Hope Menthol を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます


 概要:紙巻「ホープ・メンソール」の喫煙感想

Hope Menthol

 しれっと人知れずにラインナップされているホープのメンソールシガレット。紙巻「ホープ・メンソール」を吸ってみた。


 古株であるショートホープことホープ(10)と比べると、かなり後発となって発売されているホープのメンソールシガレットです。1957年に発売されたホープ(10)に対して、このメンソール版は2003年に愛知県にて1年間のテスト販売を経た2004年に全国拡販と、経歴だけなら中々に新しい煙草な印象なのです。

 まぁ、今となっては全く新しい印象も無いのですけれどね。むしろ、然も古くからラインナップされているような面構えかも知れません。

 そんなホープ・メンソールは、少し太めのレギュラーサイズという短いシガレットと、小振りな10本詰めのパッケージが特徴的な見た目であるホープ銘柄の1つですね。このサイズのメンソールシガレットというのは、かなり稀少な存在ではないでしょうか。

 ちなみに、同時期に発売されたハイライトのメンソールと同様に、最近のメンソール時勢に置いていかれている感じは否めない「メンソール感は控えめ」なメンソールシガレットとなっています。その上で、イマドキ・メンソールフリークは要注意でしょう。

 最近の多くのメンソールシガレットは至る箇所にメンソールを添加して強メンソールを謳うものが多い中で、このホープのメンソールは中包装紙の銀紙にのみメンソールを添加しているとのことです。それ故にメンソール感は極めて控えめなメンソールシガレットとなっているのです。

 ハイライト・メンソールも、同様のメンソール添加方法を採用していますね。


Hope Menthol
Hope Menthol

 小振りなスライド型パッケージに収められた10本のシガレットは、エコーなどと同じように長さこそ短いレギュラーサイズながらも、太さは少し太めとなっているのです。

 空気穴は小さなものが間隔を広めに一列で配され、メンソール製品ということでプレーンフィルターとなっています。


Hope Menthol

 ちなみに、このホープ・メンソールも画像のように、スーパーライトやライトと同じくクラフト調のパッケージデザインへ装いを改めていた時期がありました。あれはあれで中々に素敵なデザインであったとは思うのですが、オリジナルのホープだけ仲間外れにしておくわけにもいかず、だからといってオリジナルのホープもクラフト調へとは叶わず、結局はオリジナル寄りに統一感を演出するために再び改められてしまった感じなのです。


味・香りについて感想


 この煙草は、今となっては「単なるメンソールシガレット」とはならない感じのメンソールシガレットとなっているのです。

 まず、シガレットの香りではメンソールの爽快感は全く感じられず、ほんのり甘い香りと青臭さに一辺倒なメンソールの香りとなっています。この時点で、メンソールの加減は弱めであることを察するはずでしょう。

 喫味の方は、どことなく「クレテック系」のメンソールシガレットに印象が近いかも知れません。清涼感や爽快感には乏しいものの独特で強めの甘味とメンソールの青臭さによるハーモニーが、何ともクレテック系メンソールシガレットと似たような喫味を覚えさせるのです。

 取り分け清涼感は非常に控えめなのですが、単に清涼感が弱いというよりは味わいが豊かなために清涼感が相殺されているような感じです。弱めのメンソールなれど、そのメンソールが中途半端に味わいをスカスカにしてはいない点は非常に好印象なはず。

 かなり青臭さと甘味に傾倒したパワーバランスとなっていて、スースーする清涼感や刺激感が弱いために、非常に味わいが豊かなメンソールシガレットとなっているのです。

 派手さはなく地味ながら、かなり高いポテンシャルにて仕上がっていますね。

 何より、メンソールシガレットとなれどホープらしく甘味が心地の好い味わいで、メンソールが支配的になることもなく青臭さと少しの清涼感を添える良好な関係性。メンソールの程度は弱いながらスカスカにならず豊かな味わい。そんな二枚目メンソールによる青臭さとのギャップで、もしかするとオリジナルのホープよりも甘さの際立つ煙草と思えるかも知れませんよ。

 総じて、今時の多くのメンソールシガレットのようにメンソールの刺激感や付け足しフレーバーに依存することもなく「しっかりと味わえるメンソールシガレット」となっています。これはこれで中々に「ホープらしさ」が踏襲されているのではないでしょうか。

 正に「ホープってメンソールを足しても美味いんだ」と言ったところです。

 確かに、ブレンドによる甘味は決して分かりやすい味わいではないかも知れませんが、下手にフレーバーでビビッドな甘さを打ち出すよりも私的には印象が良いですね。この手のオリジナルの存在感が強い古株なブランドでは邪険にされがちなメンソールバリエーションですが、確かにメンソールによりホープらしさは大なり小なりとスポイルされているものの、これはこれで個性的でありながら味わい深いメンソールシガレットなのです。

 私的には非常に気に入っているメンソールシガレットなのでした。

 と言うか、蜂蜜とミントなのですよ。どちらも嗜好品の名脇役じゃありませんか。合わないわけがない。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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