Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva を食べてみた

部屋を明るくして離れてみてね



 概要:お菓子「タマーロ・EXVオリーブオイル入りボンボンチョコレート」のレビュー

Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 安物こども舌な私にしては珍しく買ってみた高級志向なチョコレート。お菓子「タマーロ・EXVオリーブオイル入りボンボンチョコレート」を食べてみた。


 タマーロ社というイタリアのオリーブオイル製造会社が、自社のエクストラヴァージンオイルを使用して作っているボンボンチョコレート。私はオリーブオイルのことに全く詳しくないのですが、そのタマーロ社のエクストラヴァージンオイルは250ml詰めのものが2,000円~3,000円あたりで販売されている様子なので、価格だけに見れば「上の中」といったランクの製品に思えます。また、このチョコレートの方も10粒入り約2,000円の販売価格と私的には高価な部類。

 そんな高価なもの、どうしたんだって?もちろん、半額だったから買ったのさ。それでも1,000円(税別)だから、安いとは言わせません。ザ・ピースだって20本詰めですからね。ショートピースが1,000円だったら高いと思うでしょう?

 ちなみに、ボンボン・チョコレートもしくはボンボン・ショコラというのは「中に詰めものをした一口サイズのチョコレート」というものなのですが、ここ日本ではボンボン・チョコレートというと「リキュール入りチョコレート」を指すことも多く、それから転じて「中に液体を入れたチョコレート」を指すことが一般的かと思います。この日本ならではの偏った認識は、半世紀ほど前に国内で流行った「ウイスキーボンボン」というウイスキー入りチョコレートの影響なのかも知れませんね。ものすごく広義的解釈をするのなら、お饅頭も「ジャパニーズ・ボンボン」みたいな感じでボンボンと言えるのかな。


Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 ギフト需要に打って付けと思える、中々に素敵な缶パッケージとなっています。メイド・イン・イタリーらしく、イタリア国旗トリコロールカラーの封緘シールが使われているあたりも良い感じ。

Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 正規品らしく缶パッケージの裏には現地表示と一緒に日本向け表示も貼られていました。

 ちなみに、輸入者は「プリマヴェーダ株式会社」と記されています。トリュフやワインにオリーブオイルなど、海外食品を輸入販売する若めの会社みたいですね。


Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 ワックワクのドッキドキな缶の中は、それこそ雑なのか丁寧なのか判断に困る感じの海外らしさ溢れる様相となっていました。先と御覧の通りで、本当に親指の先っちょ程度なチョコレートが10粒しか入ってません。かなり余裕のセレブリティー住宅だったのですね、この缶詰ったら。

 ちなみに、その10粒のチョコレートは各々が厚手のビニールで個包装されていて、さらにそれらを束ねるように複数包装されているため、何気に厳重包装な感じがします。


Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 同梱されていたリーフレットは・・・、読めるわけありません。だって、たぶんイタリア語なのですから。一つだけ分かることは、チョコレートと一緒に写っている緑色のラベルが貼られたボトルこそがタマーロ社のエクストラヴァージンオイルであるということだけ。

Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 チョコレートは本当に小振りです。サイズとしては「ミルキー」と大差も無いだろう程度となっています。ボンボンチョコレートって、わりと大振りのイメージが強かったこともあり、本当に中身が入っているのか一抹の不安が・・・。

Tamaro Colle D'Angio Cioccolata con Olio d'Oliva

 気になったので切断してみると、しっかりと液体が詰められていました。チョコレートの甘味が染みているのか知りませんが、オリーブオイルというよりは普通に甘いシロップのような感じの液体なのです。香りもチョコレートが勝っているせいか、肝心なオリーブオイルの香りは感じられませんでした。


味・香りについて感想



 このボンボンチョコレートは思っていたより癖も無く、チョコレートの甘味や香りが非常に強いため、オリーブオイルの香りは鳴りを潜めるように控え目となっているのです。チョコレートそのものがリキュールが使用しているような深い甘さの味わいであるために、あまり洋酒入りのボンボンと大差も無い味わいに思えますね。

 最初に強めのチョコレートらしさが突出して感じられ、その後にフワッとオリーブオイルの香りと口当たりが遅れて感じられるのですが、チョコレートの味わいが「いかにも洋物!」という感じのキツめな味わいであるために終始チョコレートが強め。オリーブオイルは隠し味といった程度の存在感なのです。

 これは美味いか不味いかで言えば、確実に美味いチョコレートです。しかし、洋物チョコレートの例に漏れずで中々に余韻も強く長くで「クドい」という気もします。一粒で十二分の満足感を得られるため、実は10粒という量も良い塩梅なのかも。

 やはり、日本人には日本人に向いたチョコレートを日本人が作っているのでしょう。いいようにイメージ戦略の木偶となり「ゴディバおいしい~」と言って「板チョコなんて」と言い放つ虚しいチョコレート好きには向いているかも知れませんね。

 私的に気が付いた食べ方のコツとしては、一粒を口に放り込んだら少し舐めて溶けやすいチョコレートを軽く堪能します。そして、一噛み加えてチョコレートをパカっと割ったら溢れ出てくるオリーブオイルの香りと舌触りを楽しむ。程好いところでモチャクチャと噛み始めましょう。こうすれば、影の薄いオリーブオイルとパワフルなチョコレートを程好いバランスで楽しめると思います。

 中々にレアなチョコレートかと思いますので、同じように無駄に高価なゴディバなんかを買う余裕があるのなら、人間らしく少しの好奇心を駆り立てて、是非お試ししてみては。


▼あわせて他記事どうぞ▼
珍食品レポートの一覧へ戻る