MILD SEVEN Special Lights Box を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・スペシャルライト・ボックス」の喫煙感想

 マイルドセブン初のボックスパッケージ銘柄。紙巻「マイルドセブン・スペシャルライト・ボックス」を吸ってみた。

 1990年にマイルドセブンでは初のボックスタイプとしてラインナップされた銘柄ですね。何故かオリジナルのTar10mgとライトのTar8mgの中間をカバーするようにTar9mgという、絶妙というか微妙というかは人それぞれな仕様も特徴の一つだったりします。

 ですが、そのTar9mgというスペシャルなライトという仕様により、追ってラインアップにボックスパッケージが拡充された後も、地味にラインナップされ続けていたという隠れ人気銘柄。(最終的には東日本大震災の影響により終売)

 要するに、どことなくマイルドセブン・FKと似たようなポジションの銘柄というわけですね。あちらがロングサイズからキングサイズへの時流に対する先鋒であったように、こちらはソフトパックからハードボックスへの移り変わりに投じられた試金石なのです。

 こちらもマイルドセブン・FKと同様に発売から大きなデザイン変更は実施されずに一貫してきたため、時間と感覚が進んだ今の世では中々に渋めの素敵なデザイン。それでも、FKと比べると後発なためか、今のマイルドセブンらしい青の印象は強めとなっていますね。

 FKとは少し異なり、小綺麗さや爽やかさを感じさせるデザインかと思います。

 この煙草は、やはり微妙か絶妙か微妙なラインといった絶妙な煙草となっているのです。

 まず、スペシャルライトという銘とともに与えられたTar10mgとTar8mgの中間というキャラクターなのですが、やはり階段一段分では中々に差も感じにくいといったところでしょうか。心なしか現在のオリジナルTar10mgよりも煙量感というか、タール感は強めに感じられて、そのためライトといったキャラクター性も覚えにくいという。

 これは中間的云々なしに、単独こういうものだと思わないと。比べてしまうと良くはなさそうな感じなのです。

 実際の私感としては、マイルドセブンらしい独特の爽やかさや軽快さが感じられず、その反面でFKのように主と異なる個性を感じられるかといわれれば、そうでもなく。何となくタール感が強いな、という感想ばかりが目立ってしまうような感じ。

 決して悪くは無いのですが、今となっては入手も比較的困難な部類のマイナー銘柄ということもあり、あえて選ぶ余地はあるのだろうか。マイルドセブンでなくても良いのではないか。

 といった、雑念ばかりが沸いてきてしまいました。

 珈琲やリカーといった嗜好品と合わせる分には、ほど良くスモーキーで非常に良いのですが、単品で一服となると、ぼやぼやしていて私的には少し疲れてしまうかな。

 という煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar9mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN FK を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・FK」の喫煙感想

 ファミリーの中でも地味でイレギュラーな煙草。紙巻「マイルドセブン・FK」を吸ってみた。

 マイルドセブンといえば、誰もが知る国民的銘柄ですが、その中でも今となっては非常にマイナーな空気感でラインナップされている、マイルドセブン・FKという煙草。

 タール数値も10mgでパッケージもソフトパックと、いわゆるマイルドセブンと何が違うのか、それすらも特に知らせる気もない、不思議な煙草。

 その実というのもの、この煙草が発売された1988年頃というのは、JTの多くの紙巻銘柄がロングサイズにて展開されていたのだそう。挙げればきりがないのですが、マイルドセブンやセブンスターといった煙草も、当時は基本的にロングサイズだったのですね。

 ここで、多くに誤解されそうですが、シガレットの正式なサイズ呼称として「ロングサイズ」というのは、シガレット全長80mmの製品となっています。今でいうところの、わかばなどといった、少し短いフィルターが付いている銘柄がロングサイズ、いわゆる全長80mmのシガレットですね。

 現在では、習慣的に100’sと銘打たれた全長100mmのシガレットをロングサイズと呼ぶことが多いですが、実はそうではないのです。

 では、このマイルドセブン・FKを含め、今や「普通のサイズ」といった認識をされている、このサイズは何なのかというと、これは「キングサイズ」といいます。(ちなみに、100’sと銘打たれている全長100mmのサイズも呼称としては「スーパーキングサイズ」が正式となります)

 よく、銘柄に「KS」みたいな文字が含まれていることありますよね。それが「King Size」の略となっています。(この煙草の「FK」は「Filter Kings」の略で、要するにフィルター付きキングサイズですよ、という意味)

 産業製品は技術の進歩とともに小型化していきますが、シガレットは基本的に時間の流れとともに長くなっていったというわけです。

 勝手な想像だと、当初の小振りで手軽さを前面に押した両切り煙草が生まれる→フィルターが付く→画期的→必然的にフィルターの分だけ長くなる→長いことは良いことだ。という感じなのではないかと思いますが。煙管や葉巻の理屈でも、シガレット本体が長くなることは、喫煙のクオリティーとしても悪いことではないと思いますし。

 で、話を戻しますと。このマイルドセブン・FKが発売された当初は、多くの煙草がロングサイズでしたが、時流の方向としてはキングサイズが市場を席捲しそうな空気があったというわけです。

 そこで、JTもマイルドセブンはじめセブンスターやキャスターなど多くの銘柄のラインナップに試金石が如くキングサイズ銘柄を投入していくわけです。

 そして、徐々にキングサイズ化が完了し多くの試金石銘柄たちが役目を終え終売していった中で、何故か残ってしまったのが、この煙草。

 何というか、よっこいしょういち、残留日本兵として有名な横井庄一さんのような。

 パッケージも然ることながら、フィルターチップのデザインも発売より長年と大きな変更がないのか、かなり渋めのデザインとなっています。頻繁にデザイン変更が実施されるマイルドセブンというファミリーにおいて、この特徴も大きな個性といえるでしょう。

 この煙草は、味わいの方も通常ラインナップのマイルドセブンとは中々に異なる煙草となっているのです。

 どのような意図かは分かりませんが、実際に発売当初よりオリジナルのマイルドセブンとはレシピが異なるそうですね。

 オリジナルのマイルドセブンがスムース&マイルドで、少し独特の爽やかさなどで個性が添えられつつも、非常に喫しやすい煙草となっていますが、こちらはその本家にはない酸味や少しのスパイシーさが感じられ、とても面白い仕上がりとなっています。

 何と言ったらよいのか、本家が軽めのミルクコーヒーでリフレッシュするような感覚なら、こちらは酸味がちなシャビシャビのアメリカンブラックコーヒーをずずっと少し粗野にリフレッシュするような、、、。

 ええ。本家のマイルドセブンのような謳い文句を体現するようなクオリティーはありません。

 でも、何故だろう。私的に、この煙草、すごく好きなのですよね。

 この、ちょっとした嫌みともとれる小言のような酸味とドライなスパイシーさが、ものすごく絶妙なのです。

 セブンスターほどもっさりせず、マイルドセブンほどあっさりせず、たれ目とぱちくり目の間の、ジト目みたいな。

 もしくは、はっきりしない三白眼。でも雰囲気シャープ。

 それでいて、そこは譲れないマイルドセブンらしさなのか、タール感は控えめなのも、結局は中身で勝負といった具合に、かなり好印象。

 とっても良い煙草なのです。

 追記:2025年、旧サイトから本記事の移行をしましたが、総合点として、この煙草を越えるシガレットは今のところ、無いのですよね。比べれば些細なことですが、東日本大震災の影響により終売となってしまったことも悔やまれます。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Lights を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・ライト」の喫煙感想

 スーパーライトと共にシリーズの中核を担っている煙草。紙巻「マイルドセブン・ライト」を吸ってみた。

 私的に、マイルドセブンのレギュラーラインナップの中ではライトが最も好みだったりします。タールの量が調整されているためか、Tar10mgのマイルドセブンより少し甘味がプッシュされているように思えるのです。よりスムースに感じる、吸いやすい喫味に仕上がりですね。

 ファミリーシェアNo.1のマイルドセブンファミリーでも
オリジナル(Tar10mg)とライト(Tar8mg)とスーパーライト(Tar6mg)は、免税店にてグローバル仕様も販売されているところを見ると、やはりファミリーの中核を担っているのだなぁ、と思ったりもします。(グローバル仕様のライトは一般製品のライトとT/N数値が異なるそうですが・・・)

 ちなみに、このライトが発売された年にはオリジナルメンソール(Tar10mg)も発売されたようです。ライトと違い、今は見る影も無いですけれど・・・。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN を吸ってみた。

概要:紙巻「マイルドセブン」の喫煙感想

 国民的大スターであるマイルドセブンの元締め。紙巻「マイルドセブン」を吸ってみた。

 当初は「白いベストセラー」として売り出されたらしいマイルドセブン。これは当初、マイルドセブンがセブンスターのライトバージョンとして売り出され、パッケージもセブンスターと似たような白基調のデザインだったことに起因するのだと思います。

 まぁ、セブンスターは大きなデザイン変更も無く現在に至るのですが、マイルドセブンは今も昔も「コロコロとデザインが変わる」ということもあり、今となっては「青いベストセラー」となってしまっているわけなのです。

 ちなみに、青基調へは1993年より「マイルドセブンの青い世界」と謳いシフトした様子。

 喫味の方は、謳い文句の通り「スムース」そのもの。今となっては少し高めのタール数値のために吸い方によっては少し苦味が立ちますが、とってもスムースで吸いやすく仕上がっているのです。

 また、メンソール系のそれとは違う不思議な爽やかさも感じられ、普及率の高さもあり「普通」と表現される煙草なのですが、なかなかに面白い喫味にも感じます。カートンやパッケージからも極微量に不思議で爽やかな香りがするので、もしかしたら、これが何かの鍵なのでしょうか?

 ・・・とはいえ、やはり世間の印象の通りに「普通」の一言が似合う銘柄。

 まぁ、万人ウケする喫味は確かに「スタンダード」なのかも知れません。(意外と飽きもこないですし)

 そういえば、マイルドセブンって世界進出もしているのですが
一部の地域では「セブンスター」として売られているらしいのですね。

 なんとも喰えないバカな理由らしいですが・・・。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol