種が口元へ近付くに従い嫌な風味が濃くなるので、一貫したスムースさも感じられません。

 何だか、ローカライズ洋モクの思いつく限りの悪例に倣ってしまった感じで、結果として吸い易くはなったものの、没個性となってしまっている感じは否めずといったところ。丁寧に喫して味わいを感じることに集中すれば、ものすごく心地の良い甘味の存在に気が付くのですが、ちょっと面倒ですね。プリンに醤油をかけるなら、素直にウニを買う気になりますし。

 また、燃焼速度に関してですが、前述の通り、多少の葉が増えようが同社製品比なので、特別に喫煙時間が長くなるといった感想は抱かないかと思われます。確かに、ラッキーストライクなんかと比べると燃える時間は遅いような気もしますし、BAT製品にしては緩やかに燃えていくような気もしますが、井の中の蛙と言われればそれまでなのです。

 総じて、他より安めの価格設定といい味わいに突出した癖も無く、燃焼経過による味わいの変化も分かりやすい仕上がりです。丁寧に喫すれば褒美のように甘みを呈してくれる、色々と煙草の基本が詰まった初心者に勧めたい煙草のように思えました。しかし、それは玄人向きだからこそです。

 パッケージやブランドが素敵で、煙草としても特別に悪いところは無いのですけれどね。何だか、本質に魅力が無いというか、そもそも本質があるのかどうか。ちなみに「本質」とは「欠かせない大事な要素」のこと。

 だがしかし、妙に落ち着く喫味は母のごとし。決して侮れません。大事な存在って、意外と気にも留めないところにありますよね。渋いと見せかけて、かなり現代志向な味わいの煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.9mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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