喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻:「ウィンストン・ミニ・ストレート・ブルー・8」の喫煙感想
ウィンストンブランドへラインナップされたレギュラーサイズシガレットはTar8mgのブルー。紙巻「ウィンストン・ミニ・ストレート・ブルー・8」を吸ってみた。
エコーやゴールデンバットといった旧三級品などと同じように、レギュラーサイズシガレットを採用した煙草ですね。ブランドはウィンストンからリリースされていて、この煙草は「ブルー」と冠する「ストレート系」となっています。
ちなみに、謳い文句も既存のシリーズと同じく、癖や刺激を抑えたスッキリ系となっているそうです。
また、このミニシリーズにはタールバリエーションは無く、上と下にTar12mgのビター・レッドとTar1mgのスイート・ホワイトがラインナップされています。キャラクターとタールのバリエーションを兼ねているラインナップとなっていて、ここ最近のラインナップとしては珍しい印象となっていますね。
恐らくは、ラインナップを必要最低限にするため、それぞれのタールバリエーションに似合ったシリーズを充てたのでしょう。その様からは、今時では珍しい仕様などからも何となしに試験的な要素を多分に感じられるかも知れません。
このシリーズはスタンダードラインとは異なり、ベースカラーはメタリック要素が無い塗りつぶしとなっています。そのためか、かなり映える青色となっていますよね。
少し安めのキャラクターなどのわりには、思うほど実物は安っぽさも感じない点は良いことでしょう。
広く普及しているキングサイズパッケージと比べると、やはり小振りなのです。
先の通り、現行製品ではエコーやゴールデンバットといった旧三級品と同様に約70mmのレギュラーサイズシガレットとなっていますから。約85mmのキングサイズと比べれば小振りとなるのも当たり前ではあります。
このサイズが古くのスタンダードであったと思うと、何だか感慨深いものがあったりしますよね。
キングサイズのシガレットと比較してみても、中々に小振りとなっていますね。太さこそ変わりはなのですが、特にフィルター部分の短さが際立っているように思えるのです。口を付けて指を乗せようと思うと、中々に手狭に感じそうです。
また、Tar12mgのビター・レッドはコルク柄のチップを採用していましたが、このストレート・ブルーは白色のチップを採用していますね。
ちなみに、フィルターはプレーンタイプとなっています。このフィルターパートの短いレギュラーサイズシガレットでは、フィルターをセパレート化するチャコールフィルターは技術的に仕様が不可能なのだとか。
味・香りについて感想
この煙草は、見てくれの安かろうわりに煙草としての本質は中々に良いものなのです。
まず、シガレットの香りですが、強めに甘い香りがするという点ではレギュラーラインナップのウィンストン・ブルーと同じくです。ただし、こちらのミニでは甘いミルクチョコレートのような香りが印象的なものとなっていますね。まるで菓子のような、何とも甘い香りとなっているのです。
何と言うのか、やたらチョコだチョコだと言われる旧キャビンよりもチョコレートらしい香りが感じられます。
違いが気になる喫味の方は、機能的に制限を与えられているわりにスタンダードなウィンストン・ブルーを確かに踏襲していると思える味わいですね。ストレートと謳うようにJTにしては珍しく少しのキレがありながら、一方ではJTらしい柔らかく豊かな甘さがキレに一辺倒とはさせない包容力というバランスの良さなのです。
まぁ、これで「キレ」と謳っちゃうあたりにはJTらしさを感じざるを得ないと言いますか、昔のセブンスターのブラックインパクトでも出来る子なのは証明されているのにね。あくまで、表層的なキャラクターなのだと思うに留めておいた方が良いのでしょう。
ちなみに、やはりプレーンで短いフィルターによるためか、ややアクのような味わいが目立つものとはなっています。JTの煙草にしては珍しく、かなり洋モクらしい味わいに感じられるのではないでしょうか。この濃さによりストレート感やキレはスタンダードなウィンストン・ブルーよりも強く感じられるでしょう。
何というのか、このミニシリーズのブルーを喫すると、スタンダードなウィンストン・ブルーは一枚の緩衝材を味わいに設けているような気がしてきますね。それだけフィルターというものは味わいにも大きく作用するのだなと思えてきます。メーカーの試行錯誤を想像しながら吸い比べてみることも、性悪なりに非常に面白いことかと。
また、一服の時間は価格相応といったところでしょう。短いフィルターと相まって、中々にギリギリまで喫し尽くすというのも難しいと思いますので、こればかりは価格それなりといったところですかね。特に、フィルターの長い100'sを好む方にとっては不向きかも知れません。
紫煙の香りも甘さに富むため、室内喫煙でのルームノートも良い感じです。スタンダードなブルーよりも強く甘い香りが満たしてくれます。
総じて、そのままウィンストン・ブルーとはならず、それなりに仕様へ合わせたアレンジは感じられます。エコーなどを喫したことがあれば察しも付くかとは思いますが、あの野暮ったさと似たような傾向を覚えさせる印象はありますね。
しかしながら、しっかりとウィンストン・ブルーのキャラクターを踏襲する上出来でもあります。スタンダードよりもボディに迫力があり、味わいも香りも非常に濃口なのです。
全体的には少しの野暮ったさを持ち合わせるに至っているため賛否も両論かも知れませんが、意外と香りは分かりやすく豊かな甘さが際立っているために中々と嗜好品らしく楽しませてくれるでしょう。本当の洋モクのようなフィルタリングしないフルボディ感と、JTらしい豊かな甘い香りが印象的なハイブリッドキャラクターは面白いものです。
何より、ストレート系と当たり障りの無いキャラクターを呈しながら、その実は濃厚であり、それでいて確かにストレートで軽快な吸い心地です。価格とミニな見てくれに反して、かなりの手練れな煙草なのでした。
いわゆるJTらしいシガレットらしさに全開な甘い香りの煙草です。
私的には、スタンダードなブルーよりも、このミニのブルーの方がスッキリ感こそ少し欠いているものの甘い香りが増していて好みであったりします。最近はガッツのある煙草をゆっくりと喫することに醍醐味を感じているためか、すっきりクリアーなものよりも少しの野暮さは許容してパワフルな煙草の方が良いと思いますから。
実際のところ、一服の時間もレギュラーサイズで十二分に事足りますしね。さくっと手軽に楽しみたいのに一服が長いと、葉巻で良いのではと思ってしまいますし。
この価格で、この味わいなら、文句のつけようが無いのではないでしょうか。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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