SevenStars Black Impact を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・ブラック・インパクト」の喫煙感想

 セブンスター40周年記念でラインナップされた煙草。紙巻「セブンスター・ブラック・インパクト」を吸ってみた。

 あまり記念的な雰囲気は感じられませんが、1969年2月に誕生したセブンスターブランドも2009年2月で40周年ということで、その記念も兼ねてラインナップに加わった煙草となります。

 正直なところ、宣伝の段階では「コクのある~」や「後味スッキリ、キレのある~」といった、わりと抽象的なアナウンスしかなかったので、かなり謎な煙草という印象でもありますね。

 分かるのは、Tar7mgでセブンスター・ライトに相当するクラスの煙草であるということ。

 記念品ではありますが、限定販売などではなく継続販売していくようで、Tar14mgではなくライト層に充てて取り込みを図りたい様子なのでしょう。

 フィルターチップはコルク柄を採用していますね。製品イメージとマッチしていて、とても良いと思います。

 空気穴は地味ですが、極小のものが設けられています。

 この煙草は、これね。すごく良い。

 セブンスターのようかといえば、全くセブンスターな感じはしませんが、このキャラクターは他に似た類も思い浮かばないくらい、個性的な仕上がりとなっていますね。

 セブンスターであることや、ライトクラスであること。ブラックやらインパクトという抽象表現、ありきたりな宣伝文句などで、ブラックボックスのような煙草になってしまっていますが、この煙草のキャラクターを一言で表すなら、スパイシーの一言に尽きると思います。

 この煙草は、味わいや香りだで語るのは野暮なのです。違う。そんなものはない。

 煙の質感、のど越し、喫した時に一撃ビンタのようにセンセーショナルを当ててくる、独特の煙草なのです。

 正直なところ、煙草らしい味わいだコクはありません。苦味やらタール感もありません。まして甘みなんて優しさは皆無です。

 では、空気を吸っているようなものなのかというと、そうではなく。ホットじゃないのにスパイシーな、ピリッとも違う妙に刺激的な一服を楽しめるのですよね。

 何だろう。味だ香りといった手順を以て脳に訴えてくるのではなく、煙がダイレクトにニューロンに働きかけるような感じで、ハッとさせられます。

 しっかり王道に煙草な感じなのに、今までにない全く新しい煙草な感じが、とっても新鮮。

 これ、とても好きなのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

SevenStars Deep Menthol Box を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・ディープ・メンソール・ボックス」の喫煙感想

 セブンスター・メンソールの後継となる製品。紙巻「セブンスター・ディープ・メンソール・ボックス」を吸ってみた。

 こちらの煙草は、セブンスターのメンソールラインナップの刷新に伴い、Tar12mgのセブンスター・メンソールの後継製品として新たにラインナップされた煙草となります。

 なんとなく、かっこいいデザインになりましたね。

 それまでのノンメンソールのセブンスターのデザインを踏襲したものとは異なり、完全に異なる方向性のデザインで打ち出してきた感じなのです。

 ちなみに、この煙草はセブンスター・メンソールの後継製品となっていますが、珍しく公式も「香りや味わいに変更はありません」ではなく「味も香りも変わりました」と、完全に別物となったとアナウンスしていたりします。

 というのも、変更点がパッケージのデザインだけではなく、ACTフィルターというフィルターを新たに採用したりと、仕様自体も変更されてしまったためなのですね。一応は後継製品というポジションに就いていますが、もはや新製品も同然ということはコンセプトも含め変更された点からも明らかということなのでしょう。

 で、そのACTフィルターというのは「Advanced Characoal-Tec Filter」の略であり、要約すると「フレーバーシガレット向けチャコールフィルター」のことなのです。

 チャコールフィルターのチャコールはフレーバーを吸着してしまうため、メンソール製品などのフレーバー製品にチャコールフィルターは御法度だったのですが、チャコールフィルターを特殊な皮膜でコーティングすることにより問題を解決したのだそうな。

 そのチャコールフィルターにコーティングされた特殊な皮膜は喫煙と同時に破けるようになっていて、無駄にフレーバーを吸着することもなくスムースな喫味をメンソール製品でも楽しめるというのです。

 まぁ、同じくセブンスターのブラック・チャコール・メンソールでも採用されていた技術ですね。(ブラック・チャコール・メンソールもソリッド・メンソールという後継製品に変わりましたが)

 ちなみに、他にもメンソールスレッドの追加やニコチンが0.8mgから0.9mgといったの変更もあります。

 フィルターチップはセブンスター・メンソールと同じくコルク柄で、ACTのロゴは控えめにスタンプされているのです。

 ちなみに、ブラック・チャコール・メンソールのような「Checoal Filter」の文字はスタンプされていません。パッケージのデザインといい、チャコールフィルターである明記が全くないのは何故なのでしょう。

 ちなみに手前のプレーンフィルター部分には、ソリッド・メンソールと同じようにメンソールスレッドが仕込まれていて、完全にセブンスター・メンソールとは別物であることが窺えます。

 この煙草は、ACTフィルターの効果で非常にスッキリとした喫味に仕上がっていて、このタール数のメンソール製品としては、他のメンソール製品では決して味わえないスッキリとした喫味を味わうことが出来るのです。

 競合としては、クールやマールボロのメンソールとなるのですが、それらよりも格段に上質と言えるメンソールシガレットとなっています。その反面で、それらのような青臭さや酸味などが残留するようなオーセンティックなテイストは無いので、このタールクラスのメンソールユーザーが何を求めるかがカギになってきますね。

 昨今の流行りの強メンソールな向きとハイタールというのは、あまり組み合わせ的に合理的ではないのでしょうけれど、これは何かの突破口になりそうな気配を感じさせてくれます。

 セブンスターメンソールの後継製品とは言っていますが仕様を見ての通り、完全にブラックチャコールメンソール(現ソリッドメンソール)の高タール版で喫味もソレに傾倒していますね。

 以前のセブンスターメンソールの、あの独特の悶々感というか個性というか、それが無くなってしまった事は賛否両論かも知れませんが、これはこれで非常にスッキリ系として好印象です。恐らく、ほとんどのユーザーに受け入れられるのではないでしょうか。

 スッキリばかりで何も残らないかと思いきや、ほんのりとした甘みやメンソールらしい酸味も嫌と感じさせずに呈してくれるので、思いのほか楽しみ甲斐もありますし。

 一応は、ライトメンソールの方は変わらずの仕様でラインナップされているので、元の個性を味わいたければ、そちらを手に取るしかないでしょう。

 そのライトメンソールも、いつ変わるかは分かりませんが。

 とりあえず、コレはセブンスター・メンソールではないのです。

 そう、明らかに新製品、そして好印象。

 JTのチャコールに対する情熱は伝わってきますが、ACTフィルターの効果で軽快な喫味になっているので、以前のセブンスター・メンソールの方がディープな気がしないでもないですが、それは気にしないということで。

 追記:やっぱりセブンスターのライトメンソールは消えましたね・・・

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar12mg Nicotine0.9mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

SevenStars Menthol Box Limited Edition を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・メンソール・ボックス・限定デザイン」の喫煙感想

 セブンスターにラインナップされているメンソールの限定パッケージ版。紙巻「セブンスター・メンソール・ボックス・限定デザイン」を吸ってみた。

 オリジナルのソフトパックの存在感が強いために、他のラインナップが地味な存在となっているセブンスターですが、意外にもラインナップはメンソールにタールバリエーションまでと完備されていたりします。

 そんなセブンスターのメンソールの、2009年リミテッドエディションなのです。基本的にパッケージが通常品と異なるだけで、中身は同じなのですが、こちらはメタリックグリーンのサイドスライドボックスを採用しています。(2007年にも同様のパッケージが限定で発売されたので、一応は第二弾ということなのかな)

 ただ、サイドスライドボックスと言っても、アルファベットやディースペックのサイドスライドボックスとは違うのです。それらのタンス型のスライド方式とは違い、こちらは扇状にスライドします。

 思いのほか、とても快適なのです。

 ちなみに、普段のセブンスターメンソールは普通のボックスタイプのみで、ノンメンソールとは異なり何故かソフトパックはラインナップされていません。

 この煙草は、かなり強めに添加されているメンソールも然る事ながら、それに埋もれながらも、確かに感じる違和感。改めて、セブンスターの驚異的な個性を思い知りました。

 しかも、共存というよりは、ガチンコしている感じなのです。

 清涼感というものは無く、非常にモッタリとした喫味で、メンソールの苦味よりもセブンスターの甘味の方が強い印象となっています。何のためにメンソールを添加しているのか、その意義が分からなくなってくる感じは中々に混乱させてくれますね。

 でも、これが好きな人は本当に好きなのでしょう。

 メンソールの効果で幾分は吸い易くなっていますし。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar12mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

SevenStars Box Limited Edition を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・ボックス・限定デザイン」の喫煙感想

 元祖国産チャコールフィルター製品セブンスターのボックスは限定デザイン。紙巻「セブンスター・ボックス・限定デザイン」を吸ってみた。

 このボックスタイプ自体は後発になる製品なのですが、銘柄のオリジナルとも言えるセブンスターのソフトパックは随分と昔に発売され、当時は国産煙草初のチャコールフィルターを搭載した最も軽い煙草だったそうな。

 ブレンドもドメスティックブレンドという在来種を主としたブレンドを採用することにより、唯一無二のテイストに仕上がっていることも特徴。

 まぁ、この2点はセブンスターに関して有名な事柄なのだと思います。

 初めてセブンスター(ソフトパック)を買ったとき、その独特の喫味や香りが好きになれず、もう二度と買うことは無いだろうと思っていたのですが、今回、なんだか鮮烈なパッケージデザインに惹かれてしまい買ってしまいました。

 オリジナルの白基調デザインとは異なり、鮮烈な印象のデザインのパッケージ。意外とオリジナルよりも好みなのですが、どうやら賛否両論はありそうなデザインではありますね。

 ちなみに、このデザインは2011年12月に数量限定で発売された限定仕様で、セブンスターのTar14㎎製品(ソフト・ボックス)が存在しました。セブンスターの原点であるTar14㎎製品の力強さを「ROOTS」をテーマに表現したそうで、もちろん香りや喫味に変更点はありません。

 シガレットのデザインは通常製品と同一となっていて、何となく「グレーのチョッキを着た小父様」そんな印象を受けるチップデザインとなっています。昔は古い銘柄に多いデザインのように、七つの星とロゴが巻紙に刷られていたらしいですね。

 チャコールフィルターで空気穴は見当たらずです。

 この煙草、やはり癖がありますね。

 シガレットからは他のレギュラーフレーバーシガレットとは違う、シナモンのような甘い香り。あの時のソフトパックの時と同じ香り。

 火を点して喫煙してみると、モッタリとした少し甘めな喫味でキレや苦味などは無く、且つ流れの良いスムーススモークは充足感もありながらマイルドテイスト。

 確かに当時は「マイルドで良い」と女性の好評を博した背景は察することができますし、雑味も全く無いので、優秀な煙草であることは分かるのですが。やはり癖っ気が強く、その後に発売されたマイルドセブンの方がトータルバランスの良さがあります。(セブンスターはマイルドセブン発売後、すぐに首位を奪われたそうですし)

 よく「スパイシーでいて仄かに甘味がある」と表現されるセブンスターですが、私は甘味一辺倒な煙草ではないのかなぁ、と感じるのです。

 また、紫煙の香りも独特の甘さを含んでいますが、これは特に嫌いではありません。

 やっぱり、あまり好きではないかなぁ。

 でも不思議と、たびたび買ってしまうのですよね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar14mg Nicotine1.2mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Sky Blue Box を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・スカイブルー・ボックス」の喫煙感想

 台湾の免税店で販売されているマイルドセブン。紙巻「マイルドセブン・スカイブルー・ボックス」を吸ってみた。

 これは台湾の免税店で購入したマイルドセブンで、アジア他国でもマイルドセブンは「Tar10mgのオリジナル」と「Tar8mgのスカイブルー」に「Tar6mgのウィンドブルー」など、いくつかのバリエーションを基本に展開されているようです。

 どの製品にもパッケージにはタールやニコチンの具体的な数値は明記されていませんが、上記の情報を踏まえると、このスカイブルーは日本国内のライトに相当する製品なのでしょう。

 あと、購入者に製品のタール数値などを分かりやすく伝えるため、製品名にタール数値を示す数字や明瞭なタールランクを冠している国は日本ぐらいしかないらしいですね。欧州や他アジア国を始め、多くの国ではパッケージカラーやカラーネームを製品名に冠することで、タールランクごとのバリエーションを展開しているのだそうな。

 この他国の傾向は欧州を始めとする「云々という表記は健康に云々」という御節介が起因でしょうが、日本は日本で、日本人が内容の不明瞭などを極端に嫌うという傾向の現れなのでしょうね。

 まぁ、他国は知りませんが、日本では煙草を売る人間が商品を熟知していないことも茶飯事ですし、そんな店で「ぱっと見では謎」な煙草に出くわしても、大多数の人が購入には至らないはず。(「各国の事情」とか健康志向を商売にした高給取りは理解する気も更々に無さそう?)

 この調子だと、日本で売られている煙草がポケモン状態になる未来も遠くはない!?

 ちなみに、世界で5番目に売れているというマイルドセブンは2013年2月をもってブランドの幕を下ろし、国内では後継として「メビウス」という新ブランドにて新たに展開されているのですが、海外はメビウスにシフトするのは1年ほど遅れてからとのこと。

 マイルドセブンという製品名が市場から消えて寂しく想っている人は、海外免税店へ行くと良いかも?

 フリップトップには「FOR DUTY FREE SALE ONLY」ということで、免税店向けの免税販売仕様であることが記されています。品名は「七星天藍硬盒20支」となっていて、要約すると「天藍=スカイブルー」「硬盒=ボックス」「20支=20本入り」ですが、本体が「七星」ということは海外ではセブンスター扱いなのでしょうか?

 マイルドセブンはセブンスターの低タールな姉妹品として発売された経緯があるので「七星」なのかな?

 あと、日本人として「法律禁止供應菸品予未滿十八歲者」という言葉にも違和感を感じたりなんだりで、台湾は18歳から、いわゆる「大人扱い」なのだということが窺えたりします。(日本の成人年齢は世界各国の中では比較的高めの設定だったりします)

 余談ですが、日本の女性の決め台詞に「オトコはいつまで経ってもコドモ」というモノがありますよね。(笑)

 不覚にも、この表現には中々のユーモアを感じてしまったり。

 ただ、煙草だけに適用するのはアホの極みな内容ですが、今の世でコレの因子は大小あれど腐るほど存在します。特に二枚目に関しては意図的に誤解を招くための警告イラストとなっていて、喫煙の有無だけで「私は右の左の」という非常に危険な認識を与えるためのイラストとなっています。

 これらの警告イラストは日本の製品と同様に箱への直刷りとなっています。

 フィルターチップのデザインは国内と同じようなものですが、国内の製品はシルバーラインなのに対し、こちらはラインではなくドットとなっているのです。ちなみに、空気穴は小さいものが2列で、海の外でもマイルドセブンはチャコールフィルター仕様となっています。

 以前、香港の友人が「日本のラッキーストライクはウマイ、香港のはマズイ」と言っていました。洋モクが各国に合わせてローカライズされることは、今の御時世に何も珍しいことではないようですが、ではでは国産銘柄も海外では国々の民の嗜好性に合わせてローカライズされているのかというと、どうなのでしょう。

 少なくとも、自動車メーカーは、綿密に現地の需要や特性を研究して、それに合わせた自動車をリリースしますよね。(使えないアメ車やスーパーカーは除く)

 進出先の嗜好性に合わないようであればローカライズは当然のように行われるのでしょうけれど、その点、多くの国の人が口を揃えて「美味しい」というのが日本の煙草だったりするわけで。

 ・・・で、この煙草なのですが、吸ってみた感じは日本の相当品と大差もない様子。

 全ての工程が国内流通品と同じであるということは考えられないので、何かしら違うのかも知れませんが、味気など何も気にならない程度で、国内のマイルドセブンと同じく高いレベルに仕上がっているのです。

 心なしか「日本のマイルドセブンの方がスムースかな?」という程度で、これまた気の持ちような感じ。

たまに聞く「海外のマイルドセブンは日本のよりマズイ」という意見も多いようですが、全く以て「ホント?」なレベル。

 まぁ、年をとって人の意見を頑なに聞かなくなったような人なんかは「ソフトパックとボックスで味が違う」などのような分かった口で本末転倒の恥を晒すことも多いのが喫煙の味であり、醍醐味。

 目に見える事のみを悪さの原因と決めつけて他の要因を探らないことは良くない。

 喫煙に関しては、同一品でも保管や吸い方などで簡単に味気や風味は変化してしまうので、このマイルドセブンに関しても、何かの「違い」は、その点に起因しているのかなという程度。

 まぁ、直ちに吸い比べたわけでもないので、本当に違うものなのかも知れませんけれど・・・。

 極々普通に「吸える」煙草なのでした

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar—mg Nicotine—mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol