WR250X エルマシステムのエコピュア12 を除去してみた

バイクに関する内容の記事です



 概要:WR250X「取り付けたエコピュア12の除去」のレビュー

Eruma System Eco Pure 12

 以前に「WR250X エルマシステムのエコピュア12装着」という記事でも取り上げた通り、私はWR250Xの車載バッテリーにバッテリー寿命延命装置なるエルマシステムのエコピュア12という製品を装着しました。それはバッテリーに対して悪人である私からの、せめてもの労わりでした。あれからしばらく、ぼちぼち経過したために再インプレッション&レビューを記してみようかなと思います。

 ということで、株式会社エルマの「エコピュア12」という二輪車向けのバッテリー寿命延命装置をWR250Xに装着してみて、結局のところ如何だったのかを感想としてみたのです。


▼とりあえず前置き


 とりあえず、先の「WR250X エルマシステムのエコピュア12装着」という記事の通り、私はWR250Xにバッテリー寿命延命装置と謳うエルマシステムの「エコピュア12」という製品を装着しました。

 まずは、エコピュア12という製品について。私は素人なので詳しい技術的内容は存じませんが、エコピュア12はバッテリー端子に直付けで装着し、常時作動しながらバッテリー端子に蓄積するサルフェーションの原因となる結晶を特殊パルスで分解するというものです。経過とともにサルフェーションが端子へ蓄積するとバッテリーの効率が下がるのでしょうか、そのサルフェーションを分解除去することにより通常よりも長くバッテリーを使用が出来るというもの。

 そして、エコピュア12はバッテリーに直付けで常時作動という特性上、バッテリー上がりを防止するためにバッテリーの電圧低下を感知して自動で動作を停止するバッテリー保護機能が備わっています。

 私はバイクに乗る機会も多いわけではなく、少しはバッテリーを労わろうという程度の気持ちで装着したものです。


▼いきなりですが私的結論


Eruma System Eco Pure 12

 ご覧の通りで、この製品は早々に取り外すこととなりました。装着してからというものの、わずか三か月ほどという間も無くしての除去なのです。結論としては「私にとっては点で役に立たないどころか、むしろ装着によって仇となる製品」といったところです。

 では、何がエコピュア12を取り外す原因となったのか。それは端的に言ってしまえば、明らかに「エコピュア12を原因としてバッテリー上がりを起こした」ということなのです。何を根拠に当製品が原因だと判断したのかは次の通りです。

 まず、何度も言うように私はバイクに乗る機会も多くはありません。それはSR400に乗っていた時からで、今日のWR250Xに乗り換えた今でも相変わらずです。ひと月ならまだしも、季節は問わず二か月もバイクに乗らないということは私にとって何も珍しいことではないのです。その間に行うバッテリーのケアといえばツーリングの前に充電を行う程度でしたが、今の今まで何も問題は感じませんでした。

 ちなみに、SR400もWR250Xもバッテリーは交換したことが無いために、使用は純正品であるGSユアサのバッテリーです。真冬の寒さがバッテリーに過酷な時期で、二か月以上も放置したのに問題も無くエンジンを始動させる非常に信頼しているバッテリーなのです。

 そんな使用状況であるにも関わらず何の問題も起こさなかったバッテリーが、このエコピュア12を装着して一か月ほどのこと。ツーリング前にガソリンの給油だけ済ませておこうとキーをオンにしたならば、インジケーターが「じゅんじゅわ~」と点灯しかけて消灯してしまいました。それはまるで、古いバイクを引っ張り出してきた時のような感じです。

 正直なところ、先の通りにエコピュア12はバッテリーの電圧低下を自動で感知して動作を停止する保護機能が備わっているとのことで、初めはエコピュア12を疑うことも無く「あぁ、ついに上がったか」と思いました。しかしながら、あまりにも今までとは異なる短期間での上がり方をしたため、ひとまずエコピュア12を取り外してみたのです。

 それならば、まぁ、びっくり。やはり二か月を経ても余裕でエンジンを始動するではありませんか。もう思うことといえば、細かい理由は抜きにして「これ、いらん」なのです。


▼結局の感想


 私のように乗る頻度というか、詰まるところ走行時充電の機会が少ない方は確実に使わない方が良いと思われます。バッテリー上がりの原因となりそうですし、それを未然に防ぐために充電をマメに行うというのも何だかなと思いますから。それは逆に、ほぼ毎日と乗るような車両なら装着する価値があるかも知れませんね。ただし、基本的に頻繁に乗る車両なら通常の走行時充電でサルフェーションの原因となる硫酸鉛も無害となるらしいので、あまり装着する旨みは無いのかも知れません。

 そもそも、バイクの小容量バッテリーなどに使うような向きの製品ではないのでしょう。それこそフォークリフトなどといった大容量で維持費が高価なバッテリーならば、環境や経済の面からも装着することが望ましい製品だと思うのです。

 ということで、この件を通して分かったことといえば「GSユアサのバッテリーって素晴らしいな」ということなのです。基本的に現代のバッテリーは一般ユースにおいて寿命を延長する必要も無いくらいに高性能なのでしょうね。私的には、このエコピュア12を含めて常時作動による電源を必要とするような製品をバイク用バッテリーに装着することは、お勧めしません。


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