喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「バイオレット」の喫煙感想
かつての琉球煙草という沖縄の煙草企業が擁していた歴史のある煙草。紙巻「バイオレット」を吸ってみた。
このバイオレットという煙草は「琉球煙草」という沖縄に存在した煙草企業が擁していた銘柄なのですが、人気の高い銘柄であったために沖縄返還の際に日本専売公社が販売を引き継いだという、中々に歴史のある銘柄だったりします。
ちなみに、沖縄県向けに販売されている銘柄なので基本的には沖縄県でしか買えない煙草となっていて、現在ではエコーやゴールデンバットと同じく「旧三級品」に分類されるため、比較的安値で売られていることも特徴の一つとなっています。
あとは余談なのですが、ある日のBS放送を観ていたら1970年代の栄えある沖縄ロックシーンに活躍していたという「紫」というロックバンドが映っていました。そのバンドは誰もが知る「ディープ・パープル」に傾倒しているから「紫」というバンド名だったらしいのですが、この煙草も「紫」ということで、沖縄と紫って何か強い結びつきでもあったりするのですかね?
また、これも煙草とは関係の無い話なのですが、その1970年代の沖縄ロックシーンには「コンディショングリーン」というライブハウスを燃やしてしまう全く以てグリーンじゃないコンディションのバンドもいたりと、中々に面白そうな時代だったりなんだり。今となっては、全国的にはBEGINとかのイメージが強い沖縄音楽シーンですから、これほどまでに過激なイメージって全く無いですよね。
封緘紙は「ハイライト」と共通のものが充てられていて、シガレットは「わかば」と同じくプレーンフィルターのフィルターロングサイズとなっているために少し小ぶりな印象なのです。
味・香りについて感想
この煙草は、旧三級品というカテゴリーとして見下していると、それは中々に侮れないといった煙草となっているのです。
まず、シガレットの香りなのですが、とっても強烈にラムレーズンのような甘酸っぱい香りがし、これが野暮ったくもあり心地良くもあるという何とも不思議な加減の香りなのです。洗練された香りという様は全く無いのですが、量感が非常に豊かで中々に楽しめる香りとなっていますね。
喫味の方も沖縄煙草というか、旧三級品の例に漏れず非常に豊かな煙量と、それに反して味わいは豊かというよりも「物量攻め」みたいな野暮ったさ。それなのに不思議と悪くない喫味は、同じく沖縄煙草である「うるま」と比べても野暮ったさの中に少しの歯切れの良さがあり、何よりシガレットの香りでも印象的であったレーズンのような甘酸っぱい香りが喫味の中にも生きているのです。
モッサリと野暮ったいけれど、香りが生きているために「芳醇」という内容に昇華されていなくもない仕上がりは、意外にも病み付きになるかも知れませんよ。沖縄県限定の地域銘柄であるために入手性は良くないのですが、頑張って手に入れてみる価値はありそうです。少なくとも、そっちのけにされた味わいで野暮ったさ全開の「うるま」よりは香りも豊かで抜群の量感の中にも少しの歯切れがあるので親しみ易いと煙草であると思われます。
私的には、旧三級品の中では最も美味い煙草だと思うのです。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar17mg Nicotine1.2mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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