Marlboro を吸ってみた

 概要:紙巻「マールボロ」の喫煙感想

 世界的にも有名なマールボロのソフトパック。 概要:紙巻「マールボロ」の喫煙感想を吸ってみた。

 元は米国向けの女性向け煙草として1920年代に発売されたというマールボロですが、売上不振の末に1960年代に「男性向けカウボーイ煙草」としてイメージを改め、大きな成功を収めているそうです。この成功したイメージが、今のマールボロのイメージに繋がってくるわけですね。

 実際にはカウボーイはスヌースなどの噛みたばこを愛用することが多いということで、紙巻煙草を好まないことが定説のようですが。確かに、手綱と投げ縄を持っていたら、紙巻煙草なんて吸っていられないですよね。イーハーって叫べないですもんね。

 そんな世界でも、日本でも有名なマールボロの、親玉的ポジションとなるソフトパックの煙草となっています。

 あまりにグローバルに有名すぎる、特にこの赤いパッケージのマールボロは金などと似たような価値を持つためか、時も時なら通貨同然として取り引きに用いられることも多かったそうです。

 ちなみに、マールボロブランドの日本国内での発売は1973年からとなっていて、本家のフィリップモリスではなくライセンス契約による日本専売公社(後にJT)の製造・販売となっていました。わりと自由の利くライセンスだったのか、アメリカ等で出回っている本家のマールボロと比べると、かなり日本人向けにアレンジされたものとなっていたそうです。

 そして、そのライセンスは2005年4月いっぱいまで続き、その後はフィリップモリスによる製造・販売へと切り替わっています。

 長期にわたりアレンジされたマールボロが普及していた日本市場においては中々に特殊となっていて、ライセンス終了後も以前のJT製のマールボロを踏襲した味・香りで販売が続けられているそうです。(そのため、パッケージにはFOR SALE IN JAPANと記載されています)

 ということで、日本のマールボロは少し特別なのですね。

 この今に続くローカライズに関しては、人それぞれ思うこともあるかも知れませんが、結果としては良かったですよね。恐らく、マールボロと言えど専売公社のやり方が無かったら、今のように日本でも普及している未来も無かったでしょうから。

 マールボロの他にも世界的に有名な銘柄というのは多くありますが、ほとんどが思うように市場進出していない事実からも、マールボロは運が良かったとも思えます。

 往年の銘柄らしい、コルク柄のフィルターチップに巻紙のMarlboloのインクスタンプ。定番のシンプルデザインですが、貫禄と格好の良さが感じられますね。

 また、チャコールフィルター製品であるということも特徴と言えるでしょう。

 そして、この煙草は中々にスムースで喫しやすい仕上がりとなっています。質感だけで言うなら、同社のラークなどのように芯があるタイプではなく、あたりの柔らかい煙が量感を多めに呈されるタイプですね。

 フルフレーバーのわりには嫌なタール感というものも無く、特に何という面白いフレーバーが感じられるわけでもないので、スムースでマイルドという表現が合うのではないでしょうか。

 比較的のっぺりとした印象の喫味だと思います。広がりはあるのですが、ラークやらセブンスターなどのように包み込まれるほどの量感でもなく。霧の中というよりは、地べたを這うステージスモークのようなイメージなのです。

 苦味や辛みは無く、まろやかさと、ほんのりと甘い香ばしさ。やや淡泊な味わいも喫しやすさに買っていて、あらゆるシーン、他の嗜好品との組み合わせ等など。様々なシーンにマッチするだろう懐の広さを感じさせてくれます。

 強いてあげるのなら、シガレットの心地よい甘く青臭さのある香り。実際に喫してみても、やや青臭さを感じる点。静かな水平線の中で少し線の乱れにも感じなくもですが、これを異物と捉えるかアクセントと捉えるかでしょう。

 すっきりめのブラックコーヒーとの相性は抜群ですね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar12mg Nicotine1.0mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Philip Morris Super Lights KS Box (PRO-NEX) を吸ってみた

 概要:紙巻「フィリップモリス・スーパーライト・KS・ボックス(PRO-NEX)」の喫煙感想

 低臭気仕様のPRO-NEXへと変更となったフィリップモリスのTar5mg。紙巻「フィリップモリス・スーパーライト・KS・ボックス(PRO-NEX)」を吸ってみた。

 2010年3月より、特殊な巻紙によって低臭気を実現したPRO-NEXという仕様へと変更されるフィリップモリスのラインナップは、仕様の変更と同時に味・香りも変わるそうですね。

 JTのディースペックの印象なのですが、低臭気仕様というのは中々に強く味・香りに作用するものという認識が強いので、何とも気になるところなのです。

 他人との距離が詰まるようなシーンにおいて有意義であることをビニール個包装のプリントでアピールしています。

 雰囲気としては、喫煙中ににおいが出にくいというよりは、煙による衣類などへのにおい残りが少ない、といったイメージなのかも知れません。

 そして、この煙草ですが、中々に喫味も大きく変わりましたね。

 まず、シガレットから漂う香りは非常に甘さを感じるものとなりましたね。それでいて、何だか煙草葉の青臭さも強調されているような気がしないでもありません。

 喫味の方も、かなり甘い香りの煙草へと変化しています。何という甘さではないのですが、確実に香料由来だなと感じさせるものです。

 それと、煙の質感が非常に変化していると思います。もとより、フィリップモリスは少し乾き気味な印象の軽さを感じる、それが転じて、カラっとした少し密度の低い感じの吸い心地が特徴だと思っていたのですが、全く変わっていますね。

 分かりやすいところで言うと、マイルドセブンのディースペックのような、量的なボリューム感とは異なる、こってりとしたボリューム感が出てきているのです。それが、この新たな甘さの種によるものなのではと感じさせてくれます。

 かなり様変わりしてしまいましたが、私的には良いと思えるところでもあります。

 以前のTar5mgは単純に、やや吸い応えに乏しい印象が悲しかったですからね。それに比べて、甘い香りと密度感の増しによるボリューム感の増加もあり、一服しがいのある煙草になったと思います。

 甘い香りが苦手な方にとっては残念な変化かも知れませんが、とはいっても、そこまで甘さの強いものではないので、忌避することもないのかなと。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Zero Style Mint を吸ってみた

 概要:嗅ぎたばこ「ゼロスタイル・ミント」の喫煙感想

 ありそうでなかったタイプの煙草。嗅ぎたばこ「ゼロスタイル・ミント」を吸ってみた。

 2010年5月東京都限定販売から2010年11月神奈川県拡販。2011年2月一部免税店にて販売から2011年3月埼玉県・千葉県拡販。

 じわじわと販売網を広げている、JTによる新しいタイプの煙草製品。

 ゼロスタイルというブランドで展開される「無煙たばこ」となっていて、現在の法規制では「嗅ぎたばこ」に分類される、字の如く火を使わず熱や燃焼を必要としない煙草製品となっています。

 難しい面倒くさい製品のように思えるかも知れませんが、その実は紙巻煙草よりも簡単で、吸うだけです。

 そう、本当に、吸うだけです。

 強いて言うなら、手に持ち、口に運び、吸うだけです。

 パッケージ背面には、丁寧に使い方が説明されています。

 ものすごく雑に説明するなら、要するに「禁煙パイポ」の煙草葉を使っているバージョン。となっています。

 こちらは専用パイプが付属しているスターターキットとなるため、パッケージには専用のパイプが同梱されています。この専用のパイプは使い捨てではなく、カートリッジを詰め替えることで半永久的に使えますので、専用パイプを持っている場合は、カートリッジだけの製品を買うというわけですね。

 なんてこともないプラスチックのパイプですが、中々に精度が良く、とても良い感じなのです。

 スターターキットにはカートリッジが2個。カートリッジのみの製品には4個という設定となっています。

 カートリッジに関しては、両端に通気孔を設けた筒状の樹脂ケースに専用の煙草葉を詰めて、フィルターで封入しているような感じです。

 すでに、けっこういい香りがします。

 煙草らしい甘さと、ほんのり清涼感を感じるミントの香り。

 で、実際の喫味の方ですが、スーッとする清涼感は程々に、甘めのミント感と、ほんのりと煙草の甘い香りやピリッとする感じが非常に心地の良いものとなっていますね。

 ただし、吸い応えという面では、やはり紙巻のようにはいきません。まず、ビジュアルとして吸うもの吐くものが煙ではなく空気であるため、その点の感覚的な充足感は乏しいといったところですね。

 ただし、実際の吸ってみての充足感は、視覚情報に惑わされなければ、思いのほか高いと思います。流石にフルフレーバーのシガレットやシガーのようにとはいきませんが、Tar1mgからTar3mgくらいの感覚で喫することが出来そうです。

 むしろ、さんざん空気で薄められたウルトラライトクラス以下の煙草と比べれば、こちらは空気に香味が乗っかってくると言った方が合っていることもあり、味わいの強さは格上かも知れませんね。

 私的には、わりとドライというか、風味そのものは淡泊に仕上げられているような気もするので、もう少し舌で感じられる味覚へのボリュームが増すと嗜好品としても良いように思えますが。

 ニコチンを摂取できる禁煙パイポと思えば、良いかも知れませんね。

 ただし、水濡れには注意した方が良さそうです。加工品だとは思いますが、確実に煙草葉を使った製品ですので、ストローと同様に筒状のもので吸い込むので、万が一水気をおびると危ないと思います。この辺りは、シガレットなどと同様なのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar0mg Nicotine—mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MEVIUS One 100’s Box を吸ってみた

概要:紙巻「メビウス・ワン・100’s・ボックス」の喫煙感想

 数あるメビウスの中でも人気が高そうなTar1mgの100’s。紙巻「メビウス・ワン・100’s・ボックス」を吸ってみた。

マイルドセブンの頃からファミリーの中でも売上はトップクラスであるらしい様子の煙草。

このメビウスのTar1mg100’sと、他にキャスターのTar1㎎100’sにケントのTar1mg100’sあたりは、最近の低タール志向な市場傾向において「Tar1mg100’s御三家」のような状態となっているらしい。

メビウスへブランドを変更された際に追加されたクリックロックは、開閉時にカチッと鳴るのは良いのですが、あまり大義は無さそうな気もしますね。

 チップデザインはマイルドセブンの頃より同じデザインを引き継いでいる様子で、しっかりと4列の空気穴がTar1mgだと言わんばかりに主張しています。

 Tar1㎎を始め低タール志向の製品は、空気量の多いものが大多数を占める中で、その喫味の薄さと煙量の不足感から、ついつい強く吸い込みがちになります。

 そして、味わいのバランスが崩れ、非常に口当たりの悪く不味い煙を吸っていることも、しばしばといったところ。
(・・・というより、こんな感じの吸い方をしている喫煙者は意外にも多いですよね)

 しかし、この煙草は少しくらい強く吸い込んだところでは、あまり味わいが悪くはなりません。

 この点は特筆すべき点とも思えますし、お陰でTar1mg100’sというスペックにしては充足感も高めで、特に何のフレーバードというわけでもないのですが、吸い心地は上々なのです。

 旧名マイルドセブンという名の通り、流石はスムースの王道にして代名詞のような製品といった感じで、今となっては面白味も皆無ですが、実に真面目な煙草なのです。

 少し前までは「Tar1mgで100’sなんて、どうなのか?」などと思っていましたが、最近は有意義に吸えます。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol