Golden Bat を吸ってみた

Golden BatInclude the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 安さがウリの旧三級品でも、最も安い両切り仕様の銘柄。

 「ゴールデンバット」を吸ってみた。

 この煙草は「特別税率」により価格が抑えられている旧三級品というカテゴリーに属し、その旧三級品の中でも最安値となっている両切りの煙草です。

 ちなみに、内々の方から聞いた話だと、このゴールデンバットは他銘柄の製造時に余った葉を使用して製造されているらしく、ロットにより味わいや香りが微妙に異なるのだとか。要するにキャスターの余りで作られた時もあれば、セブンスターの余りで作られた時もあれば、みたいに元ネタで味わいや香りが変動するということで、これは他の銘柄には無いだろう個性的な仕様なのです。

 製品に対してバラツキを忌避する傾向の強い日本人にとっては一見として悪いファクターであるようにも思えますが、真のゴールデンバットファンは個体差を楽しむことに全力という奇行種も多いとか。嗜好品において「アタリハズレ」を楽しむというのは、西洋飲料の「ワイン」なんかと通ずるのかも知れませんね。

 よくよく考えてみれば、スゴい異質な特性なのです。日本の杜氏は常に一定した酒を作ることに心血を注ぎ、ハズレは絶対に避けるよう努めるのに対して、西洋のワイナリーは自然起因な発想のもとでハズレを普通に売り出しますから。

 そりゃ、日本人がマメに見えるだろうし、西洋の朗らかさに憧れもするだろうさ。

 また、このゴールデンバットも属する「旧三級」というカテゴリーは、その特別税率が段階的に廃止されることが決定しているために今後は値上がりや仕様変更などが予想されますので、未だに知らない方は早めに知っておいた方が良い銘柄かも知れません。

Golden Bat Golden Bat

 ビニールによる個包装の施されていない不思議な趣を感じさせる素敵なパッケージデザインは、中国で縁起物とされる「コウモリ」のイラストが配された懐古的なものとなっているのです。発売当初に「中国輸出」を命題に企画された製品であるらしく、それこそが「ゴールデンバット」である理由なのですね。

 ちなみに、今現在で販売されている煙草の中ではゴールデンバットは最古の銘柄となるらしく、日本専売公社よりも古い大蔵省専売局が1906年に発売して100年以上の歴史を経ているという、他と比べ物にならないほどにカンロクの煙草だったりするそうです。例の大戦の影響下では「金鵄」と名を改めていたそうですが、それもまた歴史ある銘柄と思わせてくれたりなんだり。

Golden Bat Golden Bat

 シガレットサイズとしては「レギュラーサイズ」に該当するため、よく出回っているキングサイズのシガレットと比べると1.5cmほど短いものとなっています。

 また、フィルターの無い両切り仕様なのでフィルターチップも無いのですが、巻紙には中心より端側に銘柄名がスタンプされているので、何となしに口元側は無意識に決まりそうですね。比べると葉の詰まりは宜しくはない印象なので、シガレットは非常に柔く、葉っぱはボロボロと溢れやすいのですが、それすらも何だか愛嬌に思えてきてしまうのです。


喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、美味いんだか不味いんだか一概に言うことの出来ない煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、これがまたパッケージに鼻を近づければ分かるほど既に非常に甘い香りがパッケージより漏れだしている感じで、ビニール包装が無いことを差し置いても強烈に香り付けされていることを容易に察する加減となっています。この香りは少し青臭さも含むような不思議な甘さの香りなのですが、強めに香るのに粘着質ではない軽快な香りで癖になりそうなのです。

 喫味の方は、うん、美味い。

 え?美味い?

 私は、この記事の作成時点でゴールデンバットは二箱目となるのですが、その内の一箱目は数年前の喫煙も駆け出しの頃に喫して「なんだ、この不味さは」という感想を持ったのですよね。それがどうして、そこそこの喫煙経験も積んだ今回の二箱目は「なんだ、この美味さは」といった感想を持ったのです。

 また、根拠はありませんがハッキリと断言することが出来ることで、これは経験や経過による感想の変化ではなく、確実に煙草による感想の変化でしょう。確かに安物らしい辛味は少し目立ちますが、それにまして安物とは思えない香ばしさに心地の良さを覚える芳醇な甘味が非常に良い味わいなのですよ。まるでピースのように華やかな甘さと芳醇さの味わいであり、価格を鑑みれば「もはや匹敵」と言わんばかりの仕上がりとなっています。

 これが、いわゆる「当たりのゴールデンバット」と言うやつなのでしょうか。コレでソレなら、もはやショートピースの存在価値を揺るがしかねない味わいと言った様に、正に感服といったところ。

 ただし、味わいは良しにしても葉の詰まりなどのシガレット品質は相変わらずであり、シガレットを取り出すたびに葉がポロポロと溢れ落ちますし、喫煙中も口に葉は入り込んできます。巻き紙も詰められた葉が透けて見えるように品質の高さは窺えず、飲み物などで唇が湿気っていたりすると簡単に巻き紙は濡れ濡れになりますしね。下手をすれば簡単に破けますよ。

 詰められた葉も通常の煙草では見受けられないような「明るい黄色」の葉脈っぽいものが多分に含まれていますし、どれだけ美味かろうと、確かに低品質を思わせる要素は認識が出来るものとなっているのです。恐らくは、このあたりが惜しい「辛味」に繋がっているのかな。

 ですが、今回のゴールデンバットに関しては全くの許容範囲。

 いや、だって美味いんだもの。

 雑魚のような葉がシガレットを取り出す際に跳ね飛ぼうが、はたまた口の中に入ってこようが、そんなの関係ありませんし、おおよその銘柄の半額でコレなら文句は付けようも無いのではないでしょうか。

 総じて、また買うのかは自身でも疑問ですが、またがコレなら大いにアリで、アタリハズレの件は事実と思うに納得の煙草なのでした。


Tar18mg Nicotine1.1mg
Strictly Not Take. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「JT Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る