ジャルム・スプラッシュ・12 の喫煙感想
スプラッシュと謳うジャルムのタールバリエーション。紙巻「ジャルム・スプラッシュ・12」を吸ってみた。
銘柄概要
この煙草もバリハイと同じく意味ありげに「スプラッシュ」と冠している、インドネシアの大手はジャルムというブランドの丁子煙草ですね。特徴的なパッケージとスプラッシュなる冠により何となく特殊な仕様を臭わせる煙草となってはいますが、その実はバリハイと並ぶ単なるタールバリエーションだったりします。特にフレーバーやメンソールが付加されているわけではありませんので、御留意を。
というより、一般的には有名ブランドであるラークのミント・スプラッシュというメンソールシガレットのせいで、この煙草も一見はメンソールシガレットのように思われてしまうかも知れませんね。多くにとっては全く紛らわしい限りかも知れませんが、丁子煙草のラインナップでは散見される傾向ですので、この際だから楽しむことにした方が良さそうなのです。
ジャルムならスーパーだバリハイだスプラッシュにブラックだ。ガラムならスーリヤだヌサンタラだシグネチャーだ。これらは全くもって多くの日本人からすればタールバリエーションを表現しているとは思えませんよね。しかしながら、それも素敵な魅力なのです。
ちなみに、数字もしくはライトやマイルドといった分かりやすい表現でタールバリエーションを表している傾向はというと、今となっては世界的にもマイノリティーなものです。親切も過度なくらいにタールバリエーションをキッチリと取り揃えるのも、それは日本くらいなものです。これは、もはや国民性なのかも知れませんね。
バリハイと同じようにリゾート感を打ち出しているかのように思えるパッケージデザインなのです。スプラッシュという名によるのか、パッケージデザインは波に乗るサーファーのイラストがデザインされていますね。
何と言うのか、クレテックでサーファーとなると、どことなく外国のリゾートというよりもジャパニーズな海岸をイメージしてしまうのは私だけでしょうか。
パッケージサイドの情報は、同様のパッケージを採用するジャルム・バリハイと共通しています。メーカーやインポーターの情報や12本詰めのクローブシガレットであることの他に、そのクローブシガレットゆえの「巻紙のシミ」に関する注意書きなど。
ただし、このスプラッシュはバリハイよりもタール数値の低いTar14mgとなっているのです。あまりライトな印象は覚えない数値かも知れませんが、実のところクレテックとしては並みにライトな数値と言えますよね。ジャルムでは、さらにライトなブラックシリーズなどもラインナップしているので、ガラムよりはフレンドリーなラインナップと言えるかも知れません。
特殊なサイズのパッケージを比較すると、こんな感じなのです。ざっくりと言ってしまえば、ホープ銘柄を多くのキングサイズ銘柄と同じような高さにしたような感じですね。
中包装紙は、やや浮いていながらもゴールドカラーとなっていました。私的には、このスプラッシュは銀色の中包装紙の方が良い気がしなくもありません。
ちなみに、ほんの少しスリムな12本のシガレットは、画像のように詰められていました。
ちょっと不思議なパターンのチップペーパーは、クローブシガレットらしくといったように相変わらずとなっています。そして、巻紙のシミも相変わらずとなっているのです。
仕様としては、かなりライトな部類に入るものの空気穴は特に見当たりません。もちろん、プレーンフィルターとなっています。
一般的な太さのキングサイズシガレットと比べてみると、5mmほど長く、そして少しだけ細巻きであることが分かります。中々の特殊規格であり、クローブシガレットの面白さの一つとも言えますよね。
クローブシガレットは本格的になれば細巻きとなり、さらに本格的になると逆に太くなるという。なんなのでしょうか。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、何ともマイルドでありながら、しっかりとブランドのベースとなるキャラクターが褪せることも無く楽しませてくれる煙草なのです。
まず、シガレットの香りですが、これは対である高タール版のバリハイと同じくですね。丁子煙草というよりはブランデーのような甘さの香りで、ジャルム・スーパーやガラム銘柄と比べると中々に異なりを感じる香りとなっているのです。
また、香りの加減は控え目と感じたバリハイよりも、さらに控え目であるように思えます。私的には、このシガレットの香りも丁子煙草の楽しみであると思っているため、ちょっと物足りない感は否めないかな。
喫味の方は、順当に直上のタールバリエーションであるバリハイのマイルドバージョンといったところですね。ジャルムらしく上品な味わいの中に、分かりやすくも突出しないような塩梅で独特な丁子煙草の香りが含まれている感じとなっています。ガラムで似たようなタール数値のシグネチャーと比べても、どちらかと言えばステレオタイプ的な煙草らしい味わいが強く、数ある丁子煙草の中でも丁子煙草らしさは控え目な印象なのです。
確かに煙には丁子煙草らしい甘さの個性がありながら、それでいて癖があるとまでは言い切らない程度に抑えられている印象です。やはりガラムを丁子煙草の基本とすると、それらのようなフルーツソース感が無いために別物とすら思える味わいですね。
何と言うか、バリハイも同じくでしたが、柔らかい甘さと煙の質感がジャルムらしい上品さを覚えさせる、何とも柔らかい印象の煙草なのです。ガラムのように華々しさはありませんが、穏やかな気持ちになれるような味わいには確かな異国情緒を感じることが出来るでしょう。
そう、ガラムが華々しい仏閣をイメージさせる味わいなら、これらのジャルムはマッタリとしたライフスタイルをイメージさせるような味わいなのです。どちらも異国情緒に溢れる素敵な味わいですが、同じ丁子煙草でもキャラクターの違いが顕在していて面白い感じ。
総じて、味わいの傾向としてはバリハイと同じように、上品で豊かな煙草感をベースに丁子煙草らしい甘い香りを織り混ぜている仕上がりです。全体的にジャルムはガラムよりも口当たりが優しく、このスプラッシュは特に抜きん出ていますし、なめらかな吸い心地と相まって喫しやすい仕上がりとなっているのですよ。バリハイとの違いと言えば、それは順当にライトバリエーションらしく重厚感が減っているということだけのように思えますね。
何となく、協調性と調和性の豊かさを感じ取れる煙草です。そのような方は「ちょうど良い」と思える煙草ではないでしょうか。ガラムのシグネチャーよりはブランドの個性が欠かれずにマイルド化されていると思えるため、私的には好印象なのでした。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar14mg Nicotine0.8mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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