Kent 3 100's Box (JETFILTER) を吸ってみた

ケント・3・100's・ボックス の喫煙感想

 ジェットフィルターシリーズのケントはTar3mgの100'sシガレット。紙巻「ケント・3・100's・ボックス」を吸ってみた。


銘柄概要

 従来のTASTEKという仕様を捨て、新たにJETFILTERという仕様を搭載したケントのTar3mgは長い方ですね。

 その新要素であるJETFILTERはというと、要するにフィルターの口元側を筒状にすることで煙を束ねる効果を狙うというものだそうです。私感としては、ストレートに煙が入ってくるために味わいが強まるような感じを覚えさせるといったような仕様のように思えますね。

 また、フィルターの一部を空洞化するという点ではパーラメントのリセスドフィルターと似た印象を受けるのですが、リセスドフィルターは煙が空洞を通過することによる「煙の冷却」を謳っているので方向性が全く異なるのです。

 ちなみに、JETFILTER仕様のケントは人知れず広島県にてテスト販売されていた様子で、評判も良かったのか2013年の10月には全国販売に切り替わります。その際にTASTEK仕様のケントは全てJETFILTER仕様に切り替わってしまうのだそうな。

 淡白な正面のデザインに反して、ギンギラギンなパッケージ背面の様子。旧仕様と比べても外観に大きな変化は無いのですが、パッケージ背面などのTASTEKSYSTEMのロゴマークはJETFILTERのロゴマークに差し替えられているのです。このジェットフィルター、残念ながら私的に全く好みではないのですよね。

 リニューアルにあたって同梱されていたリーフレットでは、新たに搭載されたジェットフィルターについて解説されています。細かな内容は違えども、三層構造という点は旧来のTASTEK仕様のケントと共通なのです。ただ、TASTEKの三層構造とは異なり、チャコールフィルターが煙草葉に隣接していることが地味に肝だと思います。

 インナーはカット形状こそ大きな変わりはないものの、色味がホワイトからシルバーへ変更されていて、これがもう、かなりピッカピカのシルバーなのです。背面のカラーリングと相まって、全体的にシルバーカラーのイメージが強くなりましたね。このケントのパッケージは、私的に中々に好みだったりします。

 フィルターチップのデザインも変更されていますが、雰囲気は踏襲されているので然程の違和感はありません。ただ、Tar1mgと同様にスタンダードラインナップで共通のデザインとなっているため、あまりTar3mgらしさは感じないかも知れませんね。

 ちなみに、唯一の判断材料となる空気穴は、小さめのものが2列だけ設けられています。

 このように、ジェットフィルターはフィルターの口元側が筒のような形状で中々に新鮮な見た目ですね。ただし、この光景は初めましてではないような気もします。そう、クールのプレミアムシリーズで搭載されている「ターボフィルター」が名称を改めているだけなのです。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、確かに今までのケントとはキャラクターが違っているのです。

 確かに「ジェット」というのか、これは「煙がストレートに入ってくる」という表現が言い得て妙といったところで、今までのケントの「ボワッ」とした印象の喫味とは真逆の「カチーン」とした喫味になっているのです。ややアタリの強さばかりが目立ち味わいや香りは淡白な印象を覚えますが、Tar3mgで100'sというスペックにも関わらず中々に吸い応えがあり、JT製品でいうところのインパクト系に似たようなキャラクターの喫味は従来のケントとは別物といった印象で、まさにジェットの名のごとく「ぼんやり系」から「カッチリ系」にシフトしたような感じなのかな。

 今までのケントが持ち合わせていた心地良いフワッとした甘味は薄れてしまっていますが、その代わりにカッチリとした、今までのケントには無かったようなキャラクターがプッシュされているのです。味わいよりアタックの強さによる吸い応えを重視したような銘柄へ様変わりした感じ。

 中々に充足感は高めなので、その効果の内容からしてもJETFILTERは低タールでこそ真価を発揮する仕様なのかも知れませんね。

 ただ、やはり今までのケントとは別物といった印象は拭えないのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar3mg Nicotine0.3mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「BAT Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る