喫煙に関する内容を含みます
概要:葉巻「タイクーン」の喫煙感想
インドネシア製のリトルシガー。葉巻「タイクーン」を吸ってみた。
イギリスの煙草企業であるマキシムタバコ社(Maxim Tobacco Co. Ltd.)により、インドネシアで製造されている「タイクーン」なるリトルシガーです。
銘柄になっている「Tycoon(タイクーン)」というのは、日本語の「大君」が由来となっている英語なのだそうです。大君は主に徳川将軍の別称であり、タイクーンは莫大な財を成した者を意味するそうですね。
大君を「おおきみ」と読めば、それは天皇の別称となります。
ドットの世界では、タイクーンといえば城ですね。
時は江戸時代。え?
将軍の代替わりを祝う祝賀イベントに参じる朝鮮人が、その将軍を「日本国大君」と呼称していたことに「タイクーン」の起こりがあるのだとか。これに対して6代将軍徳川家宣が「天皇と同じ呼称、そして朝鮮側の嫡子と同じ呼称というのは如何なものか」と意見し、その呼称を「日本国王」へ改めさせたのです。あら、大胆。
これが、俗にいう「殊号事件」のあらすじなのです。
そして、時は流れて江戸末期。将軍の呼称は再び「日本国大君」へと復し、開国などの欧米諸国との外交においても度々と使用されるワードであったために、海の外でも言葉として定着したのだと思います。
要するに、Mikado:ミカド(帝)と似たような感じに海の外でも馴染んだということですね。
で、この煙草は「タイクーン」です。マイルド&スイートを謳うリトルシガーとなっています。
ちなみに、この煙草そのものは既に廃止銘柄となって久しいのですが、似たようにマキシムタバコ社によるインドネシア製のリトルシガーだと、最近はダブルハピネスが有名な銘柄でしょう。このメーカーはインドネシアを拠点にリトルシガーを製造することを得意としているのかも知れません。
ボックスのロゴはラメ加工されています。どこか古めかしいスパークカラーのような印象で、全体的に温もりを感じるレトロなパッケージデザインとなっているのです。
また、ロゴの下部には「12 Filterd Mini Cigar」と記されていますが、基本的にはリトルシガー製品となります。フィルターミニシガーとは少し異なりますので要注意ですね。
あと、パッケージにはパイプのイラストがデザインされていますが、特にパイプフレーバーとは謳われていないようです。味わいにパイプ的な意識があるのかも知れませんが、どちらかというと「Mild」や「Sweet Spices」などといった表記により軽喫味を想像させるところです。
やや小振りなパッケージには、一般的なキングサイズと同等のシガレットが12本入りとなっています。
空気穴は肉眼では確認できませんでしたが、フィルターはリトルシガーらしくプレーンタイプとなっていますね。リトルシガーということで煙草葉を加工したシート葉が巻紙として使用されている点も特徴でしょう。
シガレット全体の作りは、わりと良い感じです。
味・香りについて感想
この煙草は、ほんのりと甘い香りが楽しめる、非常に軽喫味のリトルシガーであったと記憶しています。特別に何と分かりやすく着香されているという訳ではなかったのですが、ふんわりと甘い香りと相まって柔らかくマイルドな吸い心地でしたね。
あまりタイクーンというイメージの煙草ではなかったように思います。
どちらかと言うと、田舎の優しい爺ちゃん婆ちゃんといった印象の、ほのぼの系な味わいが素敵な煙草でした。
ほんの少しだけフィルターチップに甘味が塗布されているのか、ブラックデビルなどのようにフィルターチップが甘かったというのも特徴的でしたね。かなり控えめな甘さでしたが、ふわりと甘い紫煙や喫味と程よくマッチしていました。
何と言うのか、端的に言えばボヘームシガー・ミニの上位互換のような感じの煙草だったと思います。ふわりと甘い香りの軽喫味というキャラクターは似ていたかと。
というか、ボヘームのリトルシガーが味わいに甲斐性が無さすぎるのですけれどね。この煙草も、それよりは少しだけマシといったような印象でしたから。
パイプのイラストは最後まで謎の煙草なのでした。
ものすごく、淡白なリトルシガーでしたよ。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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