部屋を明るくして離れてみてね
概要:エナジードリンク「お嬢様聖水」のレビュー
女性向けの健康食品シリーズである「お嬢様シリーズ」の缶ジュース。エナジードリンク「お嬢様聖水」を飲んでみた。
知っている方は知っているだろう、日本のリバランドというメーカーによる「お嬢様シリーズ」というラインナップ。主に「自然の恵み」と称す植物発酵の酵素を含む健康食品を謳うシリーズですね。
これは、そんなシリーズのエナジードリンク商品となります。
ざっくりとした特徴としては、要するに自然由来の117種類の健康成分を含むエナジードリンク仕上げの清涼飲料水ということです。お嬢様シリーズらしく植物発酵の酵素などが美容や健康をサポートし、カフェインやアルギニンなどをプラスすることでエナジードリンクとしても機能するというハイブリッド効果の商品ですね。
・・・とは言え、何より一番の特徴は「お嬢様聖水」というネーミングなのかと。
あくまで「お嬢様(女性)の美容のための聖なる水」とのことなので、いわゆる「お嬢様の聖水」ではありません。あっちの聖水は飲む人・飲ます人を選びますが、こっちの聖水はアダルト指定なしの一般優良聖水なのです。もちろん、どこぞの西洋宗教も関係ありません。
要するに「聖水 made by お嬢様」ではなく、もちろん「聖水 made from お嬢様」でもなく、これは「聖水 for お嬢様」なのですね。
私は男ですが、これを飲むことは許されるのでしょうか。
それはもう、色々と。かなり特徴的なパッケージとなっていますね。画像では分かりにくいかと思いますが、お嬢様は何故か泣いています。両目から涙を流しているのです。
リバランドの公式ウェブサイトでは「お嬢様聖水で女神降臨」だとか「内なる宇宙を旅する私、心が引き裂かれそうな夜もある。あの日の涙がキレイな虹に変わるとき、私の中の女神が目覚める。」などといった、何とも斜め上な文章が散りばめられています。
なにこれ、ネバーギブアップ的な商品なの?
その他にも、健康や美容に良い緑黄色野菜の栄養素や食物繊維を含んでいることや、この商品ならではの長期熟成の植物発酵エキスを含んでいることも明かされていますね。しかも、きちんと植物発酵エキスは甕壺で発酵させているというのだから驚きです。それらにプラスアルファとして、カフェイン・アルギニン・ガラナエキスという女神解放成分を加えたものが、このエナジードリンク「お嬢様聖水」なのだとか。
女神、どんだけガツガツしてんのさ。嫌よ、そんな女神。
とどめに「現代の聖水として女性のビジネスシーンからラブシーンまで華やかに彩る」と誇っていますが、そもそも聖水って悪魔にぶっかけるイメージが強いのですけれど、いかがでしょう。聖水って飲むものだったかしらと、おもむろに「聖水 飲む」と検索したら、アレでしたね。すっかり忘れていましたよ。
よく分からないけれど、まぁ、しっかりとネタ要素も完パケした完全健康飲料ということなのでしょうか。
ちなみに、私は大晦日の掛川PAで聖水を発見しました。扱いは完全にエナジードリンクといったところで、しれっとレッドブルの横に鎮座しています。
また、価格に関しては、お隣のボスの缶コーヒーとレッドブルが基本的な自動販売機価格ですので、お嬢様聖水も210円が基本価格なのかも知れません。安いか高いかと言われれば高いような気もしますが、健康飲料ということを鑑みれば普通といったところでしょうか。
ところで、ここの自動販売機で始めて見たのですが、このシリーズの商品って基本的に何処で売っているものなのでしょうかね。
どう見ても「絶対に狙ってますよね」といったネーミングとパッケージなのですが、そういった意図は製造側には全く無いそうです。あくまでも、お嬢様の健康と美容のための聖なる水なのです。
あと、いい具合にフレームの葉っぱのラインがヒップ感を演出しております。何と言うのか、バナナがアレに見えるとか、泡で隠れてるけれど泡がソレっぽく見えるとか、何だか少しエッチな少年漫画を思わせる感じなのです。
健康的なエロスね。
・・・いや、絶対に狙っているでしょう、これ。
単純なエナジードリンクとして見れば少し特殊な原材料名に思えるかも知れませんが、特に変なものは使われていないようです。
ぱっと見はエナジードリンクらしくアルギニンやカフェインなどの表示が目に留まりますが、植物発酵エキスやコラーゲンといった当製品ならではとも思える原材料も表示されていますね。
フルーツ・野菜エキスや茶花乾燥エキスなど、エナジードリンクでは見慣れない原材料も印象的なのです。
缶の中の液体は、正しく聖水らしい色なのです。 泡立ちも無く明るく淡い黄色で、とても健康的な聖水の色ですね。マジックペンで「女」とか日付なんかを書いちゃった適当な紙コップにでも注げば、雰囲気を申し分なく楽しめるでしょう。
という冗談はさておき、普通にエナジードリンクらしいと思える色味です。発酵エキスを使用しているとのことなので、もっと濃い褐色を想像していましたが、見てくれは本当に普通なのです。
この人は蛋白尿も血尿も、心配は無さそうですね。
味・香りについて感想
で、飲んでみました。お嬢様の聖水。
香りは、リンゴジュースのようにも思える、デカビタ系の香りですね。鼻を近づけると、小児用の風邪薬シロップのような香りも感じられます。
もちろん、おしっこの香りはありません。
飲んでみると、思いのほか植物発酵エキスなどと特殊な印象のエナジードリンクではありましたが、普通にエナジードリンクらしい味わいとなっていますね。むしろ、あっさりとしているため多くのエナジードリンクのように甘ったるい印象も無く、微炭酸程度の炭酸もほどよくと、飲みやすいものとなっています。
何と言うのか、オロナミンCをリンゴジュースで割ると、こんな味になりそう。そんな感じの味わいです。
ただ、グラスに注いで飲むと、かなり「聖水」みたいな感じですね。聖水は飲んだことありませんが、何となく賢者寸前の神聖な気分になるような、ならないような。
きっと、お嬢様の聖水も、こんな味なのかな。
これで体に良いのなら、男女を問わずに人気があるというのも納得な感じなのです。下手な高級青汁などを飲むよりも、よっぽど良いのではないでしょうか。
なんたって、聖水ですから。お嬢様の。
ちなみに、現代の聖水は血液を濾過して生成されるものらしく、基本的に生成する方の腎臓が健康であれば無菌とのことなので飲んでも問題は無いそうです。
総じて、馬鹿みたいに日本向けにローカライズされた去勢レッドブルや去勢モンスターエナジーなどを飲むよりは、よっぽど選択肢として賢明なエナジードリンクなのでした。
男性より複雑な体の女性は然る事ながら、現代では男性も不摂生がたたり健康を損ねがちですし、意外と男性こそ飲むべきものかも知れません。
聖水ですしね。
みなさんも一緒に、レッツ・プリンセス・ホーリーウォーター!
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