概要:紙巻「マールボロ・ブラック・ゴールド・ボックス」の喫煙感想
ラークのブラックに続いてマールボロからも発売されたブラック。紙巻「マールボロ・ブラック・ゴールド・ボックス」を吸ってみた。
ブラック、が、流行っていますね。
ラークのブラックラベルが記憶に新しいところですが、同様のコンセプトでマールボロにラインナップされた煙草となります。この煙草も「くせの無い、なめらかな8mgの味わい」ということを特徴にしている煙草なのです。
2009年7月岐阜県限定発売となり、そこから2010年2月全国拡販へと進んだ煙草です。
製品としてはTar8mgとなっていて、マールボロの同じクラスだとマールボロ・ミディアムが同様のものとなりますが、それとはニコチン値が異なるため、ブレンドは異なるものとなっている様子です。(ブラックゴールドはオランダ製とされていて製造国も異なるようですね)
銘柄の通り黒色を基調としたパッケージで、先にTar8mgでクラスとしてはミディアムと同等としましたが、この煙草では差し色として銘柄の通りゴールドが用いられているため、見た目の印象はミディアムではなくライトに通じるものを感じさせますね。
テクスチャーは要所にエンボスのような加工がしてあり、中々に高級感を漂わせています。
フィルターチップも、やはりライトに寄っているのか白地となっていました。
まぁ、一般的にコルク柄のチップはオーセンティックな印象からハイタールや吸い応えといった要素を想起させるそうなので、確かにコンセプトには似つかわしくないでしょう。
ちなみに、空気穴は超極小のものが大量に設けられていて、満遍なく取り込むような雰囲気となっています。
そして、この煙草は「クセは無い、個性はあるか」-マールボロからの新しい提案- というメーカーのアナウンスの通り、かなりの淡白志向な喫味に仕上げられているのです。
先に発売したラークのブラックラベルとは「ブラック&吸い易い」といったコンセプトで通ずるものがありますが、こちらはラークのそれよりも銘柄特有のキャラクターの薄め方が強いように思える喫味となっていますね。
同じTar8mgのミディアムは意外にもオリジナルと大差の無い味わいが印象に残るような煙草でしたが、このブラックゴールドは、ほのかにマールボロらしさを感じる程度となっている事が特徴的です。これがメーカーの謳う「クセは無い」という点なのでしょう。
恐らくはJTが得意とするスムース&マイルドのキャラクターを目指した製品なのだと思うのですが、基本的にJTの製品は一般的な周知とは裏腹に「普通の皮を被ったゲテモノ」ばかりなので、そういったところでは、この煙草は真に「スムース&マイルド」な普通の煙草とも思えます。
ちなみに、吸い易さを重視している製品だからこそ正統な喫煙が生きるといったところで、せっせと火種を尖らせて喫煙してしまうと、あまり製品のウリが生きない点には注意が必要なのです。ただでさえ風味や味わいが弱めなので、吸い込み方が強いと煙は途端に不味くなってしまいます。
この手のコンセプトの製品は、何気に玄人向けかも知れません。そう考えると、多少のせっせ吸いは許容してくれてしまうJT製品は中々にスゴいものなのかも知れませんね。
ぱっと吸いでは「物足りない」と感じてしまう人も多そうな煙草ですが、ゆっくりと正しく一服すれば、適度な甘みと心地良い味わいで意外と深いものがある煙草なのでした。
まま空気感や、それゆえの紙臭さに酸味といった要素が気になりますけれどね。
追記:ちなみに、この煙草は2013年9月に廃止銘柄となり、後継銘柄は新シリーズのうちの「マールボロ・クリア・エイト・ボックス」とされていますが、需要向け後継というだけで製品としては別物となります。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol