Keith Slim を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:葉巻「キース・スリム」の喫煙感想

Keith Slim

 オリジナルと謳うキースのスタンダード銘柄。葉巻「キース・スリム」を吸ってみた。


 キースはJTの輸入部門である日本たばこアイメックスよりリリースされているブランドです。葉巻に区分されるものの、その葉巻と紙巻の中間的カテゴリーであるリトルシガーであることが特徴的なブランドでもありますね。

 そんなキースは、先の通りに日本たばこアイメックスが扱う輸入ブランドではあります。しかしながら、JTが海外企業(現在はスウェーデン・マッチのインドネシア工場らしい)に製造を委託しているブランドということなので、ざっくりと言ってしまえば「日本のブランド」といったところでしょうか。当初は国産だったみたいですし、ちょっとだけ紛らわしいブランドだったりするわけです。

 ちなみに、キースはリトルシガーにおいてトップブランドとのことで、日本で最も親しまれているリトルシガーなのだとか。

 バリエーションとしては、この煙草のように「スリム」と冠するシリーズと、スリムではなく「マイルド」と冠するシリーズに分かれています。スリムシリーズはプレーンフィルターのスリム巻きであり、マイルドシリーズはチャコールフィルターのレギュラー巻きなのだとか。よりストレートに味わいたければスリムが適し、マイルドに味わいたければマイルドが適し、といったところでしょうか。

 ただし、キースというブランドそのものがリトルシガーにしては珍しく「スムース」を売りとしているため、マイルドと比してスリムだから喫しにくいというわけではないようですね。

 また、キースは多彩なフレーバーが充実したラインナップながら、この煙草は特にフレーバーを銘柄に冠してはいません。スタンダードなスイートタイプということですが、巷ではバニラフレーバーとして認知されているとのことです。


Keith Slim
Keith Slim

 スリムと謳う製品のため、パッケージも一般的なボックスパッケージと比べると僅かに小振りとなっています。ただし、このキースのスリムシガレットは多くのスリムシガレットほど細くはないため、そこまで小さいという気はしません。キースの中でも、この煙草はフラッグシップであるのか「ORIGINAL」と記されています。

 また、パッケージには日本のブランドらしく「RICH AND SMOOTH」とスムースな吸い心地であることをアピールしていたりしますね。葉巻に属するリトルシガーでは、少し珍しいアピールではないでしょうか。まるで紙巻煙草のような謳い文句が新鮮な感じなのです。


Keith Slim

 ボックスのトップ部分には「KIETH SLIM LITTLE CIGARS」と、さり気なくスリムなリトルシガーであることが記されています。今でこそ状況は変わりましたが、少し前までのリトルシガーはというと100'sソフトパックであることが多く、このキースのパッケージは紙巻煙草にしか見えなかったのかも知れませんね。その上に、ぱっと見では一般的なボックスパッケージと大きさの違いにも気が付きにくいものですから。

Keith Slim

 ボックスの中には長さはキングサイズより少し短く太さはピアニッシモなどのスリムシガレットと同じくらいという、気持ち小振りなリトルシガーが20本です。基本的には至ってリトルシガーらしいデザインとなっていて、紙巻党からすれば巻紙として使われている煙草葉を加工したシート葉が印象的なくらいでしょうか。

 ちなみに、このスリムシリーズはプレーンフィルター製品であり、空気穴は特に設けられていませんでした。


味・香りについて感想



 この煙草は、もはやシガレットと言ったほどに吸いやすいリトルシガーとなっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、バニラのフレーバーを加香しているというわりには非常に穏やかな香りです。多くのフレーバー系リトルシガーと比べても、量感は非常に控え目と思えるのではないでしょうか。あまりバニラの存在感は無く、ほんのりと甘い香りがしますね。

 喫味の方は、かなり紙巻党に向いている仕上がりとなっているのです。目立つフレーバー感は無く、ほんのりとした甘さが非常に心地の良い味わいですね。全体的にマイルドな仕立てが絶妙であり、そのマイルドさにより余計な雑味が排されているため、甘味やコクのみを味わえるような嬉しい煙草。

 リトルシガーもシガーと冠する手前では、やはりシガーと共通した味わいに紙巻き煙草とは異なる趣を感じるものですよね。しかし、この煙草は味わいのキャラクターこそ確かにシガーながら、まるで吸い心地はシガレットなので、ふかして喫するよりもシガレットのように肺喫煙して鼻腔に煙を通す喫し方が向いているように思えますね。正に、リトルシガーというよりは「リトルシガーフレーバーのシガレット」といった仕上がりなのです。

 これは、かなり吸いやすいリトルシガーかと。軽快ながらコクもあり、穏やかに甘い香りが心地も良く、全体的にはマイルドながら適度な豊かさが非常にフレンドリー。喫し方が少し雑になろうとも多くのリトルシガーとは異なり味わいが崩れにくく、非常に寛容なリトルシガーにも思えるのです。喫煙後の余韻も嫌に残る感じは無く、スイート系リトルシガーらしい甘さが適度に残る良い塩梅です。

 灰も落ちにくく火種を守りやすいですし、その火種も同系統と比べると消えやすいといった印象はありません。そして、燃焼速度も過不足を感じさせず、味わいも確かながらマイルドにと、かなり取っ付きの良いリトルシガーではないでしょうか。

 紫煙の香りも甘いながら、決して強烈名ものでもないですし。余程、キャスターやオプションに旧フィリップモリスなどの方が紫煙の香りは強烈と思える程度です。

 総じて、なるほどリトルシガーのトップブランドであることも納得な良さがあり、そのブランドでもオリジナルと謳うに正しいキャラクターな煙草なのです。リトルシガーらしい美味とシガレットらしく突出した個性を感じさせない様を併せ持つ煙草であり、主喫しても飽きないだろう良さが何とも好印象な煙草です。

 葉巻とは何ぞや、リトルシガーとは何ぞや、というように思って興味を持ち始めた方が、最初に手にするに相応しい煙草です。変形ギターやハイエンドやらと旅はしたけれど、結局はオーソドックスが一番と言わんばかりに落ち着くところはアレでした、みたいな。最初であり最後でもあるようなリトルシガーなのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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