喫煙に関する内容を含みます
概要：葉巻「ジェット・オリジナル・8」の喫煙感想
手ごろな価格とサイズ感を武器とするリトルシガー。葉巻「ジェット・オリジナル・8」を吸ってみた。
フォルテの登場により確立した「格安リトルシガー」とも言えるカテゴリーですが、もはやリトルシガーは過去のように馴染みの浅いものとも言えないところでしょう。
ちなみに、リトルシガーというのは、ざっくりと言えばシガレットとシガーの折衷案のようなものです。シガーの味わいをシガレット感覚で気軽に楽しめるという、両者の不足を補うような個性を持っています。
そんなリトルシガーは、見てくれこそシガレットそのものですが、紙巻煙草のように刻みが紙で巻かれているというものではなく、煙草の葉を加工した「シート煙草」を用いて巻かれています。これにより、煙草の葉が煙草の葉で巻かれている葉巻と同様の作りとなるため、区分は紙巻ではなく葉巻となっているのですね。
もちろん、リトルシガーは軽快なシガーの味わいなどが個性となっていますが、消費者目線だと「T/N値の表示が無い」ということが最たる特徴と言えるかも知れません。これは、先の通り区分が紙巻ではなく葉巻となり、葉巻は紙巻のように表示のための計測方法が確立していないということによります。
しかし、ここ最近ではリトルシガーのマーケットが葉巻愛飲者よりも大きく紙巻常用者に傾倒しているという世の流れもあり、リトルシガーながら大体どれくらいのタール数値かということを消費者に伝えている銘柄も増えてきましたね。如何に紙巻常用者にとってタール数値というものが大きな購買動機となるか、葉巻愛飲者との嗜好性の違いが暗に知れて面白いかも知れません。
で、このジェットも最近のリトルシガーらしく、Tar8mgという感覚的なタール数値を銘柄やパッケージに冠しているのです。
そして、いわゆる格安リトルシガーの類は細かったり短かったりと、中々に一般的とは言い難い規格を採用するブランドが多いものです。しかしながら、このジェットは「細すぎず、短すぎず」を売りに、低価格でありながらサイズ感も一般的なキングサイズシガレットが近いという謳い文句となっているようです。
パッケージには、大きく「８」とデザインされていますね。ぱっと見は紙巻のようですが、パッケージ正面には控えめにSLIM CIGARと表記されています。
また、パッケージにデザインされている飛行機のシルエットですが、銘柄名のJETは、そのまんまジェット機のようですね。
やや全体的にチープな感じのパッケージですが、良い感じに個性となっているように思います。
パッケージサイドには、製造者と国内代理店の情報が記されています。とりあえず、生産国はインドネシアで、国内代理店はアークローヤルなどで有名な日辰貿易のようですね。
製造者は「PT. STTC Pematang Siantar」というインドネシアのメーカーのようですが、このジェットという銘柄そのものは英国ロンドンのウィルソンタバコの商標のようです。
何となく検索してみたら、東南アジアの方では、このジェットのシガレットの偽物が出回っているみたいなのです。（リンク先にPDFファイルの記事があります。）
一般的なキングサイズシガレットのボックスと比べると、わずかに胴回りがスリムなのです。
サイズ感としては、キースのスリム銘柄と同じような感覚です。
パッケージサイズは、一般的なキングサイズシガレットのパッケージと比べても大差ない印象でしたが、やはりシガレットは少し細いという印象を受けます。
仕様としては、極小の空気穴が4列ほど配されていて、プレーンフィルター仕様となっていますね。
味・香りについて感想
この煙草は、かなり大人しい印象の煙草なのです。
まず、シガレットの香りですが、無着香であることが分かるプレーンな葉巻の香りですね。分かりやすい例えが無いのですが、ドラムなどと同傾向の香りです。
そして、喫味の方ですが、やはりフレーバーなどは無いプレーンタイプとなっています。かなり軽快な吸い心地で、軽さの中にコクや旨味も感じられますが、それなりに雑味やヤニっぽさも感じやすいといったところでしょうか。
比べれば、フォルテよりもヤニっぽさや雑味が少なく、その反面で吸い応えも相応といったところです。ただし、ブラックジャックほど淡泊というわけではないので、軽快という表現が良く似合っています。
同代理店のダブルハピネスと感覚的には似ているかも知れませんが、それよりも軽快で、より紙巻のような感覚で喫することが出来る煙草かなと思います。
何より、かなりの軽喫味が特徴ですね。大きく「８」とライトクラスらしいアピールですが、実際にはスーパーライトクラスか、それよりも軽い吸い応えのように思えます。この軽さと相まってか、喫煙後の後味もリトルシガーにしては非常に淡泊と思うところなのです。
紫煙の香りも、ほんのり甘い煙草らしい香りとなっています。これといった風変わりな香りということもない点は、ニーズを考えると良い点かも知れませんね。
総じて、非常に軽快な吸い心地で、ほんのりとコクや旨味に適度な苦味。価格相応と思えば不満もない程度に雑味やヤニっぽさも感じられますが、それが嫌に残りすぎるということもなく、燃焼時間も標準的。
紙巻のようにフランクに喫しても、そう味わいが崩れやすいという印象もありませんでしたし、まさに紙巻の代替といったところでしょうか。まろやかというよりは非常にマイルドで、かなり取っ付きの良い煙草のように思えるのです。
ただ、何というのかな。尋常ではないほど「個性がない煙草」のようにも思えます。美味しい方にも不味い方にも、どちらでも良いので、何かしらのアクセントが欲しいと思ってしまう煙草かも知れません。
謳い文句の「吸いやすさ」は、なるほどと思えるリトルシガーなのでした。
言うまでもなく、日頃から葉巻を愛飲している方にとっては、リトルシガーと言えども力不足となりそうですね。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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