わかば を吸ってみた

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 沖縄銘柄に該当しない旧三級品では唯一のロングサイズなフィルターシガレット。

 「わかば」を吸ってみた。

 等級の低い葉や他銘柄の製造時に余った葉を用いるなどして「特別税率」なるものが適用されるため、多くの銘柄よりも安い価格が特徴となっている「旧三級品」なるカテゴリーに属する煙草。この旧三級品というカテゴリーは民主党が政権与党となった頃に行われた大増税の後に爆発的にシェアを伸長したという実績もあるので、ことは記憶に新しいのではないでしょうか。

 そんな旧三級品と言うカテゴリーは、安いながらも今時では珍しい高タールな仕様であったり、さらには一昔も二昔も前なシガレット規格であったりと、決してフレンドリーではないカテゴリーですが、何よりも安さが正義として返り咲いた古い銘柄たちです。取り分け、わかばとエコーは「フィルター付き」という仕様による少しの取っ付きの良さから旧三級品の中でも人気の銘柄ですね。比べて高級な銘柄が地味にシェアを伸長し「節約疲れ」が囁かれる今でこそ、これら旧三級品の猛威は一段落した様子ですが、しっかりと売り上げ上位に食い込んでいる点を鑑みるに、まだまだ「安い」は購買動機の重要なファクターであるのでしょう。

 まぁ、結果として安いだけで味わいや香りが気に入って故の選択なら大いに尊重するべきだとは思いますが、嗜好品という特性上では「安い」だけでの選択なら少し喫煙者として悲しくなるような気もしますが、状況は各々によりけりなのかな。

 また、この煙草は製品名やパッケージのデザインからして「初心者向け」な印象を受けて取れなくもない感じではありますが、その実は何とも「おじいちゃん」な、むしろ紅葉や枯れ葉なイメージの銘柄だったり。

 そういえば、今は紅葉・枯れ葉マークって言わないのですよね。

 ちなみに、この煙草は沖縄銘柄に該当しない旧三級品であるためパッケージのビニール包装は施されていません。しかし、同じく旧三級品であるエコーやゴールデンバットなんかとは異なり比べて香料を使用を控えているのか、それらのように香りが漏れて漂うということもなかったりします。強烈に甘い香りを漏れ漂わせるエコーやゴールデンバットと異なるあたりには、しんせいと同じような印象を覚える煙草ですね。

 詰まるところ、フィルター付きという共通要素を持ち合わせるエコーとは味も香りも異なるキャラクターながら、しんせいとは味わいや香りが何となしに似ているように思える煙草ですしね。意外と我々の思うとは友達も異なる煙草なのかも。

Wakaba Wakaba

 このように、パックはビニールによる個包装が施されていません。

 また、さりげなくパッケージには「Long Size」と記されていたりしますが、基礎知識が無いと「ロングサイズ=100’s」という認識が今の喫煙世間一般に浸透しているため、中々の違和感を覚えるのではないでしょうか。

 わかばがロングサイズって、いやいやレギュラーサイズより短いではないか、みたいな。

 正しくは、エコーやホープなどのようなシガレット全長が約70mmの製品を「レギュラーサイズ」と呼び、それに対してシガレット全長が80mmと少し長めに設定されている製品を「ロングサイズ」と呼ぶのです。もはや、この正しいサイズネームは機能していないというに圧倒的多数という都合もあり、これら昔ながらに様変わりも少ない古株な銘柄は、中々に取り残されてしまっている感を漂わせていたりしますね。

 ちょっと、素敵。

Wakaba Wakaba

 旧三級品にしては珍しく、フィルターチップにはコルク柄のものが充てられていて、伊達に旧三級品の中では高価な製品なだけなく、他の旧三級品と比べるとチープ感を少しだけ払拭しているようなデザインとなっていますね。

 ただ、他の旧三級品と同じく中々の高タール製品であるために空気穴は存在せず、チャコールを使用していないプレーンフィルター仕様となっています。

 ちなみに、画像の通り、キングサイズのシガレットと比べると5mmほど短いシガレット全長となっていて、特にフィルターの短さは非常に顕著となっているのです。


喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、旧三級品らしくない個性が旧三級品らしく癖のある煙草と言った様に仕上がっているのです。

 シガレットの香りは、野暮に甘い香りが強い傾向の旧三級品にしてはイレギュラーな様となっていて、比べて香りに甘さは控え目の量感となっていますが、アメリカンなグリーンティーを思わせるような薄くも甘い香りは良い感じで、どことなく「しんせい」と似通った印象の香りなのです。

 喫味の方も、あからさまな香料みたいな香り感こそ旧三級品にしては非常に控え目な印象の味わいなのですが、質感というのか、独特な煙の感じが不思議な煙草となっています。

 何だろう、これがまた奇妙なスムース感で、何とも気色の悪い癖が全開なのです。

 また、そんな質感に負けず劣らずと味わいも不思議なもので、おおよその「煙草らしさ」とは一線を画する味わいは甘味や苦味に辛味も控え目なのに「濃い」という、密度が高いんだか低いんだか分からない感じとなっています。これは何が味わいの濃さを成しているのか分からないあたりに気色の悪さを覚える感じなのかも知れません。

 旧三級品の中でも他に例の無い感じは、かなり得体の知れない味わいと質感なために、非常に不思議ちゃんな煙草となっているのです。

 丁寧に喫すれば、ほんのりと「しんせい」と似通った心地の良い品のある甘味と香ばしさを感じることが出来ますが、野暮に吸うと辛味ばかりが目立つ点も「しんせい」と似通っているため、フィルター付きとはいえ要注意ですね。それこそ、丁寧に喫した時の喫煙後の余韻は、かなり儚いながらもカラメルソースのような香ばしい甘味であり、安物ながら目を見張る手前くらいの感動があるのではないでしょうか。

 何はともあれ、無理矢理にキャラクター付けされた不思議ちゃんではなく、根っからの地が不思議ちゃんな煙草。

 ただ、確かに味わいには少しながらも癖がありますが、旧三級品にしては質感に癖と言ってもスムース感を持ち合わせているため、そこそこに取っ付きの良い旧三級品かな。

 総じて、同じくフィルター付きな旧三級品のエコーほどに野暮ったくもなく、しんせいのようにノンフィルターな取っ付きの悪さも無いたも、旧三級品の中では最高値なポジションらしく吸いやすさを覚える煙草なのです。丁寧に喫することが大前提で愛煙家を自負しているのであれば、より同系統ながら華を持ち合わせる味わいの「しんせい」の方が楽しめるとは思いますが、そこそこにラフな喫し方をするのであれば「わかば」は打って付けですね。

 ちなみに、この旧三級品に適用されている「特別税率」ですが、段階的に廃止されることが正式に決定しているようです。どの価格帯に落ち着くのかは知りませんが、要するに「値上がり」が決定したわけです。もしかすると、価格なりに改良されてしまうのかも知れませんし、まだ安物だからと味わったことの無い愛煙家の方は、早めに思い出や知識に経験として喫した方が良いかも知れませんよ。


Tar19mg Nicotine1.4mg
Strictly Not Take. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

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