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アギュラー・アンプリフィケーションはニューヨークに社を置く、数少ないベース用機材の専門メーカー。
ベースアンプにキャビネット、エフェクターやピックアップにオンボードプリアンプなどなど、全てがベーシストオンリーな製品という、まさに仏のような、いや、ジャムおじさんのようなメーカーなのです。
そして、これは、そんな会社のオクターバー。
オクターバーは一見すると需要は無さそうでも、意外にベース専用設計の製品は多かったり。
このオクタマイザーは4つのコントローラーがあり、エフェクトトーンとクリーントーンを調整することが可能。
「OCTAVE LEVEL」と「CLEAN LEVEL」は表記の通り、オクターブトーンとクリーントーンの音量調節ノブ「OCTAVE FILTER」は生成されるオクターブトーンに作用するローパスフィルター「CLEAN TONE」は・・・、なんだか色んな帯域を可変する不思議なイコライザー。
もちろん、オクターブトーンとクリーントーンのミックスも出来れば片一方のみを出力することも出来ます。
私的使用感としては、ローパスフィルター(OCTAVE FILTER)の可変領域が非常に広く優秀で、オクターブトーンを良い感じにクリーントーンと混ぜ合わせることも出来れば、完全分離させることも可能。
「CLEAN TONE」のノブは、直感で操作は出来るものの作用の詳細はイマイチ・・・。
この「CLEAN TONE」を回すだけでシンセベースのような音にもなりますし、音のカドを取ることも出来ます。
(どのように設定しようとも、どことなく古臭い感じの音にしかなりませんが・・・。)
基本的に「変態音」にはならず、どんな設定でも使い勝手の良い音を出してくれるあたりは、アギュラーらしい堅実なコンセプトを感じることが出来るのですが、まとまりが良すぎるせいか「使える!」とは思うものの「面白い!」とは思わなかったり。
また、手前のヘフナーとは相性が悪いのか、カッチリと余所の弦をミュートしても反応が非常に悪く、第四弦を最悪に生成されるオクターブトーンがプツプツと切れてしまいます。
グレコやハグストロームなどのソリッドボディーベースでは上記の問題も無く快適に動作するのですけれど・・・。
ぼわ~ん、みたいな音の楽器は苦手なようです。
ぼわ~ん、みたいな音を作ることはできるのにね。
アギュラー・アンプリフィケーションのペダル製品は少し割高だけれど、堅実で実用的なので好きです。
ただ、オクターバーって自身のフィンガリングやミュートの甘さを知らしめてくれるから、少し虚しかったり・・・。
Product Specification
Inputs : One 1/4" jack
Outputs : One 1/4" jack
Control : Octave Level,Clean Level,Octave Filter,Clean Tone,Engage Switch Consumption
Current : 6mA
Residual Noise : 100 dBu’A’Weighted
Input Impedance : <1MΩ(Effect-ON)
Output Impedance : <1kΩOctave Filter:3pole LPF 80Hz-800Hz
Clean Tone : Wide Band Tilt EQ +/-20 dB
Power : 9V
Size : 6.8(W)× 14(D)× 5.8(H)cm
Weight : 0.52kg
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