さくら八重にごり酒 を飲んでみた

飲酒に関する内容を含みます



 概要:にごり酒「さくら八重にごり酒」のレビュー

Sakura Yae

 日本酒・焼酎・紹興酒、ビールにウォッカにウイスキー、酒は色々、民族の数と等しく存在するものだとは思っていましたが・・・。

 萌酒

 そんなものがあるとは、ああ知らなんだ。先に言えば「萌」であり「燃え」ではないので、火入れは関係なしでございます。にごり酒「さくら八重にごり酒」を飲んでみた。


 この酒は、見て何となしに察せる通り、NHKの大河ドラマは「八重の桜」に便乗している酒なのですが・・・。

MOE got to the overseas!

 この萌酒はタイでも販売されているのだそうな、すげぇーな、SAKE、というか、MOE。

 ちなみに、内容の方は真摯なものとなっていて、酒所でもある会津若松に蔵を置く「花春酒造」という老舗メーカーによる「にごり酒」となっています。日頃は酒を飲まないような方や、また「こういうの」が好きそうな方なんかをターゲットとするために、にごり酒としては異例とも言えるほどに「もろみ」の量を減らして、非常に軽快なテイストに仕上げているとのこと。

 花春史上、全てにおいて最も若向けな酒らしい。

 また、そんな酒質以上に主戦力成分でもあるパッケージのイラストなのですが、これは花春所在の福島県出身で漫画家?の「荒井チェリー」という方が描いた作品なのだそうで、震災復興の意図があるかは不明ですが、何気に外から中まで福島づくしの酒だったりするのです。

Sakura Yae

 キャップトップにデザインされた花春のロゴがマッチしているのかミスマッチしているのか、よく分からなくなってくる感じが何とも言えませんね。題材が題材なだけに似合っているとは思うのですが、どうでしょう。

 まぁ、花春なだけに老舗の証明は安心感を呈してくれますし、ギャップ萌えなのです。

Sakura Yae

 もろみの量は、ひと目で分かるほどに少ないですね。たまに四合の五郎八とか買ってくることもあるのですが、それの十分の一くらいの量に見えてしまうのです。

 ちなみに、内容量は和酒としては少し珍しい「500ml詰め」となっていて、見ての通り、もろみ沈殿状態での酒色は黄みがかっています。飲む時は、もろみを振って浮かせてからグラスに注いで飲みましょう。

 また、写真を撮り忘れてしまいましたが、もろみは見ての通りの量ですので、振っても濁りは多くのにごり酒とも段違いに薄いのです。


味・香りについて感想



 とりあえず、飲みましたよ、常温で。

 肝心のテイストは、パッケージの先入観もあってか「かなり軽い」といった印象でスコスコと飲めてしまい、決して「薄味」というわけではないのですが、味わいの要素の全てが「軽い」のです。500mlという控えめな容量も相まって瞬殺レベルですね。アルコールの嫌な感じも特に感じず、にごり酒らしい主張も特に感じず、ほんのり甘い日本酒って感じ。

 確かに飲みやすい、私は若者だ、確かに若者向きだ。常温と言えど、今は初夏と少し暑い時期でありながら、鼻にツンとくるアルコール感が少ないというのは素晴らしい!

 ただ、人間の味覚神経の都合上、極端に冷やして飲むと味わいが軽くなり過ぎるので、やや物足りないかも知れません。まぁ、軽く冷やす程度なら、飲みやすさも増して十二分に守備範囲内ですけれどね。むしろキンキンに冷やして飲みやすさに拍車を掛けまくるのもアリかも知れない。

 あと、誤解を招かないように断言しておきますが、確かに全てが「軽い」のですが、決して「無個性」ではなく、むしろ、これほどにライトテイストな和酒って、中々に存在しません、芋の香りを抑えたからと言って、天孫降臨が無個性とは言えないのと同じような感じです。

 まぁ、コンセプトというかパッケージというか、酒以外のパンチが効き過ぎていて本質が少し曇りがちですが、やっぱり会津若松で日本酒という組み合わせに間違いはないのだなぁ、なんて思ったりなんだり。

 でも、これに1,600yen使うなら、同じ花春でも大吟醸酒の箱無し安売り品を買うかなぁ・・・。

 壱氏か村長さわ氏が「ももも酒」を萌酒にてデザインしたら、絶対に買う。

 金は無いから、もももの店で買う。


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