ぷよぷよ&魔導物語カードコレクション

部屋を明るくして離れてみてね


 概要:トレーディングカード「ぷよぷよ&魔導物語カードコレクション」の紹介
 


 みなさん、ぷよぷよというゲームは御存知ですよね。

 では、魔導物語というゲームは御存知でしょうか?

 ざっくりと言えば、かつて存在したコンパイルというゲーム会社が作ったゲームが「魔導物語」です。ディスクステーション(DS)に収録されていた「魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE」を初公開タイトルとするシリーズなのです。後にMSXからセガサターンまで、様々なハード用にシリーズがリリースされました。

 そして、ぷよぷよは、そんな魔導物語の個性豊かなキャラクターを使用してコンパイルが開発した魔導物語の派生的シリーズです。現在でも広くに親しまれているように、画期的なパズルゲームなのですね。

 私は、ぷよぷよや魔導物語のキャラクターが大好きです。

 そして、コンパイルはゲームの開発や販売の他にも様々な活動を展開していたました。

 そりゃ、買うでしょ。

 ということで、私のコレクション「ぷよぷよ&魔導物語カードコレクション」を紹介してみた。

まず初めに

 このトレーディングカードは全122種類のカードで構成されています。内容と史実から推測すると1998年あたりの品物ですかね。コンパイルの和議申請により同社作品の版権が散り散りになり、最後のコンパイル開発タイトルである「ぷよぷよ~ん」へ突入する直前の、それはもう色々とゴタゴタしていた時期の品物かと思われます。

 では、小言も盛大に含めて、続けます。

SR・すっごいレアカード

 すっごいレアカードはSR1~SR2の全二枚。封入割合は240枚に1枚。




 花形であるナンバリングのカードですが、何故か主人公は不在という不遇っぷりです。これは彼女の日ごろの素行の悪さが目立った結果でしょうか。

 そして、サタン=コンパイル社長だからか、必然的にトップカードはサタンなのです。

 ちなみに、SRは「すっごいレア」です。その実はゲームというよりパチンコの超下位互換であることが多いガチャアプリの時代では「スーパーレア」と思うかも知れませんが、詰まるところ同義でしょう。

 ところで、よくあるガチャ重視型スマホアプリ。あれ、何が楽しいのですかね。この手のグッズに金をかけてしまう私が言うのも何ですけれど、あれを本気でゲームとして作り、遊ばれているのなら、何だか不安なのです。

R・レアカード

 レアカードはR1~R8の全二種類。封入割合は16パックに1枚。










 怒涛のカーバンクル三連発から、ぷよまん本舗のイラストを中心とした内容のレアカード群。

 ぷよまん本舗が無かったら、コンパイルはどんな未来に辿り着いていたのだろうか。元祖ぷよまんは残念ながら食べたことが無いのですが、きっと、しょうもなく甘い味がしたのでしょう。

 しかしまぁ、主人公なのにアルルって人気ないのかと思うような印象はレアカードでも感じられますね。

C・キャラクターカードその壱

 C1~C112のCナンバリングの内で、C1~C15までの15種類は「キャラクターカードその壱」となっています。



 変態紳士として人気の彼ですが・・・、とある魔導物語のシェゾは首が取れるまでアルルと戦います。首が取れても、アルルと戦います。

 頸動脈が切れて首ちょんぱになっても彼が活躍しているのは、やはり人気のおかげでしょう。




 PC98版の魔導物語の彼は、強烈ですよね。

 同作のリアルテイストというコンセプトを逆手に遊ばれていますが、きっとネタのはずなのに、作中の全体の雰囲気と相まって非常に不気味であった記憶です。すけとうだらがすけとうたらになると、それは邪鬼になるのです。

 恐らく、魔導物語の一番のトラウマキャラではないかと。




 ウィッチはシンプルでキャッチーなキャラクターですが、色んな意味でインパクトも強く人気のキャラクターですよね。

 というか、中身は癖しかない。

 ところで、最近はゲームに限らず、あまり記憶に残り続けるキャラクターというものにも出会う機会が減ったように思えます。

 漫画などとは異なり、特にゲームでは時代とともに「見栄え・盛る癖」が顕著になってきているように感じ、逆に何かと印象が薄くなることが増えた気もします。本来ならシンプルやキャッチーというのは良いことなのですが、ゲームの場合はプレイ環境の向上に対するレスポンスとして矛盾が生じるあたりにジレンマでもあるのでしょうか。

 私の場合は、ここ最近だとグラフィックの見栄えを前面に打ち出しているようなゲームは、やや警戒するようになりました。特に、特定の開発メンバーの押し出し感が強いものも慎重になってしまいます。

 すごいだけで心に刻まれない場当たり的なゲームは、ただの時間と金の浪費ですからね。



 ウィッチとともに、ぷよぷよ・魔導物語における出世キャラクターの代表格とされる方。

 実は、子ドラコというのも存在します。たぶん、ぷよぷよ作品には登場していない魔導物語のみのキャラクターだと思うので、今後の何かに登場することもないかと思われますが。主人公が幼少期の場合は、ドラコも幼少期バージョンで登場するのです。

 要するに、どちらも実際はドラコですね。






 この人、ジャーンだったりジャァーンだったり、まちまちですね。

 このカードでは「ジャーン」となっています。







 その壱ということもあり、主要なキャラクターが勢揃いですね。セガが版権を引き継いだキャラクターばかりですので、魔導物語を知らない方でも馴染み深いキャラクター勢ではないでしょうか。

 ちなみに、アウルベアは魔導士ラルバにも登場するキャラクターのようで、魔導物語やぷよぷよにも登場するファンサービス的なキャラクターとなっているようです。

 そして、キャラクターカードの一番手なのに、アルルは不在。

C・イベントカード

 C1~C112のCナンバリングの内で、C16~C43までの28種類は「イベントカード」となっています。




 ミノが「謎の煙に犯されてルルーに襲い掛かる」のですが、正しくは「煙に侵されて」ですね。

 何だか「犯されてルルーに襲い掛かる」だと、ちょっとアウトな感じなのです。



 基本的に、コンパイル起源の魔導物語・ぷよぷよキャラクターは「しゃべらなければ・・・」がデフォルト仕様といったところ。実のところ、シェゾに限った話ではなかったりします。

 口を開けば「お前が欲しい」。

 口を開けば「おいっす」。

 酒を飲んで「ぷは~」。

 ほんと、ろくなやつおらんわ。











 確かに、日本国では酒場に20歳未満の方は似つかわしくありませんが、アルルもルルーも20歳未満の頃より飲酒習慣があることは事実なのです。アルルに至っては未就学児の頃より飲酒しています。よって、魔導物語の世界では全く問題ありません。

 そもそも、この世界に法律なんてないでしょう。

 ※日本国には「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」が存在しますので、日本国在住の方は混同しないように気を付けましょう。


















 イベントカードは、全てSS魔導物語に登場したCGで構成されていますね。何となく、繋ぎというのか、箸休め的なカード群となっているような印象でしょう。

 ちなみに、SS魔導物語というのは、セガサターン版の魔導物語のことなのです。たぶん、時系列的にコンパイルが和議申請から解散するまでにリリースされた、コンパイルが開発・販売した最後の魔導物語だと思います。

 そして、もはやセガサターンを知らない世代とも共生しなければならない時代ではありますが、その名からも察する通りセガサターンはセガが過去に販売していたコンシューマーゲーム機ですね。

 セガはアーケード機も然ることながら、ゲームPC(昨今のゲーミングPCとは異なる)から始まり、メガドライブにゲームギアにセガサターンにドリームキャストと、名作のためのコンシューマー機を数多くリリースしてきました。NやSといった他社とは異なり、当初から互換性や拡張性などのユーザビリティも強く意識していた点は評価されるべきでしょう。

 ちょっとだけ、斜め上でしたけれど。

 マトリックスに対しての攻殻機動隊のような存在ですね。偉大です。

C・キャラクターその弐

 C1~C112のCナンバリングの内で、C44~C55までの12種類は「キャラクターカードその弐」となっています。
 













 概ね、キャラクターカードその弐は「ぷよ」に関するカードで構成されていますね。ややベンチ感も否めない内容ですが、彼らなくして今は無かったでしょう。エニックスのスライムに、スクウェアのゴブリンに、セガ(コンパイル)の「ぷよ」といった感じの定番モンスターなのです。

 いや、私も「スクウェアのゴブリン」という例えは、どうかと思っていますよ。古株現役という点で、スクウェアはゴブリンと思っただけです。モーグリかわいい。

 ちなみに、ぷよは消えるものというイメージが強いのかと思いますが、とある魔導物語では高層ビルの屋上から落としたトマトのようにグシャっとなって死にます。

 その死に際のメッセージは・・・

 しぼんだ

 セガが再建したポップなイメージを崩したい方は、検索をどうぞ。

 また、ぷよが消える設定として「時の女神とオワニモの呪文」が存在するのですが、セガに版権が移行してからは語られることもないようです。

 というか、時の女神って、版権は何処にあるのでしょう。キャラクターだからセガなのでしょうか。でも、まともにゲームではキャラクター(ビジュアル)として登場したことはない「設定」ですし。とは言え、魔導物語ではなく、ぷよぷよ側のキャラクターですし。

 ぷよを消しすぎて時の女神が怒るというのは、定番の件だと思っています。

C・イラストカードその壱

 C1~C112のCナンバリングの内で、C56~C64までの9種類は「イラストカードその壱」となっています。












 このイラストカードその壱は、9枚1組でイラストが完成するカード群となっています。全て揃えると、ニンテンドー64版のぷよぷよSUNのメインイラストが完成するのです。

 ぷよぷよSUNは、太陽ぷよのデビュー作ですね。いわゆる起死回生一発逆転といった感じの新システムなのです。

 そして、ぷよぷよSUNは様々なプラットフォームで提供され続けたため、アーケードから稼働した1996年から1年ないし数年ごとに何かしらのプラットフォーム向けにリリースされ続けていたりします。アーケードから始まり、セガサターン・64・プレイステーション・ゲームボーイ・Windowsに携帯電話アプリなどなど。直近は2014年のPSアーカイブス配信なので、中々のものです。

 というか、ディスクもカセットも、というところに何となく感心してしまいます。カセットROM、懐かしいですね。

 また、ぷよぷよSUNは、開発・発売ともにコンパイルが行った「最後のぷよぷよ」だったりもします。先の通り、リリース歴が10年以上も断続的に続くタイトルなので、コンパイルの解散により途中からセガからのリリースとはなっていますが、何とも感慨深い最後のコンパイルぷよぷよなのです。

 ちなみに、次作の「ぷよぷよ~ん」に関しては、里親となるセガとの和議によりコンパイルは開発のみ行い、販売と作品の権利は当初よりセガが有するものとなっています。

C・大連鎖カード

 C1~C112のCナンバリングの内で、C65~C74までの10種類は「大連鎖カード」となっています。












 パーフェクトな全消し大連鎖が内容となっているカードですね。

 このカード群に関しては、無情です。

 なぜなら、私は連鎖が組めないのですから。

 そもそも、パズルゲームが苦手なのですから。

 ぷよぷよ然り、テトリス、パネポン、IQ、SAI。ヘタレゆえに面白いのに楽しめなかったのです。ミスタードリラーはギリギリで、サウンドキューブに至っては、当時の私はルールすら理解することが出来ませんでした。

 セガ殿、お願いだからパズル以外でも、ぷよぷよを出して下さい!

 ・・・あれ?何かおかしいぞ?

C・キャラクターカードその参

 C1~C112のCナンバリングの内で、C75~C101までの27種類は「キャラクターカードその参」となっています。






 アウト揃いの魔導物語ぷよぷよキャラの中でも、かなりアウトなキャラクターでしょう。何気にセガ作品でも活躍しているようですが、どのくらいアウトなキャラなのかというと・・・。

 攻撃方法がエロ本での打撃。

 戦闘中に「ロリが好き」と公言しながらアルルを撫でまわす。

 それでいて妻子持ちらしい。

























 キャラクターカードその参は、ぷよぷよSUNのイラストと、まさかの「なぞぷよ」からのイラストで構成されるカード群となっています。ぷよぷよSUNに関しては先の通りですが、なぞぷよは・・・、中々に説明が難しいところですね。

 ぷよぷよ本編とは別に、いわゆる「おまけ」で収録されていたり、ディスクステーションに付録されていたり、さらには出世して単体でゲーム作品やアプリゲームとしてリリースされたり。人知れずファンを熱狂させ、同時に問題の読者投稿などで、対戦型ぷよぷよとは異なる方向でコミュニティツールともなった派生型ぷよぷよなのです。

 アルルのルーやら、ルルーのルーやら、ルルーの鉄腕繁盛記やら、何気に本家を凌ぐ勢いで色々とリリースされています。

 ゲーム内容としては、既に配置されている「ぷよ」に対して、落ちてくる「組ぷよ」を使い、指示された「〇〇連鎖させろ」などの内容をクリアしていく「出題形式のぷよぷよ」といったところでしょうか。

 ちなみに、なぞぷよはセガがバーチャルコンソールにて過去のなぞぷよ作品を配信しているので、3DSやWiiを持っているのなら、それらのハードで今でも遊ぶことが可能となっています。必死になって程度の良いゲームギアを探さなくても良いとか、ほんと良い時代ですわ。

 また、現在では、ネット上に一般投稿のなぞぷよ問題がブラウザで楽しめるウェブページもありますので、そちらも良ければ検索して遊んでみて下さい。基本的には、ぷよぷよの基本ルールを知っていれば遊べます。

 これが中々に楽しいもので、今どきの薄っぺらい自己主張型SNSとは一味異なる、古き良き童心的なコミュニケーションの在り方も少しは体感できるかと。

 しかしまぁ、ようやく主人公が登場し「彼女なくしてこの世界なし!」とまで載せられているのに、まさかの「ちょっぷん」がフィーバーしているカード群です。泣く泣く次点でアルルかと思いきや、まさかの同着でドラコとコドモドラゴンもフィーバーしていますし。

 やっぱり、CM好感度が低いのかな。

C・イラストカードその弐

 C1~C112のCナンバリングの内で、C102~C112までの11種類は「イラストカードその弐」となっています。



 このC102のカードは、このカードコレクションの中で最も好きなカードなのです。

 村長さわさんのイラストだと思いますが、この頃の同氏の雰囲気が全開で、ほんと、なごむ。










 ぷよぷよというのか、魔導物語というのか。壱さんの青色って、とても特徴的で良いですよね。




 最終ナンバリングのイラストカードその弐は、ぷよぷよ関連のイラストが目白押しです。背面は解説などもなくシンプルなカードリストとなっていて、役割としては蛇足的なカード群なのかも知れませんが、メインイラストを中心としているため中々に熱いカード群となっています。

総評



 このカードコレクションは、どちらかというと当たり障りのない印象といったところでしょうか。正確には「ぷよぷよキャラクター&SS魔導物語カットシーンカードコレクション」という感じなのです。

 時期的に生じた和議や権利分散による障害や、再建のための回収と広告的な要素が強かったのだろう感じは確実に見え隠れしていますよね。実際のところ、全体的に満遍なくというよりは集約的な内容となっています。

 キャラクターに関しても「あれはいないんだ」という感じは強いといったところですし、ダブり方のバランスも少し不自然な印象は拭えないでしょう。ちょっぷん、そんなにいらないです。

 邪推するなら、中途半端にナンバリングを遮るイベントカードや大連鎖カードは、もしかすると横やりでも入って差し替えられたものなのではとすら思えるところです。

 だってさ、アウルベアで切れて、間にイベントカードが入って、おおかみ少年から再開って、どう考えても不自然でしょう。それとも、この手のカード商材って、そういうものなのかしら。

 まぁ、単に手近に既存の使用可能なイラストが無かっただけかも知れませんけれど。私的には、もっと魔導物語関連やスピンオフ系なども含めてくれれば嬉しいことこの上なしでしたが、そのような向きではなかったようですね。

 さらに欲を言ってしまえば、ぷよぷよ~んのリリースまで待って、同作も内容に含めてほしかったというのも本音なのです。

 まぁ、それを待っていたら、このカードそのものが世に出ることもなかったと思うので無いものねだりというやつです。

 壱さん・村長さわさんの描いたキャラクターが良いのは言うまでもなくですが、ぷよぷよ~んを担当した戸部淑さんのキャラクターデザインも非常に評価が高いですよね。

 セガによる新路線ぷよぷよで活躍している竹浪秀行さんのキャラクターも非常に魅力的なので、もういっその事、どうにかして下さい。

 何はともあれ、良いよね、魔導物語(ぷよぷよ)。

 ちなみに、ここ最近に生み出されたキャラクターの中で、私が「すごい」と心から思ったのは・・・。

 くまモン

 彼ぐらいです。

この記事に関する断り書き・他雑談


 以下、このコレクションに関連していそうな企業様を一覧にて記しておきます。(自己調べ。敬称略・順不同にて記載。)

株式会社コンパイル
  魔導物語・ぷよぷよの生みの親。既に破産廃止。

例えるのなら、正しく生みの親。
有限会社アイキ
  株式会社コンパイルの解散後、ぷよぷよを除く同社の権利を引き継いだ後身。既に破産廃止。

例えるのなら、夜逃げ一家。
株式会社セガ
  株式会社コンパイルの解散後、ぷよぷよ関連の権利を引き継いだ、皆さん御存知のセ~ガ~。サミー株式会社との合併後は、株式会社セガホールディングスと株式会社セガ・インタラクティブで、さらに同権利がグループ内で分散されているのだとか。画期的なゲームハードは山内房治郎商店や東京通信工業株式会社の十八番ですが、革新的なゲームハードは正しくセガの魂なのです。

例えるのなら、良き里親。
株式会社D4エンタープライズ
  有限会社アイキの破産廃止に伴い、同社の所有する権利を引き継いだ企業。コンパイル作品を含む魅力的なレトロゲームの復刻に注力していて、人は選ぶが時として大手の新作すら豆粒にする可能性を秘める企業。企画も完全にマニアの心の内を掌握しているような徹底ぶり。

例えるのなら、お人好しでマニアックな叔父さん。
株式会社コンパイルハート
  株式会社D4エンタープライズと権利契約を結ぶライセンシーで、魔導物語などのライセンスを共有するゲームメーカー。設立当初こそコンパイルの元社長と関係性を持っていたようですが、あまり深い関係性は無いといった様子。とりあえず、同社の聖魔導物語は魔導物語のという扱い。ビーたんは魔導物語キャラ以来の私的ツボ。

例えるのなら、外戚の内戚の外戚の内戚のry。
ソフトバンク株式会社
  このカードコレクションの製造販売元のようです。突拍子もない企業名と思うかも知れませんが、この手の商品で有名なブロッコリーがソフトバンクグループのもとで経営再建していた時期があるそうなので、その影響と思われます。

例えるのなら、百貨店とか薬屋の行商。
コンパイル丸株式会社
  コンパイルの創業者である仁井谷正充さんが2016年度より設立したゲームメーカーです。生みの親にして売りの親ということもあり、魔導物語・ぷよぷよに関わらず、株式会社コンパイルを起源とする権利の類は所有していないと思われますが、良い流れなので締めの紹介にて。

例えるのなら、肩書ではない本物のクリエイター。この人を超えるゲーム人生を語れる人物は、ゲーム業界において他といないでしょう。色んな意味でね。

 何というのか、従来の魔導物語の流れを汲む新作は絶望的ですね。

 ぷよぷよシリーズに少しでも関係する権利はセガが所有し、魔導物語に関する権利はD4エンタープライズ他が所有と。それだけなら良いのですが、本来はオリジナルであるはずの魔導物語の中核的なキャラクターの大部分は、ぷよぷよにも登場しているため「ぷよぷよのキャラクター」という扱いとなっています。それでいて、セガは魔導物語の権利は持っていませんから。

 これには「セガさん、魔導物語も買ってくれよ」と思わなくもないのですが、そうするとD4エンタープライズ殿による完全品質の復刻盤は出回らなかったというジレンマ。逆にセガ氏が何も買ってくれてなければ、ぷよぷよも魔導物語も終共倒れしていたかも知れません。コンパイルのバカヤローと思うこともありますが、そのコンパイルが素晴らしい作品を世に放ったことは紛れもない事実。

 聖魔導物語は、実に良い例の体現と言えるでしょう。

 ただ、バーガーバーガー(ギャップス)などのように版権が不明になって途方に暮れるよりは百倍もマシです。孤児作品って、かなり多いみたいですから。そうなると、愛された作品に如何なる未来も無くなってしまいますから。

 まぁ、ぷよぷよテトリスと聖魔導物語を目の当たりにしたとき、何となく悲壮感のようなものが全身を駆け巡ったことは言うまでもなくですが。

 いや、どちらも楽しくプレイしましたけれどね。大好きな魔導物語が完全に淘汰されたような悲しさも心の奥に芽生えたものです。

 セガさん、カジノ法案で一儲けした暁には、魔導物語の新作発注とか出してくれないですかね。何なら関連会社を全買収してセガクオリティでリリースとなれば、もう現世に未練はありません。ぷよぷよランド、作りません?

 いや、セガって凄いんだからね。異論は認めません。欠点は長所の裏返しで、ちょっとマニアックなセンスが隠せないというところだけです。そこがまた良いんです。この会社と比較されたら、大半は日用品レベルの凡庸ですよ。

 NEXCOはSA/PAの全小便器にトイレッツを設置すべきだったのです。

 設置すべきだったのです!

 ただ、まぁ、最近は思うところもあって。ぷよぷよは時代に合った姿に、魔導物語はレトロのままに。この現代と過去が入り混じるバランスが、結局のところはベストなのかなと思っています。

 何はともあれ、これからは「にょきにょき」の「にょきにょき」に期待なのです。


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