Winston XS Spirits Menthol 8 Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「ウィンストン・XS・スピリッツメンソール・8・ボックス」の喫煙感想

Winston XS Spirits Menthol 8 Box

 ビター系という何気に珍しいキャラクターの煙草。紙巻「ウィンストン・XS・スピリッツメンソール・8・ボックス」を吸ってみた。


 メビウスとの二大巨頭にするべく勢い良く拡張されているウィンストンの新ラインナップは、新規に加えられたメンソールシガレットのシリーズで、酒を思わせる「スピリッツ」と冠したシリーズのTar8mg。このスピリッツ・メンソールなるシリーズは「またですか」と思わんばかりに流行りの「カプセル登載フレーバー系メンソールシガレット」なのですが、今までの「それら」とは打って変わり「ビター系」と謳う、中々に新鮮な印象を覚えるシリーズなのです。

 ちなみに、タールバリエーションとして同時にTar5mgとTar1mgを展開するという、ノンメンソールのラインナップと同じく本気を察するリリースとなっていますが、同時にメビウスのラインナップを意識しているとも思えたり。


Winston XS Spirits Menthol 8 Box

 ブリティッシュグリーンカラーとゴールドの差し色が何とも言えない品を漂わせるパッケージデザインとなっていますね。液体を思わせるイメージも良い感じです。

Winston XS Spirits Menthol 8 Box

 パッケージ背面では、ビニール外装のプリントにて新機能がアピールされています。新生ウィンストンより採用されている「ロングテイスト」とは、特殊な巻紙により喫煙時間を延ばす機能のことだそうです。このスピリッツメンソールにも漏れ無く実装されている、近年では需要も増えてきたように思える仕様ですね。

 ちなみに、私感ではアメリカンスピリットのように人によっては不必要と思えるほどの延長ではなく、多くにとって「飽きない程度」に延長されているといった具合です。非常に妙と言える落としどころな設定となっていると思います。


Winston XS Spirits Menthol 8 Box

 中包装紙は中々に品の良いシャンパンゴールドカラーなのです。インサーターでは今までのメンソールシガレットには無いような「ビター系」などの文句が記されていて、中々にワクワクさせてくれますね。

Winston XS Spirits Menthol 8 Box

 このシリーズではタールバリエーションに関係なく、最近では淘汰され気味のコルク柄フィルターチップが採用されています。古風が現代的に昇華されたデザインは、モダンクラシカルな製品イメージとマッチしていて良い感じですね。空気穴は小さめのものが間隔を広めに1列だけ設けられていて、カプセルは中々に口元側な位置に配置されています。


味・香りについて感想



 この煙草は、今までのフレーバー系メンソールシガレットとは異なる、中々の硬派感を持ち合わせたような煙草となっています。

 まず、フレーバー要素を含むということもあり気になるシガレットの香りは、メンソールシガレットらしい香りを含みながらも、奥の方には「スピリッツ」という銘柄も納得な酒らしい香りが佇んでいて、グレープフルーツの果肉のような柑橘系の香りも感じられるような様の香りは、正にビターな印象を受ける香りとなっているのです。

 ただ、最近の立て続けにリリースされたフレーバー系メンソールシガレットたちと比べると、このシガレットの香りは、香気こそ独特のキャラクターとなっていますが、量感そのものは極めて控え目と思える加減となっています。甘さに傾倒しない香りという点も、最近のフレーバー系メンソールシガレットにしては非常に珍しい印象であり、中々に新鮮な気持ちにさせてくれると言ったところ。

 喫味の方も、この手のシガレットらしくフレーバーに傾倒している味わいなのかと思いきや、意外にもメンソールシガレットらしさが多分に感じられる味わいであり、フレーバーは程好いアクセントとして添えられていると言った加減となっています。最近のメンソールシガレットらしい強めの清涼感や刺激感があり、同時に最近のJTのメンソールシガレットにしては青臭さも排されずに含まれているのですが、これらの味わいが柑橘系果物の果皮のような「ほろ苦さ」のフレーバーと絶妙なハーモニーをなしている感じの喫味なのです。

 最近のフレーバー系メンソールシガレットに多かったような「フレーバーが全てで支配的」と言った感じは全く無く、あくまでメンソールシガレットとしてフレーバーを活かしているパワーバランス感は何とも絶妙に思える味わいですね。Tar8mgという煙量も豊富な仕様によるのかメンソールの清涼感も強めなのにボディが軽くなりすぎているような感じも無く、非常にドッシリとした煙草感とも言える豊かさが感じられる味わいも最近のメンソールシガレットとは一線を画しています。

 中々に「最近のフレーバー系メンソールシガレット」と言う表面的な情報からは想像もしなかった、意外にも正統派な味わいを挺する仕上がりは非常に好印象なのです。

 柑橘系に思えるフレーバーには先のオプション・イエローと通ずる点もありながら、その実は全く異なる志向性の味わいとなっていますし、恐らくは最近のフレーバー系メンソールシガレットに苦手意識を持つ方ほどツボとなるようなテイストが良い感じ。

 ざっくりとはビター系と言いますが、中々にメンソールシガレットらしい甘味も豊かに感じられるあたりも、これが正統派と思える一つの要素でしょう。

 今までのフレーバー系メンソールシガレットとは異なり、ほろ苦いフレーバーは良質なメンソールシガレットとして昇華されていますし、非常に奥深い味わいとなっているのです。

 タールバリエーション中では最高タール数値であるがゆえに比べて空気の流入量が少ないこともあり、ロングテイストによる喫煙時間の延長は恩恵も少ない印象ですが、とっても豊かな味わいに仕上げられているため燃焼速度に対しての不満も抱くことはないかな。

 総じて、フレーバー系メンソールシガレットでありながら広くに良いと思われるような「正統派」らしい味わいに仕上げられているため、フレーバー系メンソールシガレットとしと捉えずに程好いアクセントの効いたメンソールシガレットとして捉えた方が楽しめる煙草なのでした。

 より豊かな味わいを求めるのであれば、タールバリエーションの中でも、このTar8mgが打ってつけでしょう。

 ちなみに、カプセルを潰さないで吸うとビターでシャープな喫味となり、煙草らしい香ばしさとメンソールらしい青臭さが効いたボディ感の豊かな喫味は、フレーバー感や甘味も鳴りを潜める味わいとなるのです。

 もしかすると、ビターテイストやらの基本のテイストはシガレット本体で少し強めの加減にて完結されていて、そのキレの良いビターテイストにカプセルのフレーバーで程好く華を添えて柔和さを与えるような仕組みなのかも知れません。まぁ、カプセルの有り無しで全くの別物となるような感じではないので、たまにはシャープなビターテイストを楽しむためにカプセルを潰さないで吸うのも良い感じなのかな。

 あとは、気になることと言えば、この新手を外国煙草が追従するか否かですね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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