Lark One KS Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「ラーク・ワン・KS・ボックス」の喫煙感想

Lark One KS Box

 旧フィリップモリスのラークはTar1mgでキングサイズの銘柄。紙巻「ラーク・ワン・KS・ボックス」を吸ってみた。


 マールボロなどのグローバルブランドを擁するフィリップモリスというメーカーは、あまりにも有名な煙草企業だと思います。そのメーカーが自社の名を冠する「フィリップモリス」というブランドが、同社のラークというブランドへ統合されたことは強く記憶に残っているのではないでしょうか。

 統合によりフィリップモリスというブランドが日本市場から消滅してしまい、統合後しばらく続く中途半端なラインナップにより注文が面倒になったりと。挙げ句の果ては「ブランドが変わって味も変わった」と騒がれる始末です。それはもう、色んな意味で記憶に残るハプニングでしたね。この煙草は、そんなブランド統一後の旧フィリップモリス・ワン・KS・ボックスにあたる煙草なのです。

 ちなみに、メーカーアナウンスによりブランドの統合による味や香りの変化は無いとされています。統合時は実際に吸い比べてみましたが、私も「当たり前だけど、特に変わりはないなぁ」と思ったものです。しかしながら、この煙草はフィリップモリス時代に遡ると「PRO-NEX」という低臭気仕様を途中から採用し始めていますよね。その時は「うわ、全く別物に変わっているではないか」と思ったものです。

 と言うのも、元々のフィリップモリスというブランドは「バニラ系の香料を使用している」とされていながら、その実は殆どバニラのキャラクターは感じられないドライな質感の煙草だったのですよね。その噂からキャスターのような味わいを想像すると、極普通に煙草らしい味わいで肩透かしを食らうほどでした。それが一変して、PRO-NEXという仕様を採用してからは非常に甘い香りの強い煙草へと化けたのです。

 それから今までと引き続き採用されているPRO-NEXというのは、マイクロカプセルを仕込んだ特殊な巻紙により嫌な臭いを軽減するという低臭気仕様です。先にも述べた通りで、このマイクロカプセルが香り成分を含んでいることは明白であり、そりゃあ味も変わるわけなのです。今ではキャスターと同じように、かなり香りが目立つブランドとなっていますから。

 また、記憶は不確かですが、このPRO-NEXを採用する際にはメーカーも「味や香りの変更は無い」と断言していなかったように記憶しています。特に目立って「変わる」ともアナウンスしていなかったと思いますので、何ともウヤムヤに低臭気化という点にのみスポットして仕様変更したような印象が残っていますね。

 あ、そうそう。この煙草はブランドの統合後、元々のラークのラインナップであるウルトラ・ワンと強くバッティングしてしまっているためか、今度はウルトラ・ワンと銘柄統合が実施されるとのことです。益々としてフィリップモリスは影すら消えていく感じですね。それら一連を別記事にしていますので、よければ御覧になって下さいな。

 ※関連記事:ラークは味が変わったか検証してみた

Lark One KS Box

 この旧フィリップモリスから合流したシリーズは、以前のシリーズを踏襲してラウンド形状のパッケージとなっていますね。カラーリングもラークとは異なる、フィリップモリスらしいものとなっているのです。BLUE SMOOTH LABELと謳われている点も、ステレオタイプ的なラークらしさとは真逆の印象を覚えさせるものとなっています。


Lark One KS Box

 先の通り、この煙草は旧来よりラークにラインナップされているTar1mg製品のウルトラ・ワンと銘柄統合が実施されます。それにあたって、直前製品ではビニール包装にて告知が行われていました。

 ちなみに、これはフィリップモリスの頃にPRO-NEX化してから相変わらずなのですが、パッケージ背面に記載されているPRO-NEXの機能的説明はパッケージに直刷りとなっています。私的に、こういうのは好みではなかったりするのです。

Lark One KS Box

 スタンダードなラークのラインナップと異なり、フィリップモリスの頃から引き続きであるペーパータイプの中包装紙が採用されています。アルミの中包装紙を使用しているスタンダードなラークのラインナップも、銘柄統合と同時に行われるパッケージリニューアル以降はペーパータイプの中包装紙となるようですね。環境への配慮は大切なことです。


Lark One KS Box

 パッケージには銘柄統合を案内するインサーターも仕込まれていました。その内容は「味わいそのまま、ラーク・ウルトラ・1mgへ。」と題し、統合後の銘柄は製品に一切と手を加えていないことやPRO-NEXを引き続き採用しているという詳細が記されています。同じく統合対象であるスタンダードなラークに仕込まれていたインサーターとは少し異なる内容となっていて、それは比べると詳細な案内となっているのです。まるで「デザインだけで、内容は全く変わりませんよ」とでも言いたげな内容に思える感じでしょうか。

 ちなみに、このインサーターの微妙な表現の違いからも察するように、先に述べてしまえば統合後の銘柄は旧フィリップモリスの味わいを踏襲したと思える内容となっています。ただし、こちらのインサーターでも「※味や香りに変更はありません」といった明確な内容の注釈などの常套句は無く、あくまでコピー的な表現に留められている印象は強いですよね。

Lark One KS Box

 シガレットデザインは特に何ということも無いデザインとなっています。パッケージと同じように、さり気なく「PM BLEND」とフィリップモリスであったことをアピールするデザインとなってはいますね。空気穴は少し変わった様子で、極小が6列で配されている上に大きめのものが4つ配されるという珍しい仕様なのです。


味・香りについて感想



 この煙草は、ブランドが変われども内容はフィリップモリスといった、ラークじゃないラークという煙草となっています。

 まず、シガレットの香りなのですが、これはPRO-NEXを採用した旧フィリップモリスの香りとなっていますね。近いところで言えばキャスターかなと例えたい、独特の甘い香りなのです。間違ってもラークの香りではありませんね。

 また、このTar1mgは直上のタールバリエーションであるエクストラ・ライトよりもシガレットの香りは強めに仕上げられています。エクストラ・ライトはシガレットの香りが非常に控え目でしたが、このTar1mgでは分かりやすいくらいにシガレットの香りは強めなのです。

 というか、エクストラ・ライトが弱すぎると言った方が適切かも知れませんね。

 喫味の方は、やはりTar1mgという仕様ゆえか、中々にライト煙草に特有の紙臭さや空気感が相応に目立つ仕上がりとなっています。シガレットの香りでは強めに感じた甘い香りも、いざ味わいとなると目立つことはない印象ですね。同じラークのTar1mgなら、旧来よりラークにラインナップされているウルトラ・ワンの方が個性が残されていると言えるでしょう。

 PRO-NEXを採用してからのフィリップモリスらしく、ややパサパサした粉っぽい質感の煙に、ほんのりと甘い香りといった味わいとなっています。全体的には、順当にTar1mgらしい仕上がりといった感じでしょうか。特に「Tar1mgだけどココが!」みたいなギャップはありませんね。

 ただし、紫煙の香りはタールバリエーションの中でも頭抜けて甘い香りとなっているのです。このTar1mgの他にも、旧フィリップモリスより合流したラインナップにはTar3mgとTar5mgがありますが、ほんのり甘い紫煙のTar5mgや甘さの殆ど無い紫煙のTar3mgと比べると、このTar1mgは非常に甘い香りが目立つ紫煙となっているのです。それはもう、キャスターと同じくらいであり、喫煙室で火を点ければ確実に周囲も気が付くほど。このようなバランスの仕上がりにより、味わいそのものはTar1mgらしく淡白ながら強めの甘い香りな紫煙で補うような楽しみ方が向いている煙草となっています。

 総じて、ラークにブランドを改めながらも、その内容は紛れもなくフィリップモリスな煙草となっています。フィリップモリスというブランドが日本から消滅してしったことは少し寂しいものですが、この御時世では、このようなかたちでも残されるだけ良いことかも知れませんね。

 ちなみに、先の通りに今後は旧来のラークのラインナップであるウルトラ・ワンと銘柄統合されてしまいますが、その統合後の煙草は旧フィリップモリスの味わいを踏襲しているようでした。色々と変われども、こうのように残され続けるということは、それだけ価値がある煙草といったことなのでしょう。

 私的には、このTar1mgは少し味わいと香りのバランスがチグハグな気がしなくも。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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