glo グローを買ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:電子たばこ「glo:グロー」の開封とレビュー
 


 流行りの電子タバコ(加熱式たばこ)に遅れて参入したブリティッシュアメリカンのグロー。その「グロー」を買ったので、開封の様子と簡単な感想やレビューをしてみます。


 フィリップモリスのアイコスを筆頭に伸長が止まらない電子タバコ。そのアイコスに遅れて、ケントなどのブランドで有名なブリティッシュアメリカンタバコが「グロー」という製品を2017年10月より全国展開しましたね。

 ちなみに、それぞれは技術に細かな違いはあるものの、基本的に専用のシガレットを高温で加熱して水蒸気(ベイパー)を楽しむという点は共通です。副流煙が発生しないため受動喫煙による不確かな害の心配が無く、従来の紙巻製品と比べて有害性を低減した水蒸気を煙のように楽しむことが出来るというものなのです。

 このグローでは「WHO(わい・ほんま・押しかくす機構)が低減を定める九つの有害物質を一般紙巻と比べ90%低減」とメーカーが謳っていますね。電気化や健康化が進むだろう今後は嗜好品においても例外は無いようで、ますます電子タバコは紙巻煙草に取って代わり普及していきそうなのです。



 そんなグローを、この全国拡販を機に買ってみたので、アイコスの時と同様に開封がてら記録を記してみることにしました。

 ケントよりリリースされているグロー専用シガレットである「ネオスティック」の味や香りなどの喫煙感想は、追って個別に記事化したいと思います。




 これがグローのパッケージなのです。

 アイコスの時も思いましたが、まるで煙草製品らしさを感じさせないパッケージデザインは、もはや家電製品のようです。生活雑貨と一緒に転がしておくと、それこそモバイルバッテリーやブルートゥースの送受信機のパッケージのようなのです。

 パッケージの大きさは、それこそアイコスと大差は無いサイズ感ですね。



 パッケージ底面を覗いてみると、アッセンブル・チャイナということで中国で組み立てられていることが表記されています。iPhoneなどと同じような感じとでも言えば良いのでしょうか。

 ちなみに、製造は「Nicoventures」という企業であることが記されています。この企業はブリティッシュアメリカンタバコの関連企業であるようですが、主に電子タバコのテクノロジーに関する企業とのことですね。

 要するに、ブリティッシュアメリカンタバコ関連の電子タバコにおけるプロフェッショナルのようです。



 で、開けてみます。

 アイコスの凝ったパッケージとは異なり、グローは弁当箱タイプですね。感心した点といえば、オープンテープを採用していたのでビニール外装を取り除きやすかったということでしょうか。

 箱の質感は上々です。




 箱の中にはグロータバコヒーター(本体)の他に、掃除用の専用クリーニングブラシと充電用のACアダプターとUSBケーブルが同梱されています。アイコスと同じように特に何かを買い足す必要は無いキットとなっていますね。

 強いて言うのなら、アイコスの携行用に工夫された形状のブラシとは異なり、グローのブラシは持ち歩くことを前提とはしていないように思えるということでしょう。あくまでも「自宅に帰ってきたら清掃してね」といった程度に見えるのです。

 まぁ、煙草葉を内側からダイレクトに加熱パーツで加熱するアイコスとは異なり、グローはシガレットを外側からシガレットペーパーを介して加熱するような構造です。比べると内部機構には葉屑が溜まる程度で、アイコスのヒートブレードのような汚れ方とはなりにくいのかも知れません。

 もちろん、この本体キットには専用シガレットであるネオスティックは付属していません。こればかりは、別途で買い求めなければなりませんよ。



 これは付属のマニュアルブックの各部名称のページですが、マニュアルはアイコスよりも視覚的で分かりやすい印象でした。単純なようで最小限のインジケーターが様々な状態を表現することも多い電子タバコでは、ぱっと見で頭に入ってくるマニュアルの分かりやすさは意外と重要ですよね。

 また、一体型であるグローはセパレートタイプのアイコスと比べると可動部なども少なく、故障のリスクが少なそうという印象も覚えました。アイコスは人気の反面で、機器的な煩わしさや故障のリスクがユーザーの間で問題提起されているようですから。

 シンプルなデザインのグローは、その点で機器としては安心感を覚えさせてくれるのです。



 ちなみに、アイコスその他と大きさを比較してみました。やはり一体型ということもあり、アイコスよりも小振りですね。

 しかしながら、取り出しさえすれば比較的シガレットライクなビジュアルであるアイコスとは異なり、グローは一体型ゆえにボディそのまま口に運ぶこととなります。このビジュアルに嫌気をさす方も多いようで、アイコスのセパレート方式も煩わしいとばかりではないのかなといったところ。

 そんなグローのサイズ感はというと、おおよその方は「思ったよりも小振り」と思うだろうサイズ感のように思います。私的に例えるのなら「小振りな小型自動拳銃のグリップ」みたいな感じです。

 何と言うのか、握ると手で覆い隠せる程度の大きさなのです。





 あと、何となく重さを量ってみました。

 グローは画像で102gとなっていますが、保護フィルムを張りっぱなしで計ってしまったため、実際のところは100gちょうどくらいだと思われます。アイコスはホルダーをチャージャーに収めた状態で120gであり、その内の20gがホルダーの重量なのです。

 詰まるところ、空っぽのアイコスのチャージャーとグローが同等の重量ということですね。



 どっちももってねえからわからねえよ、という方のために。

 眠眠打破は132gですので、おおよそ「あと一口で終わり!」という眠眠打破を握って口に運ぶ感覚こそが、正にグローで一服している時の感覚ということですね!

 うむ、分かりやすい。



  ということで、さっそく付属のアクセサリー類で充電して喫煙に備えます。何気に電源スイッチの周囲にレイアウトされているリング状のインジケーターが分かりやすそうで良い感じなのです。

 アイコスのインジケーターは色や段階で状態を表現するので、少し把握しにくい向きがありましたからね。消灯・点滅・点灯の淡色表現ながら8段階その他の表現が可能なシンプルなインジケーターは私的に好印象。

 特に、私の持っているアイコスは初期のタイプなので、把握しきれていない私の都合と視認性の都合もありインジケーターなんて殆ど機能していませんから。

 ちなみに、初期状態では20%程度の充電残量となっていましたので、購入の際は仕様の前に必ず充電が必要と思った方が良いかも知れません。

 何気に付属の充電アダプターは、しっかりと出力仕様も2000mA/5Vなので急速充電してくれているようです。ぼちぼちベルセルク無双をシールケとかキャスカでプレイしていたら、あっという間に充電完了していました。



 グローで使用する専用銘柄は、同社のケントというブランドより「ネオスティック」と銘打ちラインナップされています。特徴的なパッケージであるアイコスのヒートスティックと比べると、既存のスーパースリムのキングサイズシガレットと同様のパッケージサイズとなっているため、幾分と馴染みを感じるパッケージとなっていますね。

 よくあるボックスパッケージを半分の暑さにしたようなサイズ感、とでも言えば良いでしょうか。




 ネオスティックはグロー専用シガレットですが、シルエットとしては同ブランドの紙巻銘柄であるナノテックシリーズと同等となっています。一般的なキングサイズシガレットを半分にしたようなビジュアルのヒートスティックと比べると、やはり親しみやすいシガレットではないでしょうか。

 しかしながら、そのシガレット構造はヒートスティックよりも奇天烈なものとなっていると言えるでしょう。

 煙草葉が詰められているのはシガレットの半分程度であり、その後段に「ADVANCED HEAT TECHNOLOGY」とプリントされている部分の内側は全て空洞となっています。実は空気穴の近辺も内側は空洞であり、ケントらしくジェットフィルターを搭載していることと相まって、フィルターと呼べる部分は正味5mm弱ほどの長さしかないのです。

 詰まるところ、半分は煙草葉が詰まっていて、その他の大部分は空洞なのですね。フィルターが長いシガレットのように見えるため、かなり意外と思える構造なのです。

 何となく想像するには、そもそもベイパー(水蒸気)を楽しむ電子タバコではフィルターは特に必要も無いのでしょう。それゆえに必要なのは、高温という熱を帯びるベイパーを冷却する空気層だったのかも知れません。

 フィルターは葉屑の口への侵入を防ぐとともに、適度な吸い込みの抵抗感を演出するためのパーツであり、余裕をもって設けられた中空構造が適切にベイパーを冷却する。これがネオスティックの基本構造概念なのかと。

 確かに、アイコスのヒートスティックは熱源と口元の距離が近く、吸い込むときは中々に口元が熱く感じますからね。これはネオスティックの大きな特徴なのかも知れません。

 ジェットフィルターは、お飾りかも。




 で、キャップをスライドして差し込み口を現世に顕現させたのならば、シガレットを差し込みます。

 アイコスとは異なり、このグローのメインとなる可動部はスライドキャップくらいなものです。そういった意味ではアイコスよりも故障や破損のリスクは格段に少なそうですね。

 また、ヒートブレードに目がけてピンポイントでシガレットを差し込まなければいけないアイコスとは異なり、シガレットを側面から加熱するグローは何も考えずにシガレットを差し込むことが出来ます。シガレットがコツンと奥まで到達する感触にだけ気を付ければ良いグローの方が、やはり格段に気兼ね無く使用が出来そうです。



 そして、スイッチを長押しで加熱開始です。リング状のインジケーターが全て光ったらバイブレーション機能の振動で準備完了を知らせてくれます。

 この点も、私的にはアイコスより良い感じではないかなと思います。インジケーターの明るさも並々なので、日中の屋外でも視認に困ることは無いでしょう。



 こちらは、お役目を終えたネオスティックです。少しだけ煙草葉に近い中空部分も焼き色が入っていますが、これを見る限り加熱は煙草葉の部分にて行われていることが分かりますね。

 わりと強烈に煙草葉の色素が巻紙へ滲み出ているヒートスティックの吸いがらと比べると、こんがり焼き色なネオスティックの吸いがらは幾分とマイルドな印象を覚えるでしょう。

 実際のところ、アイコスに比べてグロー吸い心地は比較的マイルドな印象ですからね。



 また、グロー専用のシガレットである「ネオスティック」は先の通り、同社のケントブランドよりリリースされています。今までの電子タバコと同じように、アイコスなどの他社の電子タバコとは互換性が無いため要注意ですね。

 また、ブランドこそケントとなっていますが、その内容はアイコスにおけるマールボロと同じように看板のみの借用と思われます。同ブランドのナノテックシリーズと似通ったパッケージとシガレットを採用してはいますが、電子タバコは仕組みそのものも異なるために味わいは特に踏襲していないはずです。

 あと、このネオスティックは全国拡販に伴いラインナップのバリエーションを増やしたそうですが、おおよそ一般的に手に入るのは画像の四種類のようです。今後の展開が楽しみですね。

 これらネオスティックの喫煙感想は、追って個別に記事を作成したいと思います。


[✓] グローへの所感

 グロータバコヒーターそのものの印象に関して言えば、私的にはアイコスよりも良い感じと言えます。

 それは何より、機器的な利便性がアイコスよりも優れていると思える点ですね。一体型なので煩わしい所作も必要なくベイパーを楽しめますし、シンプルなデザインゆえに故障や破損のリスクはアイコスと比べて非常に少なそうと思わせてくれます。

 喫煙時のビジュアルに関しても、私は電子タバコは紙巻煙草とは全くの別物と考えていますので、そう気になりはしません。そもそも、私の場合はアイコスでもホルダーを握りこむようにして吸うためにグローと大差は無いといったところです。

 何と言うのか、紙巻煙草とは異なり電子タバコでは出来るだけ熱を逃がさず効率よく使用したいため、握りこむことが最適な気がするのですよね。

 あとは、嗜好品として味や香りがどうか、ですね。

 懸念すべきところとしては、私自身が「あまり電子タバコは得意ではない」ということだけです。

 追々、それぞれのネオスティック銘柄の喫煙感想を公開していきたいと思います。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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