喫煙に関する内容を含みます
概要:アイコス「マールボロ・ヒートスティック・バランスド・レギュラー」の喫煙感想
話題の電子タバコは「アイコス」で使用するヒートスティックのバランスタイプ。アイコス「マールボロ・ヒートスティック・バランスド・レギュラー」を吸ってみた.。
局所的な販売から全国販売へと切り替わったこともあり、スモークレスながら本物の煙草葉を使用しているという仕様などで中々の話題となっている「アイコス」という電子タバコ。その「アイコス」という電子タバコで使用する専用カートリッジ的なものが、この「ヒートスティック」という特殊シガレットとなっているのです。
ちなみに、その「ヒートスティック」は銘柄名の通り、同社の最大ブランドはマールボロブランドにてリリースされていますが、これは便宜的な都合のようです。実際に味わいだ何だがマールボロと関係しているわけではないので、その点は御留意を。
そんなヒートスティックは、アイコスの発売と同時に四種類のバリエーションが展開されています。この「バランスド・レギュラー」なるヒートスティックは、一般的なシガレットで言うところの「ライトバリエーション」のような特性を持つヒートスティックとなっているようです。中々にインパクトのある味わいでフラッグシップのようなポジションを担っている「レギュラー」に対して、こちらは「バランスド」と冠される通りに、色々と味わいに調整を施して「喫しやすさ」を重視したタイプということですね。
余談ですが、前情報だと「バランスド・レギュラー」は発売から全国販売へ切り替えた直後の現時点までのところ、ヒートスティックのラインナップで最も人気が無いとかなんとか。アイコスを楽しみたい方々は、中々にガッツリ志向の方が多いのでしょうかね。
また、当記事はヒートスティックの喫煙感想記事なので、アイコス本体についてのアレコレは例によって余談ばかりですが、開封の様子やらを記した「IQOS アイコスを買ってみた」をご参考ください。
ヒートスティックのパッケージを、一般的なサイズのシガレットボックスとのサイズを比較してみました。ヒートスティックのシガレットは通常のキングサイズシガレットと比べて長さは約半分ほどで、太さもスリムサイズと同等ということもあり、パッケージは変則的で小振りなデザインとなっていますね。これは煙草というよりは最近のガムの箱のような感じで、非常にコンパクトなパッケージなのです。
パッケージの要所に記載された「DESIGNED FOR USE WITH IQOS」や「専用ヒーティングシステム(IQOS)」なんて表現からも察する通り、あくまで「IQOS」というのは電子タバコ本体やシステムそのものを指す呼称のようです。これが中々に煩わしい感じだったりします。この煙草そのものは「マールボロ」であり「ヒートスティック」であるということで、決して「アイコスではない」ということでしょうけれど、まぁ、お店では「アイコスの何々ください」と言ってしまいますよね。
パッケージ形状の特異性も然ることながら、アイコスは中包装の形態も少し特殊となっていて、ヒートスティックは10本ずつ小分けにて銀紙で包装されているのです。個包装を採用する理由は定かではないのですが、もしかすると一般的な「煙」を楽しむ煙草とは少し異なり水蒸気を楽しむアイコスでは、より開封後の香りの劣化が顕著に感じられたりするのかも知れません。いずれにせよ、とっても親切な設計であると言えるのでしょう。
また、マールボロブランドの製品ということでフィルターチップにはマールボロらしいデザインが施されていますが、空気穴の加工は施されていません。フィルターは少し粗めな印象のものとなっていて、チャコールなどは使用されていないプレーンタイプのフィルターとなっているのです。
レギュラーに引き続き、一般的なシガレット(メビウス・スーパーライト)との比較です。このように巻きの断面側を見比べてみると、一般的な煙草で使用される「刻み」とは全く異なり、まるで一枚の葉を折りたたむようにして使用されているように見えますね。何となく「巻いている」と言うよりも「詰め込まれている」と言ったような印象となっています。これはヒートスティックの作りにおいて最も独特な仕様でもあると思うのですが、同時に非常に手間の掛かっていそうな一面に高い技術力が窺えるのです。
また、メビウス自体がロースト感の少ない「明るい黄色」という印象が強い葉を使用しているため、画像では尚更にコントラストが映えるでしょう。バランスドレギュラーもレギュラーと同じく、中々に「ザ・ブラウン」みたいな色味の葉が使用されていますね。
ということで、一通りの観察を終えたら、お決まりの「挿してオンで20秒待て」な喫煙準備なのです。
ところで、アイコスにおいて「喫煙」という表現は合っているのでしょうか。地味に、表現の仕方に悩みます。
味・香りについて感想
この煙草は、単なるレギュラータイプのライト化バージョンかと思いきや、味わいから微妙な差異が設けられている製品となっているのです。
まず、シガレットの香りなのですが、レギュラーで感じた「サラミ」のような加工肉っぽい独特すぎる香りは感じられるものの、それより目立つはレギュラーに含まれていなかった「フルーツティー」のようなフルーティー感に溢れる香りとなっています。真っ先に思い浮かべるは、煙草なら「アークローヤル・パラダイスティー」でしょうね。この時点で、大方は「レギュラーとは毛色の異なる製品なのだろう」と察するのではないでしょうか。
喫味の方は、ベースとなる部分こそレギュラーと同じく「ほくほくあんこ」のような香ばしい甘味が素敵な味わいとなっているのですが、やはり「ほんのりフルーティー」なフレーバー感にも思える味わいが添えられています。これは中々にレギュラーとはニュアンスの異なる味わいに仕上げられているのです。
もちろんと言うのか、アイコスらしくガツンと来るパンチの強さは中々となっているものの、それはレギュラーと比べれば鳴りを潜めています。その反面で「より香りに際立つ」と言った味わいは、正しく「バランスド」な感じとなっているのではないでしょうか。
一服後の余韻も、ほんのり「モナカ」を食した後のような皮の香ばしさと餡の甘味にも似通った心地の良い後味とともに、やはり少しのフルーティー感が残りますね。
ちなみに、たまたま居合わせていた嫌煙志向な母に「タバコを吸ったのだけれど、臭い?」と訊いたところ、応えは「全然。鼻が馬鹿になったかしら。」であったため、一般的な煙草のような「臭い残りや染み着き」も全く無いと言って良いでしょう。
煙量というのか、吸い込む水蒸気の発生量もレギュラーと同等な様子で、吸い込みの強さによりけりであることは当然ですが「Tar3mgからTar5mgくらい」の感覚となっています。控え目なキック感によりインパクトは抑えられているため、相応に吸い応えも穏やかとはなっていますが、フルーティー感で色付けされた香り高さは一層に際立っているため、中々の吸い応えを得ることも出来るのです。
やはり、末恐ろしいですね、アイコス。
総じて、この「バランスド・レギュラー」は単なる「レギュラーのライト版」に収まらず、確かにレギュラーの味わいを踏襲しつつの軽快な吸い心地をプラスアルファしています。味わいにおいてニュアンスの違いで魅せてくれる点が中々に好印象な煙草となっているのです。あまり人気の無い「バランスド・レギュラー」とのことでしたが、喫しやすさに勝る味わいは私感としては非常に好印象で、どちらかと言えばレギュラーよりコチラの方が好みだったりします。
いや、もうね、あんまりオチオチとアイコスばかり喫してはいられませんよ。本当に、タバコ離れしてしまうかも知れません。煙の出る煙草が無くなる未来が、やってくるかも知れませんね。そんなツマラナイ未来は出来ることなら認めたくはありませんが、アイコスを喫すると、どうしても未来図として脳裏を過ぎってしまうのですよ。ベイプでは決して成し得ないであろう、未来の喫煙文化像が。
とりあえず、バトーがタバコを吸っている内は安泰ですかね。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「E-Cigarette Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る