West Red を吸ってみた

West Red

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 日本では格安煙草の先駆けでもあるウエストのTar10mg。

 「ウエスト・レッド」を吸ってみた。

 日本では登場するまで全く馴染みの無かった「ウエスト」という銘柄なのですが、ヨーロッパでは全域で普及しているスタンダードな銘柄なのだとかなんとか。1980年代にドイツにて発売されたということで、そんなに古くから存在する銘柄ではないのですが中々に勢い良く伸長しているブランドだったりするそうです。こんな極東の特殊文化が根強い列島まで乗り込んでくるくらいですから、まぁ、元気の良いこと。

 しかも、呆れるほど煙草に集中砲火した大増税で意気消沈という最中の上陸ということもあり、どんな剣を片手に攻め込んでくるのかと思いきや、まさかの「低価格」というパンを持って手を差し伸べるというね。旧三級品ではないにも関わらず、破格の「低価格」を第一の特徴として展開しているのです。ここ日本では煙草の銘柄というよりもF1のスポンサーという一面の方が有名ということもあり、低価格ながら不安を感じさせないという点も良きところでしょう。

 そんなウエストはドイツの名門であるレームツマが製造を請け負い、イギリスの大企業はインペリアルタバコが取り扱っているというブランドバリューも完備しているので、安いけれど「あくまで国内販売価格ね」という安心感はあります。ただし、コストパフォーマンスのために恐らく日本流通品は台湾製造となっていると思われます。

 また、外国の銘柄らしく製品名にタール数値を具体的に表すクラスネームや数字を含まないことも特徴となっていますね。上からTar10mgをレッド、Tar6mgをブルー、Tar1mgをホワイト、といったカラーネームを当てているのです。これは日本では馴染みの無い習慣なのですが、海外ではカラーネームでファミリー展開することは普遍的手法のようです。

 ちなみに、このレッドはファミリーラインナップの中で最もタール数値が高いということもあり、ウエストファミリーの元締めのような感じとなっています。しかしながら、実際のところはウエストのファミリーとしては二番目に日本へ上陸した二番手であり、最初に上陸したブルーの方が中核的存在感を漂わせている感じは否めません。

West Red West Red

 初回ということで、外装のビニール包装には目立つように360yenであることがアピールされていました。大きく配された「10」という数字により、Tar10mgの製品であることも分かりやすいデザインですね。 フリップトップにレイアウトされたデザインが中包装紙にも配置されていたりとデザイン面の配慮も窺えますが、このマークは何なのかな?

West Red フィルターチップは当たり障りの無いデザインですが、人によってはレーシーな印象を受けるのかも。

 空気穴は極小が広い間隔で1列あり、パッケージにも記載の通り、日本の喫煙事情に合ったチャコールフィルターが採用されているのです。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、何と言うか、良い煙草です。ゆっくり丁寧に吸えば薄っすらと甘味を感じることが出来ますし、価格のわりにいやと思える要素もない感じではありますね。ただ、どうにもタール感が目立っていているため、豊富な煙量感の内容が量感ばかりで香り立ちに薄いといった印象も否めないきはします。その豊富な煙量と香りのアンバランスというか、全てが煙にマスキングされるような感じに味わいを損ねているような気がしなくもないのです。

 何というのか、苦味は無いのですが何だか嫌にタールの主張が強いような、味わいの他に香りも特に華が無く薄い感じなので、ちょっと面白味に欠ける気がするのですよね。出来は良いのか辛味も無いので、濃いのに淡白な味わいと相まって全体的には締まりが無くモサッとしているタイプです。この点は、邦人喫煙者であれば違和感は無く親しみやすい要素と言えるでしょう。

 まぁ、タールランクに相応の煙量感による充足感は得られますし、それでいて味わいも淡白気味に「スムース&マイルド」な吸いやすさを持ち合わせているので、価格のわりには中々に優秀な煙草だと思うのです。煙の質感は出来合いシガレットらしさに溢れるドライ気味で、なだらかな味わいによりスムースにも感じます。ただ、実質のところには軽快さゆえのシルキーさに欠ける少し刺々しい印象を抱かなくもない感じかな。お風呂で使うペラペラの垢すりみたいな。

 特に悪いと思うところは無いのですが、これは素敵だねと思えるところも無いという。なんだろうな、分かりやすい個性みたいなものが無いのですよね。良くも悪くも「これはこうだからダメ!」ということも無ければ「これは素晴らしい!」ということも無く、ただただ「普通に吸える」みたいな口語感想のような印象しか抱かない感じでしょうか。美味いにせよ不味いにせよ、良いとこだろうが悪いとこだろうが、それらが分からないという「何も感じない煙草」は非常に退屈と感じてしまうので、私は「不味い」よりも嫌いだったりします。

 価格相応に収まらず、とっても吸いやすい様は非常に良いと思えるはずなのですが、同じような売り方をしている仲間同士なら、まだブライトの方が「ダメ!でもココが良い感じ!」というメリハリがあって楽しく感じてしまいます。頑張り過ぎて好ましくない方向の「優秀」に収まってしまっている感じが否めないのです。ダメなところもあってこそ人間味が増すような、そういう文句が当てはまってなりません。

 これは手にする喫煙者が何に重きを置くかで価値は分かれそうな煙草であり、それは価格を第一に「吸えれば良い」という程度に考えるのであれば、安めの価格のわりに吸い易さや得られる充足感などは十二分で味わいも悪くはないという、まさに嬉しい煙草なのでしょう。しかし、嗜好品であるが故に価格よりも納得するものを吸いたい、たかが数十円と思うのであれば、特に吸いたいと思うこともない煙草かも知れません。

 総じて私的に思ったことはというと、ウエストはTar10mgも要らないということ。タールが増えても相応に味わいが豊かになっているとは思えず、煙量が増えた分だけ充足感は増すものの、それはタールによる量感に限ったものであり、味わいや香りという点では微々たるものです。それなら、適度に空気量を増して香りの邪魔をするタールを適度に減らしたタールバリエーションの方が好ましく思えてしまうのです。

 なんだか、言い方が悪いかも知れませんが、まさに「出来るだけ安く、そこそこで吸えれば何でもいいよ」という台詞が脳裏で囁くような感じ。何が悪いわけでもないので、決して悪い煙草ではありません。でも、多くの人にとって、これ以上も、これ以下も、きっと数多く存在するはずです。価格だけで言うなれば、この価格でこそ価値を見いだせますが、そうでなければ絶対に選ばれないと思えてしまうので、そうなれば、やはり「価格それなり」なのでしょう。

 あぁ、あと、後味が、ちょっと好ましくないので、お供のドリンクが必須かな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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