喫煙に関する内容を含みます
概要:電子たばこ「Ploom TECH:プルーム・テック」の開封とレビュー
ついに拡販に向けて動きを見せ始めたJT:日本たばこ産業のプルーム・テック。その「プルーム・テック」を買ったので、開封の様子と簡単な感想やレビューをしてみます。
アイコスやグローに続き、ようやく全国拡販に向けて動きを加速し始めたJTの「プルーム・テック」という電子タバコ。無印の「プルーム」としての販売時代を考慮すれば、それこそアイコスなどよりも早くに市場に放たれた加熱式電子タバコなのですが・・・。
諸事情により大手では最も出遅れるかたちとなって、ついに神奈川県でも手に入るようになりました。
そんなプルーム・テックを手に入れたので、何となく開封から試喫までの様子を紹介してみるのです。
化粧箱の感じは、それこそアイコスやグローと比べると少しコンパクトなパッケージといったところです。何かと保管しておく方が良い傾向にある電子タバコのパッケージですので、ことコンパクトである様に越したことはありませんね。
ちなみに、他社製品とは異なり封緘シールが貼られていました。剥がすと開封済みのマークが残る不可逆系シールなので、とりあえず購入時はチェックした方が良いのかも知れません。
それではと開封してみると、プルーム・テック本体の他に同梱物として専用USBチャージャーとACアダプターは勿論のこと、キャリングケースまで同梱されています。ケースまで同梱してくれている点は、アイコスやグローには無い特徴ですね。
また、その他にもシリアルナンバーカードやユーザーマニュアルといった書類関係も同梱されています。購入店舗による外付けで購入証明書やガイドブックなども付属していましたが、これらの付属に関しては購入店によって差があるのかも知れません。これは製品シリアル番号をウェブ登録することが出来ない方のために、救済措置的に発行しているのだそうです。
アイコスやグローもですが、大手メーカーの加熱式電子タバコは購入後は化粧箱ごと購入レシートや購入証明書など全てを保管することが得策ですね。その上でウェブの製品登録をすれば、後日のトラブルにも万全で臨めるので安心なのです。
ちなみに、こちらがスターターキットに含まれているプルーム・テックの心臓とでも言いますか、正式名称としては「プルーム・テック・バッテリー」となっています。その名の通り、バッテリーパーツなのです。
プルーム・テックは「プルーム・テック・バッテリー」なるバッテリーパーツと、水蒸気蒸留用のリキッドが詰められた「カートリッジ」と、特殊な煙草葉が詰められた「たばこカプセル」を組み立てて、ようやく完成するわけです。使い切りとなるカートリッジとカプセルは専用銘柄にパッケージングされて販売されているので、このスターターキットだけだと少し寂しいビジュアルですね。
また、このプルーム・テック・バッテリーは単体で別売りもされています。しばらく公式オンラインショップ限定の販売でしたが、今後は一部の一般店でも1,500円ほどで購入が可能となるそうです。電子タバコの肝であるバッテリーを比較的安価に交換が出来るというのは、各社製品と比較しても大きなメリットとなりそうですね。
アイコスのヒートスティックやグローのネオスティックなどと同様に、プルーム・テックも専用のメビウス・フォー・プルーム・テックという専用の「たばこカプセル」なるものを使用します。もちろん、他社と同様にプルーム・テック専用であり互換性はありませんので、ご留意を。
今現在の種類としては・・・
- メビウス・レギュラー・フォー・プルーム・テック
- メビウス・メンソール・フォー・プルーム・テック
- メビウス・ブラウン・アロマ・フォー・プルーム・テック
- メビウス・パープル・クーラー・フォー・プルーム・テック
- メビウス・レッド・クーラー・フォー・プルーム・テック
という、スタンダード2種類・フレーバー3種類の計5種類が展開されています。
ちなみに、無印の「プルーム」の専用である「たばこポッド」とは互換性が無いと思われます。
そして、そのメビウス・フォー・プルーム(レギュラー)の内容は画像の通りです。たばこカプセルが5個と、そのカプセル5個分のリキッドが充填されたカートリッジが1個ですね。カプセルは日本製で、カートリッジはバッテリーと同様に中国製だそうです。
カプセルは錠剤薬や輪投げチョコなどで馴染みのPTP包装によりパッケージングされていますし、リキッドカートリッジは蒸散防止のため両端をキャップした上で小包装もされています。これらにより、このメビウス・フォー・プルームはJT製品にしては珍しく「賞味期限が設けられていない」という特徴もあるのですね。
また、各カプセルの詳細な味・香りの感想は、例によって個別の記事を作成したいと思います。今回は、あくまでプルーム・テックの概ねの紹介と感想なのです。
で、これらバッテリー&カートリッジ&カプセルを超合金合体させると、このように見慣れたプルーム・テックのビジュアルとなるわけですね。おおよそペンシルサイズとでも言いましょうか、温かみのあるマットブラックと相まって非常にスマートな印象となっています。
また、たばこカプセルは「はめ込む」だけですし、リキッドカートリッジと本体はネジ式なので「ねじ止め」するだけです。特に難しいことは無く、それぞれのパーツを見れば自然と組み上げが可能かと思います。
では、とりあえずバッテリーフルまで充電します。プルーム・テックはカートリッジとの連結部分が充電端子と兼用なので、充電には付属の専用USBチャージャーが必要となります。やや汎用性に劣る点ですかね。
また、気になるバッテリーの充電耐久性能はというと、使用状況により異なるものの200回から300回の充電を目安にしているそうです。あらゆるバッテリー製品の基本として、こまごまとした充電や急速充電などはバッテリーの寿命を縮める可能性がありますので出来る限り避けたいところですね。
では、再び組み直して、レッツ・プルーミンング。ぶれぶれの画像は気にせずに、喫してみます。
プルーム・テックは「コンビニエント:便利」を掲げていることもあり、あの加熱式電子タバコならではの「待ちの儀式」を必要としません。吸い込めば先端が青く光り、自動で動作します。
また、仕様として、カプセルの交換目安である50回のパフ(吸入)ごとに先端が点滅(40秒間)して、カプセル交換のタイミングをアラートしてくれるようですね。このタイミングでケチらずにカプセルを交換しないと、最終的にはリキッドが先に切れてカプセルが余ってしまったりするので、あまりケチらずに適宜交換した方が良さそうです。
ちなみに、カプセルは1個50パフが目安となっているそうです。1箱は5カプセル入りで250回のパフが確保されていて、これは従来の20本詰め紙巻煙草の1.5倍の口数らしいのですね。
要するに、カプセル1個で50回も吸えて、1箱だと普通のシガレットよりも1.5倍の口数が確保されているということですね。ざっくりと言えば20本入り600円ちょっとの煙草を買っているようなものなので、お得感はあります。これはシームレスに吸入が可能なプルーム・テックの個性を鑑みて多めに設定しているのかと思われます。
あと、吸い応えはTar3mgのシガレットに倣って設定されているそうです。
また、充電が切れたら先端が赤く光るそうです。フルチャージでカプセル5個の1箱を消費することが出来るそうなので、1箱が終わったら充電をするという感覚ですかね。
そして、意外と豊富に用意されている別売りアクセサリーですが、その中の一つにマウスピースなるものがあります。
これは「金属に口を付けたくない」や「置いたときに吸い口が設置するのが嫌」といった要望に応えるべく用意されているものだそうで、副産物的には「吸い応えがUPする」や「置いたときに転がりにくくなる」といった特殊スキルを付与することも出来るのだとか。
実際に取り付けてみると、プルーム・テックに装着するというよりは、たばこカプセルに取り付けるというよいうな感じですね。
確かに、吸い口が細くなるので吸い応えは上がりそうです。形状も適度に他フラットな部分を作っているので、デスクなどに置いたときも転がりにくそうです。数ある別売りアクセサリーの中でも、私的にマウスピースは合わせ買いした方が良いと思えるのです。
ただし、マウスピースを装着したままだと、付属のキャリングケースには収納が出来ない点に注意です。私の場合は、カプセルごとマウスピースを取り外してしまって収納しています。マウスピースだけ取り外そうとすると少しコツが要るので、まぁいっかといった感じなのです。
ちなみに、吸い応えアップという点に関しては、ボディが増すというわけではなく、キック感が強くなるという感じですね。
[✓] プルーム・テックへの所感
いやはや、とりあえずプルーム・テックを一通り開封から使用まで試してみて思ったことは、何よりも香りが良いですね。
加熱式電子タバコはアイコスやグローを先に使用して、確かに技術的にも喫煙文化は新たな時代に突入したと感心した一方で、嗜好品としての楽しみに欠けるという感想を抱いたのも事実です。詰まるところ、こと味わいにおいては取って代われる実力を持ち合わせていないという認識であったのです。
しかしながら、プルーム・テックは味・香りが非常に良い。それはもちろん、これまでの加熱式電子タバコはもとより紙巻煙草とも全く異なるものですが、これはこれで何とも楽しみ甲斐のある出来であると認めざるを得ないのです。
私的には、味わいで加熱式電子タバコを選ぶのならプルーム・テックに一択であると思ってしまうのですよね。それほどまでに、味・香りが良いものなのです。
確かに、巷で散見するように「吸い応え」という点に関してはアイコスやグローに劣るかも知れません。ただし、それはアイコスやグローといった煙草葉を直接加熱するタイプの持つ独特の「あの変な味」を完全に取り除いたクリアな味わいであるがゆえと思います。
実際のところ、味わうという点に喫煙による充足感の重きを置くのならば、プルーム・テックはアイコスやグローよりも格段に吸い応えはあります。そういった意味では、私はプルーム・テックが大手三社の製品の中では最も吸い応えを感じさせてくれるのですよね。
言葉は雑ですが、あの嗜好品としての醍醐味に欠く変な味わいで吸い応えを呈されるくらいなら、そんなものは無い方が愛煙家にとって無い方が吉と思いますから。これは使用者が単なる「煙草飲み」であるか、味・香りに対して貪欲な「愛煙家」であるかという気質の違いで選択が別れそうなところですね。
あと、意外にも仕組みの違いを大きく体感した点としては、ベイパーの質であったりもします。煙草葉を媒体にベイパーを発生させるアイコスやグローとは異なり、スマートにリキッドを媒体としてベイパーを発生させるプルーム・テックは、なめらかなベイパーであるという印象を覚えました。
何と言うのか、キメの細かなベイパーもプルーム・テックの特徴ですね。密度の低い印象のアイコスやグローのベイパーとは異なり、プルーム・テックは加湿器が生成するミストのようなベイパーが印象的であったのです。同時に、メーカーの言う通り丁寧に深く吸引を行えば、ベイパーの量はアイコスやグローと比べても不足は感じません。
ただし、やはり吸い込みには少しコツが必要な感じですね。アイコスのように雑な吸い方をしても許容してくれるということは無いように、その点は少し癖のあるデバイスとも思えます。
あと、多くの方が気にしている吸い応えに関してですが、私は現在のところハイライトを主喫しています。それはTar17mgですが、そこでプルーム・テックを喫してみても、私は特に不満は感じませんでした。他人によりけりのところは大きいと思いますが、ご参考になればと。
そして、においの少なさを大きなコンセプトとしているプルーム・テックですが、においは無いと言っても過言ではないほどです。とりあえず今回はレギュラーを試しましたが、カプセルは使用後も使用前もゼロ距離で鼻を近付ければギリギリで認識できる程度ですし、喫煙中も部屋に香りは漂いません。これは他社製品には無い大きな特徴と思います。
あと、何気に付属のケースが良い感じなのでした。初めはカプセルのPTP包装に付いていた謎のフラップに疑問を抱いたのですが、ケースに収納して「なるほどね」だったのです。
これ、コンパクトかつスマートに携行が出来て、ほんと、良い感じ。
私的には、今のところ加熱式電子タバコはプルーム・テックに一択といったところでしょうか。アイコスもグローも専用煙草はリピートしませんでしたが、プルーム・テックは早くもレギュラーをリピートしてしまいましたから。
アイコス好きにはお勧めしませんが、煙草好きには大いにお勧めなのです。
▼プルーム・テックの豆知識
さて、一通りの開封の儀は終わりました。そこで、上記までで触れなかった「プルーム・テックの豆知識」に触れておきたいと思います。ざっくり「プルーム・テックって、どんな感じ」の付け足し参考になればと思います。
1,煙草葉を350度付近で加熱するアイコスや200度台で加熱するグローとは異なり、煙草葉を加熱しないプルーム・テックは約30度という低温でリキッドを加熱します。アイコスなどに代表される加熱式電子タバコの「こもった味・香り」は、一般的に加熱温度が高いほど目立ちやすいと言われているそうです。
2,それゆえに、こもった味・香りが無く、プルーム・テックはクリアに味わいを楽しめます。そして、ベポライザーのようにリキッドに香りを付けているわけではないので、雰囲気臭や環境臭が限りなくゼロに近いという特徴も兼ね揃えています。アイコスやグローも何だかんだで臭いは発生するのですが、その点はプルーム・テックの優れた点と言えるでしょう。
3,また、アイコスやグローなどのように超高温を必要としない低負荷仕様なので、諸元上の気温範囲であれば外気温の影響も受けにくいという声も多いそうです。アイコスは寒い場所で使用すると満足するベイパーが発生しなかったり動作時間が短くなったり、グローもベイパーが発生しにくかったりしますが、そのような現象がプルーム・テックでは起きにくいそうです。
4,散見する「吸い応えに乏しい」はクリアであるがゆえ。先の通り、アイコスやグローとは異なり低温加熱方式により多くの加熱式電子タバコにありがちな「こもった味・香り」がありません。それゆえに嫌なボディ感が存在しないため吸い応えに乏しく感じることが多いようです。
補足:私的には喫煙は香りを重視したいところで、先の通り気持ち悪くなる嫌な味で「吸った感」を演出されるくらいなら、それは無い方が嬉しいことと思います。
5,それでも、正しく使用すればベイパーは十分な量でスロートキック感も上々です。接続部分の吸入部分を指で塞がずに、ゆっくりと深く吸い込み、マウスピースを使用すれば尚のこと良し。これら喫煙所作を守れば、煙草葉を加熱するタイプよりも軽快なベイパーが発生します。
6,そもそも、アイコスやグローとはベクトルが別です。アイコスや、それへ順当に倣ったグローとは異なり、コンセプトが「極低臭気・クリアな味わい・吸いたい時に吸える便利さ」と全くの別物ということ。アイコスは「シガレットのエレクトロニクス化」と純粋な市場のスライドをメインとし、グローも同様に倣ったような製品となっていますが、プルーム・テックは「ひたすら臭いをゼロへ」という紙巻でも実行しているコンセプトを並行して体現しているのです。
7,意外と気になる「ゴミの分別」に関して。プルーム・テック本体はバッテリーを含むゴミとなり、リキッドカートリッジはステンレス製です。カプセルはプラスチックですね。この基本情報をもとに、各自治体のルールに倣いゴミ出しが求められます。最も扱いに差異がありそうなのはカプセルと思われ、汚れや異素材を含むプラ素材を何ゴミとするかですね。
・・・とまぁ、こんな感じでしょうか。豆知識は何か気が付いたら更新すると思います。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
▼あわせて他銘柄どうぞ▼
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