Kettle Chips Salt & Pepper 794g を食べてみた

部屋を明るくして離れてみてね



 概要:お菓子「ケトルチップス・ソルト&ペッパー・794g」のレビュー

Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 コストコの超定番の座に君臨しているだろう大容量ポテトチップス胡椒味。お菓子「ケトルチップス・ソルト&ペッパー・794g」を食べてみた。


 コストコの大容量ポテトチップスと言えば、多くにとって定番は「シーソルト味」なのかと思います。しかし、その他のポテトチップスも非常に魅力的な物ばかりですよね。今回は、そんな大容量ポテトチップスの一つでもある「ソルト&ペッパー」のレビューなのです。

Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 このソルト&ペッパー味はシーソルト味と同じメーカーの製品ではあるものの、扱いがコストコのPB商品(プライベートブランド)ではないために「カークランド」のロゴは見受けられませんね。容量もシーソルト味の907gよりも少ない794gとなっていますが、結局のところ大容量に変わりも無いため非常に大きな袋なのです。


Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 ちょっとだけ容量の多いコンビニ限定サイズの某有名ポテチと比較してみても、そのサイズの異様さは一目瞭然かと。袋のサイズだけで言うのなら、もはや米袋なのです。


Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 でっかくレイアウトされている「KETTLE」というのは、アメリカのポテトチップスメーカーなのです。そのメーカーが「オーガニックチップス」というシリーズでラインナップしている内の一つが、このケトルチップス・ソルト&ペッパーとなっているようです。具体的には、遺伝子組み換えではないジャガイモを使用したシリーズですね。日本では「Salt & Pepper」という商品名となっていますが、メーカーによる本当の商品名は「Salt & Fresh Ground Pepper(塩と挽きたて胡椒)」となっているようです。多くの日本人には伝わりづらいだろうために省略された商品名が使用されているのだと思いますが、確かにパッケージには一回り小さい文字で「Fresh Ground」と挽きたてである旨が記されていますね。

 ちなみに、近年のアメリカでは食に対する安全意識が非常に高まってきているそうで、それは漫然と食に対している日本人消費者の意識を凌駕する場合も少なくは無いのだとか。当然のこと、アメリカでは今まで当たり前であった「遺伝子組み換え食品」に対しても非常に厳しい意見が相次いでいるらしく、それを理由に拒み「遺伝子組み換えでない食品」の需要が跳ね上がっているそうです。

 これは逆説的に「遺伝子組み換え食品が行き場を失っている」という現れでもあり、その行き場を失った遺伝子組み換え食品を売りさばきたいがためにTPP(Trans-Pacific Partnership:環太平洋戦略的経済連携協定)をアメリカが打ち出しているという説もあるのだとか。

 ただでさえ「食品表示は大概が詐欺まがい」と言われる日本です。もしかすると、今後は人知れず遺伝子組み換え食品やトランス脂肪酸たっぷりな食品を気づかぬ内に漫然と食してしまうような事態になってしまうかも知れません。人間の営みに欠かせない食に関することですから、意識は高く持っていたいものです。

 ただね、気にしすぎてもいけないとは思いますよね。スーパーの爺ちゃん婆ちゃんみたいに「この卵は!牛乳は!納豆は!ぜんぶ国産か!?」みたいにアホなヒステリックもダメダメな気がしますし。世の中には「これは悪い!」といって悪事を謀ろうとする者たちもいますから。近年では喫煙と肺がんの因果関係は無いとされているのに、どこぞの誰かが起こすアクションがソレですよね。いつの世も「健康」は多くに魅力であり、だからこそ扇動要素や詐欺の材料とされるのですよ。

Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 パッケージ背面もシーソルト味のソレとは中々に異なりますね。シーソルト味ではパッケージ本体に表示は殆ど無く、その代りに多国言語で表示されたシールが貼られていましたが、このポテチではパッケージ本体にも多くの表示があります。こちらはコストコのPB商品ではないために、これらの表示にも違いがあるのでしょうか。


Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 塩と胡椒の他にも、玉ねぎやニンニクにハラペーニョといったもので味付けされていることが分かりますね。この組み合わせからも、中々に辛口コッテリなフレーバーであることは容易に察しが付くかと。

 また、製品名称は「有機ポテトチップス」となっていて、これは詰まるところ「オーガニックポテトチップス」とでも言いましょうか。他にもメーカーであるケトルチップスが掲げる「OUR NATURAL PROMISE(私たちのナチュラルの約束)」として、中々にヘルシー志向な約束事が記されているのです。それは「トランス脂肪酸ゼロ」と「防腐剤不使用」や「グルテンフリー」に「化学調味料不使用」など、全て天然由来の原料で作られていることが記されています。これらの表示は、同じく定番ポテチのシーソルト味には記載されていない内容ですね。

Kettle Chips Salt & Pepper 794g

 チップスは定番のシーソルトが波型のクリンクルカットであったのに対し、ソルト&ペッパーではストレートタイプとなっています。ペッパーは粗挽きブラックペッパーとなっていて、見るからに大量投入というか、袋を開けた瞬間から胡椒の香りがブワッと広がるのです。それはもう、こんなに胡椒って香りがするんだと思うほど。

 胡椒味を謳うスナックは日本製でも珍しいものではないのですが、ここまで胡椒に全力なスナックというのは見たことが無いくらいなのです。


味・香りについて感想



 このポテトチップスは、もはや名の通りに塩と胡椒と言いたいところなのですが、その塩と胡椒の強烈さも然ることながら、先の表示にも記されていたニンニクやハラペーニョにオニオンも隠し味には収まらず全力投球な味わいとなっているのです。

 まず、パッケージを開封すると、中々に強烈な胡椒の香りが放たれます。それはもう「あ、胡椒って、こんなに香るんだ」と思ってしまうほど。私にとって胡椒は好きな調味料なので他人より多用する方だとは思っていましたが、そんな人間でも少し怯むくらいの胡椒感。それはもう、キッチンにて一人で寺尾聰ばりの「ワァオ」を言ってしまいましたから。

 そして味の方はというと、何というのか「予想通りに予想以上の胡椒味」と言ったところでしょうか。ひたすらに塩と胡椒の味となっていて、しかもニンニクとオニオンの味も中々に強烈なので、これはフレーバーを和名にするのなら「牛タン塩味」みたいな感じでしょうか。それの胡椒が強烈なバージョンみたいな感じなのです。

 しかもハラペーニョが効きすぎているのか、ものすごく辛いです。塩と胡椒の辛さも強いながら唐辛子の辛さも満々で、食べ続けると汗がダラダラと出てくるでしょう。かなりキツイので、あまり一度に大量には食べられません。飲み物は必須ですので、アクセント的なツマミとして少量を楽しむのが良いことかと。もはや酒の肴ですね。ビールに合うこと間違いなし。

 ただね、そんなに量もいらないですよね、酒の肴って。

 また、シーソルト味と同じくケトルブランドの製品なので本来は中々にジャガイモの風味も豊かなポテトチップスなのでしょうけれど、このソルト&ペッパーは調味料の存在が非常に多きいため、ジャガイモの風味は薄めですね。食感は相変わらず厚切りなチップスによりザックザクとしていて食べ応えがありますが、やはりクリンクルカットのシーソル味と比べるとストレートカットなのでザックザク感も控え目です。それでも、多くの国産ポテチと比べれば歯ごたえは抜群ですけれどね。

 総じて、コストコのポテトチップスの中では最も強烈なフレーバーだと思います。ソルト&ペッパーというに万人ウケしそうな見てくれではありますが、中々に好き嫌いが分かれるフレーバーではないでしょうか。私は、ちょっと苦手かな。

 このスパルタンな味わいを平気な顔して延々と食べ続けられるような人は、もはや味覚が鈍化していると思われますので、しっかりと亜鉛を摂取して下さいね。

 あ、このポテトチップスは「ポッカレモン」を振りかけて食べると美味しいですよ。より酒の肴といった感じが増します。


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