Chunankai Lights Menthol を吸ってみた

中南海・ライト・メンソール の喫煙感想

 漢方エキスにプラスで緑茶エキスが添加されている煙草。紙巻「中南海・ライト・メンソール」を吸ってみた。


銘柄概要

 中国の政治的重要地区である北京市内の「中南海」を名に冠するブランドで、痰の切れを良くするという「甘草」のエキスや血流をスムースにするという「羅布麻草」のエキスと、それらの「漢方エキス」を独自の特許技術で煙草葉に添加していることでも有名ですね。その中南海のメンソールシガレットは、それらの漢方エキスにプラスで「緑茶エキス」を添加することで、独特の清涼感を特徴とする味わいがウリとなっています。

 確かに、パッケージを見てみると「HERB BLEND」や「MENTHOL」の表記の他に、茶葉と思われるイラストとともに「FRESH TEA MIX」なんて表記があったりするのです。ただでさえ「漢方煙草」と中々に面白い肩書きを持つブランドなのに、それに況してメンソールシガレットは超アジアな内容のシガレットとなっているのですね。

 ちなみに、中南海は日本国内での展開にあたって味わいや香りを日本人向けにローカライズしているそうですが、メンソールシガレットは元より日本で展開するために開発された製品なのだそうで、端から日本人向けの製品ということ。

 白色のフィルターチップには深緑色でブランド名などがデザインされているのです。楷書のような中南海のロゴマークが中々に異国情緒を感じさせる、私的に好みなデザインなのです。しかしながら、やはりTar15mgのようにコルク柄チップで巻紙にスタンプというデザインの方が良いかな。ちょっとパンダっぽいし、これ。

 ・・・と、ここまでの画像は旧デザインのものなので、以下に現在のデザインの画像も掲載しておきます。

 以前までのデザインとは異なり、各デザインパーツがセンターレイアウトへ変更されていますね。銘柄名などを示す要所に光沢のあるテクスチャーを用い、パッケージ全体の素地にも削り出し調の独特な輝きを放つテクスチャーが施されていたりと、中々に高級感がアップしているのです。パッケージの正面と背面へ新たに配された偽物対策と思われる「ホログラム」も、このデザインからとなっています。

 あとは、いつの間にかニコチン値が0.8mgから0.7mgへ下がっていますね。記憶が曖昧なのですが、確か以前は0.8mgであったはずななのです。

 ちなみに、フィルターチップのデザインも地味に変更されていたりします。ブランド名のフォントが光沢のあるブロックタイプのものへと変更されていて、異国情緒が激減しているのです。仕様としては、極小空気穴が1列で配されたプレーンフィルター仕様と以前より変更はありません。

 そういえば、この中南海のメンソールシガレットは日本向けの製品だからなのか、ノンメンソールの中南海とは異なりシガレットにロットナンバーが刻印されていませんね。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、添加されている「緑茶エキス」の効果が大きいのか、かなり独特の味わいが癖になってしまいそうなメンソールシガレットとなっているのです。

 まずはシガレットの香りですが、これがまた非常に独特であり、確かにメンソールシガレットらしくメンソールの香りも感じられるのですが、それを大きく上回る量感で独特の清涼感が印象的な香りが強く感じられます。何と言うのかな、これは「緑茶」と言うよりも「グリーンティー」みたいな感じの香りで、日本的な緑茶と言うよりは「外国的な緑茶」を思わせる香りかな。大概が「何故にこうも甘い」みたいな、あまり日本人が好まないタイプの緑茶ですね。

 ただ、この煙草に限っては中々に独特ではあるものの、パッケージにも記載されている「FRESH TEA MIX」も納得な爽やかさを覚える香りで、とっても良い香り。全体的なバランスとしては、ミント感の方が勝っています。

 喫味の方は、これもまた非常に独特であり、おおよそのメンソールシガレットとは一線を画する味わいとなっているため、面白味を超えて「衝撃的」な味わいとなっているのです。これは一体なんなのだろう、とにかく非常に癖の強いミント感が支配的な味わいで、緑茶と言われると確かにと思える一方で、いやいや緑茶ではないでしょうとも思えるような。ものすごく表現し難い味わいなのですが、ミント感に爽やかさと、言葉にすれば「よくあるメンソールシガレット」にしか思われないだろう味わいながら、実際には全ての要素に「独特の」という形容詞的表現が付加されている味わい。

 爽やかさ、清涼感、確かに感じられるのですけれどね、恐らくは「緑茶エキス」の威力が強いのでしょう。あまり「漢方エキス」は味わいに対して作用も少ないように思えた中南海ですが、この「緑茶エキス」は威力も高く効果抜群なのです。何と言うのかな、ミントとして例えるのなら、ややペパーミントに傾倒したメンソールシガレットっぽくも感じられるかも知れません。苦味や甘味は少なく、少し強めの酸味っぽい味わいが爽やかさに転じているようなタイプのメンソールシガレット。

 メンソールの加減としては非常に穏やかな部類となっていて、程好いながら清涼感にはイマドキな強い刺激感も無く、味わいへミント感を含ませるに留められているような印象のバランス感は、あくまで緑茶エキスと同じように「フレーバー」として楽しめるように用いられている感じかな。この媚びない感じが、これまた一癖を思わせながら良い感じですね。

 もちろん、日本人向けのローカライズもバッチリなのか、余計と思える雑味はありません。煙も日本人が好むスムースな質感となっていますし、そこらのローカライズ洋モクよりも吸いやすいと思います。

 また、このように緑茶エキスによる味わいへの影響が大きいからか、後味にもメンソール製品らしい苦味は無く、味わいでも感じられた独特の清涼感が強く残るものとなっています。最初から最後まで、とことん独創的な味わいと香りのメンソールシガレットといった仕上がりには非常に突き抜けたオリジナリティーを感じさせてくれますし、それでいて取っ付きの良さも押さえているという、かなり素敵仕様な煙草ではないでしょうか。

 総じて、他に類を見ない、正しく中南海のメンソールシガレットでしか体験することが出来ない唯一無二の味わいが光る個性となっている煙草なのです。決して似てはいないのですが、サムタイム銘柄やPRO-NEXを搭載する前のフィリップモリスのメンソールシガレットなんかが好みの方は、意外にもマッチしそうに思える味わいです。あれらも「強烈なペパーミント」に傾倒した味わいが非常に独特のメンソールシガレットでしたし、この中南海のメンソールシガレットとは似ていないながらも「独特」の中に不思議と共通する何かを覚える感じがするのですよ。

 まぁ、サムタイムにせよPRO-NEX搭載前の旧フィリップモリスのメンソールシガレットにせよ、無くなったからといって憂いている方も多くはなさそうな銘柄ですが、気になる方は代替の目当てとして試してみる価値はあるかも知れません。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.7mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「Other Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る