Lark Menthol X KS Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます


 概要:紙巻「ラーク・メンソール・X・KSボックス」の喫煙感想



 ラークのメンソールのトップタール銘柄。紙巻「ラーク・メンソール・X・KSボックス」を吸ってみた。


 100%天然ミント使用を売りとするラークのメンソール銘柄ですが、そのTar10mgの煙草なのです。表立って100%天然ミント使用を謳うブランドは、ぱっと思いつく限りではラークとメビウスくらいでしょうか。

 ただし、その他のブランドのメンソール銘柄が人工的なメンソール成分であるかは判断も出来ないといったところでしょう。煙草は一般商品と異なり、あまり天然素材由来というのも謳い文句としては弱いのかなとも思うところです。

 地方出身の都会民が嬉々として喜ぶ天然素材由来というのも、眉唾な美顔水もとい美容や理容系の商品か、無駄に苦労して作られている食品くらいでしょう。

 ちなみに、銘柄の「X」は、そのまんま「エックス」と読むようです。タール数値が10mgということもあり「X=10(Ten)」とローマ数字のような印象を与えますが、そうではないようですね。

 また、ラークのメンソール製品におけるトップタール銘柄ではありますが、発売は2008年3月と、わりと後発の銘柄となっています。マールボロのメンソール製品やクールなどの古株なトップタール銘柄とは異なり、並みに時代らしく強メンソールを売りとして登場した新参者なのです。

 実際に、発売時も強メンソールを売りにリリースされていて、メーカーも当時の同種のメンソール銘柄と比べて40%以上もメンソール感が強いと謳っていました。あくまで当時の基準なので、現在では資料程度といった内容かも知れませんが、40%というのは中々の数値に思えることでしょう。

 この煙草がリリースされた頃あたりから、メンソールシガレット市場は産業音楽のラウドネス至上主義よろしく「強メンソール至上主義」へと突入していったわけですね。ここ最近ではラウドネス至上主義は中途半端なスタンスとなっていますが、強メンソール至上主義はメビウスのプレミアムメンソールシリーズのリリースを最後に終了し、個性とは認められない標準化されたと言ったところなのです。

 あと、最近になって思うのですが、ここ最近の産業音楽はマイケルジャクソンの作品以降、標準化された個性の薄い商品で市場を延命しているような印象を覚えるようになりました。何だか、最近の音楽は既視感のようなものが強く、つまらないのです。

 お陰様で音楽を聴かなくなり、時間も金銭も余裕が出来たように思います。喫煙もやめれば、もっと時間と金銭に余裕が生まれるのでしょうか。




 パッケージはラウンドタイプで、ポケットへの収まりも良い感じ。

 また、発売当初のメンソール銘柄らしからぬパッケージデザインとは異なり、至ってメンソール銘柄らしいカラーリングのパッケージとなったことも、この煙草では特徴と言えますね。冷たさを表現する吹雪のようなイメージなのか、ひし形の模様が特徴のパッケージデザインなのです。

 ちなみに、フリップトップに「FROZEN MINT LABEL」と記されているように、ラークのメンソールラインナップは以前のアイスミントやミントスプラッシュといったシリーズと合併させられているようです。それらの共通の特徴としては、マイナス22度という適温で抽出した天然ミント成分を使用している「-22℃氷結製法」なのだとか。



 パッケージサイドには、さり気なくパッケージに表示されている「-22℃」の意味を記してくれていたりします。

 その-22℃は、ミントエキスが結晶化する際の最適温度なのだとか何とか。




 シガレットデザインはシンプルに、作りとしても小さめの空気穴が間隔を広く一列配置となっていて、メンソール銘柄らしくノンチャコールのプレーンフィルターだ使用されています。

 Tar10mgというトップタールだけあり、パッケージが全体的に暗い色使いであるのに対し、フィルターチップの意匠は全体的に明るく淡い色使いなので、そのギャップも相まって殺風景に見えなくもないかも知れません。

 ちなみに、フィルターチップには「COOL MINT」と銘打たれていますが、ラークのメンソール銘柄は、従来のスタンダードなメンソールラインナップをCOOL MINTシリーズと位置付けているようです。

 その対として、以前のアイスミントやミントスプラッシュといったメンソール銘柄は「ICE MINTシリーズ」として位置づけられているようですね。



味・香りについて感想


 この煙草は、とても良いメンソールシガレットとして出来上がっているのです。

 実は、この煙草、お気に入りのメンソール煙草だったりします。ふとメンソール煙草を吸いたいなと思った時に買うことが多いのですよね。

 まず、シガレットの香りですが、ほとんど主張のないメンソールシガレットらしい少しだけスーッとした香りです。発売当時はメンソールの強さを謳っていたのかも知れませんが、強メンソール戦争も終結した今となっては、そこまで胸を張って強メンソールですと言えるような煙草ではないことは容易に察することでしょう。

 そして喫味の方ですが、何ともバランスの良い喫味となっています。突出してメンソールの清涼感や刺激が強いということもなく、かと言って何か特別な個性がある味わいというわけでもありません。

 しかしながら、やはりバランスが良いのですよね。

 Tar10mgらしい、しっかりとした煙量感。正に適度といった塩梅にスーッとする、ひんやりとした清涼感。

 そして、往年のメンソールシガレットを思わせる、何ともメンソールシガレットらしい心地の良い甘さと煙草感。ラークと言うと曲者というキャラクターが強いかと思いますが、ことメンソールシガレットに関しては非常にオーソドックスな印象ですね。

 それなのに、この煙草が良いと思えるということは、やはり、それだけオーソドックスなメンソールシガレットが数を減らしているのかも知れません。

 競合と言うと、それはクールあたりかも知れませんが、そのクールのような癖はありません。あちらは、やや酸味の強い独特なメンソールの味わいと、豊富な煙量による煙草感が肩をぶつけ合っているような感じですからね。それはそれで良いのですが、後味が少し強烈ですし、バランスの良さからくる吸いやすさという点では、この煙草に軍配が上がっています。

 何より、この煙草は心地の良い清涼感と素朴な甘さが非常に良い煙草なのです。

 強いて問題点を挙げるとするのなら、燃焼速度が穏やかな印象の強いラークにしては、この煙草は燃焼速度が速めと感じることでしょうか。わりと、あっという間に火種が持ち手まで迫ってくるような印象なのです。

 まぁ、私は一服が長すぎる煙草は扱いに困ることが多いので、特に困るほどでもないのですけれど。煙草製品の価格が上昇し続けている昨今では、少しでも一本当たりのコストを抑えたいという方も少なくはないでしょうから、その点だけは留意しておいた方が良いかも知れませんね。

 総じて、しっかりとした煙量感が煙草らしい吸い応えを演出しつつも、ほとんど酸味や苦味は感じられないため、すっきりとした清涼感といったようにメンソールシガレットらしい爽やかさをもたらしてくれます。味わいも特別に個性やフレーバーがあるわけではありませんが、メンソールシガレットらしい心地の良い甘さを十二分に体感することの出来る、実に優秀なメンソールシガレットと言えるのではないでしょうか。

 良くも悪くもラークだからということは何一つなく、とっても親しみやすいメンソールシガレットなのでした。

 ちなみに、私が初めて買ったときは・・・。



 こんな感じの青いパッケージでした。メンソール銘柄は決まって緑色を配色していた頃に、この煙草は緑色を使用しない真っ青なパッケージということで、中々に新鮮なパッケージデザインだったのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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