Winston Extra 3 Box を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・エクストラ・3・ボックス」の喫煙感想

 ラインナップのリニューアルに伴い追加されたTar3mg。紙巻「ウィンストン・エクストラ・3・ボックス」を吸ってみた。

 チャコールフィルター仕様のラインナップのリニューアルに伴い、新たに追加されたTar3mg。上下のTar6mgとTar1mgは前身となる銘柄が存在する後継銘柄というポジションとなっていますが、こちらは新規の銘柄となります。

 とは言え、以前に100’sでTar3mgをラインナップしていた時期もあるため、完全に新しいというわけではありませんが。

 そして、この煙草、やはりTar3mgという難しい仕様ゆえか、正直なところ微妙な仕上がりとなっています。

 香りや味わい外は薄く、空気感とタール感が相対的に目立つような仕上がりは、何ともTar3mgらしいといったところでしょうか。

 正直なところ、何か強い理由があってTar3mgに固執するのでなければ、あまり選択肢とはならないかなという煙草なのでした。

 ただ、まぁ、謳い文句の通り、後味は比較的スッキリとしていますね。

 特別な一服には向かないかも知れませんが、常習的な一服にはほど良い淡泊さかもしれません。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar3mg Nicotine0.3mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Winston Lights 6 Box を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・ライト・6・ボックス」の喫煙感想

 新たにリニューアルされたチャコールウィンストンのTar6mg。紙巻「ウィンストン・ライト・6・ボックス」を吸ってみた。

 一度は敗したチャコールウィンストンが、再編されて再突入してくるようですね。グローバル仕様のウィンストン・フィルターを別格に置いておきつつ、ブランドやファミリーの周知のために、後方的任務を負う部隊が新たに編成されたのです。

 ということで、この煙草は少し前に発売されている「ウィンストン・ライト・ボックス」の後継製品となります。銘柄名の違いは6の数字の有無しかないですが、これだけで完全に扱いとしては別銘柄となるので、今回の再編に相当の本気なのか、後継製品というだけで別物なのか。どうなのでしょうか。

 今回のリニューアルのイメージガールのようです。めっちゃ煽ってますね。軽装のわりに携帯灰皿を装備しているのは良いのですが、肝心の煙草はどこに身に付けているのでしょうか。

 フィルターチップのデザインはチャコールウィンストンらしく銘柄とラインがスタンプされた白色のフィルターチップとなっていて、前身となるライト・ボックスと同じような感じですね。

 ただ、赤のラインは以前のライト・ボックスより明るめで、パッケージカラーに合わせたものになってるのです。

 この煙草は、たぶん以前のものとそう違いは無いと思うのですが、ところどころ、こんなかんじだったかなと疑問に思うところも事実なのです。

 まず、葉の詰まりが、こんなに甘かったかなと。結構なスカスカ具合で、とんとんするとすぐに5mmくらい頭が落ちるのですよね。

 燃焼も速い気がしますし、風にあおられると、すぐ燃えていきます。

 喫味の方も、まぁ、こんな感じだったと言われれば、確かにこんな感じだったかなと。いい塩梅にウィンストンらしい粗野な感じがありつつ、そこまで後味に残らない感じ。

 でも、何故か洋モクを吸っている気にならないのですよね。

 何故でしょうか。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Winston Lights Box を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・ライト・ボックス」の喫煙感想

 ウィンストンのTar6mg。紙巻「ウィンストン・ライト・ボックス」を吸ってみた。

 2009年10月に発売ということで、製造・販売ともにJTによるウィンストンですね。チャコールフィルターを搭載しているとのことなので、親玉でグローバル志向なウィンストン・フィルターのタールバリエーションというよりは、Tar1mgで展開されている国内向け仕様のチャコールウィンストンのタールバリエーションという側面が強いのかなともいます。

 今までのウィンストンにない、オシャレなパッケージが良い感じですね。

 フィルターチップもコルク柄ではなく、チャコールウィンストンということもあってか白色のものとなっています。

 ただ、スタンプなどの意匠はTar1mgの100’sよりも品質の良いものとなっていますね。

 この煙草は、チャコールフィルターや空気穴を用いて、吸い応えや煙草感を求めながらもタール数値を気にする、といった方に向けられているらしいのですが、思いのほかうまいこと出来ているように思えます。

 ポイントとしては、チャコールフィルター製品でありながら、あまり「チャコールフィルター製品です!」というように感じられないところでしょう。それって本末転倒でどうしようもないと思われるかも知れませんが、実際として確実にチャコールフィルターの効果は発揮されているはずなので、これがまた良い線なのですよ。

 多くのローカライズ洋モクとは異なり、しっかりと、うっすらと、ウィンストン・フィルターはじめ非ローカライズ洋モクのような硬質感や量感攻めのような野暮ったさや広がりがありつつ、それでいて一服しても後に嫌に残らないという。喫している最中は思いのほか本格的でも、喫煙後は現代的。そんな感じです。

 メーカーの言う「吸い応え」「後味スッキリ」は、上手いこと体現できているのではないでしょうか。

 何より、ここ最近は長いことTar12mgかTar1mgという両極端な選択肢しかなかったウィンストンです。この中間バリエーションの存在は何よりも喜ばしいことで、その中間が単なるタールクラスとしての中間にと止まらず、全く異なるキャラクターであるTar12mgとTar1mgのキャラクター的な中間にもなっているので、中々にポジション適正値が高すぎる煙草となっているのですね。

 なんだろう。吸い応えという重量感や煙量感があるというよりは、単純に味・香りが濃く感じるのかな。それだから、喫煙中の満足感に喫煙後が引っ張られないのかしら。

 Tar1mgのような少し粗野なタール感もあり、Tar12mgのようなモッサリとした甘さや青臭さもありと、よくうまいことニコイチにしたな。と。

 ブランド的に軟派と捉える方も多いかも知れませんんが、しっかり実直に仕上げられている煙草なのでした。

 雑な言い方をすると、マールボロのライトやラッキーストライクのライトあたりのなんちゃってよりも、よほど本格的に洋モクらしい仕上がりになってますよ。

 追記:発売早々。ラインナップのリニューアルのために廃止銘柄となるようですね。ただし、ウィンストン・ライト・6・ボックスという後継製品が用意されているとのことです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Winston One 100’s Box を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・ワン・100’s・ボックス」の喫煙感想

 意外と紆余曲折を経ている煙草。紙巻「ウィンストン・ワン・100’s・ボックス」を吸ってみた。

 この煙草、ぱっと見は普通にウィンストンのTar1mgといった感じですが、実は何気に色々と変遷の合った煙草だったりします。

 1995年にRJRから「ウィンストン・ワン・100’s」という製品名で発売されていましたが、RJRが米国外の事業をJTに売却したため、この煙草は2002年の7月からJTの国際事業部であるJTI製造に切り替わり、さらに2005年5月からはJTの製造・販売する銘柄へとシフトしていきます。

 ちなみに、一時期は色々と経済情報を賑やかしていたこともあってか、たまに「レイノルズってまだあるの?」という話を聞かれますが、レイノルズは健在です。拠点の米国であれば、PMを擁するアルトリアグループと肩を並べる巨大企業。

 そもそも、レイノルズは煙草会社です。

 何故かは想像にお任せしますが、煙草会社は、つぶれないのです。

 そして、この煙草は、騒動に市場展開を模索する中で華々しく砕け散っていったチャコールウィンストンの数少ない、というか唯一の生き残りというわけですね。

 かなりざっくばらんなフィルターチップのデザインは、何となくでも洋モクだな、と感じさせてくれますね。

 ちなみに、この煙草は、吸い応えがあるというよりは「粗雑」な印象の喫味となっていて、それゆえにTar1mgで100’sであるにも関わらず、しっかりと一服できる煙草となっています。

 が、あまり気持ちの良いものではないですね。

 ウィンストンというブランド自体がオーセンティックな印象であり、そもそも洗練や先進的というイメージとは乖離しているので、これはこれでありかも知れませんが。

 チャコールを組み合わせて次なるステップに飛躍しようとしていた軍団の一味であるがゆえに、このチャコール感を全く感じられない喫味はいかがなものなのでしょうかね。

 まぁ、思いのほか甘みは感じられますし、タール感は強く雑味も目立ちますが、Tar1mgで100’sという仕様上、そこまでひどくは無いので、良い差し色といった塩梅とも取れます。

 Tar1mgというだけで生き残れるのだとしたら、このクラスの潜在的なパワーは尋常ではないのかも知れない。と思わせてくれる煙草なのでした。

 追記:2010年6月に再度チャコールウィンストンにテコ入れが実施されるらしく、ラインナップの刷新のために廃止銘柄となりますが、この煙草は後継としてウィンストン・ウルトラワン・100’s・ボックスに引き継がれるそうです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Winston Filters を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・フィルター」の喫煙感想

 アジアでは日陰の下なウィンストンの煙草。紙巻「ウィンストン・フィルター」を吸ってみた。

 1957年10月にRJレイノルズからリリースされた、とても歴史のある煙草だったりします。

 リリース当初はTar15mgの銘柄だったとか。

 その後、JTへの国外事業売却などがあり、国際事業部のJTIがTar13mgという仕様で国内製造・販売していたり、更に後に現在のTar12mgのものをJTが製造・販売するようになって現在にいたると、中々の変遷ぶりです。

 であるにもかかわらず、存続しているということは、それだけすごい煙草なのですね。(色々あった銘柄ですが、公式としてはオリジナルが世に放たれた1957年10月を発売日としているそうです)

 この煙草は日本向けチャコールウィンストンとは、基本的に別物なのです。ウィンストンブランドは世界で2番目に売れている銘柄らしいのですが、チャコールフィルターが主流のアジア諸国では、あまり「売れている」とは聞きませんね。

 この煙草は珍しい部類の煙草で、一度は消えたにも関わらず、復活をして現在に至る煙草なのです。

 RJRがJTに買収された後、この煙草(厳密には前身となるTar13mgのもの)は沖縄県限定扱いとなり、全国的にチャコールフィルター仕様のウィンストンが出回るとい事態が起こるのですが、マールボロなどの洋モクのようにローカライズ製品が主流になっている多くと違い、ウィンストンはローカライズ製品が戦線離脱するという事態が起こるのです。(沖縄限定というのも、はなから日本人相手にしていない感じが良いですね。)

 ウケなかったのか、世界流通との兼ね合いか。

 結局のところ、ローカライズ製品はワン100’sのみを残し、全滅してしまったのです。(※近年、ライトボックスが発売されました)

 その後、無事にウィンストンフィルターは全国販売に復帰し
アジア嗜好向けではなく、JTとRJRが世界志向で全世界販売しているのです。その証に、封緘紙には「International Quality Tobaccos」とあります。

 甘味も苦味も洗練されきっていない、モッサリとしたあの感じ。パッケージも価格が安い部類であるためか安っぽいのですが、なんだかアナクロな温かみを感じるのです。

 御高くまとわない敷居の低さが、広くに受け入れられる理由の一つかも知れません。(反面、スペック的な敷居の高さがファンの獲得に支障を来たしている気もしますが)

 余談ですが、このウィンストンフィルターは、カートンにミシン目が入っていません。(チャコール製品には通常通りミシン目があります)

 ちなみに、以前から日本に於いてのウィンストンは「ソフトパックがプレーンフィルター、ボックスがチャコールフィルター」というような具合で販売されているのです。本当のオリジナル(廃止)はTAR15㎎のRJR製なのですが、興味ありますね。

 以前は、メンソール製品とかもJTがラインナップしていたのです。

 そして、この煙草ですが、わりと好きで、よく買います。

 特別に上質な煙草というわけではないのですが、ちょっと野暮ったいくらいにアメリカンシガレットらしい香料をふんだんに使っているであろうシガレットの甘い香りと青臭さが心地よく、重めの吸い応えも充足感にばっちり。スムースというわけでもなければ苦みやタール感も程々に強く決して上品な喫味ではないのですが、単品での一服から他の嗜好品と併せた一服まで、幅広くマッチしてくれるのですよね。

 今となっては、この何のひねりもないキャラクターが良いのかも知れません。

 それでいて、他の非ローカライズ洋モクと比べれば、格段に煙の質は良いですし。

 不思議な魅力のある煙草なのです。

 マールボロやラッキーストライクなど、洋モク銘柄は数あれど、ローカライズされていない洋モクは非常に希少なので、この煙草は十分に存在価値があるのでしょう。

 故に、それら洋モクに親しんでいる方は、同じ洋モクなのに吸いにくさを覚えてしまうかも知れません。

 むしろ、近いところだと、そこらの洋モクよりハイライトとかの方が近いかも知れませんね。

 派手さや分かりやすい個性はないかも知れませんが、とても良い煙草なので、是非とも人生で一度は喫してみていただきたい銘柄なのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar12mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol