Parliament KS Box を吸ってみた

Parliament KS Box

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 リセスドフィルターという特殊なフィルターが特徴となっているシガレット。

 「パーラメント・KS・ボックス」を吸ってみた。

 今も昔も「プレミアムシガレット」の代表的銘柄として、最大手であるフィリップモリス社が展開しているパーラメントのスタンダード製品なのです。しかしながら、いわゆる「高級煙草」というセグメントではトップシェアを誇っているらしいパーラメントブランドですが、今となっては高級と言うには少しの違和感を覚えるような気もしますね。確かに、気品ある佇まいや順当に正統派なキャラクターは高級品らしい様子を漂わせているのですが、今となっては価格競争への意識を感じさせる展開が気になるところなのです。

 特に、パーラメントはサイズの違いで価格が異なることも昔から特徴の一つなのですが、少し高価に設定されている100’sサイズは置くことにして、このキングサイズのラインナップは「安さ」をウリにしている感じは否めません。事実として、直近の消費税の増税時にも価格は据え置きという対応でしたし、プレミアムシガレットというキャラクターは揺るぎないかも知れませんが、その中でも取り分け価格の面ではフレンドリーさを演出しています。そこが「プレミアムシガレット」と言うに矛盾を感じる点で、素直に納得が出来なかったりするのです。

 粋な感じで「俺の外車でドライブしちゃう?」と言って、その外車がワーゲン、みたいな。

 実際に、パーラメントと言えばキングサイズより100’sサイズが普及している印象ですが、理不尽に繰り返される大増税の影響か、その後はキングサイズがシェアを伸長している気もしますしね。価格だけでものを言えば、キングサイズの450円という価格は決して高価ではないですし、至極大衆的銘柄なイメージのセブンスターより安いというチグハグ。時流のままに低価格競争へ注力した外国メーカーと、大胆にも真の高級志向へ路線を切り替えた国産メーカーとの間に挟まれて、何とも微妙な立ち振舞いを余儀なくされた銘柄にも思えるのです。

 まぁ、安く買えることは良いことなのですけれど。

Parliament KS Box Parliament KS Box

Parliament KS Box 流れるようなライン状の凹凸テクスチャーとラウンドボックスで、何とも品のあるデザインのパッケージとなっているのです。以前までのデザインでは白地に少し黄ばみとも思える色がかりがありましたが、このデザインから白地に磨きがかかり素材のグレードが格段に上がっています。目立たないところでコストを掛けている点は、非常に素晴らしいと思えますね。

Parliament KS Box あまり手が加えられることもない白色を基調としたフィルターチップのデザインは相変わらずとなっていて、やや素っ気ないながらも至極シンプルに仕上げられているのです。仕様としては小さめの空気穴が広い間隔で1列だけ設けられていて、フィルターはチャコールフィルター仕様となっています。

Parliament KS Box パーラメントの最大の特徴でもある口元側に5mm程度の空洞を設けた「リセスドフィルター」という仕様は、煙の冷却効果による味わいの向上に一役を買っているのだとか。どれほどの効果があるのかは疑問ですが、詰まるところクールスモーキングのための補助機構といったところでしょうか。昔ながらの機構なので、あまり効果は期待できないかも知れません。

 ちなみに、このリセスドフィルターの空洞を設けるにあたりフィルターチップの強度を稼ぐためチップそのものが厚手となっていて、他製品と比べ非常に硬いフィルターチップであるというのもパーラメントの特徴だったりするのです。

 また、この突き出たフィルターチップを潰して喫する方もいるとかいないとかですが、潰してしまったら放熱や混合する空気の量も減りますし、さらには吸い口が細くなることにより吸い込みの加減が難しくなるなど、まるでリセスドフィルターの効果を「潰す」ような吸い方なので、私的には良いことには思えません。ケントのジェットフィルターのような効果を狙いたいのであれば、潰して吸っても良いとは思いますけれど。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、分かりやすい面白さこそ無いものの非常に優秀な仕上がりとなっているのです。ピースのようなプレミアムシガレットとは違い、あからさまな高級感は無いよな喫味に思えますが、シャープでドライな質感の煙と素朴な甘味と適度な苦味の味わいで非常にバランス重視型な喫味に仕上げられています。突出した個性は感じられないのですが、洋モクらしい輪郭のハッキリとしたストレートでダイレクトな煙の質感と、日本人ウケも良さげに味わいはマイルドと、それぞれに良いとこ取りをしたような主流煙の感じがありますね。

 芯は細めながら硬質感のある煙は意外と煙草の銘柄は数多でも異色な存在に思えますが、味わいとしては少しだけ淡白傾向でしょうか。甘味に苦味に香ばしさが、あくまで必要最小限に呈される感じなのです。

 それでも、強い広がりに「ボワッ」とした傾向が強い国産銘柄や、嫌に味わいが薄まっていることの多いローカライズ洋モクが蔓延る国内市場では中々に珍しいと思えるほどに優等生なキャラクターではあります。リセスドフィルターの効果なのか、ざっくばらんに喫煙しても大きく味わいが悪くなるようなこともありませんし、ライトユーザーから玄人まで掴みの良い吸い心地に落とし込んでくれるだろう様は中々に好印象。

 カッチリとストレートに迫りながら、優しい口当たりは、全く欠点が見当たりません。

 強いて言うなれば、まとまりが良すぎるがために面白味に欠くかも知れないということで、欠点があってこそ良いとこが目立つというかね。平和が当たり前になってしまい有り難みに気付かないような感じに近い印象を抱かなくもないのかな。

 また、私的には値段の云々は置いておいて、パーラメントは100’sサイズよりキングサイズの方が見た目や雰囲気が渋くて好きなのです。

 何より、カッチリとした煙の質感がありながらスムースで吸い疲れないという、中々に両立し難いものを両立できている点こそが、パーラメントの価値に思えます。価格なんて後から付いてくるもので、物の真価ではないのです。

 ただ、やはり面白味には欠けますね。

 それでも、ふとした時に何故か喫したくなる、不思議な魅力を持つ煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar9mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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