WR250Xツーリング 岐阜県・道の駅平成その他へ行ってきた

バイクに関する内容の記事です


 概要:WR250X「岐阜県ツーリング」の感想



 この平成という元号も三十一年目となり、いよいよ本年の四月一杯をもって終了することが決定していますね。少しは残り短い平成を満喫しようということで、岐阜県にツーリングに行ってきたのです。

 今回は、そんな年明け早々に楽しんできた「愛知県・岐阜県ツーリング」の記録。


 皆様、バイクライフを楽しんでいますでしょうか。私は相変わらず「ほどほどに」といったところです。

 さて、冒頭の通り。年末年始は愛知県で過ごしていたこともあり、2019年は年明け早々に愛知県・岐阜県でツーリングを楽しんできました。



 今回は、私のSR400を譲った兄弟とファミリーツーリングなのです。奴は北海道から沖縄までバイクで出かける中々のバイク好きですが、こと岐阜県は学生時代にゆかりがあるということもありホームが如く良い良いと言うのですよね。

 私も行ってみたいスポットがありましたし、せっかくなので日帰りのショートツーリングを組んでもらい連れて行ってもらいました。


 とりあえず、今回のツーリングの寄り道ポイントです。私からは「道の駅平成」への寄り道だけを希望し、あとのツーリング内容は丸投げしました。

 私は土地勘が全く無いエリアなので、悠々と金魚のフン状態でSR400にくっついていく感じですね。兄弟ともに食には関心も無いので、特に飯ネタはありません。

 お正月らしく、ゆっくり起床し、まったり準備し、軽食をとって昼前に出発し、日が暮れる頃に帰って宴会すれば良いかなと。

 基本的には、さくっと楽しめる総距離100kmほどのショートツーリングですね。



 で、近場で給油してから早々に向かった場所は、こちら。

 あまりの長閑な風景に「どこだよ」とツッコミが入るかも知れませんが、知っている方はピンとくる風景かと思います。

 ここは、地元では有名な愛知県犬山市の入鹿池(いるかいけ)の南側を走る岐阜県愛知県道16号を進み、犬山市と小牧市の市境まで進んだところです。



 この景色、何とも良い感じですね。岐阜県愛知県道16号の犬山市・小牧市の市境であり、これを見せたかったとのことです。

 理由としては「某群馬県の某毛無峠の某県境標識と相通じるものがあるでしょ」とのことです。実際のところ、兄弟ともに「こういうの」が好きなところは似ているなと思いましたし。早々に気分も上々なのです。



 犬山市側からは、こんな感じです。小牧市側に標識はありません。

 ここまでの県道16号は季節柄か所々に残雪が残っていましたが、犬山市側は「やや険道」といった程度です。とりあえず、ここまでは舗装されていますし、私のような人間でも問題なく走行できました。

 ただし、これより先はトップクラスの険道となっているため、私たちは進みません。



 この分岐に立っている案内看板です。これでピンとくる方も多いかと。

 この市境の手前は二股の分岐となっているのですが、どちらも立て看板によると先は車両通行不可となっています。県道たる主要道路が通行不可というのもアレですが、左折側も途中から歩道となるために車両通行不可のようです。

 ちなみに、この岐阜県愛知県道16号もとい、多治見犬山線。道路概要としては「中央自動車道の真横を通る道」と何となく迂回路・側道の雰囲気を漂わせていますが、これより先は正真正銘にして全国トップクラスの「険道」となっています。

 気になる方は「多治見犬山線」で画像検索・動画検索してみましょう。どんな道路か分かるかと思いますし、あなたの「道路」という認識や知見も広がることでしょう。私は以前に家族間で話題に上っていたので、この先に進む度胸は用意していません。

 また、左折側の石洞地区への道は、写真を撮っていたら自転車に乗った男性が突入していました。石洞地区方面は自転車程度なら突破が可能なのでしょうか。



 で、寄り道ほどほどに満喫し、一先ず「道の駅 ロック・ガーデンひちそう」を目指します。何とも手慣れたようにSR400をキックスタートさせる光景を見ていたら、ちょっとキックスタートに対する憧憬が沸いてきましたよ。

 SR400、良いバイクですからねぇ。

 とまぁ、先ほどの入鹿池まで戻り、尾張パークウェイから国道41号線に合流し、レッツゴー道の駅なのです。



 とても快適なライディングを楽しみながら、あっという間に第一休憩ポイントである「道の駅 ロック・ガーデンひちそう」に到着です。一般道ながら80km/hほどで流れる道中は非常に快適で、ある意味では全ての道路が酷道である神奈川県では考えられないほど楽しいツーリングです。

 ちなみに、この道の駅ですが、飛騨川を駆け上った七宗町という場所にあります。本来ならば「七宗:しちそう」なのですが、地元の発音に倣い「ひちそう」となっているようですね。町名も正式に「七宗町:ひちそうちょう」であるようです。

 山間と飛騨川によるコンビネーションで、素敵な景勝を楽しめるエリアとなっているのです。何も考えずに流すだけでも楽しい道ですよ。



 私たちは気持ちの良い陽気の中、とりあえず一服です。

 バイクでも何でも小まめな休憩は大切ですが、一服の定番といえば、やはり缶コーヒーですかね。しかしながら、この寒い冬は「おしるこ」に限ります。美味しいしね。私は煙草とも抜群の相性を発揮していると思っています。

 何より、寒い冬のコーヒーは、油断すると猛烈な尿意を促しますから。

 ちなみに、私の兄弟はコーンポタージュ派だそうですが、尿意大敵で缶コーヒーを避けるという点は見事に合致していました。ライダーの冬の一服は、おしるこかコンポタなのです。

 伊藤園は小豆感が良く、アサヒは強めの甘さで癒される、といったところでしょうか。伊藤園は安定の優等生といった感じの商品傾向ですが、アサヒの地味にトリッキーな商品傾向も嫌いではありません。



 あと、これ。

 この後も、この辺りに、わりと見かけたピカチュウの自動販売機。この辺はピカチュウと癒着でもしているのでしょうか。

 いずれにせよ、このピカチュウは、私の知っているピカチュウではないのです。何か違う感が半端ではありません。可愛いけどさ。



 ではではと、心地の良い陽気の中、ロック・ガーデンひちそうを後にします。

 私たちには無縁でしたが、この道の駅には気の利いた休憩室の他にも食堂や土産コーナー、博物館までも併設されています。ぱっと見た限りでは、食堂のメニューも中々に良さげな感じでしたので、ご飯に寄ってみるのも良いかも知れませんよ。

 ちょうど昼時ということもあり、とても食堂は賑わっていたのです。我々は汁粉とコンポタですけれど。



 そして、道の駅ロック・ガーデンひちそうを後にし、すぐに国道41号線から離脱して県道64号線に入ります。私は、この後は道の駅平成に向かうばかりと思っていたのですが、何やら直感でも「いや、違う」と察する脇道に突入していくSR400。

 ここは七宗の国有林を突っ走る「室兼林道」だそうで、この先に素敵な場所があるとのことなのです。確かに、以前に写真を見せてもらったような気がします。

 ちなみに、この室兼林道ですが、何故か入口分岐と、そこから2kmほどの道はグーグルマップに載っていません。道中に岩井谷林道への分岐点がありますが、その地点から中途半端に地図記載されていますね。

 背の低い木製の案内看板で「室兼林道」と表示されているのですが、私だけだったら気が付かなかったでしょう。




 先の通り、室兼林道の途中には岩井谷林道への分岐点がありますが、今回は素通りです。そのまま直進して室兼林道を突き進みます。

 基本的に川に沿って伸びる林道ですが、きちんと舗装もされていますし、何とも心地の良い感じですね。澄んだ水が非常に綺麗で、いわく鮎が生息しているのだそうです。

 ほんと、冬の澄んだ空気と、せせらぎが心身を癒やしてくれるのです。




 道中には寂れた感じが何とも言えない佇まいの橋もあります。

 どうやら、この林道は役目を終えた森林鉄道の跡を道路にしたものなのだそうです。遺構や廃墟とまでは言いませんが、この雰囲気は絶妙ですよ。

 とっても良い感じ。




 そして、その橋から目と鼻の先なのですが、素敵な切通しが登場します。林道好きの間では地味に有名なスポットなのだとか。

 ちなみに、この先にも室兼林道は続きますが、程なくして車両通行止めゲートが設置されているそうです。この切り通しの先には特に何というスポットも無いそうなので、今回は切通しを満喫して折り返すことにしました。

 場所柄か、ぱらぱらと雪も降り始めてきましたからね。思いのほか、雰囲気に魅了されて長居をしてしまったようです。

 あと、この辺りには林道が多く存在するのですが、その殆どにゲートが設置されているとのことです。この室兼林道もですし、その道中にある岩井谷林道も進めば程なくしてゲートが登場するそうです。先の県道16号付近もですし、いわゆる「ピストン林道」が多いそうな。



 ではではと、長閑で走りの良い道を行けば、程なくして「道の駅平成」に到着です。道中に凧揚げをする爺ちゃんと孫娘がいましたが、何とも和む光景でしたね。ドローンは生活を満たすかも知れませんが、技術では満たせない心というものを目の当たりにした気分でした。

 で、ここは岐阜県関市の県道58号に位置する道の駅。周辺地域が「平成:へなり」という名称であったことと、元号平成とを掛けて「道の駅平成(へいせい)」なのだそうです。

 ぱっと見の印象だと中規模の道の駅と言ったところでしょうか。しかしながら、全体としては広い屋根付き屋外フリースペースに公園や資料館、足湯や本格的な喫茶店、豊富な自動販売機にパン屋や屋台出店などなど。さらには「しあわせ氣の森」なるスポットも備える、かなり大規模で充実した道の駅なのです。

 ただし、見渡した限りでは特にバイク専用の置き場はありませんでした。それでも困ることは無いと思うので、適当な場所に駐輪しましょう。



 この頃の時刻は、15時過ぎ頃でしたでしょうか。この季節だと日暮れも迫る頃合いでしたが、中々の盛況っぷりだったのです。やはり平成最後ということなのか、老若男女と様々な方々が団欒していましたね。

 ただ、道の駅全体が「ありがとう!平成時代」と謳い粛々とした音楽が流れていて、見た目の賑やかさとは打って変わり、夕暮れの優しい日差しとともに少し厳かな雰囲気ではありました。

 何だか「今まで有難うございました」のように、お葬式ムードだったのです。



 あと、この道の駅は喫茶店の他にも、外店のソフトクリームやパンなど道の駅らしい色々な名物が用意されています。土産屋では地域名産である椎茸を活かした「椎茸スナック」なるものが有名なようです。

 そんな謳う要素が多い道の駅なのですが、その中でも「日本の人口の重心地」というキャッチコピーが散見していました。

 どうやら、日本国民の体重が一律だと仮定して、この地域は人口分布上、日本の人口の重心地だとするものだそうです。要するに、日本列島を天秤に例えて、日本国民を同一重量の分銅に例えると、この地域は天秤の支点となるのだとか。

 うん。何の主張やら。



 ちなみに、私的にテンションが上ったところは、土産屋と併設されている資料館です。平成地域に関する資料や、恐らく周辺住民の方々から寄せられたのだろうレトロなアイテムが展示されています。この辺りは明治村・大正村・昭和村(現:ぎふ清流里山公園)と、この手のレトロミュージアムが多いことも影響しているのでしょうかね。

 全てのデジタル機器などの利器を捨て去ることは出来ませんが、こんな雰囲気の環境で生活を送りたいものです。足踏みオルガンなんて中学校依頼の遭遇だったので、妙にテンションが上ってしましましたよ。



 日も傾き始めたので、何となく一服したところで、帰路につきました。日が落ちるとともに、やはり少し寒さが目立ってきましたね。

 この日に立ち寄った道の駅は、どちらとも中々に良い感じなのでした。


バイクツーリングを終えて




 ありがとう!平成時代。まだ残すこと幾月ありますが、良き思い出となったツーリングなのです。

 何より、神奈川県なんかとは比べものにならない良さがありました。今回は地域を知る者とのツーリングということもあり、より一層に気楽にツーリングを楽しめたことも良かったのです。

 ほんと、道もロケーションも最高ですね。大通りも林道も、どちらも走っていて楽しかったですよ。

 平成元号は災難も目立ち色々な出来事を含んだものであったかと思いますが、こうして何気ないことを楽しめる今には大きな感謝をしなくてはならないのでしょう。新元号の時代は一体どんな様相となるのか気になるところですが、無病息災に、出来ることなら更に先の元号を迎えることも出来ると良いですね。

 こと、交通に関する未来像や問題も色々と提起された平成です。この先にバイクという楽しみが、どのように変化するのかは想像も出来ませんが、相変わらず細く長く楽しみの一つとなれば何も文句はありません。

 また、愛知県・岐阜県のツーリングを満喫したいなと思ったのでした。

 今度は、徒歩で多治見犬山線を散策してみるのも良いかも知れません。



 SR400、いいですね。このバイクは何が良いとかではなく、漠然と「良い」なのですよね。ところどころサスペンション系などガタが来たパーツは交換しているらしいのですが、かなり使ってくれているみたいで安心しました。

 う~ん、少し乗らせてもらえば良かったと反省しております。




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