アークローヤル・スペシャル・リミテッド・エディション(アークロイヤル・スペシャル・リミテッド・エディション) の喫煙感想
アークローヤルの発売30周年を記念した限定銘柄。紙巻「アークローヤル・スペシャル・リミテッド・エディション(アークロイヤル・スペシャル・リミテッド・エディション)」を吸ってみた。
銘柄概要
ウルグアイのモンテパスという大手メーカーがラインナップしている、個性の豊かなフレーバーシガレットで人気のアークローヤルというブランド。日本では日辰貿易という代理店により販売されていますが、そのアークローヤルが発売30周年を記念して数量限定でリリースした煙草が、このスペシャルと冠する煙草なのです。
ちなみに、内容としてはブランドの親玉であるパイプ系バニラフレーバーのアークローヤルをライトに仕上げたものとなっているそうです。そのアークローヤルはTar18mgと中々のタール数値であるのに対し、このアークローヤル・スペシャルはTar8mgと確かに並みのライトシガレットらしい仕様となっていますね。
元祖アークローヤルのライトバージョンということなので、フレーバーは同様にパイプ系バニラフレーバーであると思われます。一般的なバニラフレーバーのシガレットとは異なり、パイプ銘柄もラインナップしているアークローヤルらしくパイプ系と謳っているところが特徴と言えるでしょう。
また、同様に30周年記念としてベリー・ロゼ・ティーという煙草もリリースされています。そちらは限定販売の後にレギュラーラインナップ化していますが、このスペシャルは限定販売のままのようですね。
オリジナルのアークローヤルは、その航空母艦に因んだ名をイメージするようにパイプを咥えた水兵がイラストとなってデザインされています。しかしながら、このスペシャルでは水兵ではなく船のハンドルがデザインされていますね。
アークローヤルはモチーフが分かりやすく、全体的に素敵なパッケージデザインが多いと思います。
パッケージはシガレット14本詰めということで、やや小振りなサイズ感となっています。
また、シガレットは1列7本の計2列で詰められているので、やや柔い印象のパッケージとなっていますね。軽く握りこむと、少し不安になる感じです。
この煙草もアークローヤルらしく、T/N数値の表示はパッケージサイドの製品表示のみとなっています。先の通りで、スタンダードなアークローヤルと比べると半分以下のタール数値となっていますね。
アークローヤルには興味がある、もしくは好きな煙草だけれど、やはりTar18mgというハイタール仕様が少し嫌だという方も多いと思いますから。このライトバージョンは非常に有難いと思う方も多いのではないでしょうか。
シガレットデザインは、元祖アークローヤルと同様にコルク柄チップと茶系の巻紙という組み合わせとなっています。これは「全く同じデザイン」と言っても良いですね。
ただし、大きく異なる点としてチップに極小の空気穴が2列で多めに配置されているということは、ライトバージョンならではの違いでしょう。フィルターはスタンダードと同様にノンチャコールのプレーンフィルターが使用されています。
ちなみに、このアークローヤルの茶色い巻紙は一見するとリトルシガーのようなシート葉のようにも思えますが、実際には燃焼調整のための筋も入っているので「ただの色付きの巻紙」なのだと思います。喫した感じも、普通の紙っぽいですから。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、限定品とするには少し疑問の、何ともスタンダードと思えるタールバリエーションとなっているのです。
まず、シガレットの香りなのですが、スタンダードなアークローヤルと比べると、何だかチョコレートのような香りという印象が強いものとなっていますね。スタンダードなアークローヤルのブランデーのようなリカーチックな香りというよりも、スイーツチックなチョコレートの香りといったような印象なのです。
まぁ、いずれにせよ「バニラフレーバー」という印象とは異なるシガレットの香りと思えます。
そして、喫味の方ですが、こちらはライト化によりボディが程よく肉抜きされていて香ばしさが心地よく感じられるようなバランスに様変わりしていますね。アークローヤルらしいカッチリとした甘い香りは、その香ばしさに内包されるような配置となっているのです。
何と言うのか、元祖アークローヤルのライトテイストバージョンと謳われていることもあり、そのTar18mgの元祖アークローヤルと比べると非常に喫しやすくなっていますね。
元祖は「パイプ系バニラフレーバー」という特徴的なテイストとTar18mgという仕様により、かなり重厚感と迫力のある吸い心地を呈するものです。それと比べるとボディがライトシガレットらしく適度にスカスカなものとなっていて、お陰で元祖よりも香ばしさと甘い香りに意識が向きやすい仕上がりとなっているように思えるのです。
味わいの傾向としては、概ねスタンダードなアークローヤルと印象も変わりません。しかしながら、空気感によりブランデーやラムといったハードリカーのような重厚感や香り立ちが抑えられているため、煙草らしい香ばしさが外殻の役割に変えられている印象なのです。
紫煙の香りは、やはり甘い香りとなっています。気持ちの程度で「スタンダードよりも濃厚さが控えめな甘い香りかな」といったところですね。
総じて、とても親しみやすいアークローヤルといったような煙草です。元祖と比べると非常に軽量化されていて、それは喫味にも大きく作用していながらキャラクターは確かに踏襲された仕上がりなのです。
ややチョコレートチックなニュアンスが強い喫味には、少し元祖と比して毛色が異なるという印象を覚えるかも知れません。しかしながら、その元祖も一概にバニラと言うには疑問を抱く味わいと思えますし、その元祖を空気量のコントロールでライト化すると、きっとスペシャルのような味わいとなるのでしょう。
ところで、アークローヤルは様々なバリエーションが展開されていますが、何故にライトテイストバージョンであるスペシャルが限定品であるのかは少し理解に困るところですね。このスペシャルこそ元祖アークローヤルの完全姉妹銘柄として常時ラインナップされても良いのではないかと思ってしまいましたから。
まぁ、うだうだとは述べましたが、そのまんまアークローヤルのライト版といった仕上がりですからね。シガレットの香りも喫味も、比べれば比べるほどアークローヤルそのまんまなのです。
アークローヤルらしく少し日本人の嗜好性と乖離した味わいも、このライト仕様となったスペシャルでも健在ですから。
全体的にアークローヤルって、なんか、ちょっと雑なのですよね。
それを、強烈なフレーバーで上書きというか、悪く言えば誤魔化しているような印象なのです。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.6mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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