Bohem Cigar No.1 を吸ってみた

ボヘーム・シガー・No.1 の喫煙感想

 葉巻的演出に凝ったシガレットはボヘーム・シガーのTar1mg。紙巻「ボヘーム・シガー・No.1」を吸ってみた。


銘柄概要

 オシャレなパッケージが非常に印象的な「ボヘーム・シガー」という、韓国では唯一の煙草企業である「KT&G(Korea Tomorrow & Global)」がリリースしているブランドのTar1mg。その「KT&G」というメーカーは、やはり多くの国と同じように元は専売組織として発足した後に民間企業として転向したメーカーであり、現社名は前身組織の名である「韓国タバコ人参公社」に由来しているのだそうな。

 当初は、その「韓国タバコ人参公社」を英語表記にした「Korea Tabacco & Ginseng」の頭字語としてKT&Gとしていたそうですが、事業の拡大に伴い「Korea Tomorrow & Global」の頭字語であると改められて今に到るとのこと。見聞きに馴染みも浅いだろう「Ginseng」というのは「朝鮮人参」のことで、詰まるところ「高麗人参」です。日本たばこ産業の前身組織が煙草の他に「塩」も取り扱っていたことと同じように、韓国の煙草専売組織は煙草の他に「薬用人参」を取り扱っていたのですね。

 また、韓国煙草というと、多くの日本人喫煙者が具体的なイメージを持たない事も多いかと思いますが、KT&Gに対しては日本たばこ産業が技術の提供を行っていたりするそうです。それによるのか、中々に日本人喫煙者の嗜好性にもマッチしやすい「スムース&マイルド」な銘柄が多かったりします。

 それに、シガレット製品のタール数値を小数点第一位まで表示している韓国では、ライト志向が強い日本市場でさえも出回らない「Tar0.1mg」なんて仕様のシガレットまで販売されていたりするライト志向っぷり。日本煙草のように「変わった味わいが多い」という印象は無いのですが、韓国らしいというのか「手堅い味わいの煙草」が多い気もしますし、わりと親しみやすいことが韓国煙草の特徴ではないでしょうか。

 というか、あの問題銘柄は「This Africa」の件も古い出来事ではないので、もしかするとネガティブなイメージが強かったりするのかしら。

 ちなみに、このボヘーム・シガー・No.1という煙草は、タールバリエーションでTar6mgのNo.6と同様に、シガーリーフのブレンド割合は「30%」となっているようです。

 パッケージ背面には、シガーの有名産地でもある南アメリカ大陸の地図が記されているのです。同様に製品に冠する文句もデザインされているのですが、その内容に南アメリカを思わせる文言は全く無く、特にシガーリーフの産地などは明記されていませんね。

 ちなみに、パッケージテクスチャーはNo.6のクラックジッポーみたいな感じとは異なり、なめらかな表面加工のマットタイプとなっています。

 フィルターチップはTar1mgということもあってか、白色基調のものが使用されていて、そのチップには大胆にボヘーム・シガーのロゴマークが配されています。うっすらとですが、チップの表面は光の加減で少しだけキラキラと輝くのです。

 空気穴は極小のものが多列で配されていて、フィルターはチャコールフィルター仕様となっています。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、ほんのりとしたチョコレートのような甘さが心地の良い味わいの煙草にTar1mgとなっても変わり無しといった仕上がりなのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、やはりNo.6に引き続きミルクチョコレートのような素敵な甘さの香りとなっていますね。

 喫味の方も、口当たり優しく甘さに際立つ味わいとなっていて、苦味や渋味などが全く無く、まるで「濾された」ような質感が印象的な味わいです。そんな非常に吸いやすいスムース&マイルドを地で行くTar1mgといった仕上がりのわりには、意外にも吸い応えは高いように思えるのです。

 味わいが特別に濃いわけでもなければ、煙量も至ってTar1mgといった感じなのですけれどね。

 総じて、何だろうな、何となくJT製品の一癖を抜いてキレイなところだけを残したようなイメージにも思える傾向の味わいは、日本人喫煙者も非常に親しみやすい煙草であると思われます。もうすこし、何かアクセントに思えるような一癖があっても良いように思えますけれど。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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