バイクナビをNV-U37からゴリラ(Gorilla CN-G520D)に交換してみた

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 概要:バイクナビ「パナソニック・ゴリラ・CN-G520D」の感想



 みなさん、バイクに乗る時のナビゲーションパートナーはどうしていますか?

 私は、もっぱらPND派です。専用機の存在意義とリスク分散の観点に立った時に、やはり基本的にバイクナビはPNDの一択なのです。

 そして、そのバイクのナビをパナソニックのゴリラに買い替えたので、何となくインプレッションとレビューを記してみようと思います。


▼Sony nav-u NV-U37




 とりあえず、まずは今まで使っていたソニー謹製のNV-U37というポータブルナビについて軽く触れておきます。記事の内容は、基本的に本機との比較となるでしょう。

 たぶん、わりと有名な機種であったかと思います。なぜなら、PNDらしからぬデザインはもとより、メーカー公式で「バイク・自転車・徒歩・アウトドア向け」としている製品だからです。それこそ今に系譜でも残されていれば、パナソニックやユピテルはおろか、ガーミンまでもが顧客を奪われていたでしょう。

 不思議なほど晴天屋外でも視認良好なディスプレイを搭載し、丈夫な防滴仕様のコンパクトボディはバイク乗りにとっても嬉しいところ。それでいて、交差点案内なども大きな不満はありませんでしたし、本当に素敵なナビでした。

 ちなみに、周知の通りソニーは2012年に再びカーナビ事業から撤退していますので、本機の地図データは2013年3月時点の情報となっています。それから数年が経ち、私の場合は周辺の道路をはじめ多くの場合で地図データと実際の道路の差異に困ることも増えましたね。

 この地図データの点だけが本当に残念なところで、今回のバイクナビの買い替えの切っ掛けとなりました。ハードそのものは向こう数年なら確実に使用できそうなだけに、少し後ろ髪を引かれながらの引退なのです。


▼最近のバイクナビ事情




 余談ですが、近年ではスマートフォンの台頭によりPNDという市場そのものが萎縮し、取り分けバイク向けモデルは技術・販路ともに色々とハードルが高くなりつつあります。そもそも選択肢が多くありません。

 メーカー公式で「バイク向け」と謳っているPNDというのも、有名どころはユピテルとガーミンの極一部ぐらいなものです。しかしながら、これらはNV-U37を使っていた身としては少し手を出しにくい価格です。

 最近はバイク用を謳う中華ナビなど安価な商品もありますが、今ひとつ「どうなのよ」と食指は動きませんし。


▼Panasonic Gorilla CN-G520D




 ということで、PNDシェアNo.1で価格と信頼の安牌と言えるパナソニックのゴリラシリーズを買いました。5インチの2018年モデルで、型番はCN-D520Dです。

 ちなみに、この商品は特にバイク用ではなく、むしろバイクでの使用はメーカー非推奨となっています。しかしながら、ここ最近では手頃な価格と扱いやすい機能でバイクナビとしてもシェアを伸長しているように見受けられました。

 確かに、バイクでの使用に必要となる防滴・防塵・防振などが仕様として含まれない点が非推奨の大きな理由でしょう。でも、それなりの数のユーザーがバイクで問題なく使用していることを鑑みれば安心感を覚えるのです。あのiPhoneがバイクナビとして使用されるくらいですから、あれより駄目ということは無いでしょうし。

 その他に、何かとバイクでは便利なBluetoothも非搭載ですが、ステレオミニジャックは備わっています。私は基本的に有線派なので問題ありません。



 3.5V型のNV-U37に対して、5V型のCN-G520Dは少し幅広で僅かに薄型でした。サイズ感に大きく差異は無い印象ですが、先述の通りゴリラには防滴機能が備わっていないため防水ケースを併用するので、実際には更にサイズアップしますね。

 何と言うのか、かわいい見た目に反して真摯にPNDであったギャップ系のNV-U37と比べると、CN-G520Dはカーナビらしい面構えが特徴的に思えてくるのです。どちらも異なるベクトルですが、質感は両ともに上々。

 ちなみに、単純な「頑丈さ」は、多用途を売りとするNV-U37の方に軍配が上がりそうです。CN-G520Dは並にカーナビといった感じなので、落としたりしないように気を付けたいところ。



 端子類は画面に向かってベゼルの左側面に配置されています。上から順に、SDカードスロット・ステレオミニのイヤホンジャック・ブレーキセンサー用ミニジャック・DC5Vの電源ジャックとなっています。

 ご覧の通り、このモデルはUSB端子を搭載していないためUSBによる給電は行えませんので、別途でUSBとDC5Vの変換ケーブルを用意すると良いでしょう。バイクにシガーソケットを装備していれば付属の電源コードで給電が可能ですが、モバイルバッテリーなどのようにUSB端子を給電口として使用している場合は一手間なのです。

 とりあえず、私は「ゴリラ対応」と謳うUSB/DC5Vの変換ケーブルを用意しました。電源・ケーブルともにスマートフォン程度を急速充電できるケーブルなら、ひとまず困らないでしょう。

 また、NV-U37とは異なり本機は防水・防滴仕様ではないので、バイクで使用する場合は要対策ですね。

 それと、基本的にブレーキセンサーは短絡するに越したことはないので、適当な解除プラグを用意しました。SDカードも音楽を聞きたい場合などには必要ですが、私には不要です。



 電源スイッチは画面に向かってベゼル上部側面の右側で、こちらも至って普通といったところです。防水スイッチではないということもあり、NV-U37とくらべると押しやすいのです。

 ちなみに、ベゼルの電源スイッチが配置されている位置の白い窓はインジケーターランプです。その横は液晶の自動調光用センサーかでしょうか。本体背面には主電源スイッチも備えられているので、一切の通電を断つことも可能のようです。

 屋内ガレージなど防犯性車庫を所有している方は、付けっぱなしでも主電源の切り替えによりバッテリーに負担を掛けにくい仕様のようですね。



 とりあえず、起動してみました。NV-U37と比べると画素数は倍以上ということもあり、やはり画質は比べ物にならないほど良い感じなのです。高性能CPU搭載ということで起動も速く、しっかりと屋外に出れば素早く衛生も捕捉してくれました。

 ただし、タッチ操作に関しては慣れが必要と感じました。これは出来の良し悪しではなく、単純に今まで使用していたNV-U37と感覚が異なるというだけですけれど。(※すぐに慣れました。)

 また、やはりバイクでの使用は特に推奨されていないということもあり、グローブを装着したままの操作は並に難は感じます。ある程度の操作が可能な感圧式タッチパネルですが、インターフェースにバイク向けの特別な工夫は無いため、出来ることならグローブは外して操作することが良さそうです。

 グローブを装着しての操作に関しては、とっさの地図の縮小拡大程度ならNV-U37が小振りなわりに健闘している方でしたからね。NV-U37は現在地ボタンが液晶外に独立して配置されていたりと、バイク向けの工夫も盛り込まれていまし。この辺りの点に関しては、ゴリラは並に四輪自動車向けナビかなといったところ。



 ただし、情報量には大満足です。NV-U37もバイクで役立つガイドブックデータを大量に収録していることを売りにしていましたが、一方でCN-G520Dは「るるぶDATA」を収録しています。まっぷるコードやマップコードによる検索にも対応しているので、地図・誌面派のピンチヒッターにも一役買うかも知れません。

 これを機に、私もキリスト万歳グーグル教ではなく、中堅っぽくツーリングマップルとか使い始めてみようかしら。いまいち、よく分かってないですが。

 NV-U37では便利とは言いがたかった名称検索も比べれば中々のお手前ですし、こと住所・電話番号検索なら確実に目的の情報に辿り着けそうです。

 何より、レスポンスが速いですね。これだけは新機と旧機の差と言わんばかりにNV-U37より勝っていると断言します。


▼装着してみる





 NV-U37は防滴仕様だったので裸で使用していましたが、ゴリラナビは非防滴仕様なので防水ケースを併用して対策を講じる必要があります。マウントもNV-U37で使用していた専用品は使用することが出来ないので、新規に用意を迫られました。

 ということで、ケースは5インチPND用の汎用防滴ナビケースであるリード工業のKS-212Aを使用します。たまたまアマゾンの商品レビュー欄に「キジマのデュアルTピンプレート(TM-TM032)を使用すると、RAMマウントとの併用が可能」というレビューを見つけたので、このケースを選んだのです。とても助かりました。

 なので、マウントは初RAMマウントです。

 ケースのサイズ感も良い感じで、縦横はL字プラグのケーブルを挿す程度の余裕はありますが基本的にジャストサイズといった感じなのです。奥行きは付属のパッドで調整するタイプなので、簡単な加工次第ではBluetoothのトランスミッターを仕込むことも可能でしょう。

 ただし、このケースは止水ジッパーが耐えうる限りは防水に努めてくれるでしょうけれど、滝のような雨の場合や水没に関しては過信しない方が良さそうです。




 とりあえず、装着してみました。

 すでに取り付けてあるナンカイのマルチホルダーを引き続き使用し、それにRAMマウントを介してナビケースとナビをセットしています。NV-U37の時は専用ホルダーのアームが短すぎてバーパッドと干渉していたため、常にナビが真上を向いていたのですが、今回は適度なアーム長により視認性が格段に向上しています。

 というか、正しくマウントすることが出来た感じですね。NV-U37では音声案内のみに頼るような使用環境でしたが、これからは信号などの停車時にササッと分岐確認などが出来そうで何よりな具合なのです。

 また、先述の通り私は基本的に有線接続がメインです。タンクバッグをターミナルにして、ヘルメットスピーカーに接続します。風切音が目立つバイクでの私用ですが、音声に関しても特に問題は無さそうです。

 ちなみに、電源はサインハウスの5V6Aを介して車載バッテリーからも供給できるようにしていますが、基本はタンクバッグに仕込んだモバイルバッテリーを使用します。最近はアマゾンなどを中心に大容量のモバイルバッテリーが非常に安価で売られているため、車載電源に頼ることも無くなりましたね。

 ただし、気を付ける点としては先の通りで、急速充電に対応した電源とUSBケーブルを使用しないと、最大消費電流1.2AのCN-G520Dは充電しながらの使用が難しい場面があるかも知れません。

 まぁ、実際に使用してみた体感としては、そんなに大食いナビという印象は無いので、気にしすぎる必要も無い気もしますが。


▼いじって走ってみた




 ではでは、さくっと目的地・経由地を設定し、ツーリングしてみました。ロケーションとしては、一般道とは異なる適切な情報が求められる高速道路と、北も南も分からない見知らぬ土地です。正にナビを試すに打って付け。

 その他の使用状況としては、音量は最大で画面輝度は低めという設定です。出発前に本体は満充電にし、車載後はタンクバックに仕込んだ1.2A出力26000mAhのモバイルバッテリーに接続して常時給電状態で使用します。音楽再生やテレビなどのナビ以外の機能は全く使用しません。

 で、結論としては、やっぱり売れているだけあり良いナビです。

 分岐や走行レーンのガイド表示も非常に分かりやすく、表示に頼らず音声案内だけでも十分に分かりやすいと思いました。初見のエリアでは音声案内を確認した後に素早くとナビに目をやると、すでに分かりやすく図解してくれているので答え合わせも容易です。

 この表示に関しては、やはりNV-U37とは比べものにならない便利さを感じましたね。ナビの取付角度が良くなり、画面サイズと解像度が向上した恩恵と言わんばかりなのです。もちろん、イラストの分かりやすさも十二分なものとなっています。

 ただし、バイクナビではないので、古臭い二輪通行禁止区間にだけ注意しなければなりません。

 また、気になる電源に関して。私が使用しているモバイルバッテリーは残量を4つのインジケーターランプで段階表示する仕様なのですが、このナビを6時間連続で充電使用しましたが、残量ランプは1つも減っていませんでした。あまり電源に関しては気することも無さそうで何よりなのです。

 ちなみに、満充電から充電なしの内蔵バッテリー駆動で使用してみましたが、1時間半ほどで「充電してください」と画面中央に表示されアラームが鳴りました。しかしながら、その後も音声案内のみで30分ほどは使用することが出来ました。これ以上は流石に困ると思いSAに入って充電を開始しましたが、仮に充電し忘れて使用して充電不足に陥っても、そこそこに対応の余地は残されそうで一安心ですね。


▼結局の感想


 やっぱり、地図が新しいと何かを疑うこともなく安心しますし、快適なのです。基本的に音声案内のみで充分役に立ちますし、不安な分岐案内も視認性の良い画面表示により瞬時に判断できるので助かります。5インチと小振りですが、私にとっては必要十分なサイズなのです。

 何より、本質とは関係ありませんが、RAMマウントを使用して取り付けたことによって、以前のNV-U37の時より視認性が向上した恩恵も大きいところなのです。高速道路の6時間走行でも振動で関節が緩むということも無く、優秀と言えるでしょう。

 あとは、バイクでの使用は非推奨なので、その点が今後に影響しなければ良いかなと思います。一応は「高信頼設計」と謳い、-40度~+80度の急激な温度変化や悪路の振動などでいじめ抜いているみたいですし、しっかりと防水対策さえ行えば問題も無さそうですけれど。

 ということで、多くの方々と同じように、バイクナビとして5インチのゴリラナビは、おすすめです。ハンドル回りの取り付けスペースに余裕のある方は7インチの方でも良いかも知れませんが、バイクなら私的には5インチを勧めます。


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